さっきR18小説を書いたあと唐突に思いついて1時間で書いた。
マジでかなり忙しいんだけど、思いついたものは書かないと。
「「……」」
それは、非常に緊迫した空間であった。
誰もが口を閉ざし、呼吸音すら漏らせないほどに張り詰めた空気。
その中でただ一人……あるいは、人ではないから一柱とでも呼ぶのがいいのかもしれない。その存在だけが、場を支配しているとばかりに堂々と屹立していた。
……いや、事実、支配しているのだろう。その場の静寂はその存在が生み出したものと言っても過言でないのだから。
どうしてこうなったか。状況を再確認しよう。
5W1Hを思い出せ。まずは
次にWho、人物。この場の存在は、俺と、彼女(?)と、そしてコイツだ。コイツをカウントするかどうかはわからないが、少なくとも俺と彼女は数えていいだろう。
そして
では、問題の
まずひとつ、ここは5階なのだ。そして俺がいま見ている開けた窓の外には、バルコニーなど無い。ただマンションの壁面が広がっているだけ……にも関わらず、彼女は窓の外にいる。
ああ、綺麗な顔だし、スタイルだって申し分ない。……足先が存在しないことを除けばな!!
いま俺は、ラヒ◯ュタと飛行石を信じるか、幽霊を信じるかという非科学的極まりない局面に立たされているのかもしれない。どちらを取ろうが物理学者にとっては阿鼻叫喚だろう。
だがしかし。
だがしかし、それらは俺にとって非常に些細な問題でしかない。それは物理学者でないからとか、元々ラヒ◯ュタを信じていたからとかそんなチャチな理由じゃあ決してない。
もうひとつの
ああ、屹立した一柱────我が息子よ。
俺は、どうしたらいい?
仕事はフリーのイラストレイター、在宅勤務だ。
同業者たちの痔や尿結石への嘆きを聞いていつ自分もそうなってしまうのかと怯えながら、できるだけ健康に過ごせるよう真面目に筋肉体操を見てトレーニングする日々。
外に出ないから出会いがない。そんな言い訳をしているうちに、気付けば25だ。
高卒なので、ここまでの時間は想像される以上に長い。幼稚園児が中学生になるくらいの時間はある。あと5年で魔法使いか、うふふ。
童貞を拗らせた俺にとって救いの言葉となったのが、とある有名イラストレイターと飲みに行った時にいただいた言葉だ。
『マスターベーションはね、コスパ最強だよ』
コスパ最強!!
そのワケを聞けば、しっかりと納得させられる理由がありまさに目からウロコであった。(長いので割愛する)
しかしその結論に至るまでに、彼女は幾度もの恋愛を経ているらしい。……非童貞非処女はみんな
まあそれはともかく、そんな風に長い恋愛経験を経てきた人物が「恋愛は面倒くさい」「体の相性がいい相手なんて普通見つからない」「自分でするほうがいつでもできるしいくらでもできるし楽」という言葉を言い残しているのだ。
子孫繁栄を目指す社会的動物としての「人間」は恋人やセックスを推奨するのだろう。
いままで、そんな社会通念に騙され、恋人が居ないことを不安に思い焦ってきた。
でも違うのだ。独り身は決して悪くない。
そんな悟りを得てから、俺は日々の息子とのふれあいの時間が最高の楽しみになった。
Twitterで垢分けしたうちのひとつ、エロ漫画家やMMDモデラー、AV女優なんかを自分の好みに合わせてフォローしたTLを眺め、その日のふれあい道具を定める。
特に、女の子に息子を踏まれながら、時に蔑むような表情、時にからかうような表情で攻められるモノが好きな俺は、今日も終業後のふれあいタイムに入っていた。
今日の息子のオトモダチは、黒髪ロングの幼馴染美少女が黒タイツと制服で踏んでくれるイラストだ。王道モノなのでよく見るのだが、今日のはその中でも頭抜けて表情や足の質感が素晴らしいものだった。さすが俺に至言をもたらした神絵師……ってよく見たらお前かよ。
ま、まあ書き手が誰であれ、抜けるものは抜ける。
お尻を出した子一等賞という言葉に従いズボンとパンツを投げ出した俺は、息子が持久走をどれだけ頑張れるか応援する気持ちで手を強く握りしめていた。
いっぱい持久できれば息子も気持ちいい気分になるだろうし、たとえ早くてもそれはそれでキャラに「早すぎるでしょ」と馬鹿にされる妄想ができて良い。
踏まれている状況に近づけるためには、擦るのではなく手は握りしめるようにするのがポイントだ。最初のうちは難しいが、コツを掴みさえすれば最高だ。
頑張れ、頑張れっ、と心のなかで唱えつつ、視界の端に違和感を感じチラリと横を向いたのが間違いだった。
「「……」」
ここ、5階ですよ。そんなことは思いつきもしなかった。
嗚呼、なんというか、これは。
「…………あの、オプションで足がついてる状態とかもありますか?」
「……」
「……」
「……あ」
「あ?」
「あるわけ、ないでしょぉぉ……」
ふえぇ、とでも言いそうな様子で、少女は顔を真っ赤にしながら俺を睨んだ。
正直その表情がツボだったので、俺は目を閉じて足の生えた彼女を想像した。
開かれた窓を飛び出て、闇夜の漆黒を白い虹が翔ける。
……幽霊って、相互に物理的干渉できるんだな。
つづかない!