ハイスクールD×D 〜鏡花水月とともに〜   作:bad boy

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はい!bad boyです!

前回から原作に突入しましたが、原作にオリキャラ絡ませていくのってなかなか難しいですね、他の作者さん方尊敬します。

それでは第八話どうぞ!


第八話 オカルト研究部

「おい! 藍染! お前、天野夕麻って子のこと覚えているか!?」

 

 兵藤一誠が堕天使に襲われた翌日の朝、そう話しかけて来た。この気配、やはり彼は悪魔として転生したようだ。

 

「ああ、覚えているよ。君の彼女だろう?」

 

「っ! 藍染は覚えているのか?」

 

「僕以外の人は覚えていないのかい?」

 

「ああ、そうなんだよ! 松田も元浜もそんな子知らないっていうんだ! 嘘言ってる様子でもないし」

 

 俺は鏡花水月を使っていない。ということはあのリアス・グレモリーがやったのだろうか。一般人に堕天使の記憶を残しておくことに問題でもあるのだろうか。

 

「それはおかしいね、あまりにも不自然だ。兵藤君、これからあまりそのことは口に出さないほうがいいかもしれない」

 

「な、なんでだよっ!!」

 

「話を聞く限りまるで意図的にその天野さんのことがなかったことにされているみたいだ。ならばここで動き回るのは得策ではないよ」

 

 まあここは遠回しにリアス・グレモリーのやったことに協力しておくとしよう。俺としてもこれに時間はあまり取られたくない。このまま話を聞いていれば兵藤一誠に色々連れ回されるかもしれない。

 

「そ、そうか。藍染がそう言うならそうするよ」

 

 どうやらヨン様の信頼度はそこそこ高いらしく兵藤一誠は大人しく引き下がった。

 

「ああ、そのほうがいい。もうすぐ授業が始まる、席に戻っておいたほうがいい」

 

「ああ、サンキューな藍染」

 

 結局その日はリアス・グレモリーの迎えは来ず、そのまま何事もなく学校は終わった。

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、俺はリビングでくつろいでいると不意に1つの堕天使の力が増大した気配を感じた。そしてもう1つ悪魔の気配。これは、兵藤一誠の気配だ。

 

「惣右介、堕天使と悪魔が戦ってるにゃ。どうするにゃ?」

 

「いや、今回は静観するよ。堕天使は昨日のとは違う堕天使のようだが、悪魔の方は兵藤一誠だ」

 

 眷属(兵藤一誠)が襲われているならば、主人であるリアス・グレモリーが黙っていないだろう。

 

「行かなくていいのかにゃ?」

 

「兵藤一誠はリアス・グレモリーの眷属だ。ならばわざわざ俺が行かなくてもその前に主人が黙っていないはずだ」

 

「なるほどにゃ。グレモリー家は情愛の強い一族、眷属にちょっかい出されて黙ってないってことね」

 

「その通り。だから今回は俺は特に行動はしないかな」

 

 そんなことを話している間にリアス・グレモリーの魔力を感じた。

 

「やっぱりな。ところで黒歌、そろそろリアス・グレモリーが話をしに来るはずなんだが黒歌はどうする?」

 

「うーん。万が一惣右介を無理やり眷属に誘う可能性があるかもしれないから猫の姿で一緒に行くにゃ」

 

 黒歌はやはり悪魔のことを完全に信用してはいないようだ。

 

「わかった、何かあっても基本俺だけでどうにでもなるから、手は出さないようにな。はぐれ悪魔である黒歌が奴らの前に出るのは避けたほうがいい」

 

「わかったにゃん♪」

 

 

 

 

 

 

 そして翌日

 

「嘘だろ!? なんであんな奴が!」

 

「リアスお姉様があんな下品な奴と……」

 

 兵藤一誠がリアス・グレモリーと登校してきた。リアス・グレモリーは学園で二大お姉様と呼ばれるほど人気のある生徒なため、他の生徒は変態(兵藤一誠)と一緒に登校してきたことに驚きの声を上げる。

 

「どういうことだ!」

 

 兵藤一誠が教室に入るやいなや松田と元浜が彼に詰め寄った。まあ事情を知らなければその反応も無理ないか。

 

「お前ら、生乳を見たことはあるか?」

 

 兵藤一誠がそう得意げに言う。

 

 やはりこいつは救いようのない変態だな。そう考え俺は人知れずため息を漏らした。リュックの中の黒歌もため息を漏らしていた。

 

 

 

 

 

 

「やあ、藍染君に兵藤君。リアス・グレモリー先輩の使いで君たちを迎えききたんだ。ついてきてもらっていいかな?」

 

「えっ、藍染もなのか?」

 

 放課後に俺と兵藤一誠を訪ねてきたのは一人の男だった。名前は木場祐斗(きばゆうと)、原作の登場人物であり、感じる気配からして彼も悪魔だ。

 

 最初兵藤一誠はその男に敵対的な視線を浮かべたが、次に俺の名前が出たことに驚く。彼は攻撃を食らった後だったからなぜ俺も呼ばれているのかを理解していないようだった。

 

 個人的には彼が来て欲しくなかった。なぜなら彼は『学園の王子様』と呼ばれており、

 

「きゃあああ! 藍染様と木場きゅんの組み合わせよ!」

 

「藍染様×木場きゅん? 木場きゅん×藍染様? どっち!?」

 

 そう、なぜか俺と木場祐斗にはホモ疑惑が流れている。理由はわかっている、俺も彼も女子生徒からの告白を断り続けているためだ。そのため一部の女子の中ではベストカップリングとして妄想のオカズにされているのだ。

 

 遺憾、誠に遺憾である。俺はノーマルだ、決してホモではない! 

 

「あのー、なんか俺影薄いんだけど……」

 

 兵藤一誠が寂しそうにしている。とりあえず早く教室から出たい。

 

「用事があるんだろう。とりあえず教室を出ないかい?」

 

「あ、あはは……。そうだね」

 

 木場祐斗もこの空気には堪え難いようで、俺たちは足早に教室を抜け出した。

 

 

 

 

 

 

「どこに向かってるんだい?」

 

「旧校舎にあるオカルト研究部の部室だよ。そこで部長、リアス・グレモリー先輩が待っているんだ」

 

「オカルト研究部!? あの二大お姉様や美女が集まるオカルト研究部!? グヘヘ……」

 

 兵藤一誠はまた変な妄想でもしているのだろう。とりあえず放っておくことにする。

 

 なるほど、確かに旧校舎に悪魔の気配が集まっている。そこに眷属全員集めてお話というわけか。

 

「ここがオカルト研究部の部室だよ。ようこそオカルト研究部へ」

 

 しばらく歩いて1つの扉の前で足が止まる。扉にはオカルト研究部と書かれたプレートがかけられていた。

 

 そして木場祐斗がその扉を開ける。

 

 その部屋に入ると目に入るのは部屋のいたるところにある魔法陣、なんだここ。趣味がいいとはお世辞にも言えないないな。

 

 そうして部屋の中にあるソファーに目を向けてみるとそこには一人の少女がいた。今日の一番の目的である白音ちゃん、もとい塔城小猫(とうじょうこねこ)ちゃんだ。こちらには目もくれず夢中で羊羹を食べている。

 

 黒歌にはおとなしくしておけよと釘を刺しておく。

 

「小猫ちゃん、こちらは兵藤一誠君と藍染惣右介君だよ」

 

「あ、どうも」

 

「紹介された通り僕は藍染惣右介、よろしくお願いするよ」

 

「……塔城小猫です」

 

 うーん、黒歌とは随分感じが違うなあ。顔は面影があるんだが雰囲気が違いすぎるなあ。

 

「……なんですか?」

 

 こちらの視線に気がついたようだ。

 

「いや、君は有名だけどこうして会うのは初めてだね、仲良くしてくれると嬉しい」

 

 とりあえずヨン様スマイルで好感度を稼ぎに行く。

 

「……羊羹食べますか?」

 

「ありがとう塔城君」

 

「小猫ちゃんが自分から食べ物を上げるなんてっ!!」

 

 木場祐斗が驚いている。どうやらファーストコンタクトは成功したようだ。ヨン様スマイルおそるべし。

 

「……いやらしい顔」

 

 隣の兵藤一誠は非常にいやらしい顔をしていた。それを白音ちゃんがジト目で見ていた。

 

 兵藤一誠の視線の先を見てみると部屋の片隅にシャワーが、そしてこの魔力からしてリアス・グレモリーがシャワーを浴びているのだろう。だからこの顔か。

 

 それにしても人を呼んでおいて自分はシャワーを浴びるというのはいかがなものだろうか。そもそも学校内にシャワーがあるのが不思議だが。

 

「部長、これを」

 

 そんなことを考えながら待っているとこの学園の二大お姉様のもう一人、姫島朱乃(ひめじまあけの)が中にいる人物にタオルを手渡す。

 

 そしてリアス・グレモリーがシャワーから出てくる。

 

「待たせてごめんなさいね。昨日はイッセーの家に泊まったからシャワーを浴びれなくて今汗を流してたの」

 

 なるほど、それで今朝の登校と兵藤一誠の発言に繋がるわけか。

 

 隣の兵藤一誠がドヤ顔をしているが、俺は俺でほぼ毎晩黒歌と添い寝しているからそこまで羨ましくもない。黒歌は家族ではあるが、女性としてはこのリアス・グレモリーに引けを取らない。

 

「祐斗、案内ご苦労様。それじゃあ兵藤一誠君、藍染惣右介君。私たちオカルト研究部はあなた達を歓迎するわ────悪魔としてね」

 

 

 

 

 

 

「〜とういことよ。これからよろしくねイッセー」

 

 リアス・グレモリーが兵藤一誠に一昨日の事件の説明、そして悪魔や堕天使についてなどの説明を行った。

 

 最初はもちろん信じなかったが、天野夕麻(本名はレイナーレというらしい)のことや実際に悪魔の羽を出して説明したことでなんとか飲み込んだようだ。

 

 その後兵藤一誠に宿る神器についての説明、それの顕現などを行った。どうやら彼の神器は龍の手(トゥワイス・クリティカル)らしい。

 

 だがどうもおかしい、彼の神器から感じるドラゴンの波動はもっと格の高いものだと思う。本当に彼の神器は龍の手(トゥワイス・クリティカル)なのだろうか。

 

 それに兵藤一誠は確か駒を8つ消費したはずだ。それがそんなものならば割りに合わないだろう。

 

 そして最後に兵藤一誠はオカルト研究部への入部と承諾し、眷属悪魔として生きていくことを決めたようだ。

 

 その決め手が上級悪魔になってハーレムを作るというのがまたこいつらしくて俺は呆れてしまった。

 

 

 

 

 

「それで今度は藍染君、説明してもらおうかしら?」

 

 兵藤への話は終わったようでようやく俺の番が来た。正直暇だった。

 

「何を説明すればいいでしょうか?」

 

「そうね、まずあなたはどうして悪魔や堕天使の存在を知っていたの?」

 

「僕が悪魔や堕天使の存在を知ったのは実際昔に堕天使に襲われたことがあるからですよ。その際に冥土の土産だと言われこの世界のことを色々と話されました」

 

 ここは真実を交えて嘘を言っておこう。自分の過去を詳しく話すつもりはない。

 

「っ!! そうなの!?」

 

「ええ、その際に神器に目覚めてなんとか相手を退けることができました。それ以降はまた襲われてもいいように密かに訓練を行なっていました」

 

「なるほど、そういうことなのね。では、あなたの神器の能力はなんなのかしら? 見た所刀のようだったけど」

 

「僕の神器鏡花水月の能力は霧と水流の乱反射により敵を撹乱させ同士討ちにさせる能力です。実際に見せてみましょう、砕けろ、鏡花水月」

 

 完全催眠なんて能力をここで教えるわけにはいかない。俺は()()藍染惣右介が使っていた手段を取ることにした。

 

 鏡花水月を発動させ、彼らには霧が出てお互いの姿が反射しているように見える催眠をかけた。

 

「これは……。なかなかえげつない能力ね」

 

「これでわかってもらえたでしょうか」

 

「ええ、あなたがなぜ悪魔や堕天使の存在を知っていて神器を使えたのか理解したわ。あと、なぜあの日あの場にいたのかしら?」

 

「それはたまたまです。買い物に行こうと家を出て公園の前を通っているときに人払いの結界が張られているのに気が付いたからです。僕の神器の特性上そういう結界の類は近くに行けば感じ取れるんです」

 

 俺嘘つくの上手くなったよなあ。それに仮面を被っているから表情にも一切動揺が現れない。

 

「それで公園に入ってみたら堕天使がいたと」

 

「はい、そうです」

 

「なるほどね。ねえ藍染君、あなた私の眷属になる気はないかしら?」

 

 やはり来たか。正直こうなることは予想できた。ある程度自分を鍛えていて神器も扱えるならば自分の眷属にしたがるだろうと思っていた。だが

 

「いえ、僕は遠慮しておきます」

 

 俺は誘いを断った。正直言って俺が信頼している悪魔は黒歌だけだ。そして黒歌の過去を聞いて眷属悪魔になることに抵抗を感じている。

 

「どうしてかしら?」

 

「僕は人として生を全うし、人として死にたいと思っているんですよ。永遠に近い寿命にも興味はありません」

 

 考えていた言い訳を言った。これで無理やり眷属にしようとしてくるならば実力行使だ。

 

「あら、残念ね。それなら諦めてあなたの意思を尊重するわ」

 

 意外にもすんなり引き下がってくれた。実力行使は俺も気が進まなかったので助かった。

 

「それではオカルト研究部に入ってくれないかしら?」

 

 今度は入部を勧められた。これは白音ちゃんと仲良くなるには好条件だ。今すぐ承諾したいところだが一応理由を聞いてみる。

 

「僕は人間ですよ? 入ってもよろしいのですか?」

 

「ええ、あなたはうちの学園の生徒であり眷属のイッセーの友人でもあるわ。それにまた堕天使や悪魔に襲われる可能性もあるからその時助けやすいようにね」

 

 なるほど、嘘は言っていないようだ。それなら入ってもいいだろう。

 

「わかりました。僕は人間なので悪魔の仕事はできませんし、毎日顔を出すわけではありませんがそれでもいいのでしたら入部させていただきます」

 

「もちろん大丈夫よ。もともとお願いしているのはこっちなんだし。改めてようこそオカルト研究部へ、あなたのことは惣右介って呼ぶわね。私のことは部長と呼んでほしいわ」

 

「はい、こちらこそよろしくお願いします部長」

 

 そうしてそのあとは解散となった。

 

 

 

 

 

「入部しちゃってよかったのかにゃ?」

 

「ああ、所属していることで白音ちゃんとの接点が持てるしな」

 

 夕食を済ませもうすぐ就寝の時間を迎える時に黒歌が聞いてきたのでそう答える。

 

「でもあのリアス・グレモリーちょっと馴れ馴れしいにゃ! 惣右介のこといきなり名前で呼んだりして!」

 

「まあ確かにいきなり名前呼びされたのは少し驚いたけどそんなに変なことか?」

 

 なぜか黒歌が少し機嫌が悪そうだ。

 

「なんかちょっと腹が立っただけにゃ」

 

「いくら名前で呼ばれてるからって俺と親しいわけではないぞ。あいつは俺のことを何1つ知らない」

 

「それはそうだけど」

 

「今俺のことを理解してくれてるのは黒歌だけだし、黒歌だけで十分だ。これからも関わっていくけどそのスタンスを変えるつもりはない。例外で黒歌の家族の白音ちゃんだけは真実を話す可能性もあるが」

 

「そうね惣右介の本当の姿を知っているのは私だけで、惣右介の家族も私だけにゃん」

 

「ああそうだ。それだけで十分だ」

 

 どうやら黒歌の機嫌も直ったらしい。家族が取られそうで不安になっていたのかな。

 

「今日は一緒に寝るにゃん、惣右介♪」

 

 そういって黒歌は俺の右腕に抱きついてくる。やばい、右手が埋まってる。

 

「わかったから抱きつくのはせめて寝る時になってからにしてくれ!」

 

「あれ〜なんでかにゃ〜?」

 

 こいつ確信犯だな。俺の反応をみて楽しんでやがる。

 

「いいから、とりあえず離れろって! 寝室行くぞ!」

 

「ちぇ〜、しょうがないにゃ」

 

 なぜか少し残念そうにしながら黒歌が離れる。そうして今日は終わりに近づいていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!ということで主人公は悪魔になりませんでした。

正直悪魔にしてスペック上げてしまうとガチチートになってしまうのでとりあえずは人間のまま戦ってもらいます!

黒歌との寿命の差に関しては考えがありますのでご心配なさらずに!

感想・評価お待ちしています!よろしくお願いします!

それでは次回をお楽しみに!
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