異次元、そして   作:橘花

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首都爆撃

先発隊は飛ぶこと40分、エイラの隊とシャーリーの隊は攻撃隊と共に誘導機の彩雲に誘導されていた。

 

「エイラさん、この方角で本当に合っているんですよね?」

 

宮藤はアフリカの地理にはあまり詳しくない。

 

「さあな、誘導機に誘導されているから分からないな。」

 

前方の彩雲は攻撃隊を首都まで誘導していたが、突然バンクを振った。

 

「前方より小型ネウロイ接近」

 

その瞬間、ウィッチと護衛のゼロ戦隊はネウロイを撃墜するために彩雲の前方に出ようとする。だが、少し遅くて彩雲にネウロイの攻撃が集中する。彩雲は巧みな機動でこれを回避するが、限界が近かった。

 

「宮藤、誘導機の前に出てシールドで守ってくれ。あれが落とされたら首都までたどり着けない。私達がネウロイを倒すまで守ってくれ。」

 

芳佳は了解すると、彩雲の前に出てシールドを展開する。

 

「うお、何だこれは、」

 

彩雲のパイロットは驚いた。

 

「ゼロ戦隊は敵を撃墜せよ。彼女等に遅れをとるな。」

 

ゼロ戦隊指揮官の岩本徹三は言った。

 

「了解、日頃のもう訓練を試せます。」

 

カールスラント製の航空無線は優秀であり、史実では全く役にたたなかった無線とは大違いである。

 

ゼロ戦隊はネウロイの真ん中に突っ込んで行き、機銃を発射した。ズガガガっと発射音がしてネウロイは翼をやられるなどして落ちていく。エイラ等も突っ込んで戦っているが、多勢に無勢である、ネウロイは百機近くも投入してきたのである。攻撃を逃れたネウロイは攻撃隊の方に向かっていく。

 

「宮藤、そっちに行った。可能な限り撃墜してくれ。」

 

「宮藤さんならきっと出来るわ」

 

エイラとサーニャに言われて宮藤は機銃を構える。近づいてくるネウロイに連射をした。ネウロイは次々と火を噴いて落ちていく。敵の第一波は何とか凌いだが、ゼロ戦は3機が落とされた。3機のパイロットは皆脱出に成功していて助かってはいる。攻撃隊は全機無事である。

 

「坂本少佐、援護をお願いできませんか?」

 

エイラは無線で上陸部隊援護の坂本に要請する。

 

「分かった。こちらも準備出来次第援護に向かう。」

 

坂本等は15分後に各機のフルスピードで先発隊の攻撃隊を追う。実験部隊のスピードは凄まじく、出撃からわずか20分で合流した。坂本等もこの15分後に合流した。

 

 

 

再び彩雲はバンクを振る

 

「ネウロイ発見、今度は先ほどよりも数が少ない。」

 

坂本等は目を疑った。確かに先ほどの攻撃よりは数が明らかに少なかった。

 

「どういうことでしょう坂本少佐?」

 

ペリーヌは坂本に聞いた。

 

「さあな、分からんがこのまま放っておくわけにもいかん。」

 

そう言うと坂本は全機突撃の合図をする。ウィッチの後ろにゼロ戦隊も続いた。

 

「こちら攻撃隊、後方より別のネウロイを確認。数は前方のと同じくらい。」

 

坂本は後ろをみて驚いた

 

「はめられたか。」

 

挟み撃ちを喰らったのだ。

 

「我々ゼロ戦隊は後方のネウロイを倒します。前方は任せました。」

 

岩本がそう言うと、ゼロ戦隊は反転をした。

 

 

 

各機の奮戦で何とか攻撃隊は首都を視認できた。

 

「前方に首都を確認、ネウロイは約80体を視認、各機攻撃を開始せよ。」

 

攻撃隊の指揮を執る関行男大尉は命令に爆撃機は上昇する。ゼロ戦隊は機銃掃射のために降下する。っと、そのとき、攻撃隊が対空砲火による攻撃を受けた。

 

「敵に対空兵装あり、急降下爆撃隊はタンク型を、水平爆撃隊は対空砲を攻撃せよ。ゼロ戦隊は機銃掃射で援護をお願いします。」

 

そう言って、関機は対空砲目掛けて爆弾を投下する。爆弾は対空砲に吸い込まれるように命中した。

 

この時の日本海軍の爆撃精度はほぼ100%であった。それに都市部と違い、エジプトは建物の殆どが砂であり、壊された建物の鉄骨等をネウロイに利用されることはない。急降下爆撃でネウロイを次々と破壊していく。攻撃が終わり、この攻撃の未帰還機はゼロ戦4、97式2、99式3というもので戦死者は1人もいない。ネウロイの対空砲は全て壊されて、80体中67体を倒した。これは大勝利であり、他の隊の指揮を大いに上げることができた。ここで、坂本等は陸戦ウィッチ隊の援護をしている、ミーナ等の所に向かった。

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