ドールズフロントライン Rainbow   作:碧眼の黒猫

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随分と間が空きましたが何とか書けました。
もう三話分くらい話を作ったのですがどれも先を考えると悪い方向に行ってしまうものばかりだったので、作り直しの繰り返しで時間がかかってしまいました。


初心者の激闘

 指揮官達が騒いでいる時に宿舎の人形達はスケアクロウと416の激闘に盛り上がっていた。

 

「凄いです!開幕一人やりましたね!」

 

「いいえ!まだですよ、ステン!スケアさんの次の一手に注目しましょう!」

 

「頑張れ!416!負けるな!スケア!」

 

「スコーピオンは落ち着きなさい!」

 

「あら、そう言うK2も落ち着いた方がいいわ。大声を出していたら彼女の邪魔になってしまうわよ」

 

「その通りですわ。うるさくて音が聞こえませんの」

 

「だって二人とも凄いから!」

 

「スケアさん、お茶をどうぞ~」

 

「あとで頂きますわ」

 

 スケアクロウは後ろで騒ぐ人形達を邪魔に思いながらも次の策を考えながら画面に食い入るように見ていた。

 

「ドローン……足音……囮ですわ」

 

 スケアの操作するキャラの目の前をドローンが通りすぎていき、スケアはドローンが入ってきた方向に銃を構えていると銃を構えた敵と撃ち合いになった。

 

 スケアは一発貰いながらもヘッドショットで敵を仕留め、安全な場所で再装填を行う。

 しかし、次は巨大な盾を持ったキャラが爆弾のある部屋に入ってきた為、スケアはスモークの持つユニークガジェット、遠隔ガスグレネードを使って敵を後ろに引かせた。

 

「モンターニュですか、厄介ですわね」

 

 対処を考えているスケアの部屋にスタングレネードが投げ込まれるが、ADSが二つを落として一つだけが部屋に入ってきた。

 そこへルークが援軍としてやって来たが、モンターニュの近くにいる敵と撃ち合いになり、ダウンしてしまった。

 スケアは無理に助けようとはせずに攻撃のチャンスを伺い、ルークを仕留めるために敵が攻撃したことを確認してから飛び出し、ルークをやられたものの敵を仕留めた。

 

 更に盾を拡張していないモンターニュの足を撃ち抜こうとするも失敗し、拡張されて攻撃は防がれてしまった。

 一対一では不利であることを知っているスケアは足元にガスグレネードを使って部屋へ戻り、再装填をする。

 

「残り一つ……」

 

 スケアがガスグレネードの数と味方の数を確認しているとスモークグレネードが部屋の入り口付近で爆発し、白い煙で入り口が見えなくなった。

 

『敵は残り一人』

 

 敵の足音を聞きながら部屋に入ってくるつもりなのか様子を見ていると敵が一人になったことを知らせる報告がされた。

 味方が来るまで耐えているつもりのスケアだったが、montagneの残っていたスモークが入り口を覆い、足音と盾の音で突入してくると判断したスケアは別の入り口から部屋を脱出し、相手が追いかけてくるか来ないかを確認しながら後退する。

 

 そこへイェーガーがやってきてモンターニュと交戦し始めるが、来て早々に頭を撃ち抜かれて倒されてしまった。

 背後を取るように攻めていたパルスもモンターニュと交戦するものの、体力を半分以下まで削ってやられてしまった。

 

 もう一人の味方であるミュートは撃ち合いに負けたのか、クレイモアを踏んだのかいつの間にか倒されていた。

 

「やばいやばい!スケア!頑張って!」

 

「うるさいですわ。慌てる必要はありません、時間を稼いで時間切れを狙いますわ」

 

 スケアは銃を構えて爆弾の部屋へ近付こうとすると盾を拡張した状態の相手が現れて敵に背を向けて走って逃げ出す。

 追ってこないことを確認してから再び部屋へ近付くとデュフューザーを設置している音が聞え、スケアは残り時間が少ないことを一瞬で確認してからガスグレネードを部屋に投げるか近付いて確実に仕留めるかを判断をしている時、デュフューザーの設置を止めたモンターニュが隙だらけのスケアの頭を撃ち抜き、416側の勝利で試合が終了した。

 

「あー!!あとちょっとだったのに!!」

 

「あらあら、やられてしまったわね」

 

「流石ですね416。良い判断です」

 

「フェイント……やられましたわ……」

 

 キーボードから手を離し、L85が淹れた紅茶をマスクを外して口へ運ぶスケア。

 それと一緒に置いてあるクッキーを頬張り、次の試合が始まるまでの間、ティータイムに入る。

 

「美味しいですわ」

 

「おかわりもありますよ~」

 

 スケアは一つずつクッキーを味わって食べ、飲み込んでから紅茶を飲み、ゆっくりとティータイムを楽しんでいると、宿舎へ指揮官が入ってきた。

 

「やぁ!皆!今日は皆でお風呂に入りましょう!」

 

「お風呂ですか~?良いですよ~」

 

 急にそんなことを言い出した指揮官にすぐ答えを返したのはL85だけだった。

 スケアは口に運ぼうとしていたクッキーを途中で一瞬止めたが、黙ったままクッキーをかじり、目だけを動かして周りの様子を見る。

 

「急すぎない?指揮官」

 

「急すぎますよ、指揮官。それにまだ日が落ちたばかりですし、夕飯をまだ食べてないですよ?」

 

「あ、そっか。じゃあ!夕飯を皆で食べてからお風呂!予定は大丈夫かな!?」

 

 SMGの二人がそう言うと指揮官は全員で夕飯を食べてから風呂に入る提案をした。

 

「予定は無いから大丈夫だよ!」

 

「わかりました。指揮官」

 

「良いわよ~」

 

「G3も特に予定はありません」

 

「大丈夫ですよ~」

 

「よし!決まりだね!スケアもね!」

 

「そう言うだろうと思いましたわ。良いですわ、予定は無いですから」

 

「うん!じゃあ、よろしくね!」

 

 スケアの答えに満足した指揮官は宿舎から出ていくと、宿舎に残っている人形達はスケアに視線を向けた。

 スケアが自分を見てくる人形達が何を考えているのかわからず、まばたきを繰り返しているとパソコンから試合が始まる前の音が聞え、スケアは持っていたクッキーを食べ終えてティッシュで手に着いたカスを拭き取り、キーボードに手を置いた。

 

「スケア、歓迎会だと私は思うんだけどさ。どう思う?」

 

「歓迎会?」

 

「指揮官さんなら確かにやりそうですね」

 

「そうねぇ。あの坊やなら、やりそうね」

 

「そうですの……ところで、君は一体いつまでそんな格好をしていますの?」

 

「あら、食事とお風呂の時ぐらいは外すわよ」

 

 スケアクロウがDP-28のヘルメットを被った姿にずっと思っていた疑問を言うと、DPからは食事と風呂の時は外すという答えに、食事と風呂の時以外ではヘルメットを被った姿でいるつもりのDPにスケアは口には出さないが変な人形と思うのだった。

 

「でも、最近は資源が不足してるって言ってませんでしたか?」

 

「そういえば確かに言ってましたね。指揮官、その辺の問題は考えているんでしょうか?」

 

 G3とステンが不安に思う中、スケアクロウはゲームに戻り、他の人形達もスケアクロウと416の試合の観戦に戻った。

 

 

 ~深刻な問題~

 

 

「はぁ……おぬし、資源の管理はちゃんとせんか……」

 

「いやーごめんね~。すっかり資源不足のこと忘れてたよ。ほらほら、ワルサーはもっと動く!」

 

「罰にしては私より指揮官の方が動いてませんか?」

 

「そりゃ勿論!私の管理不足が招いたことだし、責任は取らないとね」

 

 いつも以上に体を動かし、汗を流しながら説得したワルサーとナガンと私の三人で近くの森で食料の調達をしていた。

 

「川には何も居ません。やはり、この辺りも何とか食べられる植物が生えている程度で、動物が見当たりません」

 

「まあ、動物が居るわけもないか。コーラップスの影響だろうね」

 

 辛うじてコーラップスの影響を受けても生きている植物や動物はいるものの、動物は滅多に人目に触れるような場所には居ない、基地のヘリポートには休んでいる鳥達を見かけることが多いけど、森に入ると鳥の鳴き声すら聞こえない。

 

「指揮官、あれはなんでしょう?」

 

「うん?」

 

 ワルサーが指を指した方向に鹿のような生物が居るのが見えた。

 でも、鹿にしては足が変なところから二本生えているし、顔も異質な形になっていた。

 

「あっ、ヤバい。逃げるよ!二人とも!」

 

 二人の手を引いて鹿らしき生物に背を向けて走り出すと奇妙な鳴き声を上げながら不規則な走り方でその生物は追ってきた。

 横にふらつきながら木にぶつかり、変なところから生えてる二本の足が暴れまわりながら私達に向かってくる。

 

「気持ち悪い!」

 

 ワルサーが振り返って銃を撃つが、生物はものともせずに向かってきた。

 頭をしっかり撃たないとE.L.I.Dは死なないから厄介だ。

 本当にそうなのかは知らないけれど、確か情報にはそうあったはず。

 

「ダメです!撃っても効いてるように見えません!」

 

「逃げることに集中して!走りながらじゃ難しいから!」

 

 基地へ向かって走り続けていると、何処から湧いてきたのか似たような生物が二体も増え、三匹に私達は追われることになってしまった。

 

「ひえぇぇぇ!!ワルサー!!」

 

「わ、私のせいじゃありませんよ!!」

 

「いや!どう考えてもおぬしのせいじゃろう!!銃声を聞き付けて来たんじゃ!!」

 

 森の中を走り抜け、E.L.I.Dから何とか逃げきった私達は基地にたどり着き、基地の中へ入って食堂へ向かった。

 

「よし、じゃあワルサーは私のお手伝いで、ナガンは味見担当ね」

 

「はぁ……おぬし、本当に人間なんじゃろうな?さっきまで息を荒げておったのにもう平然としておるとは……」

 

「ふぅ……それもそうですけど、ガスマスクを着けたままなのが何より恐ろしいですよ」

 

「久しぶりの運動だったけど、このくらいは平気だよ。あとこのガスマスクは私のお手製でね。着けてない時と同じくらいの空気を取り込むことができるから苦しくないんだよ」

 

「そうですか、凄いですね……。はぁ……、そろそろ動けそうです。ご指示を願います」

 

「はーい、じゃあまずは……」

 

 私は持ち帰った食料をワルサーと一緒に調理し、ナガンに味見をして貰いながら残っている食材も使いすぎないようにして使い、色々な料理を作った後に二人に皆を呼んでもらった。




頑張ってみましたが、前回の最後と合ってないので違和感があるかもしれません。
新しくガジェットを作りたいので早く資源を確保しなければ。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
お気に入り登録してくれた皆様、ありがとうございます。
頑張って書いていきます。


「いいか、ドアは任せろ」by.スレッジ
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