ドールズフロントライン Rainbow   作:碧眼の黒猫

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間違えて投稿してしまった。
遅れてですが、前書きを書きます。

今回はみんなのアイドルが登場します。


みんなとテロハント!

 作業を終えた私はとりあえず、皆が居る宿舎に向かうのではなく、指揮官のお仕事をする司令室に来ていた。

 

「めんどくさいけど、秘書居ないし私がやるしかないよね~」

 

 タブレットを持って豪華な椅子に座り、何かメールが来ていないか確認しながらあるサイトを覗いていると、近くの鉄血の施設に人形が捕まっているという内容のメールが届いていた。

 

 流れてきたメールは全ての指揮官に届けられるニュースのようなものの為、一番近い担当者はメールが届くまでにその作戦に向けて準備する時間ができるらしく、時々緊急の任務で準備ができないこともあるそうだ。

 

「へ~、親切だね。いやーしかし、指揮官達はこんなセキュリティの甘いサイトでやり取りして危なく無いのかな?まぁ、EMP関係なしにサイトでお喋りするような優秀な指揮官達だから大丈夫か」

 

 私はメールの内容から自分の所に来る可能性が少しはあると思い、多少は準備を進めることにした。

 といっても、作戦を考えておくだけで銃のメンテナンスはとっくに済ませてあるので、することなんてほとんどない。

 

「う~ん、何か……あっそうだ。EMP!暇だから作っておこうかな」

 

 私は椅子から立ち上がってタブレットを机に置いて部屋を出ていき、工廠へ向かった。

 EMPを使う人形もついでだから作ってしまおう、と考えながら。

 

 

 ~人形達の協力プレイ~

 

 

 指揮官が色々一人で考えている頃、人形達はゲームで盛り上がっていた。

 テロハント、その名前の通りテロリストを倒すゲームモードなのだが、416以外はまともに動けずに416だけになることが当たり前だった。

 

「おぬしら、まともに敵を倒せんのか……」

 

「いやいや!あんなの反則だよ!いくら撃っても死なない爆発野郎をどうやって倒せって言うのさ!」

 

 耐久力が高く、プレイヤーを見つけると銃を乱射しながら突撃してくるボマーに何度も何度もスコーピオンは吹き飛ばされたり、倒されたりしていた。

 

「頭を狙えと言ったじゃろ。416はそうしておったぞ。やってもいないことに口を出すようなことはしたくないんじゃが、とにかく酷すぎる。ワルサーは何度も置いてある爆弾に気付いていながら近付いて吹き飛ぶ、SIGはガジェットを使うことに夢中になって背中ががら空き、ステンはドローンで遊んでいて全くスタート地点から動こうとしない」

 

「でもあたしは戦ってたでしょ!?」

 

「近付いたら爆発すると知っていて、見付けたら近付きながら倒そうとするおぬしはただの馬鹿じゃ」

 

「ぐぬぬ……なら、416の良いところを教えてよ!ナガン!」

 

 ナガンはため息を吐きながら腕を組み、416の良いところを一つずつ上げていくことにした。

 

「そうじゃの、まずは慎重なところじゃな。ちゃんとサイトを覗いてクリアリングをする。ドローンがある時はしっかり使って部屋が安全なことを確認してから部屋に突入する」

 

「ドローン見てたら後ろからやられちゃうじゃん。それにステンがドローンを回してくれてるし……」

 

「馬鹿者、古い情報だったり見落としがあるかもしれんじゃろ。味方がドローンで見てくれたからといって、安心して部屋に入れるわけじゃないんじゃ」

 

「えぇ……じゃあ、自分もドローンを回さなきゃいけないの?」

 

「敵はよく角に居るようじゃから、角に注意しながら部屋に入れば、もし交戦したとしても、こっちは準備ができているんじゃから勝てるかもしれん」

 

「なるほど!じゃあ、次からは角に気を付けるよ!」

 

「待つんじゃ、部屋に人が隠れられるような物があるならその裏に注意することじゃ。角に気を取られ過ぎて影に隠れていた敵に倒されるなんて悔しいじゃろ?」

 

「確かに!……うーん。でも、ドローンが無い時はどうすればいいの?」

 

「いるかどうかわからない時にどうするかということじゃな?そういう時こそ、おぬしらが全く使わなかったスタングレネードの出番じゃ、スモークでも良い。物の裏に1つ投げてやるのじゃ。そうすれば敵は動揺して出てくるかもしれん」

 

「何も反応が無かったら?」

 

「自信があるなら突入して確認するのも手じゃが、無いなら逃げるのが良いのう」

 

 ナガンは目を閉じて次に言う良いところを考え、そしてどう助言するかを考えた。

 

「あとは……そうじゃ、グレネードとガジェットをしっかり考えて使っていたのも良い点じゃな。おぬしらはガジェットを思い出したかのように使うからの」

 

「ナガン、このゲームでグレネードはガジェットの1つみたいだから、ガジェットとユニークガジェットと言う方が正しいわ」

 

「ユニークガジェット?……ふむ、つまりそのキャラクターとやらが使える固有のガジェット、ということじゃな?」

 

「その通りよ」

 

「指摘、感謝するぞい」

 

「間違いは正すべき、当然のことをしたまでよ」

 

 416の言葉に苦笑したナガンだったが、実際その通りだとナガンは思い、話に戻ろうと思っていると416の画面を見て、ナガンはさっきの試合が終わっていることに気付いた。

 

「今度は防衛側かぁ……」

 

「あれ?さっきのゲームどうなちゃったの?」

 

「わしらが話をしとる間に終わってしまったようじゃの」

 

「416さん、次は足を引っ張るようなことはしませんわ」

 

「大丈夫よ。足を引っ張られても、私は完璧だもの」

 

「よぉし!よくわかんないから、この強そうな人を使うね!」

 

「うん?その赤いアイコンはスペツナズじゃな。しかし……な、そのキャラクターは強いかわからんぞ?」

 

 強そうという理由からオペレーター、タチャンカを選んだスコーピオンだったが、ナガンの言うことを聞かずにそのまま待っているつもりのようだった為、ナガンは他の人形達が何を選んでいるかを見ることにした。

 

「ワルサーはスモーク。SIGはドク。ステンはキャッスル。416は……まだ選んでおるか」

 

 何故か不安になるナガンだったが、416が考えてオペレーターを選んでいる様子だった為、どうにかなるかもしれないと思っている時、416はあるオペレーターの装備画面を見て固まった。

 

「どうしたんじゃ、416 ?早くせんと時間が……」

 

「イェーガーで行くわ」

 

「イェーガー?確か、グレネードを撃ち落とす防衛システムを持った奴じゃな」

 

「そうよ。でも、私が居ればそれで十分よ」

 

「私?……あっ、なるほどのう」

 

 ナガンはイェーガーが持っていた銃、416-Cを見てすぐに察した。

 戦術人形達は自分の持っている銃を体の一部のように扱えるシステム、〖烙印システム〗と呼ばれる技術が使われている為、自分が使う銃を使うという選択をするのは当然と言っても良い。

 

 このシステムのおかげで、彼女達は自身が最適化されている銃のみと、限定されてはいるが銃の最高のスペックを引き出して戦えるのだから。

 

「ふむ、段々と指揮官が考えておることがわかってきたような気がするのう」

 

 ナガンはこのゲームをやっている人形達を見て、指揮官が何を考えているのか、何をするつもりなのかが少しわかったような気がしていた。

 

「うわっ!スッゴいよ!これ!これなら、あの爆発野郎も一溜りもないね!」

 

 スコーピオンはタチャンカのユニークガジェット、三脚付きDP-28を展開すると、興奮気味にそれを上下左右に揺らして遊んでいた。

 

「おい、おぬし真面目に……ん?スコーピオン、おぬし何だか動きが変じゃぞ」

 

「えぇ?あっ!これってこれ以上横に行かないんだ!」

 

「な、なんじゃと!?ただでさえ無防備な状態なのに、動かせる範囲が限定されとるじゃと!?……そんな、そんなことがあって良いはずがない……」

 

 ナガンは動画を見た時から思っていた。

 そう、このゲームは大人数を薙ぎ倒すようなゲームではなく、少人数の部隊対少人数の部隊で戦うのだからこのオペレーターは場違いだと。

 

「うぅ……同志達よ……。何故じゃ……何故、同志がこんな扱いを……」

 

 自分の生まれた国のオペレーター達があまりにもクセの強い者達ばかりなことに、ナガンは再び頭を抱えた。

 

「さっきの言葉良いですよね。誰が言ったんでしょうか?」

 

「ええと……多分、スコーピオンさんが使っている人ですわ」

 

「英雄になろうとするな、必ず失敗する。確かに、その通りかもしれないわね」

 

 タチャンカの言った言葉が良い言葉だと三人が言っているのを聞いたナガンは、頭を抱えるのを止め、ステンの画面に映るタチャンカを見た。

 

 古いヘルメットに古い機関銃と、渋い感じを出しているタチャンカがダンスとも思えるような動きをしているのに、思わずナガンは吹き出してしまう。

 それは、その動きを見ていない416は除いて他の人形達も同じだった。

 

「ス、スコーピオン…クフフ……その動きは止めるんじゃ……フフ……」

 

「そ、そうですわ。笑って……いえ、真面目に準備しないと……フフ」

 

「そ、そうです。真面目に…プッ…クスクス……」

 

 三人が必死に笑いを堪えようとしている中で真面目にやることを伝えようとしていたが、ワルサーはその姿にもはや言葉も出ない状態で腹と口を押えていた。

 

「え~?やめないよ~。だってみんな笑ってるし、あたしも楽しいからね。もっと速く動くよ!それそれ!」

 

「だから……フフフ……止めるんじゃ…クフフ……」

 

「フフフ……も、もう……耐えられませんわ…フフ」

 

「アハハハ!止めてください!し、死んじゃいまフフフ、アハハハハ!」

 

 ステンが大笑いし始めてしまったのをきっかけに、耐えていた三人は口を押えて下を向き、そのまま笑っていた。

 その様子を見ていたK2が良い笑顔で見ていたことは、振り向いてK2のことを見た416以外は気付いていなかった。

 

「賑やかね……」

 

 416はその間、すでに迫ってきているテロリスト達を黙々と倒し、皆が固まっている人質のいる部屋に行かせないようにしていた。




人形達のシステムについては曖昧なので、これで合っているか不安ですが、人形達が幸せならOKです。

読んでいただき、ありがとうございました。
では、また次回。


「俺はエンジニアだ!医者じゃない!」by.イェーガー
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