一京のスキルを持つ悪平等と転生者な僕   作:カステラプリン

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更新遅れてしまいすみません。


終わりから語られる敗北の物語・4

『ふーん』『それで?』『あの三人を無力化した力は認めるけどさ』

 

 

仲間がやられたというのに平然とした様子の球磨川くん。しかし、油断はできない。球磨川くんの感情なんて、まるで天気のようにすぐ変わる訳だし。

 

 

……なんて、身構えてたのが間違いだった訳で。

 

 

『無力化程度じゃ過負荷は倒せない』

 

 

瞬間。僕と球磨川くんがすれ違う。

 

 

自動操縦にて反射的に、僕はすれ違いざまに一撃を見舞う。宗像くんの異常を用いて、制服内に隠し持っていた二つの市販のナイフを両手に持ち、螺子を両手に、向かってきた球磨川くんの手首目掛けて、突き出す。

 

 

タイミングはばっちり。まずはこれで初手は無力化できた。

 

 

が、しかし、直後、無力化されたのは僕の方だった。

 

 

すれ違った後、両手からナイフが床に落ち、小さな音が教室内に響く。

 

 

「!?」

 

 

『ほら』『そうやってまた無力化しようとする』『それが君の弱点……って前にも言ったっけ?』

 

 

左右の手首に走る激痛。両手首を確認するとそこには僕の予想とは違う軌道で繰り出された螺子が両手首にそれぞれ一本ずつ刺さっていた。

 

 

自動操縦で、カウンターをお見舞いしたつもりだったが、どうやらその動きは読まれていたらしく、瞬時に手首の方向を変えて、僕のナイフを持つ両手に狙いを変えたみたいだ。

 

 

僕も同じように反撃しようとしたけど、反撃されると思ってない状態で更に、反射的に行動した瞬間を狙ってのピンポイントの攻撃。流石に間に合わなかった。

 

 

「……確か、前にも言ってたような?」

 

 

走る激痛に表情が僅かに曇っている様な気がした為、痩せ我慢して平静を装う。

 

 

『まあ』『前には勝てなかったけど』『僕の目から見たら君は弱点だらけだから』

 

 

『今回は僕の勝ちって事で!』

 

 

言うと同時、背後から迫る過負荷の気配。

 

 

同じ轍を踏まないよう、振り向いて、相手を視界に捉えつつ、後方へとバックステップする。

 

 

それを見るやいなや、先程と同じように螺子を両手に向かってきていた球磨川くんは両手に持ったそれらを僕目掛けて、投げてきた。

 

 

バックステップして、軽く空中に浮いているタイミングに投げられたそれらを躱す事は困難なので、さっき覚えたばかりの荒廃した腐花と以前使用した掴んだ物を指先で溶かし、貫通する事が出来る異常を持ったフラスコ計画参加者な彼のスキルを同時に発動させると右手を横に振るい、それらを一瞬にして、溶かす。

 

 

さっきの件もある為、片手はフリーにして、即座に対応できるようにしてある。これでさっきよりは……

 

 

そう、思えたのも束の間。

 

 

床に足をつく時間もない内に、突如、床から長めの螺子が無数に飛び出てきた。

 

 

飛び出てくる無数の螺子に対し、さっきと同様のスキルを用いた左手で左側から足元を、反射的に発動した髪々の黄昏で髪の毛を伸ばし、右側から足元を防御する。

 

 

『君のスキルの見当はつかないけど』『めだかちゃんの劣化版って所かな』『使えるスキルの種類は増えても、その練度にはムラがあるみたいだし』

 

 

『まあ』『これから全てを失う君には関係ないっか!』

 

 

言いながら、ゆっくりと近づいてきた球磨川くん。

 

 

そして、球磨川くんはにやりと笑うと悪意を持って、こう言った。

 

 

『大嘘憑き』

『君のスキルを』

『なかったことにした』

 

 

 

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