ドールズフロントライン Rainbow   作:碧眼の黒猫

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猫です。よろしくお願いします。
趣味でなろうでもオリジナルの小説を書いているのですが、二次創作系はこっちで書いた方がいいと思い、こっちに来たものです。

ちゃんと世界観壊さずに書きたいものですが、ちょっと難しいかもしれない…。


就任!謎の指揮官

 私は元軍関係者、だるいという理由で軍に関わることを止めた人間です。

 

 コーラップスとか、それを用いた技術とか、戦術人形とか、鉄血だとか……鉄血ってなんだっけ。

 死ぬ程軍には協力したしもう十分だと自分で思い、個人情報とか全部消して死んだことにしたし、あとは新しい自分になって思う存分、楽しめば良いやと思っていました。

 

 しかし、現実は甘くなくて後方支援関係の職になりたかったけど、何処だかわからないところの指揮官になることになってしまいました。

 性別不詳にしたのが良くなったか……。

 

 それとも適当に選んだPMCが悪かったか……。

 

「おい、おぬし。さっきからボケーっとしおって、なにを考えとるんじゃ?」

 

「いやね。妙にコミュニケーション能力を測るような試験だなって思ってはいたんだけど、まさか指揮官になるなんて思わないよ。後方支援には必要だろうなって思ってたけどさぁ……」

 

「ステージが私を、呼んでいます!」

 

「お願いだから大人しくしてて、お願い」

 

 ここにいる二人はM1895ナガンと、元気有り余って踊ったり、歌ったりしているP38ワルサーだ。

 とりあえず就任祝いで授かった二人だけど、どう見ても民生出身。

 前居たところではつまらない武骨なデザインの人形で、少なくとも二人のような頼りにならないような感じではなかったから、この子達を見ると戦闘力は少し期待できなさそうと感じてしまう。

 

 だから、戦力強化の為に密かに昔のゲームを参考に色々ガジェットを作るとしよう。

 

「よぉし、そうと決まったら作ろっと」

 

「なにをじゃ?」

 

「ステージですか!?」

 

「ステージじゃないよ、ガジェットだよ」

 

「「ガジェット?」」

 

 二人は首をかしげて何か想像している様子だったが、私は気にせずに二人にやってもらうことを伝える。

 

「そうそう、で二人には試験的に作ったガジェットを使って貰うね」

 

「待て待て、ガジェットってなんじゃ?その説明はしてくれんのか?」

 

「ん?ガジェットは戦術的な道具って覚えてもらえばいいよ」

 

 本当は戦術的とかじゃない物も作る予定だけど、それは余計なことだから教えないでおこう。

 

「ほお、つまり作戦を円滑に進めるための道具というわけじゃな」

 

「ファンが増えるガジェットって作れますか!?」

 

「作れないこともないけど、それは自分の実力で作りなさい。それじゃ、まともなナガンは一緒に来て。ワルサー、貴女は工廠に行って人形を作ってきて」

 

「そ、そんな。指揮官様!見捨てないでください!」

 

「見捨ててないよ!あ、そうだ!あったよファンを作るガジェット!工廠だよ!工廠ならファンが作れるよ」

 

 涙目で抱き付いてきたワルサーに私は離れてもらおうと、とりあえず思い付いたことを言った。

 

「はっ!なるほど!工廠なら私のファンが作れるんですね!」

 

「そうそう。あまり資源は使わないようにね。ここの維持が厳しくなるから」

 

「了解です!」

 

 なんとかワルサーを言いくるめ、私はナガンを連れて弾薬箱や段ボールなどが置いてある宿舎へやってきた。

 

「殺風景じゃな~」

 

「その内増えるよ。まず、テレビであるものを見てもらいます」

 

「テレビ?……はて、ここに来た時には無かった気がするんじゃが……」

 

「そこら辺のいらない機材使って、一日あれば楽に作れるよ」

 

「器用なんじゃな、おぬし」

 

「まあね。よし、じゃあ見よう」

 

 私が作ったリモコンのスイッチを入れると、ある動画が流れ始める。

 

 この動画は雑に説明すれば、まだ国家が存在した時代に作られたゲームで、各国の特殊部隊から集まった精鋭部隊の隊員を選んで対戦するFPSゲームだ。

 

 とても古いゲームで、近接戦が主なこのゲームは色々な面白いガジェットが登場する。

 今の技術なら楽に再現できる物が多く、そして戦術的な道具に私は魅力を感じた。

 

「これは……」

 

 毒ガス、ジャマー、ハンマー、EMP。

 

「おい、おぬし」

 

 鉄の壁を破壊する爆薬、突破口を開くドリルグレネード、銃弾を防ぐ簡易防弾バリケード、心音で探知可能なセンサー。

 

「良くできておるが、これは……」

 

 電気を飛ばせるドローン、全身を守るシールド、ただの防弾チョッキ、わけのわからない薬を飛ばす銃。

 

 やろうと思えばできるシールドからのフラッシュ、そこら辺でも手に入りそうなバッテリー、夢ある防護システム、夢ある小型探知デバイス。

 

「聞いとるのか!!なんじゃこれは!同士達が粗末に扱われておるぞ!」

 

「そうとも!しかし魅力的じゃないか!」

 

「何処がじゃ、ワシは悲しいぞ。同士が粗末に扱われ過ぎじゃ……。仲間を巻き添えにしかねない爆弾射出機、倍率が変わるだけのスコープ、無防備な設置型機関銃、唯一使えそうなトラップは赤外線が見えているとは……なんてことじゃ……」

 

「大丈夫。後々だけどトラップは線が見えなくなるし、機関銃は正面にシールド付いて、スコープはサーマルになったから」

 

「射出機はどうしたのじゃ?」

 

「……設置が速くなったよ」

 

「やはり粗末に扱われておる!」

 

 悔しそうな顔をしながら涙目になってきているナガンを落ち着かせようと色々考えてみるが、昔のことだしゲームを作った会社が何処かによって変わってきてしまうだろうから、少し仕方ないところもある。

 

「まぁまぁ、これは私がダウンロードしたのが古いバージョンだからだよ。まだ、えーと……」

 

「くぅ!悲しいぞ……ワシは悲しい……」

 

「あわわ!泣かないでナガン!一緒にゲームをやれば少しは良さがわかるよ!」

 

 下手に慰めの言葉を言うよりゲームをした方が良さが伝わると思い、一緒にゲームをやることを勧めた。

 

「そうか?ワシはそうは思わんが……。ところでおぬし、こんなものを一体何処から持ってきたんじゃ」

 

「ん~?秘密。極秘です」

 

「教えてくれてもよいではないか。それとも、教えられぬ理由でもあるのかの~?」

 

 はいその通り、だって軍内部の決まりごと無視してダウンロードしたゲームだし、タイトル教えるだけでも結構危ないのだ。

 

 決まりごととは、軍の技術に関わるような情報のある動画、画像など全てを無断でダウンロードすることを禁じ、最高開発責任者のみがダウンロードすることを許されるといったもの。

 

 最高責任者だとか面倒臭い立ち位置に興味はなかったし、ハックすれば簡単に手に入るんだから、ハックしないなんてことはないよね。

 そもそも、その責任者全然ゲームに興味もって無かったから娯楽なくて全く面白くなかったし、作ったものも私が一人でも作れそうな粗末なものを皆で一生懸命作ってた。

 

「はぁあ!思い出すだけで疲れるぅ……」

 

「なんじゃいきなり」

 

「あーごめんね。いやね、前に居たところがとんでもなく居心地が悪かった所だったからさ。思い出してため息を吐いただけだよ」

 

「そうか、うん?そういえば、おぬし前は何処に……」

 

「話したくないからゲームしよう!!」

 

「お、おう!?って何処へ行く!?ゲームとやらをするのではないのかー!」

 

 私は座っていた弾薬箱から立ち上がり、宿舎を飛び出して工廠にいるワルサーのところへと向かう。

 もう何人か人形ができているはずだし、大人数でゲームをした方が楽しい。

 

 私はスキップしながら工廠の扉を開いて中へ入るとそこは地獄絵図になっていた。

 なんと、人形が予想よりも多い、これはつまり……。

 

「あなたが指揮官?HK416、ちゃんと覚えてくださいね。指揮官」

 

「し、しまったぁ……。まぁ、何日か経てば大丈夫だよね。うんうん、やあHKM4……あっ」

 

「HK…M4?…今の私に、そんな名前は必要ない!」

 

 失言してしまった。

 案の定、彼女はデータ通りの感情表現をし始め、もはや手をつけられない様子になってしまった。

 

「416?ごめんね。だからさ、しゃがみこんで爪かじらないで!」

 

「私は完璧…私は完璧…私は完璧…私は完璧…」

 

「あーダメだよ、それだと印象が悪いからしっかりしてHK416!」

 

「えぇ…えぇ、そうね。これからよろしく、指揮官」

 

 よし、機嫌がなんとか直ったはず、少し言葉に圧があるような気がするけど。

 対応さえ間違わなければあんなことにはならないし、間違えても頑張れば機嫌は直る。

 人間と似たようにされている戦術人形はややこしくしてあるんだろうからケアも人間同様しっかりしなければならない。

 

「416?ちょっとお願いがあるんだけど……」

 

「はい、なんでしょう。指揮官」

 

「ゲームをしよう!」

 

「「「ゲーム!!?」」」

 

 返事をしたのは416ではなく、その他の人形達だった。

 私の言うゲームに興味を持ってしまった人形達は、悲しくも実験台にされるとは思ってもいなさそうなSMG二人とワルサーだ。

 

「ねぇねぇ!ゲームってなに!?面白いの!?」

 

「スコーピオン!飛び付いてこないで!」

 

「指揮官様!ゲームとはなんですか!?センターは私にお任せください!」

 

「ワルサー!アイドル系のゲームじゃな……アイドル居たわ……」

 

「初めまして!指揮官様!ゲームはよくわかりませんけど、このステンMK-Ⅱもご一緒したいです!」

 

「ようこそ!ステン!だけどちょっと待ってね!」

 

「こらこら、指揮官を困らせちゃ駄目だよ」

 

 K2が私によってたかってくるSMG達を引き剥がしてくれ、私はやっと落ち着いて話ができるようになった。

 工廠で生み出された人形達を見るとワルサーが良い仕事をしてくれたことがよくわかった。

 基本的に製造が難しい人形がここに二人もいる。

 

「ありがとう、そしてようこそK2。歓迎するよ」

 

「ありがとう指揮官。それで、かわいい後輩達は指揮官とゲーム?したいらしいけど、何処に行ったらできるの?」

 

「それね。ついてきて皆、宿舎に案内してあげるから」

 

 私は人形達を連れて宿舎へ向かい、道中は退屈しないほど人形達と話をして、私は部屋に着くまでに少々疲れながらも楽しい時間を過ごした。




読んでいただきありがとうございました。
面白いと思ってもらえたら、嬉しいです。

最後にオペレーターの台詞を書きます。


「アーマープレートを使え!」by.ルーク
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