ドールズフロントライン Rainbow   作:碧眼の黒猫

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特殊部隊ぽっく書くのは難しすぎる………。
そして、それはシージではソロランクだと普通は無い……悲しいです。

今回はガジェットを実戦で使うお話になります。



迅速な救出作戦

 416が敵施設近くまで先導することになり、万が一に備えてナガンは416 の後ろで盾を構え、全員周囲を警戒しながら進んでいた。

 

「見つけた。あれが目標の居る建物よ」

 

 416が敵施設を見つけ、後ろを振り向いてナガン達に伝えるとL85を除いて全員が緊張した様子で居ることに416は気付く。

 

 無理もない、416自身も初めての実戦のため、緊張をしていないと言えば嘘になる。

 そもそも人形が緊張するとはどういうことなのかと疑問に感じながら、416は気を引き締めて慎重に警戒しながら敵施設へ向かう。

 

「……っ!全員、姿勢を低くして!」

 

 416が手を横に出して姿勢を低くするようにハンドサインをすると、ナガン達は姿勢を低くした。

 

 416達の少し先で鉄血の人形、リッパーとヴェスピドが哨戒を行っていた。

 リッパーはサブマシンガンの様な武装を持ち、ヴェスピドはアサルトライフルの様な武装を持っている。

 

「こちら416、指揮官。鉄血の人形を確認、指揮官のプラン通りに殲滅して進みます」

 

『了解、あまり騒がないようにね』

 

「了解。さぁ、行きましょう」

 

 416がナガンにハンドサインで先に行くように伝えると、ナガンは頷いてシールドを構えて鉄血の人形達に向かっていった。

 

「敵、発見」

 

 鉄血の人形がナガンに気付き、射撃を開始するがナガンに銃弾が当たることはなく、全てナガンの持つシールドに阻まれてしまう。

 

 ナガンがフラッシュが効果的な距離まで来た時、ナガンはシールドの持ち手に付いているスイッチを押すと、シールドから強力なフラッシュを放たれ、鉄血人形達の視界を奪った。

 視界を奪われた人形達はよろめき、目元を隠すように手で覆った。

 

 その隙にナガンはシールド越しに構えて人形達の頭を撃ち抜き、三体の鉄血を排除した。

 他の鉄血人形達がナガンを撃とうと武器を構えたが、その人形達は後方でナガンの援護をする416を始めとしたAR持ち人形達によって排除された。

 

 周りの安全を確認したナガンは弾薬の装填を行い、シールドを構え直した。

 

「良くやったわ。今ので増援が来ない内に素早く移動しましょう」

 

「了解じゃ、しかし盾とは相性が悪そうじゃのう。装弾数が少なくてあまり相手に威圧を与えることが難しそうじゃ」

 

「心配なら私が後ろに居ましょうか?」

 

「いいや、良いんじゃ、G3。後ろから援護してくれればそれで十分なんじゃ」

 

 G3の申し出を断ったナガンは改めて盾を構え直し、気を引き締めた。

 416を先頭に素早く瓦礫だらけの道を走り、敵施設まで走り抜けようとしていると、T字の様になっている道から敵が現れ、ナガン以外は近くの瓦礫に身を隠した。

 

 多くの鉄血の人形達が攻撃が目立つナガンに攻撃が集中するため、その間に416達が応戦して鉄血人形達を倒していく。

 しかし、次から次へと来る鉄血人形達を相手にすることで数少ない弾薬がどんどん減っていく。

 

「……仕方ない。G3、貴女のガジェットの使用を許可するわ!あいつらに食らわせてやりなさい!」

 

「了解!それじゃ……」

 

 G3がポーチから青く光を放つグレネードの様にも見える物を取り出すと、それをタイミングを見計らって鉄血人形達に投げた。

 

「消灯!」

 

 G3の言葉を合図にグレネードが青い電磁波の様な光の爆発を起こし、鉄血人形達は崩れるようにその場に伏した。

 

「今のうちよ!」

 

 416が走って崩れ落ちた鉄血人形達の近くまで行き、頭を撃ち抜いて一体ずつ始末して施設へ向かって再び走り出す。

 

 やっとの思いで敵施設に来れた416達は、施設に着いたら弾薬を確認して無駄撃ちをなるべくせずに人形を救出し、速やかに脱出すること、という指揮官のプラン通りに、各自素早く準備を終えて施設への突入を開始した。

 

「L85、扉をお願い」

 

「了解しました~。それ!」

 

 L85A1が振ったハンマーの一振で扉が破壊され、ナガンが先に突入すると鉄血人形達が待ち構えていた。

 ナガンは集中放火を浴びることになったが、攻撃は全てシールドが阻み、後ろから416がナガンの影に隠れながら鉄血と応戦する。

 

『あっ、ゴメンゴメン。SIGにヒートチャージ持たせるのすっかり忘れてた。今、突入した扉の近くに落としておいたから、回収お願いね』

 

 鉄血と応戦していると指揮官の通信が入り、突入した扉の近くにヒートチャージを落としたとの報告がされる。

 

「あっ、そういえば確かに何も持たされていませんでしたわ」

 

「SIGさん、私が援護しますから一緒に戻りましょうか~」

 

「わかりましたわ。皆さん、少しお待ちになって!」

 

「急ぐんじゃ、長くは持たんぞ」

 

 SIGはL85と一緒に来た道を戻ってそとに出ると、筒の様なものが落ちていた。

 それを回収し、すぐに皆の所へ戻った二人。

 

「EMPを投げました!」

 

 G3が先程と同じように鉄血人形に向けてEMPグレネードを投げ、グレネードが爆発すると共に鉄血人形は崩れ落ち、施設の照明も落ちた。

 暗闇になった施設内を416がフラッシュライトで照らし、ナガンの耳元で何かを囁いた。

 

「なに?こやつ、そんなことができるのか?」

 

「ええ、そうデータにはあるわ。今教えた通りにやってみて」

 

「了解……。ほぉ、これは明るいのう」

 

 フラッシュシールドのライト部分がフラッシュするのではなく、通常のライトのように光って廊下を照らした。

 強い光によって照らされた廊下は十分すぎるほど明るく、遠くの角がハッキリわかるほど明るく照らしていた。

 

「人形は恐らく、独房があるところのはず。急ぎましょう」

 

 416達は施設内を慎重に動きながら人形を探した。

 時々、フラッシュシールドの光に釣られて鉄血人形達が出てきたが、強い光のせいで視界が何も見えない状態の鉄血人形達は正確に射撃ができずに416達によって排除される。

 

 人形を探していると、固そうな扉を見つけた416はその扉を開けようとしてみるが、扉はロックがかかっており、開くことはなかった。

 

「誰かいるかしら?居たら返事をして、グリフィンよ」

 

 416が扉を叩いて声をかけ、返事が来るのを待っていると扉の向こうから返事が帰ってきた。

 

「助けてー!早くここから出してー!」

 

 扉の向こう側からグリフィンの人形と思われる声が聞え、416がSIGに手招きして扉にヒートチャージを貼るようにハンドサインをする。

 それにSIGは頷いて答え、筒からヒートチャージを取り出し始めた。

 

「扉から離れていなさい、吹き飛ぶわよ」

 

「えっ?吹き飛ぶ?なんで?」

 

「いいから、吹き飛びたくなかったら扉から離れて大人しくしていなさい。良い?」

 

「え、えーと、良くわからないけど了解!」

 

 爆破の準備ができたことを確認した416は扉から離れ、SIGは丁寧にヒートチャージを扉に貼り付けて安全装置を解除する。

 扉から離れて爆破する準備が整うと、SIGはスイッチを押さずに416の方に顔を向けた。

 

「よし……え、えっと……セリフとか言った方が良いですの?」

 

「はぁ……お好きなように」

 

「あっ、ごめんなさい……余計なことを……」

 

「それより早く扉を破壊しなさい、SIG」

 

「は、はい…ですわ。……すぅ、これは修復が大変ですわ!」

 

 SIGがセリフを言うと共にスイッチを押すと、ヒートチャージが火花を散らし始め、少し間を置いてから大きな爆発と共に鉄の扉が木っ端微塵に吹き飛んだ。

 

「良くやったわ。L85は一緒に来て、他は待機よ」

 

「わかりました~」

 

 416とL85は部屋へ入って人形を保護し、その後は速やかに施設の外を目指した。

 施設の外に出た416は、指揮官に回収要請をしようとすると通信に砂嵐のような音が聞え、さっきまでできていた通信ができないことに気が付いた。

 

「おかしいわね……。さっきまではなんともなかったはずなのに……」

 

「どうしました?」

 

「通信が繋がらないの。他は繋がるかしら?」

 

「私のは駄目ですね」

 

「うぅむ、ワシも駄目じゃな。そもそも音がしなくなっとる」

 

「私の無線は生きているようですわ」

 

「私の無線も大丈夫みたいです~」

 

 L85を除いて全員がG3に目を向け、G3は困ったような顔をして頭を下げた。

 

「ご、ごめんなさい。まだ使いこなせなくて……」

 

「別に責めるつもりはないわ。ただ、自然と視線がそっちに行ってしまっただけよ。謝らなくて良いわ」

 

「そうじゃぞ。しかも初陣なのじゃ、それくらい仕方のないことだと思うぞい」

 

「そうですわ。ナガンさんの言う通り、初陣なんですから謝る必要はありませんわ」

 

「気にせず、次は頑張りましょう?笑顔が一番ですよ~」

 

 謝ったG3に気にしないようにいう4人だったが、G3は自分のミスで迷惑をかけてしまったと、深く落ち込んでいた。

 そして、帰ったら訓練をさせてもらえるように指揮官にお願いしようと決意するG3だった。

 

『らーらー、ららら~』

 

 彼女達が生きている無線で指揮官と連絡を取ろうとしていると、上空を今にも落ちそうな勢いで横に回転しながら下りてくるヘリが一機見え、それと同時に指揮官の声が無線で聞こえてきた。

 

「し、指揮官!?」

 

『おっとと、迎えにきたよ~。ヘリの故障じゃなくてわざとだから、安心して~』

 

 彼女達の頭上を一回通りすぎてから回転していたヘリは立て直し、何事もなかったかのように彼女達がいる場所へ下りてきた。

 

「あぁ……あのー、あの指揮官大丈夫?」

 

 捕まっていた人形が不安そうに聞き、それに416が振り向いて口を開いた。

 

「大丈夫よ。指揮官は信頼できるわ」

 

「でも、変人……いえ、変わり者と言った方が良いですわね」

 

「SIG、それはどっちも同じようなもんじゃろ」

 

 まだどんな指揮官なのか、良くわかっていないG3とL85A1は何も言わなかったが、それでも信頼はできるということには頷いていた。

 

「へぇ……面白そうなボスだね……。いろいろ、面白い情報とか持ってそう……」

 

 人形は指揮官のことに興味が沸き、連れ帰ってもらったら色々調べようと、悪巧みをして笑みを浮かべていた。




ボス呼び、情報、これがこの救出された人形のヒントです。
少ない情報ですが、レインボーの隊員でドルフロの指揮官なら問題ないでしょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
では、また次回。


「うちの子は準備OKだ」by.スモーク
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