一京のスキルを持つ悪平等と転生者な僕   作:カステラプリン

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前編がいつもより長い分短め。


風紀委員長 後編

……爆風が晴れた頃、ボロボロの風紀委員会の拠点教室の中にいたのは、防御服 白虎(スノーホワイト)を着ていて、ほとんど無傷の冥利くん。そして、その背後にいる無傷の僕。

 

 

「……っ、なんでテメーがそこにいやがる!」

 

 

気づいた冥利くんが振り返り様に、スーパーボールを放とうとするが、僕は既に、幻を操るスキル、幻の幻覚を発動している。冥利くんの五感はもう幻覚の中であって、つまり、僕がアリアドネで縛られていた時と立場逆転という訳だ。なので、体の動きを止める事くらい、というかこのやり取り自体が幻覚の中である。

 

 

「ぐっ……!?」

 

 

「立場逆転、ってね。さーて、どう料理してやろうか! なんて、言ってみたかったんだよねー!」

 

 

「というか、まず、爆発すらしてないんだよね。これはあくまでシュミレート。こういう展開になったら、って奴さ」

 

 

「……? 何を言ってやがる……?」

 

 

疑問を浮かべる冥利くんだけど、まあ、無理ないか。冥利くんには教えないけど、簡単にまとめると、アリアドネで縛られた後、実は爆発は起こっていないんだよね。これはもし、爆発したら、を幻覚で試してるだけで。実際は幻の幻覚でマッチをつけようとする冥利くんを幻覚にかけて動きを止めて、事前に場所を把握してきたプールから水をこの部屋全体に、被る程度瞬間移動させて対応してるし。

 

 

ただまあ、この方法は瞬間移動をこんな使い方するのは初めてだし、失敗したらお互い痛いので幻覚で対応してみたよ。

 

 

で、幻覚でもし爆発していたらの対処法まで実践してみたんだよね。もし、爆発していたら、僕はまず、瞬間移動でアリアドネの拘束を抜けて、今みたいに冥利くんの背後に回る。火薬玉の撒かれた量からして、爆発の威力は僕がいる所から冥利くんに僅かに爆発が届く程度。なので、防御服を着た冥利くんの背後に回れば、ノーダメージ、という訳だ。

 

 

さて、まあ、こんなもんかな。原作知識として、知ってる冥利くんの技はこのくらいだし。とりあえず、初めての戦闘パートで疲れたや。ってな訳でおしまいにしようかな。

 

 

「さて、動けないとこ、悪いけど冥利くん。僕は帰るね。この出会いが夢か幻か、その辺は自分で解釈しちゃってよ」

 

 

そう言って、僕は中指と親指を擦ってパチン、と鳴らす。それを合図に自宅へと瞬間移動して、幻覚を解除した。

 

 

それと同時に、冥利くんの拘束は解かれ、爆発していない火薬玉とスーパーボール、アリアドネが散乱した教室と無傷の冥利くんだけがその場に取り残されたーー。

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