白兎が怪人になるのは間違っているだろうか   作:白米は正義

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新しき仲間

五人の答えは・・・。

 

「そんな決まってんだろ、彼奴等は鏖殺だ」

 

「当然でしょ、許されるはずがないわ」

 

「ヴァルも怒ってる」

 

「因果応報、咎人共は滅する」

 

「決まりきったこと聞かないでちょうだい」

 

全員一致の言葉に僕はこう言った。

 

「今後の行動に関してだが、五人には【ヘスティア・ファミリア】に加入してもらう。理由は判るな」

 

「えぇ、他の冒険者と接触した際に所属を答えられるためにですわね」

 

「そうだ、答えなかった場合変な疑いをかけられるからな」

 

そんな当面の話を済ませた後、僕はこう言った。

 

「これからよろしく頼む」

 

「「「「「こちらこそ、団長」」」」」

 

「なんかむず痒いな」

 

こうして、僕達【ヘスティア・ファミリア】は新たな門出を迎える。

 

「さて、今後の方針も決まったし自己紹介と行こうじゃないか。まずはボクだね」

 

「ボクの名前はヘスティア、【ヘスティア・ファミリア】主神にして炉の女神であり処女神でもあるんだ」

 

「さっきも名乗ったけどもう一度自己紹介するよ。僕の名前はベル・クラネル、【ヘスティア・ファミリア】最初の眷族だ」

 

こうして、僕とヘスティア様の自己紹介が終わると次は彼女たちだ。

 

「私の名前はシャルロット・ラックです」

 

「俺の名前はマナ・ムルガだ」

 

「私はヴァルナ・ジャム」

 

「私はアイラ・ユペルだ」

 

「私はキリュウ・朔夜」

 

「これからよろしく」

 

『はい(おう/うん/うむ/えぇ)』

 

怪物祭(モンスター・フィリア)の翌日、管理機関(ギルド)へとやってきた。

 

「ベル君、これって夢だよね?」

 

「エイナさん、しっかりして下さい。現実です」

 

五人が【ヘスティア・ファミリア】に加入し全員でギルドに冒険者登録しにいくとエイナさんが現実逃避をしかける。

 

「だって、ベル君の派閥(ファミリア)に五人のLv.7が加入なんて・・・」

 

そう、怪人(クリーチャー)である五人が恩恵(ファルナ)を宿した時【ステイタス】がLv.7だったのだ。

 

「これに関しては五人ともヘスティア様がいうには嘘偽りなしと仰っていました」

 

「私達の嘘を見破れる神々から言葉なら信じるしかないか・・・」

 

そうやって話を進めていき、どうにか冒険者登録を済ませることが出来た。

 

「これでお前らは【ヘスティア・ファミリア】の冒険者だ」

 

「案外簡単に済んだな」

 

「そうですわね、もう少しこじれると思いましたが・・・」

 

「団長、交渉上手」

 

「交渉とは違う気がするぞ」

 

「済んだことを掘り返すことはないでしょ」

 

それぞれが色々話した後、ダンジョンへと向かうのだった。

 

 

 

「はぁああああああっ!!」

 

「がるるるぅあっ!!」

 

「アイラとヴァルナは前に出すぎ!!援護に誤差出てしまう!!」

 

今、僕達【ヘスティア・ファミリア】は二十九階層『密林の峡谷』に来ていた。

 

目的は魔石の回収と経験値(エクセリア)獲得だ。

 

しかし、性格の違いから戦闘に重きを置いているものが違うため怒声が止まない。

 

黒妖精(ダークエルフ)のアイラは里にいたときから槍の指導を受けていたため武器には槍を選択した、間合いを取りながら倒していく。

 

犬人(シアンスロープ)のヴァルナは小柄な体格を生かした長脇差の二本使いを選択し、迫ってくる恐竜種モンスターの出鼻を挫く役目と共に隙あらば狩る姿勢(スタイル)だ。

 

しかし、白妖精(エルフ)のシャルロットは慎重な性格なのか『連携』重視の戦闘態勢にしたい、魔導士として後衛としての視点から意見が貴重だ。

 

しかし、問題は・・・。

 

「はぁあああああああああああああああああっ!!」

 

「るぉおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 

アイラとヴァルナよりも前線で暴れる狼人(ウェアウルフ)のマナと狐人(ルナール)の朔夜だ。

 

狼は拳と蹴り(きば)を剥き出しに恐竜に襲いかかり喰い破る、狐は長刀と脇差しの二刀流を振るい斬り捨てていく。

 

「団長、貴方もこのままだと・・・」

 

「今はこのままで良い、好きにやらせろ」

 

「はいっ!?」

 

シャルロットの懇願に僕はそう返した。

 

「今はお互いの長所・短所を知る所から始める、戦略を立てるのはその後で良い」

 

「・・・解りました。私も参戦しますね」

 

「あぁ」

 

「【覇光(ひかり)の断罪】」

「【悪因悪果を滅する破邪の光輝(かがやき)】」

「【その覇光(ひかり)に慈悲などない】」

「【その遍く全てを覇光(ひかり)をもって無へと帰す】」

 

「全員退避!!」

 

僕の言葉に勝手に戦闘をしていた四人が戻ってくる。

 

「【フィン・クリアノヴァ】」

 

魔法の名前を言い切った瞬間、強烈な光が全てを焼き払った。

 

「よし、一度二十八階層に戻るぞ」

 

そうして、僕達は安全階層(セーフティポイント)である二十八階層で

休息(レスト)を挟むことにした。

 

 

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