異次元、そして   作:橘花

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陰謀始動

「もうすぐ巣の真下よ。全機警戒態勢。」

 

ミーナの指示で全機が散開して警戒態勢に入るが、程なくして巣からネウロイが出現する。

 

「バルクホルンとハルトマンは先制攻撃。シャーリーとルッキーニが続いて攻撃。最後に私と宮藤が攻撃する。リーネとペリーヌは後方にて援護。」

 

「了解。」

 

坂本の指示を受けてカールスラントのダブルエースが先陣を切ってネウロイに突入する。ハルトマンが左、バルクホルンが右に分かれて攻撃を行い、続くシャーリーとルッキーニが上下を攻撃する。ネウロイは苦しそうで、理解できない声を出す。

 

「コアが見えた、これより攻撃する。付いて来いよ宮藤。」

 

「はい。」

 

坂本は愛刀を抜刀してネウロイに構える。その刀は白いオーラを発していて坂本の入念な手入れを物語っていた。

 

「やああああ。」

 

坂本はストライカーの速度と刀を振るスピードに任せてネウロイを一刀両断する。中央にあったネウロイのコアは体共々破壊されて、破片となって地上に降り注ぐ。

 

「ネウロイ破壊確認。」

 

サーニャが短くそう言ったのを確認してウィッチーズは飛行を続けた。

 

「巣に到着。皆、警戒して。」

 

常に渦を巻いている黒い雲(巣)の外側に到着したウィッチーズは雲の中心を目指してさらに飛行する。

 

 

そんな時、空軍省地下研究所。

 

「司令。ついにウォーロック0号機が完成しました。」

 

「直ちに出撃させろ。」

 

「了解。」

 

まだ早すぎる出撃はこの後の悲劇を起こすことになるとはまだ誰も考えていなかった。

 

格納庫の扉が開き、中から戦闘機みたいな機械が出現する。しかもこの時代の最新技術であるジェットエンジンを後部に4つ備えられていて、音速近くまで速度を上げることができる。

 

「出撃準備よし。」

 

「ウォーロック0号機、発進。」

 

ジェットエンジンが轟音響かせて空へと機体を上げる。そして、最高速度でガリアの巣へと向かった。

 

 

「!。前方に敵が出現。あれは?」

 

目の前に出現したネウロイは人間に似た姿のネウロイだった。

 

「どういう事? 人型ネウロイ?」

 

「ミーナ。これはどういう事だ?」

 

「分からないわ。少なくとも、私達は今まであんなタイプのネウロイは見た事が無いわ。」

 

だが、その人型ネウロイは攻撃する様子は無く。逆にウィッチーズの方に近づいてきた。バルクホルンは機関銃を構えるが

 

「待って。」

 

「ミーナ?」

 

ミーナに制止させられた。人型ネウロイはなおも近づいてくる。そして、ウィッチーズの前で停止すると、あろうことか自分達の弱点であるコアを露出させた。

 

「どういう事だ?ネウロイが自分から弱点を出すなんて。」

 

隊の全員は困惑に襲われる。だが、その疑問は直ぐに消えた。突如、ブリタニア方面から急速接近する飛行物体を捉えたからだ。

 

「全員。この場から離れて。」

 

ミーナの指示に従い。隊員は人型ネウロイから、巣から離れた。それと同時に急速接近中の飛行物体が視認できた。

 

「なにあれ?」

 

視認できた飛行物体は突如、人型ネウロイに向けて機首に備え付けている4門の30mm機関砲を連射する。人型ネウロイはこれに耐え切れずに消滅した。

 

 

 

その頃、ブリタニアの司令部では

 

「ウォーロック、ネウロイを1機撃墜。」

 

「見たか。既に我々の研究はネウロイを超えたのだ。」

 

マロニーは得意げに言うが、皆自分の仕事をしている為に誰一人として聞いていない。

 

「司令。複数のネウロイ反応あり。」

 

「各個に撃破しろ。」

 

 

501空もネウロイの大量出現を目にしている

 

「ネウロイの数が。」

 

「この数って」

 

大量のネウロイが出現している事にも驚いているが

 

「あの機体はなんて攻撃力なんだ。あれだけのネウロイに立ち向かっていて。」

 

大量のネウロイ相手に謎の機体は次々とネウロイを30mm機関砲で撃墜する。すると、変形をしてビームを撃ち出す。

 

「!。なぜあれがビームを?」

 

現代でもビームを完成させようという動きはあるが、物理的破壊を行える光線を高密度で撃ち出し、それを維持できる実験を今だ成功させていない。そもそも不可能ではないかという考えもある。

 

ビームはネウロイをいとも容易く貫通して破片に変える。だが、ネウロイはその時には数え切れない数にまで膨れ上がっていた。

 

 

司令部では

 

「これ以上の戦闘は危険です。直ぐに撤退命令を。」

 

「ならん。ブリタニアの勢力拡大のためには我々でガリアを解放せねばならん。」

 

「しっ、しかし、既に此方の処理能力を遥かに超えるネウロイが出現しています。」

 

「何の為のコア・コントロールシステムだ。直ぐに起動させろ。」

 

「無理です。共鳴させるコアを持ったウォーロックが5体以上必要なんですから。」

 

だが、突然コア・コントロールシステム起動のブザーが鳴り響く。

 

「どうした?」

 

「ウォーロックが自衛の為にシステムを起動させました。」

 

 

「なんだか様子がおかしい。」

 

坂本がそう言った時、ウォーロックの周囲を旋回していたネウロイが突然、同士撃ちをはじめた。

 

「味方を撃っている。」

 

 

 

「ウォーロック。ネウロイを殲滅しました。」

 

司令室に歓声が沸きあがる。だが、突如ウォーロックのコントロールが停止した。

 

「どうした?」

 

「分かりません。突然コントロールを消失。」

 

その時、ウォーロックは機体が黒く変わり始めていた。

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