やっはろー。
ミラルーツ生活5日目ですー、と。
……相手もいないのに挨拶するとか、なかなか私の頭もヤバいな。あー、誰でも良いから話し相手が欲しい。
少しでも早く、残り2つのタマゴが孵化してくれるのを祈るばかりだよ。
さてさて、今日はどうしようかな。
龍脈干渉と能力制御のトレーニングは当然として、問題は私の
私の紅雷を浴びて真っ黒になった彼らを放置する訳にはいかないから、腐らないうちに食べないといけない。
……うぅ、気が滅入る。
狼のお肉は食べれないことはないけど、ぶっちゃけ美味しくないんだよねー。筋肉質だから筋張って硬いし、内臓は苦いし。
しかも私より大きいから、1体食べるだけでもお腹いっぱいになっちゃうし。20体以上も食べるとなると、何日かかるか分かったもんじゃないよ。
絶対に私が食べ終わる前に腐っちゃうよね……。
やっぱり腐る前に兄弟達が産まれてくれるのを期待するしかないか。
それにしばらくは狩りをしなくてもご飯に困らないってことだし、悪いことばかりじゃないか。
うん、前向きに考えよう。
因みにこんなことをダラダラ考えている間にも、ちゃんと龍脈への干渉はやってる。
しかし暇だ。
トレーニングはしてるけど、それは別に呼吸と同じでずっと意識を集中しておく必要はないからねー。
最初はちょっと集中しないとダメだったけど、狼の群れと戦っているうちに慣れちゃった。今はもう無意識のうちに龍脈を大地から吸い上げて体内で循環できるようになったよ。
……龍脈を持て余してるし、せっかくならオリジナル技の開発とかしてみようかな。
まずミラルーツの基本的なブレスは全部使える。
例外は火力が高すぎて明らかにヤバそうな全体落雷とチャージブレスで、電球ブレス系と落雷攻撃はマスターした。
4Gの首を振りながら水平に電撃を放つ水平雷撃もやってみたら簡単に出来ちゃった。
ただし滑空攻撃とか、空を飛ぶ系の技はまだやってない。
だって空を飛ぶとかちょっと怖いし。
別に高いところがダメってことはないけど、もしミスって落ちたらと思うとなかなかチャレンジできないよねー。
私が今いるのはモンハンの世界。
まだモンスターが誕生してない古代だけど、狼達みたいに地球にはいない猛獣はいるみたいだからさ。怪我してる時に襲われたりしたら流石にマズいと思う。
動けなくてもブレスと落雷で迎撃できるけど、もし回避されて距離を詰められたら詰んじゃう。
……ん?
……距離を……詰められたら?
そう言えば、ミラルーツって雷を使った物理攻撃ないよね。
例えば雷を纏って体当たりとか。鉤爪とか尻尾みたいに攻撃で使う部位に帯電できたら、物理攻撃の火力が上がるんじゃない?
確かにゲームのルーツは物理攻撃でも掠ったら即死みたいな超威力だったから必要なかったかもだけど、まだ幼体で物理攻撃が弱い今の私なら強化する価値はあるかも。
それに大人になってからでも、他の古龍種みたいな強敵と戦う時に役に立つかもね。
よし!
それじゃあ今日からは新技開発スタート!
〜Now loading〜
私はもしかしたら天才かもしれない。
5日目から新技開発を続けること数日、私はオリジナル技の開発に成功した。
しかも3つ。
ミラルーツの今は表情作れないけど、人間だったら渾身のドヤ顔をしてるかも。
ドヤァ!
……やっぱりリアクションしてくれる人がいないと寂しいな。
気を取り直せ、私。
今日は3つの新技に不備がないか確認する日なんだから。
まず1つ目は、全身に雷を纏うシンプルな技。
角、前足の鉤爪、翼、尻尾に龍脈を集中させることで帯電させて、物理攻撃に雷属性のダメージを付与することが出来るってわけ。
ゲームで言うなら、普通の物理(無属性)ダメージにさらに雷属性の判定が入る感じ。
つまりどれだけ防御力が高くても、雷耐性が低いと帯電状態の私の物理攻撃でキャンプ行き。
雷属性ダメージをレジストされても物理ダメージは通るから、本当に被弾を抑えようと思ったら防御力と雷耐性の両方が高い防具が必要になるでしょうね。
あっはっは、そんな防具はこの私ミラルーツの装備だけだー!
これぞモンハンあるある。
倒したいモンスターに最適な防具が、まさにそのモンスターの素材から作れる防具だったパターン!
……ゲーム的にマジレスすると、ラージャンやキリンの防具を着ていけば何とかなるんだけど。
まぁ、どのシリーズのモンハンかによって変わるけどさ。
てかラージャンとかキリンを狩れるって時点でそれもうG級のハンターだよね。
そんなバケモノ絶対に相手したくないわー。
どうやらリアルモンハン世界はゲームではなく世界観の設定に準拠しているみたいだから、この世界の古龍種はガチで天災を引き起こせる。
クシャルダオラなら暴風で街や村をまるまる吹き飛ばせるだろうし、テオ・テスカトルなら一夜で大砂漠に匹敵する面積を焼き尽くせるでしょう。
……それをポンポン狩るハンターとか、それもう災害でも死なないってことじゃん。これもうどっちがモンスターか分からないね。
閑話休題。
次に2つ目。
モンスターとしての本能なのか、私は殺意や敵意を持った相手が近づいてくると感覚で分かる。
だけどこの索敵能力って、かなり範囲が狭いんだよね。
半径15メートルくらいにまで相手が近づいてこないと分からない。流石に索敵範囲が狭すぎる。
15メートルとか古龍ならブレスやその他の攻撃の射程範囲だし、リオレウスだって15メートル先の相手くらい火球で狙撃できるでしょうね。つまりこの索敵能力、相手が遠距離攻撃待ちだとあんまり意味ない。
だから新しく索敵能力を開発した。
仕組みとしては、私を中心に半径約100メートル内に微弱な電波を飛ばして生き物の生物電気を感知できるようにしてる。
生き物も植物も必ず微弱な生物電気を発してるから、それをキャッチすれば相手の位置が丸わかりってこと。
さらに半径50メートル以内なら、目視できなくてもすぐに紅雷を落として攻撃できる。
これぞ半自動迎撃システム付き索敵能力!
いやー、雷属性って汎用性高くて助かるわー。
ミラルーツのスペックが笑っちゃうくらい高いから、思いついたことは大体実現できるし。
最後の三つ目は、技というより自己改造に近い。
私ってば頭にある4本の角で龍脈を制御したり紅雷を生成してるんだけど、これって凄い弱点なんだよね。
角を部位破壊されたら、能力の使用に制限がかかる可能性がある。
私の切り札である紅雷が弱体化するのは命取りだから、私は角を使わなくても能力が使えないか試したんだよ。
結果、普通にできた。
角じゃなくても前足、翼、尻尾を触媒に紅雷が生成できる。
これは後から気付いたんだけど、よく考えたらゲームでミラルーツの頭部を破壊しても落雷もブレスも弱くならないし。
そもそも1つ目の技で龍脈を体の各部位に蓄積してから帯電状態になれるんだから、別に角だけが龍脈制御器官って訳じゃないし。
結論、3つ目の新技(?)はあまり意味がなかった。
色々と発見があったから無駄ではないけどさ。
という訳でここ数日の私の成果は、物理攻撃に雷属性の追加ダメージを乗せる『帯電状態』と半自動迎撃システム付き『電波索敵能力』の習得の2つだね。
それと、私が成長してるのは能力面だけじゃない。
山積みの狼を毎日お腹いっぱい食べて大量の栄養を摂取してるからか、ここ数日で私の体はかなり大きくなったと思う。
もちろん大人のミラルーツと比べたらまだまだ小さいけど、それでも体が大きくなったのは嬉しいよね。
大きさっていうのは強力な武器だ。
百獣の王ライオンも陸上最強のアフリカゾウ相手には群れでも苦戦するし、獰猛なサメでもシロナガスクジラは簡単に倒せない。
モンハン世界で言うなら、ラオシャンロンとかダラアマデュラが代表的かな。
その巨体に相応しい体力を持ってるし、ラオシャンロンは歩いているだけで砦を潰せる。ダラアマデュラは動くだけで山脈が出来るバケモノだし。
ミラルーツもかなり大きいモンスターだから、子供の時から成長が早いのかもね。
そう言えば、ミラルーツのサイズってどれくらいだっけ?
ハンターと比較してもかなり大きかったよね。
体色も真っ白だから、大人になったから森の中だとかなり目立つかもしれない。
残り2つのタマゴが孵化したら、引っ越しも考えてみようかな。
(ご連絡)
これから何もない限り19時に更新したいと思います。
大切なものは――
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更新速度ではない、質だッ!
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質ではない、更新速度だッ!