ほむほむに転生したから魔法少女になるのかと思いきや勇者である   作:I-ZAKKU

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 この話の完成間際でURぐんちゃんの実装が決まってテンションが最高にハイになってゆゆゆいばっかりしちゃってました。マジすいません。
 ですがあのぐんちゃんはヤバい! 神花解放前のイラストは尊すぎるし解放後は格好良くて美しすぎる!! しかもボイスが超感激!! あのぐんちゃんが他の人達も想えるようになるなんて……うぅぅ!

 ぐんちゃんはいいぞ。そうじゃろ、高嶋さんや?


第十五話 「二日連続でバーテックス!?」

「ええっ!? 東郷も勇者になったの!?」

 

 驚く風先輩を真っ直ぐな目で見据える東郷。その後ろでは友奈が笑みを浮かべ、親友が決断した自分達を守るという選択を嬉しく、誇らしく感じていた。

 

「遅くなりましたが覚悟はできました。私も勇者として頑張ります」

「……東郷もほむらもだけど、遅れたなんて思ってないし責めるわけないわよ。ありがとう東郷、一緒に国防に励もう」

「国防……はい!」

 

 ああ、その言葉は東郷のやる気をもっと増大させるわね。さすが風先輩、部員の志気を高めるのはお手の物。

 

 とまあ東郷の件の報告もこれで完了ね。昨日は本当に驚いたもの。私は落ち込んでいた東郷を励ましていたつもりだったのに、あのやり取りで勇者になる決心がついたなんて。

 でも安心した……あのまま一人考え込んでいたままだったら今なお悩み苦しんでいただろう。あの子のそんな姿なんて見たくはない。悩んだら相談するっていうのは本当に大切よね。

 

「風先輩、そろそろ昨日の事やら勇者の事やらについて教えてくれませんか?」

「ん、ちょい待っててー?」

 

 この場に勇者は五人いるのに詳しい事情を知っているのは風先輩だけだ。今後のためにもその辺りの事は把握しておく必要がある。

 風先輩はチョークを手に取ると黒板に何かを描き始める。ひとまず先輩の準備が終わるまで私達は他愛のない会話を始める。

 

「そういえば東郷さんは勇者に変身したらどんな格好になるのかな?」

「うん、アサガオがモチーフになっていたの。アプリに書いてあったけど勇者の装束はそれぞれの花がモチーフになっているみたい」

「私のは調べてみたら鳴子百合っていう花で、どんな花なのか知らなかったんですけど、なんだか愛らしい感じで気に入っちゃいました」

「へぇ、樹ちゃんらしい花ね? にしてもあの装束花が基になっていたのね。通りでデザインが似ているわけだわ」

「私のは桜だよ! 山桜! 綺麗だから前にお花見で見た桜を思い出しちゃうんだぁ」

「うふふ、あの時の友奈ちゃんお団子の方に夢中になっていたじゃない」

 

 他愛のない会話といっても私達全員の話題は勇者関係の物ばかりだった。危険な事である筈なのにこうして笑い合えるのはやっぱりみんなが一緒だからなのかもしれない。

 

 そんな中友奈のスマホが淡く光ると一匹の白饅頭…もとい牛鬼が現れて友奈の頭に乗っかった。

 

「あれ? もう牛鬼ったら、また勝手に出て来て…」

「その子牛鬼っていうんですか? 懐いてるんですね」

「ビーフジャーキーが好きなんだよね」

「牛なのに!?」

「むしろその子に食べられない物なんてあるのかしら? 昨日私の精霊まで食べられそうになったのよ」

「牛鬼がいたら皆精霊を出せないんじゃないかしら?」

「あうぅ、牛鬼、私の木霊も食べないでね?」

「ちょっとちょっとー! 皆楽しそうに話してるのにアタシだけハブらないでよ!」

 

 前を向けばわざとらしく頬を膨らませた風先輩と……黒板に描かれた謎の落書き。……何よあれ? もしかしてバーテックスのつもり?

 

「んじゃあ早速説明するわね。戦い方はアプリに説明テキストがあるし皆読んだだろうから置いといて、何故戦うのかって話をしていくね───」

 

 

 ────バーテックスの目的は神樹様の破壊、つまり人類の滅亡である。四国を取り囲む壁の外からやってくる天敵が12体攻めてくると判明していた。しかもバーテックスの攻撃で樹海に何かしらの形でダメージを受けると現実世界でも災いとして影響を及ぼしてしまう。

 この侵攻は以前にもあったものの、その時は追い返すのが精一杯。そこを踏まえて大赦は神樹様の力を借りて勇者と呼ばれる姿に変身するシステムを造った。目には目を、人類を越えた力に対抗するためにこちらも人類を越えた力を得る。

 

「……その絵私達だったんだ」

「げ、現代アートってやつだよ!」

「現代アートと私達に失礼よ」

「うっさい! 今アタシの絵は関係ないでしょ!」

「あの、話を元に戻してもらってもいいですか?」

 

 勇者は誰でもなれるというわけでなく、そのための適性が必要であったという。

 四国中の各学校に大赦から指令を受けて派遣された勇者候補生が、その学校にいる他の候補生達を一カ所に集めて万が一の戦いに備える。

 その結果選ばれたのが風先輩が派遣された讃州中学、そして風先輩がみんなを集めた勇者部だった。

 

「私達は先輩が意図的に集めた面子だったというわけですよね?」

「……そうだよ。適性値が高い人は大赦が調べ上げていて分かっていたから」

「私達には猛アプローチだったのに、他は誰も勧誘しなかったのはそういう事だったのね」

「……知らなかった。ずっと一緒にいたのに初めて聞いたよ…」

「ホント…長い間黙ってて…騙し続けていてごめんね、皆…」

 

 風先輩もずっと後ろめたい思いでいっぱいだったのだろう。仮に前もって本当の事を教えてしまって私達の関係が壊れる可能性だってあったかもしれない。

 確かに勇者に選ばれる可能性が低かった以上、こんな真相を誰かに教えるなんて無理よ。ましてや家族も含めた親しい人達全員にって……

 

「あれ? でもそれって私に勇者になれる適性があったおかげで風先輩や樹ちゃんに会えたって事ですよね?」

「えっ、友奈…?」

「だとしたら嬉しいです! そりゃ驚きはしましたけど、皆と一緒に大好きな勇者部にいる幸せの方が大きいですから!」

 

 いつも通りの眩しい笑顔で自分の素直な感情を伝える友奈。この子はいつだってそうなのよ。どんな時でも前向きで明るく、誰かを否定する事も責任を押し付けるような真似も決してしない。誰かの幸せを願わない時すらもない。

 それがみんなが結城友奈という少女に惹かれる理由なのだから。

 

「確かにそう考えると適性があった事に感謝ですね。勇者部に誘われてから学校生活がもっと楽しくなったんですから」

「東郷…」

「これからも楽しいよ! ちょっと大変なミッションが増えただけだから!」

 

 東郷だってそう。彼女の勇者部に対する思いは友奈に負けず劣らない。もちろん私だってそうに決まっている。ここにいるみんなが一致している。

 

「風先輩が今までどんな心境で一人耐えてきたのか、分かっているつもりです。あなたを責める気なんて全くありません」

「お姉ちゃんはずっと私達や勇者部を守ろうとしてたんだよね。その想いだけで充分すぎるよ。だからもう、あんまり自分を責めないで」

「ほむら…樹…皆、ありがとう…」

 

 勇者部みんなの心が全て明るみになった。それは仲間達との不和を恐れていた風先輩の何よりの支えになる。

 

 何であろうとも受け止めるわよ。勇者部の一員として、掛け替えのない仲間として……

 

 

 

「そうだ、次の敵はいつやって来るんですか?」

「明日かもしれないし一週間後かもしれない。そう遠くはない筈よ」

「大赦と言えども敵の行動パターンは読めていないのね」

 

 もし出現時期や特徴が分かっていれば予め作戦を立てられたのだから少し残念だ。こちら側から攻める事はできないし、深夜帯に襲ってくる可能性だってありうる。

 

「ねえ樹、いっちょこれからの戦いがどうなるか占ってみてよ」

「あっ、うん。ちょっと待ってて」

「大赦からの情報は無いけどアタシ達には愛しい敏腕占い師が付いてるからね~♪」

「樹ちゃんの占い、結構当たるんでしたよね」

 

 樹ちゃんのタロットカードを使った占いは何気に的中率が高い。良い結果が出ればその日はラッキーデイ、悪い結果が出ても教えられた注意点に気を付けていればむしろプラスに働く。

 某僕っ娘魔法少女みたいに占いの結果にビクビクしなくとも幸せになれる素晴らしい能力……樹ちゃんってばおどおどしてる割に凄すぎるのよね。

 

「結果出ました」

「おおっ、何だか強そうな絵だね」

「戦車……どんな意味があるの?」

「『勝利』…論争や競争などに巻き込まれても、きっと打ち勝つことができる。今のあなたは無敵の強さ、です!」

 

 樹ちゃんの占いの結果はまさに、この状況で最も私達の始まりを鮮やかに彩るものとなった。他の誰でもない、樹ちゃんが導き出した未来象だ。私達にはそれが真実味が高いものだって信じられる。

 

 大丈夫、私達にはみんながいる。固い絆で結ばれた勇者部のみんなが……

 バーテックスがいつ襲って来ようとも関係無いわ。私達五人で全て殲滅してあげる……覚悟しなさい!

 

『♪♩♬♪ ♪♩♬♪』

「……えっ?」

『樹海化警報』

「……まさか、二日連続でバーテックス!?」

「…………さ…」

 

 さすがに昨日の今日と攻めて来ていいとは言っていない!!

 

 

◇◇◇◆◆

 

「……一気に三体も…!」

 

 二回目の樹海に飛ばされ、スマホでマップを確認すると表示されたのは蟹型、蠍型、射手型の三体ものバーテックス。連日攻めてくるという最高にロックな嫌がらせも合わさり舌打ちしたくなる。あいつ等バーテックスに知性とかあったりするのかしら?

 

「バーテックスは三体だけど、私達は五人だから大丈夫だよ!」

「うん! 私ももう迷わない!」

「皆が受け止めてくれたんですもの……勇者部部長として、全力でぶっ飛ばしてやるわ!」

「皆と一緒なら…恐くない!」

「……もうこの際何だっていいわ。三体来ようとも最終的には全て殲滅する事に変わりないし……行くわよ!」

 

 私の呼び掛けにみんなが揃って力強く頷きアプリの変身アイコンをタップする。

 

 微笑みのヤマザクラ

 愛情の絆たるアサガオ

 輝く心のオキザリス

 心の痛みを判る鳴子百合

 聖なる愛を宿すトケイソウ

 

 樹海に五つの花が咲き乱れ、世界を守るべく五人の勇者が一同に集結した。

 

「はあぁ…! 勇者五人全員揃い踏みってね!」

「少しは緊張感を持ちなさい。油断は禁物よ」

「分かってるって……うわわわ!? 東郷さんすっごく綺麗!!」

「もう、友奈ちゃんったら…!」

「ハァ…」

 

 今回初変身の東郷の姿を見てはしゃぐ友奈に呆れて溜め息を吐く。

 窘めながらも友奈に褒められてデレデレしてしまうのはいかにも東郷らしいのだけれど時と場合を考えてほしい。

 

 新たな勇者となった東郷は、先程の雑談の中で言われていたように青いアサガオがモチーフ。少し驚いた事に、車椅子の代わりに四本のリボンが彼女を支えて足代わりになっていた。

 変身した彼女の側に卵みたいな精霊、手元に狙撃銃が現れる。どうやら東郷は遠距離型みたいね。近距離型の友奈と風先輩、中距離型の樹ちゃん、サポートの私、バランスが良いチームにまとまっているわね。

 

 味方の確認はこれぐらいとして、次は敵の確認。三体中二体、蟹型と蠍型は同じスピードと同じ距離感で近付いてくる。

 蠍型はその名の通り巨大な数珠状の尻尾とその先端に針が備わっているバーテックス。

 蟹型の方も腕部分が鋏のようになっているけど気になるのは周りに浮いている板状の物体。変な能力とか無ければいいのだけど。

 

 そして残りの一体の射手型。他の二体と比べると不明な点も多い。一体だけ離れている所にいるだけじゃなくその場から動いていない。見た目も大きな顔のような物であり、射手型と言う割に弓なんか見当たらない。

 けれども本当に名前通りの役割があるのだとすれば位置の疑問点は納得できる。いや、きっとそう。あのバーテックスは前回のバーテックスのように遠距離から攻撃するタイプに違いない。

 

「向こうの奴は放っておいて、近くの二体からまとめて封印するわよ!」

「駄目よ! ここは奥の敵を倒すのが先!」

 

 でも風先輩はまだ私と同じ結論には至っていない。遠距離攻撃の敵を残したままにするのは得策とは言えないのに近くの二体を狙うよう作戦を立てる。

 

 そして射手型のバーテックスに変化が現れる。口元に光が集約すると、一本の巨大な矢が生み出される。

 その矢はノーモーションで、勇者の動体視力でも追い付けない程の速度で放たれ……

 

 ドンッ!!

 

「なっ!?」

「皆、不意の攻撃には気を付けて!」

 

 東郷が放った弾丸によって破壊された。今回狙われていたのは不覚にも私であり、時間を止めるはおろか盾を構える事もできなかった。もし東郷の助けがなかったらと思うと、精霊がバリアを出すらしいとはいえぞっとするわね…。

 

「ありがとう、東郷」

「言ったでしょ? 皆私が守るって」

「ええ、頼りにしてるわ」

「あわわわ…! 皆いっぱい来てるよ~!」

 

 見れば今度は斜め上を見上げると、先程よりかなり小さいけれども数え切れない量の矢を雨のように乱れ撃ってきた。

 私達全員に満遍なく降り注ぐ雨を散開して避ける中、私はこの敵の突破口を思案する。

 

 予想通り射手型は遠距離攻撃が主体、奴からどうにかしないと苦戦はどうしても免れない。

 

「友奈さん危ない! 後ろです!!」

「えっ!? うわっととと!?」

 

 外した筈の矢が後ろから友奈に向かって襲いかかっていた。そこにいたのは蟹型のバーテックス、浮遊していた板状の物体が外した射手型の矢を反射させて死角から攻撃していた。

 その矢を慌てながらも拳で殴り飛ばしたから友奈は無事だったけど蟹型の危険性も把握した。射手型とのコンビネーションは厄介極まりないわね……っ!? マズい…!

 

 辛うじて射手型と蟹型の連携攻撃を避けた友奈に最後の一体、蠍型の尻尾が迫っていた。しかも友奈は反応に遅れてこのままじゃ今度こそ防げない…!

 

 でも今度は間に合う。尻尾が友奈に直撃する前に私は時間を止めた。そのまま止まっている友奈の腕を掴み、蠍型から距離を取る。

 

「あれ!? ほむらちゃん!? えっ何これ!?」

「時間停止よ。友奈は実際に体験するのは初めてだったわね」

「すっごーい!! 本当に皆止まっているんだ!?」

 

 戦闘の真っ最中だというのに時間停止を無邪気にはしゃぐなんて……判るわその気持ち!! 本っっ当に最高なのよ!! あぁぁ…ほむほむ is god…! 違う違う、ほむほむ is devil…! 私の心を惑わす麗しき悪魔様ぁ…!

 

 

 ゴホン、それにしてもどうやって突破するか…。やはりバーテックス三体というのは厳しいわね。特に射手型がかなり厄介、矢の雨に目視できない巨大な矢。東郷はよくあんな物を狙撃できたわね……狙撃?

 

 ……待って、東郷のあの狙撃銃の一撃、あれって射手型の巨大矢を破壊できる威力があったのよね。かなり凶悪そうな矢と同等の、つまりバーテックスに一発当てるだけでもダメージが期待できる一撃。

 

「……友奈、悪いけど手を離すわ」

「え?」

 

 友奈の疑問に答える余裕はない。問答無用で手を離して彼女の時間が再び止まる。

 私の時間停止には制限時間がある。前回の戦いみたいに解除後すぐに連続の使用もできないわけではないけど、あれって実は疲れるのよね。精神がすり減る感じで…。

 急いで彼女の元へと跳び渡り、奇行みたいになってしまうけど……後ろから東郷の両脚を掴み、頭を彼女の股下に突っ込み持ち上げた。

 

「…っ!? きゃぁあっ!!? ほむらちゃん

いつの間に!? ていうか一体何やってるの!?」

「肩車よ! 説明する余裕はないわ!」

「説明しなさい!! 全然意味が分からないわ!! ふざけてないで……あら?」

 

 気がついたら私に肩車されていて大混乱していた東郷も、止まった世界を見て僅かながら落ち着きを取り戻す。私が咄嗟に考えた作戦は彼女が要、残り時間は1分程度故に必要最低限の内容を伝える。

 

「時間停止中! 私達だけが動ける! 残り1分! 私が足になる! 撃ちまくって!」

「えっ……もう、分かったわ!」

 

 勇者になって身体能力も上昇しているからこそできる芸当、肩車しながらバーテックスの周りを飛び回る。聡明な東郷だからこそすぐに私の意図に気付き、銃を構えてバーテックスを撃ち始める。

 

「ほむらちゃんこれ…! 撃った弾も止まってしまうのだけど」

「問題ないわ。構わず撃ち尽くして!」

 

 撃たれた弾丸も私から離れていくためどれもこれも停止してしまう。けれども威力が失われたわけじゃない。時間が動き出せば全ての弾は一斉にバーテックスを穿つ。

 

 途中で東郷は狙撃銃を消すと少し小さくなった別の銃を二挺を手に取る。さらに青い炎の姿をした精霊も現れ、満遍なくバーテックス目掛けて乱射される。

 狙撃銃じゃなくなったから威力は下がった物だろうけど二挺故に発射間隔は速い。見る見るうちに東郷が放った弾丸はバーテックス共を取り囲んでいった。

 というか精霊って一人につき一体じゃなかったのね…。

 

「そろそろね……東郷!」

「了解!」

 

 止められる時間も残り僅か、この場から一時撤退しながらも、東郷は再び狙撃銃を手に取りレバーを引いてからのだめ押しの追加投入。

 安全圏へと退避したところで……

 

「時は…動き出す!」

 

 ドガガガドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドガガガガガッッ!!!

 ウギャーー何じゃこれはー!! またほむらのヤツの仕業かーー!!?

 

 樹海中にけたたましい轟音が響き渡る。蟹型、蠍型、射手型の三体のバーテックスのありとあらゆる方向から大中の弾丸が殺到する。

 一発一発がバーテックスの体を打ち抜き、貫通し、破壊する。亀裂が走り、風穴を開け、体の一部が千切れて落下し、ボロボロになって地べたに這い蹲る。

 

 時間停止中に取り囲んで一斉攻撃、原作ほむほむや某スタンド使いの吸血鬼、某赤いお城のメイド長などの時間停止能力者の十八番。直接攻撃したのは私じゃないけどやっぱりとんでもない戦法ね。

 

「さすがね東郷。想定以上の成果よ」

「あの~、ほむらちゃん? もうそろそろ下ろしてほしいのだけど」

「ああ、いきなりで悪かったわね。このままみんなと合流して封印に移りましょう」

「うん。あと少し、頑張ろうほむらちゃん!」




 蟹座と蠍座と射手座は未来永劫絶対に許してはいけない。そうじゃろ、高嶋さんや?
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