一京のスキルを持つ悪平等と転生者な僕   作:カステラプリン

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フラスコ計画に参加してみました。ただし、補欠で

王土くんと会話してる途中で意識を失った僕。で、次に目を覚ました時に僕がいたのはどこかの教室の中。原作知識からするにおそらく、箱庭学園で不知火理事長がいた所かな。

 

 

まあ、そんな所にいれば、部屋の主が当然いる訳でして。ソファーに寝転んでいた僕が体を起こすと目の前には不知火理事長がいた。

 

 

理事長は僕が意識を取り戻すのを待っていたようで、起き上がった僕に、笑顔で一言、おや、目が覚めましたか等と言ってくる。確実に王土くんに僕を襲撃させた黒幕のくせにへらへらしてるねぇ……

 

 

まあ、誰がどうだろうと気にしないんだけどさ。僕が気になるのは想像以上に早くなってしまった原作への介入だ。関わる気はあったからいいけど、ただ自分が考えていた介入時期と異なるのは少し困る。原作に介入する事で原作と流れが変わる可能性があるからだ。と、いうか、うろ覚えだけど、神様の話だと確実に変わる。

 

 

神様が言うには原作の世界へと転生しているが原作を改変されても困らないように、というか、そもそも世界には、平行世界がある訳で。僕という原作を読んだ事があるリアルからの一般人の転生者が来た時点で原作とは違う平行世界らしい。とは言え、特に事が起きてないし、そうは変わらないみたいだけど、現状。

 

 

なので、今のところは原作知識が使える。そして、僕としてはこのアドバンテージをなるべくは崩したくない訳でして。ただ、こうも考えてる。原作を大きく崩さない程度にある程度の出番があるキャラとして自分の存在を示せばいいんじゃないか、と。

 

 

何故なら、原作への介入を後に回せば回す程、原作キャラとの関わりは減るからだ。せっかく転生してきたのにそれはちょっとつまらない。なので、今から理事長が話してくるであろう話に乗ろうと思う。もちろん、原作が変わらないように細心の注意を払いながら、だけど。

 

 

あ、でも……

 

 

「さて、起きた所を早速で悪いんですが、この学園で秘密裏で行っている、ある計画について少し君に話が……」

 

 

「あ、なんかある程度知ってますんで省いてもらって構わないですよー」

 

 

話聞くのめんどいし、このくらいは省いてもいいよね。

 

 

とまあ、僕のこんな返答に理事長は少し目を丸くしているも気を取り直し、話を続ける。

 

 

「……そうですか。それなら話が早いですね。王土くんから聞いたかと思いますが、黒神さんが入るまで、もしくは入らなかった時の保険としてフラスコ計画に参加してもらえませんか?」

 

 

説明を省いた結果、すごくストレートに来たや。まあ、自業自得ってやつだね。

 

 

「あ、はい、よろしくお願いします」

 

 

さて、とりあえず、この辺から介入するかな。フラスコ計画への参加から僕は少しずつ原作に関わっていく。なるべく、原作は変えないように気をつけなきゃ。とはいえ、関わるからにはアクシデントはつきものだろうし、まあ、楽しんでこーか。

 

 

「さて、と、話が済んだなら僕は行きますね。食材の買い出しとかあるんで」

 

 

あ、そうだ。帰るついでにこの前の冥利くんとの戦いで思いついたスキルの併用を試してみよっと。

 

 

幻の幻覚で自分の存在に重ねるように自分の姿をした幻覚を出す。この時点で相手には僕の姿がややぶれてみえるだろう。そして、瞬間移動のスキル、足しげく通うを使って僕本体は自宅、じゃ結果がわからないからこの部屋の外に瞬間移動する。気づかれないように気配は幻覚で隠し、中の様子を伺う。

 

 

よし、この時点じゃ気づかれてないね。ちなみにめだかちゃんが勧誘された時と同じく、中には姿を隠した表の六人の冥利くん以外がいる。忙しいは忙しいだろうけど、つい暇なのかな、と思っちゃうね、なんだか。

 

 

っと、実験の途中だった。えーと、今、部屋の中にいる人には幻覚で作った僕が見えてるみたい。そして、次で実験は終了。幻覚で作った僕に右手で親指と人差し指をこすらせて、ぱちりと指を鳴らさせる。と、同時に幻覚をなるべく煙のようにゆらゆらとしながら素早く消す。

 

 

おそらくこれで僕の姿は煙のようにゆらめいて消えたように見えたはず。と思って、中の様子を聞き耳を立てると案の定、驚いたような理事長と表の六人の会話が聞こえた為、成功だろう。

 

 

と、原作への介入で少し舞い上がっていたらしい僕は一つのミスに気づく。王土くんとその相棒、行橋くんがこちらの存在に気づいてるのだ、おそらくだけど。原因としては彼らの異常が電磁波に関わるものだからだろう。

 

 

スキル、幻の幻覚で僕は自身の存在、気配その他もろもろを隠したつもりだったけど、電磁波までは意識して隠してなかった。幻の幻覚はあくまで幻覚を操るスキルであって、姿を隠すスキルではないのでその辺は自分の使い方次第である。

 

 

まあでも、存在がばれてる所で支障はないし、瞬間移動でこの場を完璧に離脱してるわけでもないので王土くんと行橋くんから見て、姿を隠すスキルとしか思えないだろう。他の人達には別のスキルに感じられたかもだけど。

 

 

そして、このスキルの併用の実験の目的は一応、そこにある。こんな風に併用する事で視野の狭い人には一つのスキルにしか感じられないし、スキルの詳細も推測しにくいだろう。つまり、これはそういう実験だったのだ。

 

 

なんて考えてると、何時の間にか王土くんが僕にスキルを仕掛けていた事に気づく。自分の両手が自分の首を閉めようと勝手に動いていたからだ。

 

 

これは……原作で生徒会メンバーに使ってた、電磁波での身体の操作……? しかも、無言バージョン……

 

 

電磁波に逆らえず、勝手に動く両手に首を閉められそうになる僕だったが、ここで一度受けた技は二度と受けないスキル、免疫効果が発動した。

 

 

原作での善吉くんやめだかちゃんのように意思の力で電磁波での操作を跳ね除ける。それにより、両手は王土くんの支配から逃れた。

 

 

あ、危なかった……免疫効果がなければまたここで意識を失ってた。と、まだ王土くんがスキルを仕掛けてくる可能性があるのでここは電磁波を隠さないまま、全力で廊下をかけて逃げさせてもらう。瞬間移動や電磁波を幻覚で隠さないのは、電磁波が急に消えれば更に能力の詳細を晒してしまうからだ。

 

 

「……ふう、ここならいいかな」

 

 

部屋から少し距離をとった所で瞬間移動で自宅へと帰る事にする。これ以上仕掛けられるのはごめんだ。ここで瞬間移動を使ったのは王土くんが近くにいて電磁波の感知が通常より弱い行橋くんとあくまで発信である王土くんの感知できそうな範囲外だと判断したからである。

 

 

くそ、なんだか負けた訳じゃないのに撤退なんて負けた気分だ、なんて考えながら僕は自宅へ瞬間移動して、箱庭学園をあとにした。




自宅は拠点。瞬間移動先は基本的に自宅になります。
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