では、どうぞ。ごゆっくり!
でもアイスマンのリメイク作品は、感想をたくさん貰えたので可能な限り速くアップします。
未来の死柄木 弔こと志村 転弧をある意味救済し近くの小学校に入学させてから数か月経ったある日。
「食わないのか?」
「いや、遠慮しておくよ…」
「そうか…」
俺は何故かオール・フォー・ワンと一緒に会員制の高級焼肉店の個室に居た。
どうしてこうなったかと言うと、近々俺のマンションで行われるママ友たちのお茶会用に高級茶葉やらティーカップやらを買っていたら偶然この男と出くわしてしまった。
お互い闇の世界の住人だから相手が同類だということがすぐに
実際、近くに居たオフのヒーローが動き出そうとしていたが相手に目配せし知り合いのふりをしてもらった。
そしてそのまま、久しぶりに再会した旧友の真似事をしながら近くの高級焼肉店に入店し今に至る。
「それで…この後はどうする気だ?俺を口封じの為に殺すか?」
「ハハハハ。まさか、そんな事しないよ。折角『
「よく言うよ。裏の世界を牛耳る全ての
肉が焼けるのを待ちながらオール・フォー・ワンと会話を進める。
「目的ねぇ。強いて言うなら君が誘拐した男の子。志村転弧を僕に引き渡して欲しい…と言った所かな?」
「転孤を?理由はオールマイトへの嫌がらせの為か?」
「ふふふふ…どうやら君にはすべてお見通しのようだ。君の言う通りさ。彼はオールマイトの師匠の孫だからね。オールマイトへの嫌がらせと僕の後継者作りのために彼が必要なのさ」
「悪いが
オール・フォー・ワンの目的を聞けば予想通りの答えが返って来たので殺気を込めながら忠告する。
「ふふふふ、怖いねぇ…分かった分かった。まあ、良いさ。また別の手段を考えるよ。かわりにもしもの時は協力して貰えるかな?」
「まあ…良いだろう。ただ協力するにしても数年後だ。今はヴィラン活動を極力抑えたいからな」
「何かあるのかい?」
「特別な理由は何も無ぇよ。ただ単に一人の兄としてあいつの成長を見守って行きたいだけだ」
「そうかい。ふふふ…そうかい」
俺が協力する事を約束するとオール・フォー・ワンは、不気味に笑った。それを無視して焼けた肉を網から回収して食べ始めた。
「モグモグ…ゴキュッ。本当に食わなくていいのか?最高級品だぞ?」
「そうだね。君がそこまで言うなら僕も食べさせて貰うよ」
最高級の肉をオール・フォー・ワンに再び勧めたらやっと箸に手を付けた。
「うん、美味いね。日本酒と一緒に食べたくなる味だ」
「そうなのか?酒なんか今まで一度も飲んだ事が無いから何とも言えないな」
「意外だね。飲んだことが無いのかい?」
「当たり前だろ?未成年者の飲酒は法律で禁止されてるんだよ。法律は守らなきゃいけないだろ?」
「君がそれを言うのかい?今まで散々法を犯してきた君が?」
俺の言葉にオール・フォー・ワンが何とも言えない顔で失礼な事を言って来たので反論する。
「俺が今まで犯して来た罪は、バイクや車の窃盗、交通法違反、ハイジャック。飛行機のは濡れ衣だがな。他には、国家壊滅、ホワイトハウス侵入、首相殺害、軍事機密売却、売国、知り合いとペンタゴンのメインコンピューターをハッキング、大量殺人、銀行強盗、武器の大量所持くらいだ。酒と煙草に関してはちゃんと守ってるぞ?」
「う~ん、そう言う事じゃないんだけどね…あと、代表的な事件を忘れてるよ?」
「代表的な事件?どれの事を言ってんだ?」
「君ともう一人の戦いの余波だけで国が三つ滅びた事件だよ。覚えてないのかい?」
「ああ、あれか…」
俺が説明し忘れた部分があると指摘され、どれの事かを聞くと可能な限り思い出したくない事件の事を言われた。
俺が一人の女と比較的…いや、全力全開で戦った余波で周辺諸国に壊滅的な被害を与え最終的に俺が『世界最強のヴィラン』と呼ばれるキッカケにもなった事件。
ただの意地のぶつかり合いが口喧嘩から最終的には戦争クラスの殺し合いにまで発展し戦いの場となった土地は、今でも永遠に消えない炎と絶対に溶けない氷で包まれ世界有数の危険区域に指定されている。
通称.氷炎戦争
世界最強格の二人が三日三晩休み無く殺し合った結果、周囲の土地へ与えた影響は凄まじく互いの攻撃の流れ弾だけでいくつもの町が消し飛び人が万単位で亡くなり、巨山クラスの氷塊や隕石サイズの火球が当たり前のように飛び交う戦いは、結局勝負が着かず引き分けで終わった。
勝負は着かなかったが周辺諸国へ与えた被害は複数の国に及び、どの国も経済的にも物理的にも壊滅的な被害を受けて国を立て直せず他の国に取り込まれた。
結果的に言えば国が三つ滅びた。
まあ、うん。あれは、若さ故の過ちってヤツだ。
今もまだ若いって?ははは、揚げ足取らないでくれ。
実を言うとあの一戦で力を一度に使い過ぎたせいで今は全盛期の10分の1くらいしか力を行使できない。
力が一気に衰えたからこその武器大量購入だ。
個性で無理なら武器で勝負しようと思い付いて何人もの武器商人から大量の銃火器や刃物に爆薬を今まで銀行を襲いまくって稼いだ金や正真正銘、俺が稼いだ金を使って購入した。
今では少しずつ力が戻って来ているが、やっぱりラスボスクラスのオール・フォー・ワンやそれと互角のオールマイトの相手は流石にキツイ。
だからこそ本来なら原作で転弧を闇の道に完堕ちさせたオール・フォー・ワンをすぐにでもぶっ殺したい気持ちを抑え協力関係を受け入れた。
俺の本来の力が5割ほど帰って来るまでは、可能な限りヴィラン活動を抑えたい。
戻った後でぶっ殺す!慈悲はない。
オールマイトに興味はない。ただしオール・フォー・ワン、てめぇはダメだ。
三十分後食事も会計も済ませ、そのまま別れた。
ちなみに会計の際、俺が二人分の食事代120万を全額支払ってオール・フォー・ワンに「これで貸し一つな?」と言ったら「やれやれ…」と言いながら肩を竦めやがった。やっぱり明日殺そう。
買い物の続きでも、と思ったが何となくイヤな予感がしたので最高クラスの戦闘力を持つ
笑顔仮面を被ったまま指先に氷製の鉤爪を作りビルの壁を攀じ登って屋上に立ち周囲を見渡しているとよく知ってる声と笑い声が聞こえてくる。
「HAーHAHAHAHA!!私が来たー!!!」
「…オールマイトか。なんの用だ?」
予想通りの男が相変わらずのテンションでやって来て精神的に疲れたが
「HAHAHAHA!君を捕らえに来たんだよ!今日こそは大人しくお縄について貰うぞ!」
「普通にイヤだ。で、相変わらず
いつも通りの答えにいつも通りの台詞。
このやり取りは、俺が日本に来てからかれこれ30回以上はやっている。
いい加減飽きないのかこいつは?こっちは10回目から完全に飽きてるぞ。
15回目なんてセリフの途中で欠伸までしてしまったしな。
「ああ、彼はこの戦いに付いて来れないと私が判断したからな!それ以前にスピード差で置いて来てしまったけどね!SMASH!」
「某戦闘漫画のセリフかと思ったら普通にスピード差かよ!大盾!」
喋りながら右の拳で放ってきたパンチに対し中世の騎士達が使っていたような大盾を氷で作り出しなんとか防ぐ。
ガオォォォォン!!
ピシィッ!
拳と氷がぶつかり合ったとは思えない音が鳴り響き、オールマイトのパンチにより鋼鉄並の強度を誇るはずの氷盾に罅が入る。
「鋼鉄並の強度を誇る俺の氷盾に拳一つで罅を入れるとかどういうパワーしてんだよ!化け物か!?」
「そんな私のパンチを耐える盾を一瞬で作り出す君も大概だけどね!」
「抜かせ!」
オールマイトの拳を弾き飛ばしながら大盾を
「オールマイト!俺は今日、買い物をしに来ただけだ!今年から数年間ヴィラン活動を抑える!だから俺を見逃せ!正直に言うと俺にはお前と戦ってもなんの利益も無い!正直無意味だ!!」
「残念だがそれは出来ない相談だ!今まで貴様に殺された人々や被害を被った方々のためにも!貴様を見逃す訳にはいかん!!」
「なら死ね!!」
「だが断る!!」
予想通り失敗し、ほぼ同時にお互いに向かって飛び出す。
「DETROIT…」
「
お互いに体を捻じり左の拳に力を溜めて…殴る。
「SMASH!!」
「
互角の威力を誇る全力の左拳のぶつかり合いに空気が震え景色が歪む。
「ぐっ!くぅぅ!?」ピシッ…!バキンッ!
「むぅ!?」
力が互角のため相手を押し飛ばすなんて事は起きず二人とも同時に後ろに飛ぶ。
「まさか私のパンチと互角とは…いやはや恐れ行ったよ」
自分のパンチと互角の威力を誇る『LORD』のパンチにオールマイトは手を握ったり開いたりしながら驚愕の表情を浮かべる。
「互角なんかじゃねぇよ。拳の衝突で俺の左腕が破壊されちまった。こりゃ、修復に3分はかかるぞ?」
一方の『
「オールマイト!もう一度だけ交渉する!今ここで俺を見逃せば俺はヴィラン活動を極力抑えるから被害も極端に少なくなる!しかし、ここで二人が戦えば被害は拡大するし確実に無関係の一般市民が死ぬ!俺は、一般市民を巻き添え以外では極力殺さないようにしている!つまりこの戦いはお互いにとって不利益な一戦だ!だから俺を見逃せ!」
「残念ながらそう言う訳にはいかない!そもそも貴様が本当にヴィラン活動を抑える保証なんぞ何処にも無い!!それに…もうすぐ応援も到着する!だから尚更貴様を見逃す訳にはいかんのだ!!」
「チッ!また、交渉決裂かよ!てか応援って誰だよ!?」
「TITAN SMASH!!」
案の定、交渉決裂した事に舌打ちしながら突っ込んで来たオールマイトのアッパーパンチを氷のハルバードで迎え撃つ。
その結果、ハルバードが持ち手から破壊されオールマイトの拳がロードの腹部に直撃し、そのままめり込む。
「がっ……!!は………っ!!?」
「まだまだだ!CAROLINA SMASH!!」
吹き飛ばされ掛けていたロードの足を踏みつけて超高威力のクロスチョップを胸部に食らわせた。
「ゴフォッ…!!」
胸部への攻撃をもろに食らった影響でロードは笑顔仮面の穴や縁から赤い液体を垂らす。
「てめぇ…殺す気満々じゃねぇか!何が逮捕だ!」
「貴様にこの程度の攻撃は通用しない事ぐらい把握している!なんせ山を消し飛ばすパンチの直撃を受けてもすぐに反撃したからな!」
「何年前の話してんだ!?チェアッ!!」
ロードは反論ながら残された右腕でオールマイトを全力で殴る。
「効かん!!」
「マジか!?」
「DETROIT SMASH!!」
腹部に拳の直撃を食らってもまったく聞いてない様子のオールマイトに驚愕し明確な隙を作ったロードにオールマイトが仮面の上から本気の左ストレートを食らわせる。
「グルァッ!!」
「何っ!?」
殴った後の腕を右手で掴み修復途中の左腕を戦斧に変えてオールマイトの首を狙うが右拳でギリギリ防がれる。
そして…
「赫灼熱拳 ジェットバーン!!」
「なっ…!」
「今だ!SMASH!!」
修復中の左腕をオールマイトの腕を掴んでいた右腕ごと吹き飛ばされ動揺した隙を付いてオールマイトが右腕で殴り無理矢理引き剥がした。
「来てくれたか!エンデヴァー!」
「勘違いするなよオールマイト?俺は貴様の救援要請を受けて来たわけではない!たまたま近くに居たから貴様と戦っていたロードを捕らえに来ただけだ!」
「そうだね!そういう事にしておくよ!」
オールマイトの救援要請を受けて来たのは、たまたま近くでパトロールをしていたNo.2ヒーローエンデヴァー。
「エンデヴァーだと?オールマイト…貴様、嘗めてるのか?それとも巫山戯てんのか?」
オールマイトとエンデヴァーの会話を聞いたロードは幽鬼のように立ち上がり口を開いた。
「一対一の闘いに応援を呼ぶだけならまだしも、よりにもよって
憎悪の籠った目で二人のヒーローを睨みながら修復を強制的に完了させた結果、『氷獄の王』本来の禍々しい形になった左腕で氷製のデザートイーグルを握りしめ同じく禍々しい右腕で青い氷の剣を構え叫ぶ。
「覚悟はいいか?」
「「「俺(私)は出来ている!!」」
ある名セリフを口にし三人が同時に答えて一気に駆け出し衝突する。
おかしい…買い物をさせるだけで終わらせたかったのに何故か戦闘シーンに突入してしまった。なぜだ?不思議だ…
ちなみに今のオールマイトは全盛期の状態でブチギレ状態です。なので原作開始時(?)のオールマイトより強いです。
そして冷気くん…いや、冷気さんは数年前のガチ喧嘩でめちゃくちゃ弱体化しました。普通に戦えば弱体化オールマイトにも負けます。
次回は戦闘の続きです。
戦闘シーンを書くのって…結構苦手なんですよねぇ…(遠い目)。
では、また次回!