乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまったのに...さらに破滅フラグが舞い込んでしまった!?   作:オタクさん

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歌声が聞こえてくるようになってしまった...

俺、アラン・スティアートは、兄のジオルド・スティアートの用事があるため、今日はカタリナ・クラエスがいる屋敷には行かず、趣味であるピアノの練習をする。

...何故かあいつは、俺一人で行こうとすると、物凄い形相で止めに来たのだ。...まあ、あのクロウカードとやらは危険だから止めるのは当然のことか...。しかし...あのアホは!一体何を根拠に危険はないと判断したんだ!?下手したら死ぬぞ!

 

俺は溜め息を吐いて気持ちを落ち着かせる。

その横で俺の婚約者であるメアリ・ハントがピアノの音に合わせて歌の練習をしている。偶然にも遊びに来たのだ。

 

メアリはカタリナのことが友人として好きだから、カタリナのところに行くと俺は思っていたのだが、ジオルドの用事を聞いたら、メアリはジオルド様の様子を見守ると、強く言ってその場を離れなかった。

 

歌の練習をしながらも横目でジオルドを心配をしているメアリ。

言い合っている時もあるけど仲が良いんだな。やっぱりメアリは誰かのことを思える優しい子なんだよな。俺がカタリナを見て胸が痛いと言うと...

 

「それはきっと疲れからくる病気ですわ。クロウカードの件にお疲れになったのでしょう。アラン様はじっくりとお休みになられた方が良いですわ」

 

メアリも大変な目に遭っているのに、それでも俺のことを心配をして休むように気を遣うメアリ。

本当に優しくて好い人だと思うのだが...最近...カタリナのことが気になってしょうがない。けど、ジオルドやメアリが言うには、クロウカードの件で心配をしているのでは?と、友達のことを気にするのは当然のことだから仕方ない、と言っていたのだが...だとすれば俺は、クロウカードの封印を手伝って早く終わらせないとな。

 

俺はピアノの練習に戻るのだが...

 

 

しかし......

 

ジオルドも大変だな。

やりたくもない見合いをさせられるなんて。

 

あいつはカタリナ一筋だ。他の令嬢はなんか興味ない。婚約者もカタリナと決まっている。あいつの惚れている姿を見れば、何をやっても無駄だと思わないのか?

...なんだか...ジオルドがカタリナの傍にいる想像だけで、胸がモヤモヤする...。これはなんだ?...そういえば、これもジオルドとメアリが言うには病気らしい。...最近の俺は疲れているのか?...早く、クロウカードの件を終わらせないといけないな...。

 

「ジオルド様...大変ですわね...」

 

「そうだな...」

 

俺がピアノを止めてジオルドの方を眺めていたから、メアリも歌の練習をやめてジオルドの様子を見守る。

ジオルドはお見合い相手を庭に案内をしている。そいつは青いドレスを着ていて...なんだか初めて会った時のカタリナを思い出す。

 

カタリナはジオルドにぴったりとくっつき、ずっと甘えていた。今の見合い相手もそうだ。ジオルドにくっついて離れない。ジオルドは偽りの笑顔で相手をする。そういえば..

 

ジオルドはいつから、あいつのことを好きになったのだろうか?

あの時俺はすぐに自室に戻ったから、あまり事情を知らないが、あの時のジオルドも今みたく愛想笑いをしていたな...。昔の時みたく仲悪くないから聞こうと思えば聞けるのだが...なんだか聞きたくない。俺は何故、こんなにもモヤッとしているのだろうか?......本当にクロウカードとやらは厄介なもんだな。

 

「うまくいくと良いですわね...」

 

「ああ...うまくいけると良いな...」

 

メアリの声で俺は現実に引き戻される。

 

まあ...

 

あいつなら...

 

心配をしなくても、うまく見合いを断らせることが出来るだろう。

 

「メアリ、続きをやるぞ」

 

「はい、アラン様」

 

そう思った俺はメアリに声をかけて練習に戻るのであった。

 

 

 

「あいつ...やけに...ジオルドに付きまとっていたな。...令嬢というのはそういうものなのか?」

 

「まあ...それは...お相手はジオルド様ですからね。必死になるのは当然のことですわ」

 

「そうなのか...」

 

どうしてもジオルドの様子が気になり、俺はピアノの練習をまたやめてしまう。それはメアリも同じだ。

しかし...

 

恋というのは人を必死にさせるものなんだな。

俺の周りには...恋愛に必死ではない人が多いな...。ニコル、キース、ソフィアは未だに相手はいない。カタリナはジオルドに異性として興味を持っていなさそうだ。メアリは俺よりも、カタリナのところによく遊びに行ってしまう。...俺の周りが例外なだけか...。

 

俺がそうこう考えている間にも、メアリの歌の練習は続き、時間があっという間に過ぎるのであった。

 

 

見合いの時間が終わり相手の令嬢が帰る時間となる。

令嬢が帰っていくとジオルドがこちらにやって来る。

 

「ふう...。やっと終わりましたよ...」

 

「お疲れだな。お前にしては珍しく疲れているな」

 

「それはそうですよ。やりたくもない見合いをさせられれば、誰だって疲れますよ。どれだけ遠回しに言っても相手は諦めてくれません...。相手を傷付けないように、諦めてくれるように、言葉を選ぶのは物凄く大変ですから...」

 

「それは大変ですわね。......そんなに大変でしたら、他の令嬢の婚約に変えても良いですのよ?」

 

「メアリ...僕はカタリナ一筋ですよ。他の令嬢には興味はありません。婚約者がいる貴女の方こそ、いい加減に諦めたらどうですか?」

 

またジオルドとメアリが仲良く話をしている。

...ジオルドとメアリもよく二人で話すよな...。俺だけ仲間外れにされることが多い。大人しかったメアリが明るくなるのは良いんだが...。置き去りにされるのは...なんか違う。なんだか俺は...仲間外れにされやすいというか...皆の話がついていけないというか...俺は何故か置き去りにされやすい。...何故だ?

 

「お前達は一体なんの話をしているんだ?」

 

「アラン、君は気にしなくても良いのだよ」

 

「そうですわアラン様。アラン様は今のままが良いですわ」

 

「そ、そうなのか...?」

 

「ええ、そうですよ」

 

「ジオルド様の言う通りですわ」

 

俺が聞いても、ジオルドとメアリはそのままが良いと言うだけであった。

 

 

 

「アラン様、ジオルド様。私が練習をした歌を聞いてほしいのですが...」

 

「歌の練習をですか?構いませんよ」

 

メアリが練習の成果を見てほしいのか、突然歌を歌うと言い出す。俺もメアリのためにピアノを弾く。

メアリは音楽に合わせて歌を歌い始める。メアリは滑らかに綺麗に歌を歌っていた。

 

歌い終わるとジオルドは拍手をする。

 

「素晴らしかったですよ」

 

「結構上手かったぞメアリ」

 

「はい!ありがとうございます。ジオルド様、アラン様」

 

練習の成果を発揮できたメアリは喜ぶ。

 

「とても素晴らしかったですよ。...ところで、なんで歌の練習を始めたのですか?」

 

ジオルドの疑問に俺も頷く。

 

「それはですね...。クロウカードの捕獲に歌が必要になるからですわ」

 

「歌が必要?それはどういうことだ?」

 

メアリの話に俺は益々わからなくなる。ジオルドも俺と同じようで首を傾けていた。

 

「クロウカードの中には人の歌声を真似るという、ソングというクロウカードがあると、ソフィア様がそう仰っていましたわ」

 

へぇー、そんなカードもあるのか。...?待てよ...。

 

「ソフィアがそう言ったのか。けど、カタリナからは何も聞いていないぞ」

 

自分が怒られた訳でもないのに、メアリは申し訳なさそうに言う。

 

「...カタリナ様よりも...ソフィア様の方が...夢の内容を覚えておりまして...」

 

あの馬鹿!何かあったらどうするんだ!?

メアリの話を聞いた俺は怒りに身を任せて叫ぶ。

 

「全く...!あのアホ令嬢は...!!あれだけ危険にも関わらず、自分からやりたいと言ったくせに、何故覚えていないんだ!?」

 

「...カタリナはそういう人ですから...怒っても無駄ですよ...。それに、僕たちで支えればなんの問題はありません」

 

怒る俺と違ってジオルドは諦め気味であった。

けど...その顔は物凄く疲れていた。

 

「そうですわ...。...それに...私の歌声をクロウカードが真似をしていただければ、今度はヴォイスというカードに私の声が奪われて...これを切っ掛けにカタリナ様に甘えられますわ!」

 

メアリも同じように呆れていたが、途中からテンションが上がる。

 

「えっ...?メアリ...そんなことを考えていたのですね...。危ないからやめた方が良いですよ。...後、抜け駆けは禁止です」

 

何故かテンションが上がったメアリにジオルドと俺は驚く。俺は驚いて何も言えなかったが、ジオルドはメアリに近付いて何かを言っている。

 

「まあ、ジオルド様ったら...。私は常にカタリナ様の役に立てるよう、頑張っているだけですわ。私はジオルド様と違って魔力では役に立てておりませんので...」

 

メアリもまたいつもの笑顔で言い返す。

 

「メアリはただ、友人として役に立ちたいだけだ」

 

あまり良い雰囲気ではないと感じた俺は、ジオルドとメアリの間に入ってジオルドに反論をする。

 

「......色々と言いたいことはありますが...。...これもライバルを増やさないための我慢ですね...」

 

ジオルドは呆れて溜め息を吐く。

...俺はそんなに可笑しなことを言ったか?

 

疑問に思った俺はジオルドとメアリに尋ねるが、二人揃って気にしないでと、言われてしまった。それでも気になっていた俺はもう一度質問をしたが、メアリは帰る時間になって帰ってしまい、ジオルドは魔力と剣の練習の時間になって聞けなくなってしまった。

 

まあ、二人が気にしなくても良いって言うのなら...気にしなくても良いか...。

一人で納得をした俺は自室に戻るのであった。

 

この日の夜

メアリが話した通りの事件が起きる。

 

 

 

自室に戻った俺は勉強をしていた。

その本は魔力について書かれている本だ。クロウカードの封印を少しでも手伝えるようにするためだ。切りが良いところで休憩をしようとした時だった...

 

「~~♪~~~♪~♪」

 

廊下から歌声が聞こえてくる。

歌っている主は俺が昼間に弾いた曲に合わせて歌い、その歌声はメアリの歌声にそっくりだった。まさか...!?

 

「!?」

 

驚いた俺は急いで扉を開けたが誰もいなかった。

俺と同じタイミングでジオルドも扉を開けていた。俺とジオルドは顔を見合わせる。

 

「アラン...これはもしかして...」

 

「ああ...」

 

 

「これはクロウカードの仕業で間違いない」

 

俺たちの中で答えがすぐに出る。

本来だったらすぐに答えが出るわけがないのだが、俺たちはクロウカードに事件に関わって詳細を知り、家族や使用人たちがこのような悪戯をするわけがないと、わかっているからだ。メアリが帰ったところはちゃんと見届けている。これは間違いなくクロウカードの仕業だろう。

 

納得をしていたはずのジオルドが、顎に手を当てて考え始める。

何を考えているんだ?

 

「どうかしたのか?なんかまだ可笑しな点があるのか?」

 

「可笑しな点はありませんが...ただ...このことがバレてしまいますと、カタリナに余計に会いづらくなってしまいますからね」

 

ジオルドは苦笑いを浮かべながら答える。

確かに...。クロウカードの事件のせいで見合いが始まったからな...。ジオルドが気にするのは無理もないか...。

 

しかし...

 

「そうだな...。だけど、今回のクロウカードは人の歌声を真似るだけだから危なくはないだろ」

 

メアリの話では危険があるようなカードとは思えないが...

 

「それはそうですけど、他の人たちはその話を聞いておりませんし、簡単に信じるものではありません。メアリが嘘をついているとは思えませんが、事が大きくならないとは限らないでしょうし、もしもの時があってからでは遅いですからね...」

 

ジオルドの言っていることは正しかった。

だけど...

 

「そうだな。だけど、ここにはカタリナはいないぞ。俺たちだけでどうやってクロウカードを捕まえるんだ?それにメアリの話では真似ている人の歌声が必要だ。下手に動いて事を大きくする可能性もあるぞ」

 

俺たちにはこの状況をなんとかする手段はない。下手に動けば悪化する可能性もある。

俺の質問にジオルドは考え込む。

 

ジオルドは数十秒間考えた後に...

 

「そうですね。やはり...アランの言う通り、僕たちでは何もできません。ですから...事情を話して...少しでも恐怖を和らげることができれば...」

 

「けどよ...納得をしてくれるのかが問題だよな...」

 

俺の話にジオルドは溜め息をつく。

 

「それもそうなんですよね。話すことは簡単ですが、納得をさせるとなると...」

 

「この問題ってよくよく考えると結構難しいな」

 

「そうですね...。ですが、できることは全てやっていかないといけないものです。...それでも、頑張って説明をしていかないといけないですね...」

 

「そうだよな...やるしかないな...」

 

まだ始まってもいないが、俺とジオルドはこれからことを想像をして疲れる。

俺たちは頑張って説得を試みるのであった。

 

 

 

次の日。

 

「嘘!?今度はジオルド様やアラン様が住んでいる城にもクロウカードが現れたのですか!?」

 

屋敷に着いた俺たちは早速、昨日の出来事をカタリナに説明をする。

口を大きく広げて驚くその姿に俺は笑い、ジオルドはなんとか笑いを耐えようとしている。気を取り直したジオルドが話し始める。

 

「はい、そうです。なのでカタリナは、すぐに僕たちの城に来てください。一刻も早くカタリナの力が必要なのです」

 

「わかったわ!このカードキャプターカタリナに任せなさい!」

 

カタリナが胸を張って自信満々に宣言をする。

 

「あ、でも、着替えが必要なので、ちょっと待っててください」

 

カタリナは急いで自室に戻る。

 

「しかし...。今度はジオルドたちの方でもクロウカードが現れたのか...。大丈夫だったか?」

 

ニコルが同情的に呟く。

 

「夜な夜な聞こえてくる歌声が不気味ではありますが...それ以外は特に問題はありません」

 

「それでも...事情を知らなかったら怖いですわね...。ところで!クロウカードは一日中歌を歌っていたのですか!?どのような歌を歌っていたのですか!?」

 

怖がっていたはずのソフィアが、急に目をキラキラと輝かせて俺たちに質問をしてくる。

 

「なんでソフィアはそんなに嬉しそうなんだよ!?」

 

俺はソフィアの様子に思わず叫んでしまう。

 

「ソフィア...!?これはロマンス小説ではないぞ!」

 

「......あ!!ジオルド様!アラン様!大変な事態なのに喜んでしまい、申し訳ございません!」

 

兄のニコルに怒られたソフィアは立ち上がって謝る。ソフィアがあまりにも項垂れていたものだからか、ジオルドが丸く収める。

 

「そこまで怒らなくても大丈夫ですよ。それよりも...」

 

ジオルドの目線の先には喜んでいるメアリがいた。

 

「メアリ...お前も何故、そんなに喜んでいるんだ!?」

 

メアリは俺の質問にも気付いておらず、鼻唄をずっと歌っていた。

 

「うふふ...今回こそやっとお役に立てますわ!それに...私の声がヴォイスに奪われれば...これを機に!カタリナ様に甘えられるチャンスが...!うふふ...」

 

「メアリ...」

 

「.........」

 

「あいつ...頭が可笑しくなっておらんか?」

 

「気持ちはわかるけど...。その言い方は駄目だよ」

 

「クロウカードを使って甘えようとするのは狡いですわ...」

 

ソフィア以外のみんなは呆れ果てていた。

メアリ...お前は何故、これから危険な目に遭うとわかっているのに、そんなに嬉しそうにしているんだ!?ソフィア!お前も何故羨ましがっているんだ!?

 

俺は問い詰めようとした瞬間、着替え終わったカタリナが扉を勢い良く開ける。

 

「みんなお待たせ!」

 

ソフィアに作ってもらった青いドレスを見せびらかすカタリナ。

 

「じゃあ!早速行くわよ!」

 

テンションが上がったカタリナは呪文を唱え始める。

って...もう!?城についていないどころか、まだ屋敷の中だぞ!?早くないか!?

 

「闇の力を秘めし鍵よ。真の力を我の前に示せ。契約の元、カタリナが命じる。封印解除(レリーズ)!」

 

カタリナの足元から月と太陽の黄金色の魔方陣が現れる。

...騒動に巻き込まれるのはごめんだが、あの魔方陣はいつ見ても格好いいと思う。

 

カタリナが鍵を取り出す。

その鍵は段々と大きくなり水色の杖となる。

 

カタリナは水色の杖を振り回すと、決めポーズを決めてどや顔で声高く叫ぶ。

 

「カードキャプターカタリナ、ここにて参上よ!」

 

「カタリナ様格好いいですわ!」

 

「とても素敵です!」

 

メアリとソフィアから歓声の声が上がる。

この二人はいつも呪文を唱えるとテンションが上がっているよな...気持ちはわからんこともないが...。

 

調子に乗ったカタリナは色々なポーズを取り始める。メアリとソフィアが喜んでいたが、急にソフィアが我に返る。

 

「...そういえば...歌(ソング)のカードって...夜に歌い出すものだとしたら...また夜遅くまでいないといけないような気がします...」

 

「えっ!?また夜遅くまで!?しかも今度はジオルド様とアラン様の城で待たないといけないのですか!?」

 

ソフィアの話にキースが焦る。焦っているのはキースだけではなく、カタリナ以外のみんなが焦っていた。

シャドウのカードで夜遅く帰ったことで怒られたばかりなのに、また夜遅くまでやらないといけないのか!?説得するのかなり大変なんだぞ!

 

「なんでクロウカードは夜遅くに歌うのですか!?」

 

「確か...一目のつかない場所で練習をしたかったからだと思います」

 

「一目のつかない場所って...!?確かに使っていない部屋はいっぱいありますが、人は住んでいますよ!」

 

ソフィアの説明にジオルドは納得はできなかった。

 

「......クラエス家ならともかく...他の場所でクロウカードを捕まえに行くのは...」

 

アンはおでこに手を当てて痛みに耐えていた。

絶望的な状況の中、カタリナが手を上げて突拍子もない行動を取る。

 

「私に良い考えがあるわ!」

 

「おまえさんの良い考え...なんか嫌な予感がするんやけど...」

 

ケロちゃんが呆れ顔をしている。

 

「私たちみんなで、ジオルド様のお城に泊まれば良いのよ!」

 

 

......はあ......?お前急に何を言っているんだ!?!?泊まる!?そんなことできるか!!

みんなが何も言えない中、カタリナは得意気になってお泊まりについて語る。

 

「友達の家にお泊まりって凄く楽しいわよ!夜中まで起きて、お菓子を食べながら恋ばななどの話をして...」

 

「「「「「恋ばな!?」」」」」

 

ジオルド、キース、メアリ、ソフィアの四人が凄い勢いで食いつく。

そんなに恋の話をしたいのか?

 

「それは是非したいですわ!」

 

「私もです!」

 

「僕も義姉さんの気持ちを知りたいです!」

 

「僕もカタリナの気持ちを知りたいですね」

 

「えっ?みんなそんなに恋ばなしたかったの?だったら、お泊まり会をやろう!」

 

「「「「おーー!!」」」」

 

「皆様...」

 

「えっ!?そんな簡単に決めて良いのかよ!?」

 

「アラン...。もう俺たちだけでは止められないと思う...」

 

「凄いやる気や......」

 

俺の肩にニコルの手が置かれる。

こんなのありかよ!?

 

クロウカードを捕まえるだけだったが、話は大きくなって急遽お泊まり会というものが始まるのであった。

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