小学生の時は友達と一緒になりたくてよく楽しみにしていました。
副官としての仕事をするため、ナガンはタブレットを操作して予定表を開いて指揮官の残したメッセージを頼りに役割を決めていくことにした。
大人数の場合は色々分けられるようにと色々な班があったが、まだ鉄血人形も少人数の為、少人数の際には最低限三つの班、警備班と医療班兼整備班と食糧班に振り分けるようにと指揮官のメッセージには残されていた。
「えー、まずは警備班じゃがリッパーとガードが周辺の警備に向いておるそうじゃ。どれくらい居るかの?」
集まっている鉄血人形の中の半分ほどがリッパーだったが、ガードは一体のみであり、ナガンはどうするか考えているとスケアがナガンの側へ来てタブレットを覗き込んだ。
「三つの班に分けますの?でしたら、私のアドバイスも必要でしたらお聞きになって。役に立てると思いますわ」
「お、おう……そうじゃな、警備に向いているタイプを教えてもらいたいんじゃが、良いかの?」
「ええ、警備ならよく哨戒に使うリッパータイプが良いですわ。耐久力が優れていて、攻撃に耐えつつ救援の要請や後方へ報告が行えますの。部隊の壁役としても役立ちますわ」
「「「壁役なら我々リッパーにお任せを!副官!」」」
敬礼をしてナガンに注目する人形達にナガンは一旦タブレットを置いて腕を組んで目を閉じて悩み始める。
「うーむ、ならば警備班はリッパーに任せるのじゃが……耐久力が優れておるなら食糧班でも役立ちそうじゃな。調理器具や材料の搬入、運搬とかのう」
「勿論、荷物運び等の雑用もこなせますわ。少々乱暴に扱っても問題はありませんの。遠慮無くこき使って貰って構いませんわ」
「まあ、忙しくなればこき使ってしまうかもしれんからな。よし、リッパータイプには警備班か食糧班のどちらかを選んでもらうとしようかの」
「「「えっ?」」」
「ん?」
選ぶと聞いた人形達が困った表情になり、周りの人形達と顔を合わせ始めたのを見たナガンはその様子から察した。
「あー……ワシが決めんといけないんじゃな。すまん、それじゃ振り分けるぞ」
「「「はい!お願いします!副官!」」」
笑顔で敬礼をするリッパー達にナガンは苦笑した後、咳払いをしてからタブレットで班に入れた人数をメモしながら振り分けた。
そして、残った一体のみのガードをどうするか考え始める。
「ガードも荒く使っても壊れない耐久力の持ち主ですわ。盾を持つ為にリッパーよりも力強く、頑丈な作りになっておりますの」
「ほぉ、それなら……おぬしは運搬担当じゃ。食糧班に割り当てるとしようかの」
「はい!副官殿」
敬礼するガードに頷いてタブレットのメモ機能で食糧班に割り当てたガードの数を書いて人形達の前に戻り、次の振り分けに入る。
「次はじゃな。ヴェスピドとイェーガーなんじゃが……」
「イェーガーは監視任務に向いておりますわ。外のあらゆる環境に耐えられる丈夫な作りですが、運搬などの雑用となるとリッパーより少々劣るかもしれませんわ」
「なら警備班じゃな。なら次じゃが、ヴェスピドはどうなんじゃ?」
「バランスの取れた人形ですわ。戦闘、雑用どちらもこなせますの。人手が足りていない場所への埋め合わせに使うと良いと思いますわ」
「なるほどのう。ヴェスピドは何人おるんじゃ?」
「えっと、二人だけ…ですね」
「はい、二人だけです」
二人のヴェスピドタイプが手を上げて答え、どうするかと少し悩んだナガンは人手が足りていない医療班兼整備班にとりあえず割り当て、一人残った鉄血人形にナガンは近付いて行くと人形は緊張した様子でナガンに敬礼した。
「おぬしは……ドラグーンタイプのようじゃが。銃は扱えるかのう?」
「ドラグーンはあの二足歩行兵器がないと無力ですわ。ですが無能ではありませんの。自身の乗る兵器を整備するために手先が器用で応急修理など忙しい作業も正確にこなせますわ」
「は、はい、その通りでございます。スケアクロウ様。えっ、えっと……銃は扱えませんが、機械の扱い方と整備方法ならプログラムされています」
「うむ、ならおぬしは医療班兼整備班じゃな。乗り物は今はないんじゃがヘリと基地にあるトラック二台じゃ。しっかり整備を頼むぞ」
「は、はい!了解しました。副官」
「緊張せんでも良い。肩の力を抜くんじゃ」
「は、はい、すみません。どうも、慣れなくて……」
「うーむ、慣れるまでは大変じゃろうが今は我慢しとくれ。よし、これで振り分けは終わったのう」
ナガンは最後の一人を割り当て、メモも終えたナガンは前に戻ると丁度武装した416とイェーガーの二人が戻ってきた。
イェーガーの二人はゴーグルを額まで上げた状態でマントを身に纏って現れ、鉄血製の狙撃銃を抱き抱えるように持っていた。
「ナガン、振り分けは済んだ?」
「丁度、終わったところじゃ。準備はできたようじゃな」
「ええ、あとG3とSIG、それからL85を連れていくわ。スケアは警備班の半分を率いて付いてきて、残りの警備班はナガンに任せる」
「分かりましたわ」
「了解じゃ、気を付けるんじゃぞ」
「ええ、それじゃ行ってくるわ」
スケアが警備班の半分を連れて司令室から出ていき、SIG達を呼んで編成が終わった416達はスケア達鉄血の部隊と共に発電所へ向かった。
基地に残ったナガンはとりあえず残った警備班に警備する場所を教えることになったが、指揮官のメモには〖とりあえず基地内の警備をさせて欲しい〗とだけ書かれ、暇だろうからと訓練もお願いに追加されていた。
「あやつ、なんか適当じゃな。ここ一度襲撃されとるんじゃぞ……」
頭を撫でながら独り言を言ったナガンはあることに気付く、訓練所が無いため外に的でも並べて撃つか、近接戦闘訓練などしかできないことに。
「建設班など作った方が……いや、資源が無いのでは意味がないのう」
独り言を言いながらナガンは警備班の人形達とスコーピオンを呼びに行き、スコーピオンに教官役させて射撃訓練と近接戦闘訓練をすることにしたナガンは、人形達と運んできたワルサーの予備のハンドガンで訓練を開始した。
「スライドを引いて、初弾を薬室に送る……。引き金を引く…うわっ!」
「あ、あれ?副官!何か飛びました!」
「何か?なんじゃ、これ?カバーみたいなものじゃが……。どれ、貸してみるのじゃ」
「あれ?弾が出ない?」
「あー!!ダメダメ!!銃口覗いちゃダメだよ!」
持ってきた予備の銃を鉄血の人形達に渡して射撃訓練をしていたが、粒子武器と違って音が大きく、反動も少し強いため、慣れない武器に鉄血人形達は苦戦し、それを教えているナガン達も説明と注意をしながら鉄血人形達に銃の扱い方を教えた。
その頃、食糧班ではナガンの指示でK2とステンとワルサーが食堂の掃除をしていた。
三人は見ているだけだったが、思ったよりも早く掃除が終わりそうだと思ったワルサーはあることを思い付いて手のひらに拳を乗せるように叩いた。
「農業しましょう!」
「農業?」
「はい、ここに来る前のお話ですが農業が好きな私が居ると聞きました。昔、アイドルが農業をしていたなんて話も聞きましたし、農業しましょう!」
「唐突ですね。でも、農業するなら畑が必要ですけど……」
農業には畑が必要だが、小さい基地に畑を作るとなると場所を考えなければならなくなるが、ワルサーはその点のことも考えていた。
「襲撃とかあると全滅してしまいますが、外に作れば良いと思います。できれば基地内でやりたいところですが、狭いですから指揮官に相談しないとですね」
「「「お掃除、完了しました!」」」
「お疲れ様!さあ、後輩達!牛乳で一休みしてね!」
「K2、嬉しそうですね」
「まぁ、後輩が沢山できましたからね~」
ワルサーとステンは嬉しそうに牛乳を配るK2を見た後、鉄血人形達によって綺麗になった食堂を見て二人とも人形達に感心した。
その頃、医療班兼整備班は……暇なので宿舎でDPとドラグノフの二人と一緒にゲームをして遊んでいた。
「ドラグーン、上手いな。私も負けていられない」
「いえいえ、ドラグノフさんもお上手ですよ」
「DP様!なんか追われてます!」
「あら、ボマーね。待ってなさい」
「助かりました!ありがとうござます!」
「あ、照準がぶれて…この!…あっ……DP様、ダウンしてしまいました」
「すぐに向かうわ。待っててね」
「申し訳ありません」
「慣れるまでは練習あるのみよ」
「はい、頑張ります!」
全員生還してテロハントが終わると、DPはヴェスピドの二人に抱き付かれ、二人の頭を撫でながらセンターに立つ自分の操作キャラに内心喜んでいた。
「ふむ、DPが居るとすぐに試合が終わってしまうからな。どうだ?二人でやってみないか?ドラグーン」
「良いですよ。やってみましょう」
「あら、じゃあ私は二人の指導ね」
「よろしくお願いします!」
「足を引っ張らないように頑張ります!」
こうして二組に分かれてテロハントを始めた暇組、DPの方は慣れているDPのおかげで二人がやられたとしてもテロハントが成功するが、ドラグノフ達はお互いに初心者ゆえにニトロに吹き飛ばされたり、ボマーに飛ばされたり、クロスファイアされたりと苦戦していた。
今回の話、自分からするとMGSPWに影響を受けた感じになっているような気がします。
平和な頃のマザーベースは面白いので、MGSPWはおすすめです。
では、また次回!
「ドアに罠をセット、爆風に注意」