ドールズフロントライン Rainbow   作:碧眼の黒猫

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今回はずっと考えていた404小隊にガジェットを贈る回です。
G11はとりあえず渡すものに困ってしまったので、あのオペレーターのガジェットを使っていただきます。

尚、ユニークガジェットはドルフロの世界でも使えるようにと一部はアレンジしています。


404小隊のユニークガジェット

 楽しい時間が終りを迎え、私は皆と別れた後に404小隊の彼女達と共に司令室に来ていた。

 彼女達のことはある程度は調べていたから、きっと私の正体を調べるための調査として送られてきたんだろう。

 

「さて、45ちゃん。お仕事の話なら、ここでして良いよ。防音だから外に声が漏れることもないし、扉にロックもかけたよ」

 

「話が早くて助かるわ。じゃあ、お言葉に甘えて」

 

 タブレットを操作して司令室の扉を閉めて誰も入ってこられないようにすると、45ちゃんは笑顔を崩さずに近寄ってきた。

 

「まず、私が知りたいのはあなたが何処から来たのかってことと、何故グリフィンに来たのか。この二つよ」

 

「何処からか~。まあ、きっとお願いしたのはグリフィンの偉い人じゃなくて研究員の子だろうから良いけど、軍だよ。元正規軍の研究員で、グリフィンに来たのはとりあえず人員を必要としているPMCがここだったからってところかな」

 

「そうなの。それより、どうして研究員の人がお願いしたって思うのかしら?」

 

「ふふ、人形の記憶を覗けば簡単だよ」

 

 その言葉に全員が視線を私に向けると45ちゃんからも笑顔が消えた。

 

「ふーん、冗談にしては面白くないわ。指揮官」

 

「冗談じゃないよ。軍用人形や兵器に関わってた人間だから、記憶を覗くなんて造作もないんだよ。暗号化されていてもね」

 

「……わかった。深くは聞かない。興味もないから」

 

 45ちゃんは余計なことを考えずに大人しく引き下がってくれた為、私は置いてあった段ボール箱からある機械を取り出した。

 それを45ちゃんに差し出すと、彼女はゆっくりとそれを受け取ってくれた。

 

「なにこれ?カメラ?」

 

「生体探索装置、半径25M以内にあるメンタルモデルや生物を感知してくれる捜索機械だよ。電源を入れて試しに覗いてごらん」

 

 45ちゃんが言われた通りに電源を入れると心音のようなリズムの音が鳴り出し、私の心拍を感知した機械が感知したことを知らせる音を鳴らし始める。

 

「人間の心拍を感知するシステムは勿論、人形のメンタルモデルから出てる本当にわずかな電気を感知するシステムに、もしも人形でも人間でもない生物だったとしても感知するシステムを搭載していて、人間と人形とその他で表示される色が変わる仕様だよ」

 

「へー、凄いのね」

 

「45姉!45姉!私はどんな風に見えるの!?」

 

「うーん?……黄色ね。416もG11も緑の円の中心が黄色い点になって表示されてるわ」

 

 9ちゃんに言われて45ちゃんが装置を向けると9ちゃんがピースして笑顔を向けるけど、残念ながらカメラじゃないから真っ黒な画面に点と円しか表示されないんだ。

 

「人間は赤点で表示されて、人形は黄色い点、その他は緑色だよ。円は味方か敵かわかるように円が緑の時は味方、白の時は敵かもしれない。点が緑の時は敵味方関係なく白の円だよ」

 

「ねぇねぇ!指揮官!私にも頂戴!」

 

「9ちゃんはこっち」

 

 私は丸まった状態のカーペットのようなものを取り出して9ちゃんに渡すと9ちゃんは思ってたのと違うといった表情で私のことを見てきた。

 

「いつでも何処でも何処にでも、貼れる防弾カーペットっじゃなくてバリケードだよ。大きな門とかでもマグネットでつなぎ合わせて使えば封鎖できちゃう有能なバリケード。丸まって寝れば何処でも寝られる寝袋にもなるよ」

 

「おお!それ欲しい!」

 

「あれは9のでしょ。G11のじゃないわ。それにそんな固い物で寝られるわけが……」

 

「人肌に優しく、一瞬で夢の世界へ行ける程に柔らかいよ」

 

「本当だ~。凄い柔らかいよ~」

 

「ほ、欲しい!欲しいよ!416!」

 

 私の説明と9の感想で欲しがるG11を抑える416は足のホルスターから銃を抜いた。

 

「そんなに柔らかいのが銃弾を防げるなんて本気で思ってるの?G11。明らかに詐欺じゃない。指揮官?もしそれが本当なら私がこいつで撃っても穴一つ開かないはずよね?」

 

「お試ししたい?じゃあ、9ちゃん。端を持って」

 

「はーい!」

 

「まさか、そんなわけが……」

 

 広げた防弾バリケードを私と9ちゃんで端を持ち、416が両手でハンドガンを構えている横でG11はワクワクした表情で見ていた。

 

「良いよ~」

 

 私が合図すると共に引き金を引いた416のハンドガンから放たれた弾丸は、貫通することなく潰れた弾丸が床に落ちた。

 すると、今度は自分のアサルトライフルを取り出して撃ち始めた416、貫通力の問題じゃないと思いながら見ていると予想通り、また潰れた弾丸が床に落ちる結果となった。

 

「嘘……でしょ?……な、なによそれ。ありえない……!」

 

「フッフッフ、アマチュアめ」

 

「私は完璧よ!そんなことがあるはずがないわ!カーペットが弾丸を防ぐなんて、映画の世界だけよ!」

 

「私も完璧だからね~」

 

 416が納得いかずにアサルトライフルを連射しても結果は変わらず、ワンマガジン分の弾が貫通せずに床に落ちる結果となった。

 

「凄い!全部、防いじゃったよ!」

 

「そ、そんな……一発も……貫通しない?……ありえない、ありえないわ!」

 

「対物ライフルでも貫通しない一品だからね。ARじゃ貫通しないさ」

 

 どうしても認めたくない416は膝を付いて頭を抱えているけど、ひとまず置いておいて次はG11にあるプレゼントをしてあげる。

 

「G11ちゃんはスナイパーだよね?」

 

「一応、そういうことになってるよ。それよりあれが欲しい!」

 

「まあまあ、G11にもプレゼントをあげるよ」

 

 私はG11ちゃんのスコープの接眼レンズ側に追加の装置を付け、サーマルと通常を切り替えられるようになるようにした。

 

「う、うん……便利だけど……」

 

「ごめんねG11ちゃん。君のプレゼントはこれなんだ」

 

「そ、そんなぁ……」

 

「でも、9ちゃんに頼めば貰えるかもね」

 

 悲しむG11ちゃんの肩を叩いてそう言った私は416のところへ向かおうとすると416に肩を掴まれて頭を揺さぶられた。

 

「あのふざけたカーペットを燃やせる物を寄越しなさい!あんなの認めないわ!!」

 

「あうあうあう、お、落ち着いてぇ~」

 

 彼女から解放された私はプレゼントを考える。

 

 彼女の期待に答えられる物といったら、ドリルグレネードぐらいしかないのだがそれだけだとつまらない。

 ということで例外に渡すつもりは無かった開発中のあるものを渡すことにした。

 

「なにこれ?」

 

「今は正方形だけど、そのうち形を変える予定のブリーチングチャージ。壁に貼り付けるか床に広げてスイッチを押すだけで補強されていないところなら大穴を開けちゃう優れものだよ。それから」

 

「まだあるの?」

 

 私は箱から慎重に取り出した工事用の道具に見える気もする物を416に渡して説明を始める。

 

「クラスターチャージ、ドリルでコンクリートみたいな固い壁にも穴を開けて、向こう側へドリルに内蔵された4発の小型爆弾を不規則に吐き出す凶悪な室内制圧用兵器。試作品だから勢いが強すぎてドリルがまるごと向こう側に飛んでいっちゃうかもしれないけど」

 

「さりげなく聞き捨てにならないことを言わないで」

 

「使い方を間違えなければ大丈夫」

 

 一通り全員に渡し終えた私は名前決めと説明を行うことにし、一回だけ手を叩いて注目を集める。

 

「よし、じゃあ渡したものの説明と名前を決めるよ。まずは45ちゃんの生体探索装置だけど、捜索センサーとします」

 

「捜索センサーね。わかったわ」

 

「捜索センサーは壁越しでもあらゆる生物、機械等を探知し、表示してくれます。活用次第で味方と連携して迅速な敵への対処が出きると思います。次に9ちゃんの防弾バリケード、名前はカーペットって言った方が伝わりやすそうだから、防弾カーペットとします」

 

「了解!」

 

「防弾カーペットはあらゆる銃弾とレーザー弾も防ぎます。しかし、爆発物による直撃などは防げずに破壊されてしまうので、注意が必要です。それから、ちゃんと考えないと退路を塞ぐことにも繋がってしまうので、カーペットで塞ぐ場所は選びましょう。次にG11ちゃんのサーマル装置、追加の機能だから名前はそのままサーマル装置にします」

 

「はーい……」

 

「サーマル装置は煙越しでも人形や人間、兵器を見ることができます。視界が悪い霧の中でも作戦の遂行が楽になるでしょう。45ちゃんが腰に下げてるスモークとも相性が良いはずだから、有効活用してね。次に416のクラスターチャージ、名前を……そうだね。壁の向こう側は嵐の後みたい感じになるからシュトゥルムなんてのはどうかな?」

 

「ドイツ語にする必要がある?」

 

「無いけど、こだわりだと思って。シュトゥルムは壁の向こう側にいる人形、人間、機械問わず無差別に攻撃する制圧兵器です。仕様の際には壁の向こう側に味方や非ターゲットが居ないことを確認して使ってください。以上!説明と名前付け終り!」

 

 真面目に考えた名前と説明を終えた私は冷蔵庫から缶を取り出して指揮官専用の椅子に座り、ガスマスクの口近くの部分を上げて缶の口を開け、中身をゆっくりと飲んでいく。

 そして、口に広がる甘いココアの味を私は楽しみながら404小隊の娘達を見た。

 

「ところで、私からもお願いがあるんだけど……聞いて貰って良いかな?」

 

「あら、依頼かしら?報酬次第で喜んで受けるわ」

 

「勿論、貴女達に贈った物の補充をここでするのと、メンテナンスと弾薬の補充、色々なガジェットの使用許可と新作ができた時に使わせてあげるっていうのはどうかな?」

 

「割にあってるなら、それでも良いよ」

 

「それはよかった。じゃあ、私からのお願いなんだけど……」

 

 私は彼女達にあるお願いをして、彼女達が基地を去った後に後方支援の編成を考えていた。

 そろそろ本当に資源が無くなってきているから、私自身も遠征することになりそう、そう思いながらタブレットでグリフィン本部から来ているメールを確認する私だった。




アーマーパネルをカーペット呼ばわりしてすみません。
貼る時に丸まってて短いカーペットにしか見えなかったので、自分の見た印象をそのまま書いてしまいました。

これでFBI・S.W.A.T.チームのガジェットが出揃いました。
後はGIGNからトウィッチとモンターニュ、スペツナズはカプカンだけでGSG-9からはバンディットとIQ、SASからはミュートとなりました。

お話も道具を作るのも大変になりそうです。

では、また次回!


「リンゴ泥棒よりはちょっと難しそうだな」by.ミュート
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