遣欧艦隊はその後、連合艦隊の護衛をうけ、ブリタニアの501基地に着いた。
「宮藤、ここが私達の基地になる所だ。先に宮藤博士の墓に行くから、後で入り口に来い。」
「はい、坂本さん、宜しくお願いします」
と、宮藤は頭を下げた。
連合艦隊はその後、ここに入港後、司令官はブリタニアの総司令部に出頭することになっていた。
「長官、一人で大丈夫でしょうか?もし宜しければ私がお供します。」
山本と共に海軍航空隊を育てあげた大西瀧次郎は言った。
「気持ちはありがたいが、司令一人で来いとの通達だ。」
大西はまずい顔をするけど、直に顔をもどし
「長官がそう仰るなら私は従います。」
その後、全兵士達に見送られて、山本は杉田と共にキューベルワーゲンに乗り、総司令部へと向かった。
その頃、宮藤と坂本は宮藤博士の墓に来ていた。
宮藤は墓の前でしばらく黙祷を行った。その間坂本は、少し後ろでその様子を見ていた。
「お父さん、なんで、なんで、今更になって手紙を届けたの。もしかして、生きていると思ってここまで来たのに。」
宮藤の目からは涙が流れていた。そして、墓に被さっている埃を掃うとそこには、
・その力を多くの人を守るために
「それは、宮藤博士がよく言っていた言葉だ。ストライカー・ユニットもその思いから生まれたもの
だ。」
宮藤は涙を拭い、決心したような目で坂本に向かい。
「坂本さん、私をストライクウィッチーズに入隊させてください。お父さんの言葉を守りたいんです。」
坂本は驚いた。ここに来るまでずっと軍への入隊を拒否していたからである。
「私はここブリタニアで、みんなを守りたいんです。」
(みんなをまもりたいか、宮藤博士のいい所を受け継いでるじゃないか)
「よーし、わかった宮藤。後のことは全部私に任せろ。後でみんなに自己紹介だ。」
「はい」
夕焼けが終わり、太陽が沈み始めていく。
(お父さん、私はこのブリタニアで皆を守ります。だから、見ていてください。)
その頃総司令部では、チャーチルとマロニー空軍大将は驚いていた。なにせこの世界の人間ではないと言われては当然である。
「では、君達はこの世界の人間ではない。そうだね?」
「はい、私達は突然、呉に来た台風に巻き込まれて、艦隊ごとアラビア海に漂流していた」
二人は信じられない顔で見ていたが、杉田も同じようなことを言うので信じた。
「それでは、あなた方の所属部隊を言います。あなた方は、第501統合戦闘航空団の艦隊としてこのブリタニアの防衛及び、ガリア方面の解放等を命じます。あなたよりも階級は下ですが、そこのミーナ中佐の指示に従ってください」
「分かりました」
そう言って山本は立ち上がり、敬礼をした。
帰路の中杉田と談笑をしながら、501航空団の基地に向かった。
その夜、
「ええ、本日より第501統合戦闘航空団の配属となった、宮藤芳佳だ」
501のメンバーは、それぞれ反応は違うが、拍手で迎えてくれた。
そして、
「本日より、第501統合戦闘航空団所属の艦隊となった。連合艦隊の司令である山本五十六特務大将です。」
特務というのは、総司令部がミーナに指揮をさせやすいようにしたはからいである。
「山本です。どうぞ、皆さんよろしくお願いします。」
そう言って、敬礼をした。 ウィッチ隊もそれに応え、敬礼を返した。
山本長官含めて連合艦隊の人間は、基本的に階級無視です。