一京のスキルを持つ悪平等と転生者な僕   作:カステラプリン

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更新遅れました。


イメージトレーニング

倒れながらもスキル 全治死の効果は発動しており、僕の受けたダメージはみるみるうちに回復していく。

 

 

「……霧島、お前……何者だ……?」

 

 

先程より落ち着いたのか、冷静さを取り戻した日之影くんが僕にそう問う。いや、冷静さを取り戻した、では語弊があるかも。冷や汗をかいている彼の表情からは焦りが読み取れるし。

 

 

「……何者、ねえ。僕こそが知りたくなっちゃうよ、もはや」

 

 

彼の問いにため息を一つつき、僕はそう言葉を返すとゆっくり立ち上がる。既に全身のダメージは消えており、痛みもとっくのとうになくなった。

 

 

しかし、何者か、なんて訊かれてもなぁ。過去の名前や記憶は原作知識以外は消えてる訳だし。ま、しいて答えるとすれば……

 

 

「……普通でもあり、異常でもあり、過負荷でもあり、悪平等でもある、人外よりな人間、それがこの僕、霧島 響弥、ってね。日之影くんが聞いたことのない単語もあげちゃったけど、いずれは知るもしくは関わらない単語だから気にしないでいいよ」

 

 

「って訳で。さて、実験(ケンカ)の続きを始めようか、日之影くん」

 

 

過負荷ではないけど、今後の参考の為に、日之影くんへ過負荷っぽい雰囲気を出してみてそう言ってみる。しかし、それに対しての返答は僕が望んだものではなかった。

 

 

「……やめにしようぜ、霧島くん。このケンカ、引き分けで幕を引かねえか?」

 

 

「……え?」

 

 

「霧島くんがさっき俺に教えてくれた事はまだ起こってない事で信じがたい……が、過負荷ってのがどういうのかは肌で感じた。正直、霧島くんっていう顔を見知ってる相手じゃなければ、この日之影 空洞、生まれて始めて戦いを投げ出していた所だ」

 

 

そう言う日之影くんの頬には冷や汗が伝っている。流石は学園の英雄。僕の未完成な過負荷でも過負荷の脅威を感じ取ってくれたらしい。

 

 

まあ、とはいえ、過負荷っぽさの体験として、軽ーく過負荷っぽさを出したので彼が球磨川くん相手に勝負を投げ出すのには変わりはないだろうね。

 

 

……試したい事も途中だし、なんだか不完全燃焼だけど、まあ、一番の目的は遂げたし、よしとしようかな。

 

 

かくして、僕は知られざる英雄 前生徒会長の日之影 空洞くんと知り合いになった。そして、これが僕が本格的にめだかボックスに介入していく為のきっかけとなったーー。

 

 

ーーーー

 

 

日之影くんと知り合いになってから数時間後。あの後、彼と別れた僕は下校して自宅へと帰った。

 

 

理由はただ一つでやはり先程の実験は不完全燃焼だから、だったりする。

 

 

日之影くんは身体能力、スキル、共に学園最強クラスだ。前にもあげた通り、身体能力ではめだかちゃん、古賀ちゃん辺りと同格かそれ以上かそれ以下。そこにスキルも組み合わさる事により、学園内で彼を倒せる人はそうそういない。

 

 

例外的にスキル 完成を持つめだかちゃん、一切のダメージを受けず他に押し付ける過負荷を持った紳士的過負荷くん(笑)、全てをなかったことにできる球磨川くん辺りが彼を倒せるだろうけど。あ、過負荷は勝つかわかんないけど、倒しても勝てはしないかもね。

 

 

とまあ、さておき、そんな学園最強クラスの彼でも悪平等で人外な安心院さんからスキルを複数借りて、もはやほぼ人外と化している僕からすれば普通に勝てる相手だ。

 

 

だから、スキルを縛って、戦ったのだけれど、相手に参ったといわれてしまってはどうしようもない。相手の合意の元の実験(ケンカ)ではなくなるのだから。

 

 

と、いう訳で。僕は自宅にてイメージトレーニングする事にした。と言っても、ただのイメージトレーニングではない。スキルを用いたイメージトレーニングだ。

 

 

僕が編み出した、幻神モード。それは自身にスキル 幻の幻覚で自己暗示をかける事で自身の持てる力の全て、余す事なく、全力を出すというもの。

 

 

それを編み出す過程で思いついた事がある。

 

 

僕は原作知識により、原作に出た全ての人間について、原作で開示された情報なら把握できている訳で。

 

 

なら、それを利用してこの時期に原作に登場しない人物を幻覚で作り出してみるのも可能なんじゃないかな。

 

 

ただし、空間に幻として生み出すのでは自分の制御内であり、強さも弱さも自分のさじ加減だ。でも、幻神モードの要領で自分自身に幻の幻覚をかけてみたらおそらく違ってくるはず。

 

 

イメージトレーニングの相手、場所などの明確な指定、自分の意識をイメージの中に普段のイメージトレーニングより深く入れる、みたいな事が出来る、だろう、多分。

 

 

「これならトレーニングになりそう……なんだけど、実物じゃなくてイメージであって、制御下の、都合よく自分にいい流れでの戦闘じゃなくて、自己暗示による制御から外れたイメージ、つまりはイメージの暴走、がハイリスクなんだよね……」

 

 

とはいえ、中途半端な戦闘で不完全燃焼な状態でまともな思考はあまり出来ないみたいで気づけば僕は自室のベッドの上であぐらをかいて、まるで昔ながらの修行法みたいにイメージトレーニングをはじめ、そして、そのまま、幻の幻覚を用いたイメージトレーニングを即座に開始した。

 

 

ーーそれがどういう結果に陥るかも知らずに。

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