ドールズフロントライン Rainbow   作:碧眼の黒猫

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盾オペレーターを何処で出そうか、ここで出そう。

カッコいい感じでガジェットを出したいのですが、追加オペレーターのこともあるので早めに初期オペは全員出したい!


優しき人形を守る盾

 ヘリの中でヘリを降下させた後の行動を説明し、状況によっては他の方法を取ることも伝えて現場に向かう。

 

「私とドラグノフは降下後に4人の確保後、ヘリに乗って脱出。状況によっては……」

 

「地上の制圧を行うか、私達が降りた後に4人を連れて安全な場所まで行けばいい。だったな?」

 

「そう、降下後できれば一分以内で済ませる。長引けばヘリが危ないわ」

 

「了解だ」

 

「見えてきたよ。派手にやってるね」

 

 416とドラグノフが再確認を行っていると指揮官の声がヘッドセットから聞こえ、416はヘリから少し身を乗り出して降下ポイントの様子を見る。

 

 地上ではスコーピオンの投げた火炎瓶が広がったものと思われる火が見え、原型をとどめていない建物の影でスコーピオン達が鉄血と応戦していた。

 DPが三脚をしっかり立てて支援射撃の準備をすると、ヘリが降下し始める。

 

「さぁて、暴れちゃおうかしら」

 

「着陸まで5…4…3…2…1…降下!」

 

 指揮官の合図と共に二人が地上へ降り立ち、すぐにDPが射撃を開始して二人の支援に入る。

 姿勢を低くしながら素早くスコーピオン達の元へと駆け付けた二人はスコーピオン達の状況の確認を始め、足を負傷しているガーランドに運転手を見た416は指揮官に無線で報告する。

 

「指揮官、運搬の必要がある二人を先にヘリに乗せます」

 

『了解、鉄血の数が多いから気を付けてね』

 

「了解、ドラグノフは援護をお願い」

 

「ああ、任せろ」

 

 ドラグノフが援護の為に補強された壁の影から迫ってくる鉄血に向かって狙撃を始め、その間に416がガーランドを肩に担ぎ、スコーピオンが416の真似をして運転手を担ぎ上げた。

 

「スコーピオン、貴女じゃ素早く動けないでしょ?」

 

「そんなこと無いよ!あたしだってできるよ!」

 

「なぁ、まずは運ばれる側のことを考えてくれないか?視点が低い状態で運ばれると物凄い不安になるんだ。分かるか?」

 

「え?分かんない」

 

「分かれよ!俺より背が低い奴に担がれると地面に顔面が擦れちまうだろ!」

 

「緊急事態ってことで我慢して?」

 

「できるか!!」

 

「付いてくるなら離れないように、その代わり落としたり躓いたりしないで」

 

「了解!」

 

「お、おい……畜生!今日は厄日だ……」

 

 運転手が諦めると416が攻撃の勢いが弱まったことを確認して一気に飛び出し、その後を追いかけるようにスコーピオンも飛び出した。

 攻撃が弱くなったとはいえ、弾丸が飛んでくる中を駆け抜ける二人の近くをいくつもの弾丸が飛んでいく、奇跡的に一発も当たること無くヘリへたどり着いた二人はヘリに乗り込み、あとはドラグノフとM3を待つだけとなる。

 

「ヘリまで行けたようだな。よし、グリースガン!行くぞ!」

 

「えっ!?ま、待って!グ、グリースガンじゃありません!」

 

 リロードをしてから遮蔽物から飛び出したドラグノフを追いかけ、M3の二人は銃を撃ちながらヘリへ向かう。

 二人がヘリへ向かっている時にDPの銃が弾切れを起こし、DPはリロードに入る。

 

 DPの支援が途切れたことで二人は集中砲火を浴び、二人の支援をするために負傷者の収容を終えた416がドアガンナー席に座って射撃を開始するが──。

 

「きゃっ!?」

 

「グリースガン!」

 

 M3の足がもつれて前へ勢いよく転倒してしまい、それに気付いたドラグノフが飛んで覆い被さるようにしてM3を庇った。二人に集中砲火を浴びせる鉄血の攻撃が容赦なくドラグノフの背中に襲いかかり、彼女の背中にいくつもの穴が空く。

 

「ド、ドラグノフさん!」

 

「ぐっ…だ、大丈夫だ……」

 

 しっかりとM3を抱き抱えて守ろうとするドラグノフの背中に次々と弾丸が襲い、ドラグノフは意識が朦朧とし始めていた。その光景を見ていたDPは支援射撃を続けながら冷静に周りを見てヘリの中にあった“あるもの”が目にはいる。

 

「クソ……とうとうここまでか…」

 

 被弾し背中がボロボロになってもM3のことは守ろうとするドラグノフだったが、次第に視界が暗転し始めていた。諦めそうになった時、肩に何かが刺さり即座に視界がクリアになるとドラグノフは反動で目を見開いた。

 

「くぅぅぅっ!!?」

 

 一気に感覚を取り戻したドラグノフは影を見上げるとヘルメットを被ったDPが大きな盾で自分達のことを守っていた。

 

「D、DP-28?……」

 

「立ちなさい同志、まだ諦めるには早いわ」

 

「あ、あぁ……」

 

 ドラグノフは体を起こしてM3を立たせるとDPに守られながらヘリへ向かった。

 

「さぁ!早く!」

 

 スコーピオンの手を借りてヘリへ乗り込んだ二人は椅子に座り、椅子に座ったドラグノフは自身の体を確認すると、肩に注射器が刺さっていることに気付く。

 

「DP!それ欠陥品だから拡張したら戻せないんだ!そのまま乗せちゃって!」

 

「分かったわ!」

 

 二人が乗った後に拡張されたシールドをそのままヘリに乗せ、指揮官がDPが乗り込んだことを確認するとすぐにヘリを上昇させて前線基地へと向かった。

 

「ふぅ……すまない、助かった」

 

「ドラグノフ、ちょっと良いかしら?」

 

「ん?なんだ416?」

 

 震える手で銃のような物を握っている416は深呼吸をして息を吐き出してから、ドラグノフと目を合わせると銃を手放してドラグノフの肩に手を置いた。

 

「貴女……死ぬつもりだった?」

 

「いや、そんなことは……」

 

「なら、二度とあんな事はしないで。良い?」

 

「……すまない」

 

 416の怒っている様子に頭を下げて謝罪すると、416は肩から手を離して椅子に腰を落とし、目を閉じて腕を組んだ。416が離れた後、ドラグノフは顔を上げるとDPがドラグノフの肩に刺さっている注射器を抜き取るとヘリの外へ投げ捨てた。

 

「さっきのは?」

 

「坊やお手製の修復液入りの注射器よ。416が撃ってくれたの」

 

「416が?」

 

 ドラグノフは視線を416に向けるが、416は腕を組んだまま目を閉じていた為、ドラグノフは視線を一旦DP-28に戻すとDP-28は微笑みながらドラグノフのことを見ていた。

 

「お礼はちゃんと言いなさい」

 

「あ、ああ……」

 

 しかし、ドラグノフは目を閉じている416を恐れて近付くことができず、降りてから言おうと今すぐにお礼を言うことは諦めた。

 

 しばらくして前線基地へ着いた指揮官達は負傷している人形と運転手をキャンプへ運び、416とDPはキャンプの中で順番待ちをしているスコーピオンの話し相手になり、指揮官は迎えに来ていた新米指揮官と話をしていた。

 

「ありがとうございます。急なことで編成が遅くなってしまって……」

 

「大丈夫、このくらいなら速い方だよ。無事…とはいえないけど、ちゃんと帰還できそうで良かった!良かった!」

 

「すみません、なんてお礼を言ったらいいか……」

 

「大丈夫だって!ところでちょっと聞きたいことがあるんだけど……」

 

「はい、なんでしょうか?」

 

 指揮官は新米にドラグノフのことを聞き、所属先が彼女のところでは無いことを知ると、腕を組んで考え始める。少しして指揮官は新米と別れて無線機が置いてある場所へ迎い、本部と連絡を取ることにした。

 

 その頃、医療キャンプ内ではスコーピオンが体の汚れを濡れた布で拭き取っていた。

 

「あれだけボロボロになってて汚れだけって……」

 

「あたしはね。でも、 M3とかガーランドは傷だらけにさせちゃったから、もっと頑張るべきだったかな」

 

「そんなこと無いわ。アンタにしてはよくやった方よ」

 

「へへ~そうかな?」

 

 頭の後ろを撫でながら照れるスコーピオンに頷きを返す416は、本来なら重傷のドラグノフのところへ向かった。

 ベットに横たわるドラグノフは手に自身の持つ銃に使う弾丸を指で挟んで眺めていた。

 

「調子はどうかしら?」

 

「ん?ああ、416か。さっきはありがとう、背中をあれだけ撃たれて壊れてない上に傷もないと言われたよ。凄いな、お前の指揮官は」

 

「そうね、私の指揮官は完璧だから」

 

 覗き込むようにしてドラグノフの顔を見た416が調子を聞くと、指揮官のことを褒められた416は少し笑って椅子に腰を落とした。

 

「……完璧か。完璧といえば、この弾丸なんだが……実は偽物なんだ」

 

「偽物なの?良くできてるわね」

 

「そうだろ?私の指揮官からの贈り物だ。初めて貰ったときは私も気付かなかった」

 

 その偽物の弾丸を見るドラグノフの目が、何処か寂しそうに見ていることに416は気付いたが、探りを入れずに気にしないことにした。

 

「……416、聞きたいことがある」

 

「何?」

 

「お前の司令部、人形はどれくらい居る?」

 

「私を含めて12体、司令部に居るわ」

 

「う、うん?たった…それだけか?」

 

「ええ、そうだけど……」

 

「フフ、冗談…じゃなさそうだ。待て、その指揮官は着任してから一週間経っていないのか?」

 

「経って無いわ……。そもそも、一週間も経たない間に色々問題が起こりすぎなのよ」

 

 弾丸を眺めるのを止めて質問してくるドラグノフに416はそこまで少ないのだろうかと思いながら質問に答える。

 

「……じゃあ、入れて貰えるかもしれないな」

 

 そう呟いたドラグノフに416は何も答えずにいると指揮官がドラグノフ達の所にやって来た。416は椅子から立ち上がって敬礼をすると指揮官が軽く敬礼を返して、ドラグノフに持っていた一枚の紙を渡した。

 

 渡された紙をベットに寝た状態で見たドラグノフは内容を読んだ瞬間、上半身だけを勢いよく起こした。

 

「な、な、え?あ…は、配属?」

 

「えっ!?」

 

 416がドラグノフが持っている紙を覗き込むと、それは本部から自分の司令部にドラグノフの配属が決まったことを知らせるものだった。

 

「ニヒヒヒ、よろしくね~ドラグノフちゃん」

 

「えっ?えぇ?」

 

 あまりにも唐突な出来事に紙と指揮官を何回も繰り返し見るドラグノフと一緒に416も驚きを隠せずにいた。

 

「し…指揮官、唐突すぎます。一体どうして……」

 

「うん?彼女、無所属だったから来て貰うことにしたんだよ」

 

「で…でも、一体どうやってそれを……」

 

「トカレフちゃんとガーランドちゃん、それからM3は迎えに来た指揮官の所属なんだけど……でも、ドラグノフちゃんはどうなんだろって調べたら無所属だったんだよね」

 

「だから、引き取ることに?」

 

「そうそう、ドラグノフちゃんに許可取ってないけど、とりあえずは私の司令部に来て貰おうと思ってね」

 

「そ…そうですか」

 

 指揮官の判断に驚かされた416だったが、勝手に配属が決まってしまったドラグノフのことを見ると笑顔で勢いよくベットから出たドラグノフは指揮官の前に立った。

 

「フフ、エリートであるこの私を無理矢理配属させるとは、中々面白い指揮官だ。良いだろう、私はドラグノフ狙撃銃。今日から指揮官の力となろう」

 

「うん、よろしく~」

 

 二人はお互いに笑顔で握手を交わし、ドラグノフの配属が決まった瞬間を間近で見ていた416は嬉しい気持ちと心配な気持ちで苦笑いをしていた。




416のキャラとドラグノフのキャラが崩壊しているような……。
キャラ崩壊ってあまりにも酷くなければ個人的には良いと思ってる派なので、酷くないか心配です。

ところで今回の拡張シールド(試作)なんですが、モンターニュの盾が拡張された状態のままで解除できないバグがあったので、それを元にさせていただきました。

読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張ります。


「勇敢でも、賢くても、幸運でも、死ぬ時は死ぬさ」by.バンディット
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