異次元、そして   作:橘花

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武蔵 ネウロイ化

突然海面から沈んだはずの武蔵が出現した。

 

「長官、これは一体?」

 

「なぜだ?なぜ沈んだ船がひとりでに浮上できる?」

 

だが、武蔵は浮上だけではすまなかった。突然、海面から離れて空を飛び始めた。

 

「ばっ、馬鹿な。戦艦が空を飛ぶなんて。」

 

某漫画や小説でもないのに突然武蔵が空を飛んでいくのにこの場に居た全兵士が唖然としていた。だが、そんな気持ちも武蔵から放たれた砲弾をみて我に返る。

 

「面舵一杯。全速力で回避。」

 

駆逐艦秋風は回避しようとするも、すでに間に合わなかった。秋風の左舷に命中、魚雷に誘爆して一瞬で沈んだ。

 

「駆逐艦秋風沈没。生存者なし。武蔵からの発砲です。」

 

「全艦。戦闘準備。目標は武蔵。」

 

「長官、それでは我々は」

 

「あれを破壊しなければ大勢の人間が死ぬ。」

 

この命令は全戦闘艦に通達される。

 

「了解。主砲発射用意。」

 

艦長の指示で主砲を全て空に上昇していく武蔵に向けられる。

 

「発射ーー。」

 

全ての砲を持つ艦艇から放たれた主砲は無数にあり、その中の何発かは狙い通り武蔵に命中する。だが、今度は武蔵がビームで反撃してきた。

 

「ティルピッツに直撃。轟沈です。」

 

ビスマルク級2番艦はあっけなく沈んでいった。全乗組員と共に短い生涯に幕を閉じた。

 

「ウィッチより、攻撃を中止。と言っても、我々の主砲ではもう届きません。」

 

武蔵は雲の上にまで来ていて、主砲ではもはや攻撃できる位置ではなかった。

 

「全機、戦艦武蔵は先ほどの飛行物体が制御しています。艦首に先ほどの飛行物体を確認。」

 

「コアは武蔵の機関部だ。見たところ装甲は異常なほど厚い。外部からの破壊は不可能だ。」

 

「だったら、我々の中の数人が内部に入って破壊すればいい。」

 

バルクホルンは編隊から離れて一人で武蔵を攻撃し始める。

 

「しょうがないわね。それで、誰が突入する?」

 

「私が行こう。」

 

真っ先に坂本少佐が志願する。

 

「待ってください。私が行きます。」

 

宮藤は坂本の志願を取りやめて志願する。

 

「一人ではだめよ。」

 

「だったら私も行きます。」

 

「私も行きますわ。」

 

続いてリーネとペリーヌが志願する。

 

「なるほど、ペリーヌが一緒なら心強い。これで行けるか?」

 

「ええ。では、他の皆はこの3人の突入を援護して。」

 

「了解。」

 

3人の突入を援護すべく隊員は武蔵の注意を逸らすべく攻撃を開始する。

 

「遅れをとるなよ。ハルトマン。」

 

そう言ってバルクホルンは振り返るが、そこにハルトマンはいなかった。

 

「先に行くよ。  シュトルム」

 

ハルトマンの周りに風が現れて武蔵の左舷を破壊する。

 

「あ、こら。私の仕事を。」

 

バルクホルンも負けじと武蔵に接近して攻撃をする。

 

「エイラさん、サーニャさん。武蔵の対空機銃を潰してくれないかしら。」

 

「了解。」

 

無数にある対空機銃に向かってサーニャのロケット弾が放たれる。右舷の機銃は殆どを破壊されて弾幕が弱まる。

 

「チャンスだ。ルッキーニ、行くぞ。」

 

シャーリーとルッキーニは武蔵の右側から接近する。その際に艦首に付いているウォーロックがビームで応戦するが、難なくこれを回避して

 

「行っけ~。ルッキーニ」

 

シャーリーはウォーロックに向かってルッキーニを投げる。多重シールドを張って、ルッキーニはウォーロック共々艦首を破壊する。

 

「芳佳、後は頼んだよ。」

 

ルッキーニはそう言って武蔵から離れていく。

 

「行きますわよ。2人とも準備はよろしくて?」

 

「はい。」

 

3人はルッキーニの開けた艦首から内部に侵入した。

 

「ここからは内部を飛ぶから、2人とも付いてくるのよ」

 

3人は武蔵の内部を機関部目指して飛行する。だが、

 

「きゃあ。」

 

武蔵の内部にもビームが放たれて宮藤とリーナは装備を破壊されるが、3人はこれを無視してさらに飛行を続けた。

 

「隔壁が。」

 

機関部に繋がる隔壁は閉ざされている。ペリーヌは機銃を構えて発砲するが

 

「この銃ではダメね。」

 

さすがに機銃では隔壁を破壊することはできなかった。

 

「そんな。」

 

「ここまで来て。」

 

ペリーヌは機銃を捨てて隔壁に行き

 

「トネール。」

 

眩い光がペリーヌから発せられて隔壁は開いた。正確には焼き切った。内部には赤いネウロイのコアが光っていた。

 

「どうやって壊すの?」

 

ペリーヌの銃は弾切れ、2人は銃を破壊された。

 

「2人とも。私を支えて。」

 

宮藤は2人に支えられて、ストライカーをコアに向ける。ストライカーの回転を逆にしてコアに向かって行った。

 

「なっ、ストライカーが」

 

ストライカーはコアに当たり、赤い光と共に消滅した。武蔵も光る破片に変わり、海面に降り注いだ。

 

「勝った!。」

 

「勝ちましたわね!。」

 

「ああ。勝ったな。」

 

隊員達は歓声を上げる。そしてミーナは

 

「今連絡があったわ。ガリア地方上空のネウロイの巣は消滅を確認されました。」

 

「そういえばミーナ。あの飛行物体は何だったんだ?」

 

「あれはマロニー大将が極秘に作っていたネウロイ殲滅兵器、通称ウォーロック。たった今ブリタニアの首相からマロニー大将は、配下の研究員、兵士と共に逮捕されたと連絡してきたわ。」

 

「それは一件落着だな。」

 

「それでは、ストライクウィッチーズ。全機帰還します。」

 

「了解。」

 

 

1944年9月

 

ガリア地方のネウロイは完全消滅を確認された。

 

これにより、第501統合戦闘航空団は解散された。

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