一京のスキルを持つ悪平等と転生者な僕   作:カステラプリン

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フラスコ計画参加者と戯れてみた その四

名瀬ちゃんと古賀ちゃんとのバトルに無傷で勝利して、その場を逃れた訳だけど。いくら能力が人外気味て来ていても、僕という人間は元々平凡な一般人。転生や人外な安心院さん、フラスコ計画参加者の異常達との出会いや会話を経て、異常な彼らに耐性がついてきているにしても、僕が安心院さんに借りたスキルにて彼らの異常を会得したとしても、精神は少なからず疲労しているらしく。

 

 

「……ちょーっと、ぐったり、かな」

 

 

疲れたように一言、呟く。そんな僕の今いる場所は地下十一階、冥利くんの球技場。欠番にて現在、空きフロアの場所だ。

 

 

そして、いくら精神的に疲れてるとはいえ、ここはフラスコ計画が行われてる本拠地。油断する訳にはいかないので、スキル 幻の幻覚にて僕の姿はカモフラージュしている。

 

 

「……はあ、けど、疲れてるとはいえ、スケジュールが詰まってるんだよね。裏の六人(プラスシックス)に行橋くんに王土くん……原作に思いっきり介入して、やられ役ポジについて戦闘すればよかったかなぁ……」

 

 

なんて、気まぐれに弱音を吐いてみるも状況は何も変わらない。ちなみに問題は行橋くんでも王土くんでもない。裏の六人だ。何故なら確実に二人は原作知識でもスキルを把握できないからだ。僕の記憶が正しければ、冥利くんにどちらかがリーダー格と称された彼ら二人はスキルを使っておらず、そして、原作を纏めた公式のガイドブック、完成本にも詳細は書かれていなかった。

 

 

つまりは原作知識を持ってしても能力が掴めない彼らこそが最難関。そして、ここが悩み所なんだよね。リスクを知ってあえて裏の六人に挑むべきなのか、どうなのか。

 

 

ただ、僕が借りているスキルの都合上、戦闘をしなければ相手の技、スキルは会得できない。つまりは……

 

 

「強くなるには仕方ない、避けては通れない道ってやつか」

 

 

考えた所で答えは出てたみたいだね。目的の為なら仕方ないか。ではでは、気持ちを再確認できた以上、怪我してる訳でもないし、早速行こうかな、裏の六人の所に。

 

 

自らをカモフラージュしていた幻の幻覚を解除し、僕は空間を飛ぶ。裏の六人の所へと。

 

 

 

 

 

「常識なんて最初からねー……って、あ? テメーは……!」

 

 

「おおっと、もうこんな場面(ところ)なのか。そして、この位置からすると本格的に原作崩壊だね、もう」

 

 

瞬間移動し、すぐさま聞こえた冥利くんの声に反応しながら、僕は辺りを見渡す。場所はこの時計塔の入口にある地下十三階まで直通のエレベーター前。この場にいるのはエレベーターから出てきた裏の六人とエレベーターに乗ろうとして裏の六人と対面した負け犬軍団。

 

 

予想していたのはエレベーターに乗る前の裏の六人との遭遇、だったので、こうなれば、もう僕の原作をなるべく崩さないスタイルはここでご破算ってとこだろう。

 

 

となれば、目的であるスキルの取得からして、選ぶべきは……

 

 

「えーっと、皆さんはじめましての方も久しぶりーの方もこんにちは。箱庭学園 三年十三組 霧島 響弥でーす。ゆえあって、僕はこちら側の加勢をさせてもらうよ」

 

 

そう言って、僕は突然現れた僕の存在で硬直していたこの場の流れを動かす。ちなみに加勢するのは負け犬軍団だ。スキル会得が目的な訳だしー。

 

 

「ふーん、どっちにしても言う事もやる事も変わらないよ。あっそう!」

 

 

僕が負け犬軍団についた事で硬直していた場が動き出す。意外にも原作の流れは引き続きだし、筑前ちゃんの発言、そして、自身と他人の髪と爪を自在に伸ばせるスキル(ただし戻す事はできない、らしい) 髪々の黄昏(トリック オア トリートメント)にて自身の髪を伸ばして、負け犬軍団全員を拘束する。ちなみに僕も含まれている。

 

 

「なっ…!? 髪がっ… 伸びっ…!?」

 

 

「ケッ…容赦ねえな! いきなり髪々の黄昏かよ!」

 

 

「ちゃんちゃん♪ これで一毛打尽だよーー」

 

 

鬼瀬ちゃん、冥利くん、筑前ちゃんの順で原作通りの流れで話が進む。あれ、思いのほか僕の存在って原作に支障きたさないのかな? 原作から逸れてないんだけど。

 

 

あー、崩れないのも崩れないので面倒くさいな、これ。とにかく、原作がどこまで続くか流れに身を任せてみるかな。

 

 

……ここからは面倒なんでかいつまんで、纏めると、原作通りでしたっと。

 

 

原作で描写されていた裏の六人と負け犬軍団の戦闘が終わる所まで原作通りだったよ。原作の本史への修正力でも働いてるのかもしれないね、こうなると。とは言え、僕の実力を少しでも知ってる、冥利くん、高千穂くん、宗像くんは途中、ちらりと僕を見てはいたんだよね。まあ、傍観スタイルな僕に気づいては無視して、原作の戦闘に移ったけどね。

 

 

さて、この後は原作に描写がなくて、再度描写された時には球磨川くんに全員やられちゃってるんだよね。と、いう事はおそらく、この後、戦闘中に球磨川くんが現れて全員を倒す訳だ。

 

 

つまりは戦ってスキルを会得したい僕からすれば、ここらで裏の六人と戦っておかなければならない訳だ。球磨川くんが来る前に。

 

 

はぁ……原作にない部分での戦闘なんて、面倒だけど……やるしかないか。原作に介入すると、原作を崩壊させると、決めた以上、中途半端なんてつまらない。

 

 

という訳でここから原作描写外の僕と裏の六人の戦闘が始まるのだったーー。

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