ヒロアカ原作の最新話を見て大興奮している作者です。
ヤバい…マジで面白い!原作がマジで面白いです。
こっちはこっちでやっとLORDと煉獄の女王が接触したのでテンションがぶち上がっています。
では、どうぞ。ごゆっくり!
日本でもかなり有名な部類に入る専門店にLORDが笑顔仮面を取った状態で入店した。
「三ヶ月前に予約した冷気です。予約したケーキを取りに来ました」
「うぇっ!?こんな時にお客さん!?しかも予約!?店長!予約のお客様です!店長!」
突如訪れた冷気に気付いた一人の女性店員が店の奥へ店長を呼びに行った。
「店長!お客様です!」
「こんなヤバい時にか!?」
「そうです!第二次氷炎戦争が始まろうとしているこのヤバい時にケーキを予約したお客様が訪れました!」
「どんな神経してんだ!?」
「知りません!早く予約したケーキを渡して帰って貰いましょう!ここに居たら私たちも死んでしまいます!」
店のキッチンに向かった女性店員と店長と思われる男性の焦った声が聞こえて来た。
「いや、聞こえているんだが?」
二人の会話は、並の人間より耳が良い冷気でなくても聞こえる程度には良く響いた。
「お待たせいたしましたお客様!こちら予約のケーキでございます!」
「ああ、ありがとう…」
「ありがとうございました!」
その数分後に予約したケーキを渡された冷気の目の前で店の扉が勢い良く閉まった。
「臨時休業?まあ仕方ないよな…」
CLOSEと書かれた掛け看板を見ながら兵士型
もうすぐ日本が沈むかもしれない程の戦いが起ころうとしているのに、わざわざ予約したケーキを取りに来るヤツなんて普通だったら気が知れないと思うだろうが、今回はお互い様だ。
こんな時にまで店をやっていた方も悪い。
「あとは…コース料理とオーケストラだけか…間に合うか?」
3ヶ月前に予約しておいた残り二つの予約を見て冷気が首を傾げた。
「空港に到着したのが渡航制限の掛かる1週間前だからオーケストラは、都心のホテルに滞在しているはずだ…」
「一方のコース料理の料理長は…同じホテルだったか?ラッキー!直接迎えに行こう!」
スマホで色々と調べた冷気が嬉しそうに笑顔仮面を被り直し氷製の馬に乗る。
「
『ヒヒ―ン!!』
馬に合図を出してLORDが駆け出した。
一方の兵士型氷人形達は、帰還命令が出されたので帰った。
~二時間後~
「いやはや、まさか彼の有名なLORD卿に直接迎えられる日が来ようとは…人生何が起きるか分からないものですね。長生きはしてみるもんだ」
「いやいや、まさか俺も貴方方を亀型氷人形に乗せるとは思わなかったさ。それにしても料理長。直接迎えに行った俺が言うのもなんだが、まさかキッチンやスタッフ達も一緒に同行させろなんて言うとは思わなかったよ」
何故か料理長と思われる六十路の男性がLORDが亀型氷人形の上で談笑していた。
中々にカオスな光景だが二人が楽しそうなので放っておいた方が良いだろう。
二人が談笑している先頭の亀型氷人形の後続に7体の亀型氷人形が他の料理人やオーケストラ奏者、約90人と各人の楽器を載せて着いて来ている。
そもそも何故このような状況になっているのか。
時は、1時間ほど遡る。
ホテルに到着したLORDが料理長とオーケストラ奏者の面々に対して「迎えに来た!」と堂々と宣言したものの料理長に「急過ぎて料理の準備が出来ていないし、持ち帰りにしてもあちらに着く頃にはすっかり冷めているだろう。料理人としてそれは許せない(要約)」と言われてしまい、オーケストラの指揮者にも「まだ楽器の調整とか音合わせやらが終わっていない(要約)」と言われた結果、「あー、じゃあ…乗ってくか?」と言って全員を乗せて今に至る。
意味が分からないって?
安心しろ。書いている本人ですら分かっていない。
半分誘拐に近い形で彼等を連れたLORDが料理長と話しながら道中の障害物(主に車や建物)を蹴散らしてズンズンと進んで砂浜に到着した。
海に到着した面々が砂浜を埋め尽くす膨大な数の氷人形に絶句した。
「なんという…膨大な数…」
「あの兵士一体一体が並のプロヒーローを上回る強さだってのか?」
「ありえない…」
「やはり化け物か…?」
亀型氷人形から降りた面々が好き勝手言い合っているのを尻目にLORDが料理長を調理場へと案内した。
「こちらで必要な道具を揃えておいた。他に必要なものがあったら言ってくれ」
「なぜここまでするんだ?お主だったらワシ等を無理矢理連れて来る事も出来たろうに…わざわざ予約までして」
「これから起こる会食は…言ってしまえば日本が沈むかどうかを決める話し合いだ。失敗すれば第一次氷炎戦争の二の舞になる」
「もし成功すれば?」
「まったく違う結果になるだろう…いや、正直分からん」
LORDと話して料理長が用意されたキッチンに着きカバンから一本の包丁を取り出した。
「そうか…まあ、儂は自分に出来る事をやるさ。至高のコース料理を作ってやる…スペシャリテ付きでな」
「感謝する…」
料理長の言葉にLORDが感謝の言葉を伝える。
「ふぅ…」
料理長に礼を伝え終えたLORDが無数の氷人形の中を突き進み海岸沿いに立つ。
「料理長と料理人は集まった…あと10時間もすれば、煉獄の女王が到着する。そうしたら2時間の猶予の後に第二次氷炎戦争が
そこまで口にしたLORDが頭を抱えて蹲る。
「ああ、もうマジで面倒くせぇ。なんで
「チクショウ…話し合いで済むならそうしたいけど…無理に決まってんだよなぁ…」
「ああ、やだやだ…ただの喧嘩のはずなのに…二人だけの問題なのに…どうして世間が注目するんだよ…放っておけば良いじゃねぇかよ…」
「たしかに?世界最強の一角である俺と
「いや、分かるよ?一回目の喧嘩で世界を恐怖のどん底に叩き落した事は認めるよ?でもさぁ…あいつが決着が付かなかった腹いせに『光の皇女』を倒しに行ったって知った時はマジでビックリしたんだよ?これでも驚いたんだよ?」
「たしかに俺が悪いけどさぁ…さすがにいきなり殴って来るのはどうかと思うよ…」
「…転弧には、仕事の出張で二、三日帰れないって言っておいたし…万が一の襲撃を考えて防衛戦最強の『タイタン』と暗殺特化型の『ハサン』に単騎で俺と10分以上互角に渡り合える氷人形準最強の『ゼロ』と言った三体のカテゴリー5の氷人形を配備しておいたけど…この戦場とほぼ同等の戦力を用意しておいたから万が一の襲撃にも十分対応出来るはず…オール・フォー・ワンが本気で転弧を攫いに来ても返討ちに出来るくらいの戦力を揃えておいた…はず」
「最悪の場合は、カテゴリー6の
一人でブツブツと呟き始めたかと思ったら、最終的には駄々を捏ねる子供のように砂浜をゴロゴロと転がり始めた。
世界最強と称されるヴィランとLORDにあるまじき行為だった。
だが、これも仕方がない。
人類史上最悪の大喧嘩が起きようとしているのだ。
当事者たるLORDが望むのは、あくまで
第一次氷炎戦争のような一時的な
これ以上、氷炎戦争が起きないような終戦を望んでいる。
煉獄の女王が何を望むか分からない今、LORDはひたすらに持成す準備を進める事した出来なかった。
しかし最大の問題は、煉獄の女王の対応ではなく、世界の各国の対応だ。
既にアメリカ、中国、ロシアなどの大国は、氷炎戦争へ一切関与しないと宣言している。
それに続くかのように自国のNo.1ヒーローである『光の皇女』を瀕死にまで追いやられたイギリスを始めとしたヨーロッパ各国が次々と賛同した。
南米の全ての国もそれに賛同し、北アメリカ大陸の全ての国も賛同した。
アフリカ大陸の全ての国々も同じように賛同した事で世界中の犯罪が一時的に激減した。
そして、アジアのほとんどの国々が賛同する中、賛同しない国が少しだけある。
世界には「何を馬鹿な事を…さっさと賛同すれば良いものを」と言われているが、その国々は頑なに否定している。
問題は、この数か国だ。
もし仮にこの国々がLORDですら関わろうとしない
それ程の事が確実に起きる。
もはや世界中の国々が第二次氷炎戦争を傍観する事を望むしかない。
「ああ、やだぁ…絶対に動かすだろ…面倒くせぇ…」
第二次氷炎戦争中に起こるだろう出来事を予測したLORDが砂浜に身を投げ出し大の字で寝っ転がった。
この時点で氷炎戦争開始まで…あと15時間。
◆
ある男の話をしよう。
その男は、表舞台の総合格闘技世界チャンピオンであり、裏社会での個性の使用と武器の使用、さらには相手の殺害を許可した裏格闘技において400戦無敗を誇る最強の称号を欲しいがままにした者だった。
表舞台で勝てば巨万の富と名声を得る事が出来る。
裏社会で勝てば更なる大金と絶大な信用を得る事が出来る。
しかし…どちらの世界でも
本物の世界最強。
誰もが一度は憧れ、最後には諦める称号。
ただの世界最強の称号だったら格闘技世界チャンピオンにでもなれば手に入るだろう。
しかし、
世界最強の一角。
その称号を持つ者に挑めば良い。
その称号を持つ者は、8人居る。
否、8人居た。
世界の均衡を保つほどの強大な力を持った8人のうち3人が死に、1人は引退したも同然だった。
残る世界最強の一角の称号持つ者は、全部で4人。残り半数。
この広い世界でたった四人を見つける事は、困難この上ない。
しかし幸いなことに日本国のとある海岸で2人の世界最強が出会う情報が入って来た。
それを知った男は、すぐに日本へと飛び大急ぎで目的地の砂浜に向かった。
しかし、あまりに多すぎる氷人形が邪魔で近付けなかったので近くのビルの屋上に上がり双眼鏡を覗いた。
そして世界最強の称号を諦めた。
彼はそこで
彼が目撃したのは、海面に立つ
ええ…まぁ…はい…最後のね?
最後の最後でモブ視点だけど接触しました。
うん…なんかごめんなさい。
それでは、また次回!