『時計塔のオブジェクト記録』
【魔法事故惨事部 コーネリウス・ファッジ】
魔法事故惨事部の役割は、事故に対する後始末と思われがちだが、少し異なる。
勿論、魔法界・マグル界での魔法事故に対応するのが主任務であり、一人では手に負えない時に集団の力で対処するのは当たり前だろう。
ただし、その歴史的な役割を見ても、最も重要なのはマグルとの境界線を覆い隠すことだ。
魔法法の執行部は、法律を破る者達を罰することを担当するが、事故惨事部は実際に魔法による災禍が起きてしまった際の修正が仕事。
ここで面白いのは、魔法で行われてしまった“事象”を元通りにするリセットは基本だが、何事も元通りにはならないこと。
何よりも、隠蔽工作。重要なのは、事実よりも納得。
最も難しいのは、関わってしまったマグル達に対して納得の行く説明をすること。
忘却術とて万能ではなく、違和感が残れば何をきっかけに失われた記憶が戻るかわからない。
だからこそ、私のような凡庸な人間が、部長になったりする部署でもあるのさ。
“謝り部長”、“ペコペコ部長”なんて言われるものだが、魔法事故に巻き込まれてしまったマグルの方々への誠心誠意の謝罪だけは、人一倍にできると思っているよ。
特にそう、マグル生まれの子の家族への説明だったり、そこの家族仲が良くなった時の仲裁役だったり。
まあ、損な役回りが多くて、有能だなんてお世辞にも言えない我が身ではあるが。
私が何か言葉を残すなら、せいぜいこんなものだろうか。
『結局、我々魔法使いはただの人間だ。不倫だったり、喧嘩だったり、大切な人に怒鳴ってしまったり』
『忘れてしまいたい失敗は多くある。だからこそ、リセット部隊は常に呼び出される』
『でもやはり、失くなりなんてしないのさ。だってほら、魔法は我々の心のなかにあるんだから』
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「そろそろハロウィンも近づいてきました。新入生の皆さんにとっては初めてですから色々楽しみでしょうが、そのためにもまずは講義です。魔法省の各階の部署を解説していくシリーズも今回で三回目。今日は地下3階の魔法事故惨事部について見ていくとしましょう」
10月も下旬に近づき、徐々に寒さが増しつつ、クィディッチシーズンへも近づいていくホグワーツ。
寒さなど関係ない悪霊教師の魔法史の授業、今日はグリフィンドールとレイブンクローの合同授業である。
変身術や魔法薬学など他の教科においては、場所と合同授業の組み合わせが固定されていることのほうが多いが、悪霊の魔法史においては毎回組み合わせが変わる。
どういう基準で選んでいるか誰にも分からず、教室の確保についても裏方事務員としての職権を最大限に利用してくるので厄介極まりない。この辺りの不親切さも、悪霊の授業が生徒に嫌われる要因の一つだ。
わざわざ分かりにくい場所にある教室で開いたり、屋外教室だったり、地下牢だったり、天文台だったり、上級生の場合は地下墓所なんてとんでもない場所もある。大抵は、“実技”に絡むことが多いのだが。
「魔法事故惨事部は、魔法事故リセット部隊、忘却術師本部、マグル対策口実委員会、目隠し機動隊、マグル連絡室、誤報局などからなります。その主な任務は魔法事故が起きた際にその記憶をマグルから消去すること。要するに、自分達の都合で他人の記憶を勝手に消して回る鬼畜外道の所業ということですね」
そしていきなりぶちまかすドクズ悪霊。良心というものが傷まないのだろうかこいつは。
当然、この講義を聞いている生徒の中には、父や母が魔法事故惨事部に勤めている者もいる。
「まず覚えておきましょう。魔法族は自分や仲間が失敗し、魔法が漏洩しそうになれば忘却術を用いて記憶を消すべしと教え込まされます。それは決してマグルのためなどではなく、自分達の保身のためにです。極論、魔法使いが絶滅しようが、マグルは何も困りはしないのですから」
耳の痛いこと、誤魔化したい現実を、ただただ客観的に羅列していくのが魔法史の授業。
行っている作業自体は先任のビンズ先生と本質的に大きな差はないのだが、毒にも薬にもならぬように書かれた歴史の教科書を復唱するのと、歴史から抹消したいような黒歴史ばかりを選んで語るのとでは、ここまで違いが出るものだ。
「しかし、その逆は不可能です。表側の人間たちが幻想として認識している概念、共有している虚構、“現実にはないけど、あると夢があるな”と思っている事柄、それらが魔法の根源と言ってよい。いくらそこに文字で書かれた魔法書があろうと、読む人間が絶滅すれば本に意味はありません。境界線の向こうの観測者があってこそ、魔法族も含めたあらゆる幻想は成立する。そこについては高学年になってからより詳しく説明していきますが」
『絶対にバレてはいけない。けど、忘れられてもいけない』
『忘れさせるのは仕方ない。でも、忘れられるのは寂しい』
いつの時代からか、魔法族の根幹として語り継がれる言葉。
マグルに魔法がばれたならば、忘却術でその記憶は消し去らねばならない。それが分かってはいても、実践できない魔法使いも数多くいた。
ばれてしまったからこそ、個人と個人が大きく関わる。場合によっては、起きた騒動を解決するために手を貸してもらうこともある。
そうして紡がれた縁を、絆を、リセットしてなかったことにしたいと、誰が心から思えるだろうか。
「現実と魔法の境界線は、実に曖昧です。先程述べたように、魔法族が全滅したところで、マグルは困りはしない。しかし、残念には思うでしょう。自分達とは違うところに生きる、遠い誰か。不思議な国、魔法の城、そうした夢があって欲しいと彼らが常に願い続けているのも事実なのですから、夢が壊れることを望む人間もまた少ない」
無論中には例外もいて、魔法のように曖昧で不確かで、まともなじゃないものを嫌うマグルもいるだろう。
しかし、それが本の中の話ならば、自分達に害なんて及ぼさない、子供の遊びだと思っていたならば、そこまで嫌うものだろうか。
「境界線を無闇に崩すな、とはつまり、“幻想は幻想のままに”ということでもあります。虚構だと思っているから容認できる魔法も、いざ実際に家族を脅かす害悪と認識してしまえば、感情的に否定し、そんなものは存在しない、存在してほしくないと願ってしまう。そうなった人間たちには、忘却術は救いであると同時に、非常にかかりやすくもある」
人間は多種多様だからこそ、難しい。
例え大きな被害にあったとしても、魔法族を忘れたいなんて思わないマグルもいるだろうし。
家族を殺しに来るかもしれない頭のイカれた連中など、この世に存在してほしくないと思うマグルもいる。
そしてさらにそこに、恋や友情、怒りや憎悪という感情までも絡んでしまえば、どのように割り切ればいいかすら分からなくなってしまう。
「魔法事故惨事部の仕事とは、非常に難しく、厄介なものです。常に終わりがなく、マグルとの関係性も、境界線も変化を続ける。ここで絶対にしてはならないのは、現実を見ずに“昔のままのマグルと魔法族の関係”でやっていけると盲信することでしょう」
世界は千変万化するもの。何事も永劫不変ではありえない。
それが頭では分かっていても、なかなか受け入れられないのが人間というものでもある。
「自分にとって都合の良い夢にだけ逃避しても、その先に未来はありません。ですが、長く同じ組織に属してしまったものほど、組織の掲げるお題目を信じ込む傾向が強いことも、歴史は示しています。人間は愚かなままですので」
マグルの世界と魔法の世界、その境界線を隠すための魔法、そして、知られた際の忘却の魔法。
魔法省の最大の仕事である、マグルからの隠匿に直接関わる部署であるからこそ、魔法事故の処理とは常に最新の注意が必要だ。
そして、この部署には“マグル的”な事務処理が得意な人物よりも、“人間臭く”、少し鈍臭い人物の方が、適性があると言えるだろう。
「もう一つ忘れてはならない点、当たり前でもありますが、魔法事故惨事部に該当する組織は、マグルの政治機構にはありません。国家機密を処理する中央情報局や秘密警察などはありますが、その本質は魔法事故惨事部とは全く違うものですので、存在意義の比較としては面白いものの組織の仕事として比較することに意味がありません」
アメリカ合衆国の誇るCIA。ソビエト連邦の代名詞とも言えたKGB。
マグルの社会において、“秘密がバレた際に処理する機構”とは、このように非常に物騒なものだ。記憶を消す、口封じのために取れる方法がだいたいやばいものばかり、ここにも、共存の種族と皆殺しの種族の違いがよく出ている。
例え、薬品の力で記憶を消せたとしても、“万が一”に備えて殺しておくのが、マグルの機構では常套手段だ。恐ろしや、恐ロシア。
「また、魔法界の事故が隠蔽できないほど大きくなった際、マグル政府と協力してマグルが納得する事実をでっち上げるために誤報局が働きます。これは割と最近の近代以後に出来た機構であり、宗教が根幹であったキリスト教時代にはありませんでした」
マグルの世界の変化もまた、魔法事故惨事部の仕事と大きく関わる。
特に、カメラなどの撮影機器などが今後どんどん普及していき、その情報がインターネットを通して共有されるようになれば、“脳からの忘却”だけでは手に負えなくもなるだろう。
しかし、そんな時代だからこそ、隠蔽にマグル側の助力を頼めるというメリットもまたある。反動宗教改革の時代ならば、それだけで異端審問直行なのだから、進歩かどうかはともかく変化ではある。
「ついでに言えば、イギリス魔法界におけるクリスマス休暇とイースター休暇の起源はこの部署と言われてます。キリスト教世界であった中世の時代において不可思議な魔法事故が起きてしまっても、“奇跡だから”で何とか誤魔化せるのがこれらの時期だったわけです」
誤魔化し方もまた、時代によってそれぞれだ。
特に、宗教色の強い時代ならば、“奇跡が起きた”と信じ込ませるのが一番手っ取り早くはある。
「そうした結果、魔法省に務める役人達もこの時期にまとまった休暇を取るようになったという経緯があり、やがては魔法界でも休日に指定されました。マグル文化の影響が魔法族のタイムスケジュールを決めた例と言えます」
もともと、クリスマスもイースターも、キリスト教徒の祝祭だ。洗礼を受けていない魔法族にとって祝う道理はない。
しかし、イスラームの異教徒であろうとも交易で付き合いがあるならば、まとまって商品を売りつけるチャンスであったりと、宗教とは別に相手側の行動に変化があることはままある。
マグルと魔法族の隣り合わせの歴史もまた、その例外ではない。
「魔法史を語る上で、魔法事故惨事部は非常に興味深い対象の一つです。マグル社会の制度の変化、その技術や文化の変遷と最も密接に関わってきた部署ですので、その積み重ねを学ぶことは、マグルと魔法族が長い歴史においてどのように併存してきたかを知ることに繋がります」
だからこそか、今日の講義においては物騒な“実技”はないらしい。
尻尾爆発スクリュートを解き放つような破茶滅茶な授業もあれば、案外まともに組織の変遷や歴史的事例を語っていくこともある。まるで、歴史における“戦乱期”と“安定期”を交互に語るが如く。
ただしそれも一定の順番ではなく、“戦乱期”が長く続くこともあれば、“安定期”が続いたり、あるいはそれらが短い間に交錯したり。
歴史とは複雑極まり、一方向だけからは語りきれぬもの。それを証明するように、悪霊教師は今日も生徒を戦々恐々とさせながら、フェイントを織り交ぜながら様々な観点で【マグルと魔法族の境界線】について述べていくのだった。
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「今年もハロウィンか、リリーが最優秀仮装賞に選ばれたのが懐かしいわね」
「グリフィンドールの恒例イベントでしたっけ、流石は“妖精姫”の名を持つリリーちゃんです」
徐々に城の飾り付けも進み、ハグリッドの育てた巨大カボチャがあちこちでランプを灯し、お祭りムードの高まってきた魔法の城。
そしてハロウィンとは、悪霊たちが活性化する時期でもある。
「その純真な“妖精姫”に蛇の毒を注ぎ込み、“恋の魔女”に変貌させた張本人は誰でしたかね、メローピーさん」
「すみません、生まれてきてすみません」
「いや、ゴーストとして貴女は生まれてないから」
「それでも私は、いつかあの子をまた産んであげたいと願っているのです、ああ、私のトム…」
「壮大な夢ですね、流石は重い女メローピーさん。奇跡が起きても叶いそうにない夢であるのは置いておきましょう」
いくら悪霊の出てくるハロウィンとはいえ、流石に発生するびっくり現象にも限度というものはあるだろう。
「そろそろホグズミード村に出ていた三年生以上も帰ってくる頃、大広間で宴会が始まるのも間近ですかね」
「一昨年あたりはピーブズが大広間に乱入してたし、去年はヘレナ校長と男爵様が死ぬほど迷惑な愛の詩の朗読会をやってたけど、今年はどうなの?」
「さあて、どうなるでしょうか。ハロウィンにおける幽霊の行動はこちらは一切制限しません。各々が思うように生徒を驚かし、あるいは傍観していればよいでしょう」
幽霊を統括する裏側の管理人とはいっても、ダッハウの方針は基本的に放任主義だ。
ホグワーツの歴史を正確に記録することには拘るが、個々人がどう動くかについては、およそ制限するという発想を持たない。
「そう言えば、例の“グレンジャー将軍閣下”が、スリザリンと真夜中の密談をしてまで、ハロウィンの悪霊対策に勤しんでいました。なかなか彼女も諦めない」
悪霊曰く、“真夜中の密談”事件。ポッター家秘蔵の透明マントを用いて、一年生の三人組が、スリザリンの有志一年生と真夜中に会合を開いた件である。
一昔前なら考えられないが、黒太子同盟のホットラインは今もなお生きているようである。方やシリウス・ブラックからハリー・ポッターに、片やセブルス・スネイプからドラコ・マルフォイに。
「例の子、ハーマイオニーね。確かに、ジェームズの馬鹿やシリウスの阿呆らに匹敵するくらいの行動力と成績の良さだわ」
悪霊教師の素行のド汚さに憤慨し、何とか生徒のプライバシーや権利を守らんと対悪霊戦線を結成して頑張る彼女のことを“グレンジャー将軍閣下”と讃えたのは、フレッドとジョージの双子のウィーズリーが始まりだ。
以後、グリフィンドール新入生男子に広まり、そこから徐々に他学年にも呼び名が浸透しつつあるらしい。少なくとも、悪霊達の耳に入る程度には。
「こないだ、ロナルド君も言ってましたわ。“マルフォイのことなんてどうでもいいよ。それよりまずはダッハウだ。アイツを何とかしないと”と」
「ほう、ウィーズリーの六男坊は流石に私のことをよく知っている。このホグワーツにおける真の敵が誰かしっかりと口伝されているようで何より」
「あんだけいれば、そりゃそうでしょ」
グリフィンドール寮は、最も“嫉妬のマートル”の襲撃を受けやすいことでも有名だ。
個々人のプライバシーについては、放っておけばダッハウに暴露され、気になる女子に告白しようにも、マートルの妨害が入る。
座視するばかりでは踏んだり蹴ったりなので、勇猛果敢な獅子寮の生徒は、悪霊共を何とかしようと団結して立ち向かうのが例年の伝統であり、時には蛇寮とすら手を結ぶ。そのもっとも有名な例が、“黒太子同盟”である。
そして、ウィーズリー家の男子六名、全員がグリフィンドールである。それはつまり、ウィーズリー家の歴史は、悪霊共との戦いの歴史ということだ。
昨年 獅子寮の談話室
「マートルだ!」
「マートルじゃねえか!」
「出たぞ! 悪霊だ!」
「迎撃! 迎撃態勢をとれ!」
悪霊は一人にあらず。ドクズゴースト三人衆の一角ここにあり。
表のダッハウにばかり気を取られていると、背後からマートルが忍び寄るのが悪霊達のコンビネーションというもの。そして、目立たぬところに地雷の如くにメローピー。
派手な被害は前者二名だが、重い被害は“執着のゴースト”から出やすい。知名度は低いものの何だかんだで彼女も警戒はされている。
「見たわよ、見たわよお。監督生候補同士で仲良くしちゃってああ妬ましい。パーシー・ウィーズリー、ペネロピ―・クリアウォーター。アウト―!」
「パーシーがやられた!」
「なんてこったい!」
「あ、でも少し羨ましいかも」
「馬鹿! マートルに取り込まれるぞ! 向こう側は悪霊の巣だ!」
嫉妬はいけない、妬みはご法度、でないとマートルが寄ってくる。
ただでさえダッハウだけでも大変なのに、この上内側に嫉妬スパイなんて送り込まれようものなら目も当てられない。
「ケッケッケ、今年のグリフィンドール生はなかなか骨があるじゃないの。だーけーどー、リア充死すべし、慈悲はない」
なんてこともあった。これは氷山の一角であり、長兄のビル、次兄のチャーリーも、それぞれで壮絶な戦いを繰り広げた。特にビルは首席であり、ハンサムであり、女子にもてまくったので、嫉妬の悪霊から妬まれまくった。
三男パーシーも漏れなく妬まれ、兄達の悪戦苦闘を前にして、悪戯の双子ですらも
「……ガールフレンドのことで、パーシーをからかうのはやめておこうぜ」
「そうだな、流石に悪い気になってくる」
とコメントを発したくらいである。頑張れウィーズリー家、家族仲良く団結すれば、きっと悪霊にだって勝てるさ。
「ウィーズリー家男子は今年で打ち止めのはずですが、確かもう一人末っ子の妹がいましたか」
「ジネブラ・ウィーズリーね。あの家には今更学校案内を送るまでもないけど、来年入学だから覚えてるわ」
「女の子ですか、ああ、トムにも妹を産んであげられれば……」
例によって重い女モードになるメローピーさん、この人はどんな話題でもこの状態になるから面倒くさい。
「ポッター家は、兄、双子の妹の組み合わせでしたし、ロングボトム家も確か、兄、兄、妹の三兄妹だったはず。この辺りは兄と妹の組み合わせが多いですね」
「ウィーズリーの七兄妹は圧巻だけどね。ポッター三兄妹も、ロングボトム三兄妹も、多分ホグワーツで有名になるわよ。全員グリフィンドールに入るかは分からないけど」
「ジネブラ・ウィーズリーとマリーベル・ポッターは確実にグリフィンドール。そして、フローラ・エバンズはスリザリン。この辺りは最早内定組でしょう」
「ロングボトムは分からないわね。両親とも現役の闇祓いだけど、ネビルは気質的にハッフルパフでもやっていける感じだし、弟や妹はどうなのかしらね」
そして世代は移り変わり、次々と新しい子らが入ってくるホグワーツ。
あの悪戯仕掛人達が親になり、今度はその子らが伝統を受け継いでハロウィンの夜を楽しんでいく。
ならば―――
「確実に、騒動がありそうな予感がしますね。何せ、ポッター、ウィーズリー、ロングボトムが勢揃いであり、おまけにマルフォイやグリーングラス、ボーンズなど縁の深い家も軒並み顔を合わせている。今年は中々“当たり年”のようです」
ハロウィン騒動の伝統もまた、受け継がれていくことだろう。
さあて、悪霊の夜に、どのような騒ぎが起きるものか。