異次元、そして   作:橘花

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遭遇

3人はハンガーにてユニットを履く。そして、滑走路へと出た。

 

「く、暗い。夜の空がこんなに暗く感じるなんて。」

 

宮藤が言うのも尤もである。なぜなら、滑走路には着陸灯があるのでいいが、空は雲っていて全く視界が無かった。

 

「夜間飛行初めてなのか?」

 

「無理ならやめる?」

 

エイラとサーニャは心配そうに見ている。宮藤は震える手を見ながら

 

「手、繋いでいいかな?サーニャちゃんが手を繋いでくれたら、きっと大丈夫だから。」

 

サーニャは頬を赤く染めた。その横には、なんだこいつっと言いたげなエイラの顔があった。  サーニャは言われた通りに手を繋いだが、これを見たエイラは宮藤の反対側に行き手を持つと。

 

「さっさと行くぞ。」

 

そう言ってエンジンをかけた。サーニャもこれに答えて、エンジンをかけた。

 

「ちょっ、ちょっと待って。心の準備が。」

 

宮藤の抗議を無視して離陸をした。   既に連合艦隊も謎のネウロイに備えて周囲に航空機を飛ばして索敵を行っている。

 

「絶対に手を離さないでよ。絶対だからね。」

 

「大丈夫よ、もう少しで雲の上に出るから。」

 

雲の上に出て宮藤は気が楽になり、2人にあることを告げる。

 

「今日はねえ、私の誕生日なの。」

 

「え?」

 

「なんで黙ってたんだよ?」

 

「私の誕生日はお父さんの命日でもあるの。なんだかややこしくて皆に言いそびれちゃった。」

 

エイラが横に並んで来て。

 

「馬鹿だなー。そういう時は楽しいことを優先するもんなんだぞ。」

 

サーニャも横に並んで来て。

 

「宮藤さん。耳を澄まして。」

 

しばらくすると、インカムから音楽が聞こえてきた。

 

「えっ、これってラジオ?」

 

「そうよ、夜飛ぶときはいつも聞いてるの。夜は電離層が静まるから良く聞こえるの。」

 

実際、地球の裏側までのラジオを聴くことができるという理論は存在している。つまり、日本からでもイギリスやドイツなどの音楽を聴くことができる。

 

それをしばらく聞きながら飛行していると。

 

「ねえサーニャちゃん、どうして教えてくれたの?」

 

サーニャは頬を赤く染めた。それを見たエイラは換わりに

 

「あのな、今日はサーニャも」

 

その瞬間、インカムから声が入ってきた。

 

「こちらはカールスラント空軍のハイデマリー・W・シュナウファー大尉です。付近にいるナイトウィッチへ救援を要請します。」

 

「!」

 

「サーニャ、場所は分かるか?」

 

「ここから、東へ5キロ程度の位置。ネウロイの反応は前回の型と一致。」

 

「こちら、JW501所属のエイラ・イルマタル・ユーティライネン。直ちに援護に向かいます。」

 

そして、3人は全速力で向かった。そこには、ネウロイとの戦闘を続ける1人のウィッチが居た。

 

「貴方達がJw501のウィッチですか?」

 

「はい。」

 

「援護に来てくれてありがとう。でも気をつけて、あのネウロイはかなり手ごわいわ。」

 

そう言うと、4人は急いで散開した。まず、攻撃を仕掛けたのがエイラだった。エイラはネウロイの上から逆落としをかけて急降下した。

 

「これでも喰らえ。」

 

必死に銃を連射するが、コアまでは達しなかった。ハイデマリーも急降下に入り、銃を撃ったが、此方も効果なし。

 

「なんて硬いんだ。」

 

サーニャはフリーガー・ハマーを構えたが、構えた時の射撃による集中でビームへの反応が遅れた。なんとか直撃はしなかったが、片方のユニットが吹っ飛んだ。

 

「サーニャ。」

 

「サーニャちゃん。」

 

エイラと宮藤は急いでサーニャの元に向かう,ハイデマリーは3人にネウロイを近づかせないよう食い止めていた。

 

「サーニャ大丈夫か?」

 

「ええ、私は大丈夫。」

 

サーニャは宮藤に背負われて、武器はエイラに渡した。エイラはフリーガー・ハマーを構えてネウロイに向かって構えた。

 

「大尉、どいてくれ。」

 

その瞬間、エイラは引き金を引いた。ハイデマリーは既にネウロイから離れている。発射されたロケット弾はまっすぐネウロイに向かっていった。ドーン、音と共にネウロイのコアが現れた。それを見たサーニャは宮藤の銃を構えて連射をし、これを破壊した。

 

「やったよサーニャちゃん。」

 

宮藤は喜んだ。そして、ラジオに耳を戻すと聞き覚えのある音楽が流れていた。そう、サーニャのあの歌である。

 

「これは、お父様の歌。」

 

サーニャはそう言うと、もう片方にあるユニットのエンジンを回して上昇した。

 

「そうか、このどこかの空から届いてるんだ。すごいよ、奇跡だよ。」

 

「いや、そうでもないぞ。今日はサーニャの誕生日なんだよ。正確には昨日かな。」

 

いつの間にか日付を跨いでいた。

 

「えっ、じゃあ私と同じ。」

 

「サーニャの事が好きなら誕生日を祝うことなんて当然だろ。」

 

「あのー、今日はあなた方2人の誕生日なんですか?」

 

状況が飲み込めないハイデマリーは質問をする。

 

「はい。」

 

「わあー、おめでとうございます。」

 

「おめでとう、サーニャちゃん。」

 

「貴方もでしょう。おめでとう宮藤さん。」

 

「おめでとな。」

 

「うん。」

 

ハイデマリーと別れた3人は帰還をした。

 

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