一応実験でもあります。
「ふぅ.....」
思わず、ため息が漏れる。
俺がいるのは滅びた王都。植物が所々侵食していて、崩れているところもある。
その地表付近で、俺は休憩していた。
俺の周りにはクレーターが幾つかある。もちろん、俺が作ったものだ。
《現在の順位を発表するよ! 現在は────》
ドラゴン? と首を傾げるような姿をしたキャラクターが目の前に現れ、イベントの中間結果をアナウンスしてくる。
一位はペイン。二位はドレッド。三位は────、
────メイプル。
「うわぁ...」
思わず引き気味の言葉が漏れる。まさかあの天然少女がここまで成長するのか。そう思わずにはいられない。
「今の俺の順位は……五位か」
四位にミィ。こちらも知っている少女ではあるが、有り得ることなので、驚きは少ない。
まぁ、十位以内にいたら別に拘ることでもないので、これ以上は順位を変えないよう努力するに勤めるが。
「はぁ……どうしてこうなったんだろう……」
マップを見てみると、大勢のプレイヤーが此方に──いや、
スクっと立ち上がり、階段へと移動する。ウインドウを開いて、弓を取りだしながら階段を上り、屋上へと出る。
周囲を見渡し、メイプル────本条さんから離れていて、見えないところにいることを確認する。
「よし……」
またまたウインドウから取り出した特殊な矢を白銀の弓につがえる。
弦を引き絞り、弓からギリギリと音が鳴る。
「ふっ……!」
バヒュンっと音がして、矢が飛んでいく。
「【
途端、矢が幾つもに分かれていき、まさしく雨のようになり、集まっていたプレイヤーを次々と撃ち抜いていく。
「ギャアアアアア!!!」
「うわあああああ!」
「撤退! 撤退ー!」
段々とプレイヤーの数が減っていく。ある程度減ったところで、リーダー的なプレイヤーが撤退の指示を出した。
「あぁー……ずっとこれ続くのかな……」
弓をインベントリに戻して、天を見上げて嘆く。
「ほんと、どうしてこうなったんだろう……」
これは、何故か万能職が最強だと思い込んだ少年が、様々な武器を極めながらクエストに奔走し。
奇想天外な方法で、運営が悪ふざけで実装したゲームバランスを崩壊させるスキルを次々と習得し、メイプルの防御力を貫通して何故かなつかれる。そんなお話。
P.S.女難の相も出ているので他の女性プレイヤーにも振り回されることになる。あと、掲示板で何故か信仰されたり慕われたり色々される。