めだかちゃんとの初対面を無事終えて。
目的通り、スキルを見極めさせずにあの場を乗り切った僕だけど、どうせしばらく後には情報を聞くだけでもスキルを完成させちゃうチートな女の子だったりするんだよね、めだかちゃんってば。僕が戦闘しなきゃスキルを会得しないのに比べると優秀すぎて怖いくらいだよ。
ま、他の人からすれば戦った相手のスキルを使える僕も僕だろうけど。
今日はめだかちゃんとの初対面を終えた次の日。学生は登校しなきゃいけない平日だったりするが十三組に所属している僕が真面目に登校する訳もなくて。
と、言いたい所だけど、ある目的があって今日は学校に向かおうと思う。授業は受けないけどね。
学校へ向かおうとするそんな僕は今、実はスキルでの通話中だったり。相手は説明するまでもなく人外なあのお方である。
「スキルの返却をしたばかりでまた借りるのかい? しかし、まあ、せわしいね、君は」
「あはは……まあ、こういう日もあるって事で」
呆れ顔の安心院さんに苦笑して言葉を返す。まあでも、ほら、レンタルビデオなんて借りたのを返す時に次また借りちゃう時もある訳だしさ。このくらいはね。
「ま、いいけど。それで霧島くん。何のスキルをお望みなんだい?」
「控え目に描いた勿論(ドローイングオフコース)、記憶操失(メモリーノート)で」
「物質の具現化のスキルに記憶のスキル、だね。じゃあ、早速交換と行こうか。今回も前みたいに上手くいくといいね」
そして、スキルを借りた結果、ランダムで一時返却となったのは瞬間移動のスキル、足しげく通う、幻を司るスキル、幻の幻覚の二つだった。
「へえ、霧島くんがよく使ってるスキルの二つだね。この二つを返却すると不便なんじゃない?」
「ん……まあ、確かにちょーっと面倒くさくなりそうかなあ……」
これは少し予想外の事だったや。今まで僕的に一時返却してても大丈夫なスキルだったから特に安心院さんとのスキル交換にデメリットを感じなかったけど、普段からよく使うこの二つを返すとなるとちょっと面倒事が多くなる気がするよ。主に学校までの登校とか下校とか。
うん、今までまともに登校しなかったせいで自業自得なんだけどさ。
「ま、大丈夫だよ、きっと。適当にやり過ごすさ」
「ん、君がそう言うなら多分大丈夫なんだろうね。まあ、いつも通り暇潰し程度で眺めとくよ」
そう言うと、安心院さんは僕とのスキル通話を切ったみたいで、会話は途絶えた。
しかし、あれだね、携帯なくてもスキルってのは便利だなぁ。まあ、このスキルがすごいだけなのかもだけど。
っと、あんまり時間をかけて目的が達成できないとまずいな。そろそろ登校させてもらおうかな。早めに支度したし、久しぶりに歩いてゆったり登校しよっと。
投稿ペースを上げる為にも文字数が少ない章も挟んでいこうと思います。ご意見あれば気軽に感想欄へどうぞー