俺じゃない誰かなら   作:あたまくら

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二話

 

 「《スター・ロード》?」

 

 アクア・カレントの救出作戦から始まる一連の激戦を終えてから二日、五日後に七王会議を控えた―――とはいえ先輩と師匠についていくだけだが―――僕はタクムと、ネガ・ネビュラス男子会を開いていた。

 

 男子会と言っても、圧倒的な女性比率を誇るネガ・ネビュラスには条件に当てはまるメンバーは、僕とタクムの二人しかいないので、会と呼べるかは微妙だ。

 基本的には一緒に勉強したりレトロゲームをやったりするだけだが、無論僕らはバーストリンカー。タッグ対戦をしたり、その対戦の反省や次に活かせそうなことを議論することもある。

 そして、加速世界での最近の話題についても。

 

 タクムが話題に出した《スター・ロード》というアバターは、つい一週間前にデビューした新米(ニュービー)らしい。

 

 ―――それで、どんなアバターなんだ?

 僕の疑問に、タクムが少しもったいぶりながら答える。

 

 「うん、それがね、黒いんだ。それも真っ黒」

 「く、黒? 《スター》なのにか!?」

 

 彼の返答に、僕は驚愕の声を漏らす。

 スター、星の色というのが具体的にどんな色かは解らないが、黒だけは無いだろう。だって星は光っているのだから。

 それに、黒色のボディカラーの持ち主は、すでに存在している。自分を加速世界に導いてくれた、剣の主《ブラック・ロータス》が。

 もう一人、《ブラック・バイス》を自称する気に食わない、というより完全に敵対している正体不明のアバターもいるが、腹が立つだけなので頭の中から速やかに追い出す。

 長考に入る僕の様子を、予想通りといった表情で苦笑しながら、タクムが口を開く。

 

 「まあ、色云々はそこまで重要じゃないんだけどね。無論、それも気になるけどさ」

 「え、まだなにかあるのか?」

 「まだ、というよりこっちが本題かな。その人、ものすごく強いんだ、レベル1のままなのに」

 

 タクムの言葉にひっかかりを感じて、僕は顔をしかめた。原因は単純だ。

 つい最近まで全バーストリンカーの注目を集めていた最強のニュービー、《ウルフラム・サーベラス》。ISSキット本体に蓄積された膨大な負のエネルギーに取り込まれ、災禍の鎧マークⅡへと成り果てた、僕の友人を想起してしまったからだ。

 

 「強いって、すごいアビリティを持ってるとかか?」

 「いや、少なくともはっきりそれと解るようなものは何も」

 

 どうしても頭にちらつく彼のアビリティを意識した僕の言葉に、タクムはしかし首を振った。

 

 「凄いのは剣の腕だよ。僕なんか及びもつかない、まさに神業だった。」

 「マジか…」

 

 タクムが続けた言葉に、思わずそう漏らす。剣道の都大会で優勝するクラスの実力を持つ彼にそこまで言わせるとは、どれほどの腕か気になるところだ。

 

 「うん。一回さ、生意気だってそれなりの古参のレベル6erが乱入したことあったんだよ。なにせ名前が《スター・ロード》だからね」

 「まあ、七大レギオンの人たちはみんな自分の王に誇りを持ってるからな……。思うことがある奴もたくさんいるか」

 

 ―――流石に大人げないとは思うけどね。

 そう苦笑しながら言う彼に、確かに、と同意の言葉を返してから、僕はその結果を問うた。話が脱線していたことに気づいていなかったらしいタクムは、慌てた様子で口を開く。

 

  「おっと、ごめんごめん。……そのときは、僕も他のギャラリーも流石に無理だろうって思ってたんだけどね。でも、勝ったのは二本目の剣を抜いた《スター・ロード》だった」

 「ええ!?」

 

 《スター・ロード》が勝利したことは話の流れから大体予想できていた。

 

 驚いたのは、そのアバターが二刀使いだということにだ。二刀流というのはそう簡単にできる芸当ではない。

タクムが一度好奇心から挑戦してみたことがあるらしいが、脳が両断されるかのような分離感覚に襲われ、まともに振っていられなかったそうだ。

 

 だから、二刀使いのリンカーなどほとんどいない。知っているのはネガ・ネビュラスのレギオンマスターにして、僕の親でもある《ブラック・ロータス》―――彼女はそもそも全身が剣なので、二刀流かどうかは怪しいが―――と、彼女の師匠で、帝城北門にて今も囚われているという《グラファイト・エッジ》くらい……、

 

―――いや、もう一人。

 

 いつだったか、梅郷中のローカルネットワークに一度だけ出現し、僕と激闘を繰り広げた《Kirito》なる正体不明のバーストリンカー。彼もまた、凄まじい技量を持った二刀使いだった。

 

 電撃の如く脳内に想起された彼の名前に、僕は無意識に口を開いていた。

 

 「なあ、タク。そいつに他に特徴はあるか? たとえば……、生身の人間の姿をしてる、とか」

 

 言ってから、そんなことがあるわけないかとすぐさま否定しようとして、タクムがぽかんとしていることに気づいた。

 

 「た、タク? まさか―――」

 「どうして解ったんだい? 確かにハルの言うとおり、《スター・ロード》は完全な人型アバターだよ。それも華奢で、女の子みたいな顔をした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、七月三日。

 

 学校が終わるや否や、荷物をまとめ校門を飛び出した僕は十数分後、マッチングリストに表示された《スター・ロード》の文字列に指を伸ばしていた。

 

 昨日タクムがくれた最後の情報。

 ―――何でも、しきりに君のことを聞いてたみたいだよ。

 

 彼はほぼ間違いなく、謎のバーストリンカー《Kirito》と同一人物だ。

どういう経緯で名前が変わったのかはわからないが、去り際に振り返った彼の表情が、頭から離れない。

 

 幸い彼は対戦中ではないらしい。流行る心を一旦落ち着かせ、僕は彼に乱入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ようやく、か」

 

 そう、声を漏らす。

 視界上部にそれぞれ表示された二本のバーの下、片方には《スター・ロード》、そしてもう片方には、《シルバー・クロウ》の名が。

 

 ついに、体感時間にして三年越しの再戦が叶ったのだ。彼の存在は《グラス・ホッパー》から確認していたが、ここまでの時間がかかるとは思っていなかった。

 

 だんだんと増えていくギャラリーの中に、彼の関係者がいてくれれば早かったのだろうが、現実はそこまで上手く運ばないということか。

 

 まあ、もうそんなことはどうでもいい。今は、目の前の戦いを全力で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ステージは《霧雨》。

 奇しくも、サーベラスと戦ったときと同じ戦場だ。

 

 ほとんど先を見通せないこのステージでは、ガイドカーソルがあるとはいえ敵の姿が見えるまで時間がかかる。

 出鼻をくじかれたようなもどかしさを感じながら、僕は歩を進めた。

 

 「久しぶりだな、《シルバー・クロウ》」

 「――ッ!」

 

 弾かれたように、声の方へ振り向く。

 視界に映り込む人影、いっそ華奢とも言える体躯、どこか少女めいた顔立ち、そして、のしかかる無限大の圧力。その装いに多少の違いはあれど、間違いない。

 彼が、あの《Kirito》だ。

 

 「こちらこそ、《スター・ロード》」

 

 そう返すと、彼は全く表情を動かさずに、困ったような笑い声を上げた。その異様さに思わずぎょっとしてしまう。

 

 「その名前は仰々し過ぎる。キリトでいいよ」

 「ああ。なら、こちらもクロウで」

 

 動揺の気配を悟られぬようにそう返し、彼が頷くのを確認してから、構えをとる。

 挨拶は終わりだ。ここからは、拳で、剣で語る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 《シルバー・クロウ》……、クロウが臨戦態勢に入った。おしゃべりはここまで、ということだろう。

 ならば、応えるのみだ。《夜空の剣》、そして《青薔薇の剣》を引き抜く。

 《二刀流》はこの世界では俺だけに与えられた特権ではない。誰もが己だけのアバターを、能力を有している。だから、俺も二刀を振るうことに一切の躊躇はない。

 

 ―――手加減……、無しだ

 

 一瞬の膠着。それを破り、俺は前へと踏み出した。初撃は、首を一直線に刈り取る軌道。

 やはり、と言うべきか、それをクロウは難なく躱す。間髪入れずに二撃目の突き、狙いは先程よりも幾分下、つまりは胸だ。

 さすがの反応速度で俺の追撃を察知したクロウは、とっさに体をひねり、左側へ回避、刀身を僅かにかすめさせるにとどまった。

 すでに新たな斬撃を放てる状態の右腕を警戒し、それとは反対の方向へと離れたのだ。

 そして回避と同時に、彼は回し蹴りを俺に打ち込んでいた。素晴らしい判断力、無駄も隙もない格闘。

 

 (やるな……)

 

 俺は今おかれているすべての状況を忘却し、ただこの対戦を楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続けざまに放たれた二連撃をかろうじて躱し、回転の勢いを殺さず脇腹を狙った蹴りにつなげる。

 

 右手の剣で迎撃するには距離が遠すぎるし、左は突きを放った姿勢で引き戻すまで時間がかかるはずだ。

 

 (決まる、―――!?)

 

 必中の自信を持って打ち込んだ足に、ぴりっとかすかな痛みを感じた。

 慌てて目を凝らすと、逆手に持ち替えられた黒い剣が、彼の背中の後ろを通って突き出されている。

 すでに刀身は足首の半ばまで食い込んでおり、このままでは足が切断されてしまうだろう。

 

 すんでのところで、溜まった僅かな必殺技ゲージを使い金属フィンを震わせる。

 選ぶのは、回転ではなく後退!

 直後、キリトの剣が恐るべき速度で跳ね上がった。完全には避けきれず、胸に浅い傷が斜めに走り、がりり、と体力ゲージが一割半以上も削れた。

 最初の攻防は、こちらの負け……、か。僕も前に戦ったときより間違いなく強くなったはずだが、それを彼の成長が上回っている。

 

 (まだまだ、これからだ)

 

 全身に先程以上の闘志を漲らせ、僕は本来なら格下であるはずのレベル1に、全霊で挑みかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――以前より、ずっと滑らかに体が動く。

 

 都合三度目の交錯。

 クロウの飛行をも織り交ぜた拳撃と蹴撃を躱しながら、俺はそんなことを考えていた。

 放たれた右拳を横ステップで回避、左の剣でクロウの蹴りを牽制し、右の斬撃を二閃。

 

 じわじわと削られていくクロウの体力ゲージがすでに七割を切るのに対し、俺はほぼ無傷。このままいけば俺の勝利は揺るぎないだろう。

 

 ―――だが、それでは面白くない

 

 故に、俺は口を開いた。彼を焚き付け、さらなる闘志を目覚めさせるために。

 

 「そんなものか? 《シルバー・クロウ》」

 

 瞬間、彼のまとう空気が張りつめ、加速された拳が俺の腹を打った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そうこなくちゃな」

 

 彼の挑発に煽られ、ようやく痛打を見舞った僕に、彼はそう言った。

 その能面のような表情の下に、獰猛な笑みをの気配を滲ませながら。

 

 互いの体力は、僕が七割近く、キリトが八割と少し。レベル差故か、こちらが与えるダメージのほうが幾分多いようだ。

 ダイブアタックさえ決まればおそらく一発で終わる。

 

 同じ条件で戦いたかったという願望と、それでは勝てなかっただろうなという諦観がせめぎ合う。

 しかし僕は、その思考を即座に終わらせた。

 

 なぜなら、無駄なことを考えている余裕などないからだ。それに、今はこの戦いに全てを懸ける。

 

 四度目の攻防。

 先程よりも攻撃が当たるようになったが、それでも向こうが一枚上手だ。このままでは押し負ける。

 ダイブアタックによる一撃必殺を狙うにしても、空へ舞い上がった時点で警戒され、まともにあたりはしないだろう。

 ならば八方塞がりかといえば、違う。

 

 僕にはもう一つ…、いや、ただ一つの、切り札(必殺技)がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クロウの雰囲気が、変わった。

 変えさせたのは俺なのだが、ここまでとは予想がつかなかった。少しばかりいなすのが難しくくなってきており、被弾も増えている。

 

 とはいえ、それでも俺の優位には変わりない。

 向こうの体力ゲージの減りはこちらのそれより断然速く、加えて俺はまだソードスキル(必殺技)を使っていない。

 彼の切り札であろう高空に飛翔してからのダイブアタックも、警戒さえしていればまともに食らうことはないはずだ。

 しかし、油断は禁物。彼がさらなる隠し玉を持っていないとは断定できないのだから。

 

 彼の一挙一動を見逃さぬよう、俺は気を引き締めた。

 

 そして数合後、彼が回避動作としてはいささかに大仰に後退した。不自然な挙動を訝しむが、彼は空に舞い上がるでもなく、再び突進してくる。

 不用心に俺の間合いへと侵入した彼は、なぜか顔の前で両手を組んだ。防御のつもりか? 俺の剣にクロウの銀装甲は通用しないというのに、なぜ……

 

 (―――ッ!?)

 

 彼の姿に、燃えるような赤毛の、若き拳闘士の長が、重なった気がした。

 拳が振るえぬ、蹴りも放てぬ、ならばどうするか。

 

 馬鹿正直に剣での迎撃を試みていた俺は、とっさにそれを中断し、後ろへ倒れ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 近接格闘では悔しいが押し負ける、上空からの攻撃も効果は薄いだろう。 

 

 なら、これで。僕の唯一の属性攻撃、レベル1必殺技《ヘッドバット》。

 ウルフラム・サーベラスのタングステン装甲に罅を入れたこの技なら、おそらくはキリトの斬撃にすら押し勝てるはず。

 

 振るわれるキリトの剣を躱し、できた間隙を利用して数メートル退避。両腕をクロスさせ再び彼へ突っ込む。

 

 組んだ腕越しに見える彼は、剣を振りあげようとして中断し、回避のつもりか後ろへ倒れ込んだ。

 

 (問題ない、追いつける!)

 

 背中の金属フィンを目一杯震わせ、直進。そのまま渾身の頭突きを叩き込む。

 

 「ヘ――ッド、―――ぐあっ!?」

 

 今まさに必殺の一撃を放とうとした瞬間、キリトがありえない速度で後ろに倒れ……、否、回転した。

 直後、腕を開き無防備となった僕の顎を、凄まじい衝撃が襲う。

 

 吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる間に、漸く蹴られたのだと気づく。

 体力は2割以上も減少し、ゲージが黄色に染まった。

 

 ―――勝てない……、のか?

 

 一瞬そんな諦念が、頭の中を支配した。

 圧倒的なレベル差をしても、得意な近接格闘で完全に上回られ、唯一の必殺技も放つ前に潰される始末。

 

 (それ……、でも!)

 

 まだできることがあるはずだ。

 後ろ向きな思考を即座に追い出し、奮起する。負けたくない、勝ちたい、足掻く理由なんてそれで充分だ。

 

 身体を起こし、きっと前を見据える。僕が舞いあげた水煙が、ただでさえ視界の悪い《霧雨》ステージを覆っているため、キリトの姿は見えない。

 

 つまりそれは、向こうからもこちらを視認することはできないということだ。

 必殺技ゲージはまだ十分残っている。逆転の一手を放つことは可能だ。

 

 (今度こそ、決める)

 

 ただ勝利のために、僕は背の翼を震わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (さて、どこから来るか……)

 

 頭突きというまさかの戦法を使ってきたクロウを、かろうじて《弦月》で迎撃できたのはいいが、姿を見失ってしまった。

 

 確か前の戦いでは、クロウのダイブアタックを避けきれずにかなりのダメージを食らったはずだ。

 同じてつを踏むわけにはいかないが、何分この霧だ。上空に注意を向けようにもほとんど見通せない。

 ガイドカーソルを頼りに追跡することも可能だが、正確性はさほどでもないのであまり当てにはできないだろう。

 

 (……仕方がないか)

 

 そう頭の中で呟き、()()()()()。役立たずの目をならば使わず、あの城で培った直感を研ぎ澄ます。

 

 結局、その選択は吉と出た。

 目を閉じたことで、上にばかり向けていた注意が分散し、故に俺はぎりぎりでそれを察知できた。

 

 「ふっ!!」

 

 地面すれすれの低空飛行で接近していたクロウの蹴りを、俺は紙一重で回避……、否、右足を掠めさせた。

 痛手は避けられたが、それでも少なくない量の体力ゲージが削れ、空中で姿勢を崩してしまう。

 

 俺が着地するより早く、体制を立て直したクロウが目の前に迫った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (躱された!?)

 

 上空からではなく、地面すれすれの低空飛行からの蹴り。意表をつけたと確信していたが、その起死回生の一撃はキリトの右足を掠めるにとどまった。

 

 しかし、体制は崩した。このまま畳みかければ、逆転も可能なはずだ。

 即座に急制動をかけ、Uターン。未だ空中にて無防備な姿勢をとっているキリトに背後から飛びかかる。

 キリトの剣は回転でもしない限り届かないし、足技も空中では使えまい。

 そう判断した僕はまずは右の拳を……、打ち込もうとして、即頭部に軽い衝撃。

 

 (……羽?)  

 

 キリトの背中に薄い膜のようなもの視認した瞬間、反対側の首に凄まじい衝撃が叩き込まれ、世界が回った。

 くるくると回転する視界の端で、僕の体力ゲージが音もなく削れ、ゼロになる。

 

 「体術スキル《虎鋏(トラバサミ)》……、今度は聞こえてるんだよな?」

 

 その声を聞いて、僕は自分の敗北を悟った。あちらの体力はまだ七割ほども残っている。

 

 (完敗……、だな)

 

 その言葉が紡がれることはなく、僕の体は白銀の欠片となって爆散した。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 シルバー・クロウ対キリト。

 スター・ロードは反応速度が黒の剣士時代より向上しています。アリシ終了後のキリトのほうがやっぱり強いでしょう。

 あとがき書く余力もない……。読んでくださった皆様に感謝を。
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