さらに言えば自分の個性の自動修復の回復力に頼りまくっているので本人の身体は、すでにダメージ限界を迎えています。
他にも色々と問題が起きています。
あと、活動報告で冷気さんに言わせたい台詞を募集してます。遠慮なくお申し込み下さい。
では、どうぞ。ごゆっくり!
「そろそろ終わらせようぜ!オールマイト!!」
喫茶店でお茶を飲み終えたロードは、両脚に力を込めて一気に駆け出す。
「………オールマイト?何処だ?」
オールマイトとエンデヴァーを同時に相手取った戦闘でボロボロになった
「どこだ?どこ行った?」キョロキョロ
倒壊した建物の残骸に立ったロードは、辺りを見渡すが配信者や野次馬にメディアを避難させようとしているヒーロー達しか見当たらない。
「見つけたぞロード!」
「お前を逮捕する!」
「貴様を倒して俺達兄弟の手柄にする!」
避難誘導していたヒーローの中から自分達の手柄のため無謀にもロードを逮捕しようとする者達が現れた。
現れたのは、三人のコンビネーションでヴィランを翻弄しながら倒し捕らえる戦法を得意とする『三兄弟ヒーロー.トリニティブラザーズ』。
ロードとオールマイト&エンデヴァーの戦闘騒ぎを聞いてここまでやって来た三人のプロヒーロー達だ。
「…」
だがロードは彼らを一瞥して双眼鏡のような物を取り出し再び周囲にオールマイトが居ないか探し始める。
「俺たちを無視するな!」
「クソ!嘗めやがって!」
「オールマイト以外は、眼中に無いって事か!あ゛ぁん!?」
自分達を無視した事にキレた三兄弟ヒーローの一人がロードに詰め寄り肩に手を掛けた。
「ふむ…雑魚に用は無い。失せろ」
一瞬だけ肩を掴んだヒーローを見てから優しく言葉を掛ける。
「嘗めてんじゃねぇぞ!!」
ロードの言葉に三兄弟の次男が拳を振り上げ殴り掛かった。
が…
ダァーンッ!
「…なら死んでろ」
いつの間にか握られていたH&K HK45で眉間を撃ち抜かれ死亡した。
「なっ…あ…」
「あ、兄貴…!」
自分達の兄弟があっさり死んだことに驚きを隠せない様子の二人にロードは、慈愛の籠った眼差しと優しい声音で話しかける。
「彼は、私の忠告を無視した。だから死んだ。何か問題でもあるのか?」
さも当たり前の事のように話すロードに対して残された兄弟二人の怒りがピークに達した。
「ふ、ふざけんじゃねぇ!!」
「あ、兄貴の仇だ!ぶっ殺してやる!!」
長男と思わしき男が両手を盾のような物に変化させ、弟は両腕両脚を獣の物に変化させて同時に突撃した。
「ぶっ殺す…か」
兄弟二人の猛攻を躱しながら小さく呟いたロードは、体内に収納してある日本刀で一呼吸の内に弟の四肢を切断する。
「えっ…?」
ザンッ…!
一瞬で四肢を失った事に反応が追い付かない弟は、続く五の太刀で斬り首を落とされた。
「いいか?心の中で『殺す』と思った時には…」
「武志ー!!!」
ゆっくりと口を開きながら弟の元に駆け寄ろうとした兄の後頭部に
ダァンッ
「その時すでに行動は終わっているんだよ…」
躊躇無く発砲した。
「い、イヤァァァァァッ!!!!!!」
「こ、殺しやがった…本当に殺しやがった!!」
「逃げろー!ここにいたら俺達も殺されるぞ!!」
その光景の一部始終を見ていた野次馬の一般人女性の金切り声をを機に蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。
「ふむ…死に晒せ」
それを見たロードは、体内に収納してある
「フハハハハ!!良いぞ良いぞ!そのまま逃げろ!嘗てこの我を迫害した
かつて自分が理由も無く迫害され、それがキッカケでヴィランへの道を辿る事となった出来事を思い出し自分のヴィランとして無関係の一般市民を巻き添え以外で極力傷つけない信念をも忘れたロードは、やけに具体的に表現で野次馬やヒーローに向かって
「クハハハハハ!!良いぞ良いぞ!!貴様らゴミクズは、無様に地面を這いながら蛆虫のように必死に逃げ惑う姿がお似合いだ!!」
弾丸雨中の攻撃をしながら笑顔仮面の奥で狂ったように笑うロードの姿を見た者は、後にこう語る。
「あれは、まさに
と。
それは、冷気がヴィラン化してから数日経った頃、道端で汚職警官ならぬ汚職ヒーロー達に絡まれた時に付いた異名。
まだ何の罪も無かった冷気を捕らえようとし抵抗した結果、起こった事件。
彼の腕を掴んだヒーロー達は一瞬で凍らされそのまま砕かれた。
それを見ていた他のヒーローが攻撃を仕掛けてしまい、その攻撃に対抗するように冷気も個性を使って攻撃を返した。
そこからは、攻撃し攻撃されるを繰り返す泥沼と化し一度に50人以上のプロヒーローとの戦闘の際に使った『
当時その名前を付けた新聞記者のネーミングセンスが疑われたが当の本人が偉く気に入り自らを君主や支配者を意味する『
それから本格的にヴィラン活動を始めて、1年半前の氷炎戦争で全世界にその脅威を見せつけた。
そして今日この日『一般市民を巻き添え以外では、極力殺さない』という信念の元活動して来た世界最強のヴィランが己の信念を捨てて一般市民に対して攻撃を始めた。
「クハハハハハ!!良いぞ良いぞ!そのまま逃げ続けろ!!」
両手で
豪雨のように飛び交う弾丸の雨は、無力で無防備な人々に直撃し痛みを感じる暇も無く死ぬ。もしくは弾丸が腕や足を掠り掠った部分が吹き飛び、その痛みに悶え逃げ遅れた事で弾丸が直撃し死亡する。
そのような事が繰り返され辺りが血で染まり真っ赤な水たまりが出来始める。
「ふぅ…誰も来ないな。本当に終わったのか?」
給弾ベルトを3本連結させて二丁で3万発以上の弾丸を連射し終えたあたりで周りを見渡すが誰も居ない事を確認し撤退する事を視野に入れ始めた頃、ロードの遥か上空からエンデヴァーの放った炎の拳が高速で迫って来た。
「ジェットバーン!!」
「来たか!」
自分が立っている場所の遥か上空から迫って来た炎の拳を自分から反らし横に居た兵士にダメージを受け流すため上を向いた事で僅かな隙を作ってしまった。
「
ロードが上を向いた隙を突いて無防備な腹部と再生途中の肋骨に
「グッ…カフッ!ぐっ、痛ぇ…けど、もう慣れた!」
口から僅かに赤い液体を垂らしながら数歩後退り、いつの間に並んで立っているオールマイトとエンデヴァーを見た。
「不意打ちでも防がれるとは…」
「ヒーローだけでなく無関係の一般の方々にまで手を出すとは…やはり貴様は、ここで捕らえて置かなければならないようだ!!」
エンデヴァーは、ロードとの戦闘で無理矢理冷やされた自分の体を少しずつ温めながら構え、オールマイトは、周囲の被害を見渡しながら拳を構えた。
「はぁ…はぁ…」
一方のロードは肩で息をしながら、ふと気になった疑問を口にする。
「そう言えばなぜ凍らせたはずのオールマイトの腕が元に戻ってるんだ?」
「言う訳ないd「エンデヴァーに解凍して貰ったからな!」なぜ言うんだ!?」
ロードがふと口にした疑問に対しエンデヴァーは、黙っていようとしていたがオールマイトは普通に答えた。
「ああ、なるほどな。理解した。納得だわぁ」
その答えに納得のいったロードは、再生を済ませた右腕と再生が追い付かず罅割れたままの左腕を構えて近くの時計台を見て時間を確認する。
時刻は、15時23分。
時刻を確認したロードは、笑顔仮面の内側で焦り始めた。
その理由は、もうすぐ
(ヤバいな…もうこんな時間か。早く帰って出迎える準備しなければ…あいつ拗ねると我が儘な女みたいに面倒だからな)
時間の経過を見るため相手から少しの間だけ目線を逸らした。
相手から視線を逸らす。この行為は真剣勝負において一番の
何故なら視線を逸らした時間だけ相手に隙を見せる事となるからだ。
それも実力が拮抗している圧倒的実力者同士だと例え1秒にも満たない一瞬とは言え相手から視線を外す事は、『死』を意味する。
「ふんっ!」
「なっ!?消え…!」
視線を外した隙にオールマイトが目にも止まらぬ速さで動き一瞬にしてロードの目の前に現れる。
「クソッ!」
突如目の前に現れたオールマイトに対して反射的に拳を繰り出した。
「ハッ!?なっ!えっ?残像!?」
だが攻撃を仕掛けた相手が残像だと気が付いた時には時すでに遅し。
ロードの背後に回り込んでいたオールマイトに羽交い絞めに拘束された。
この時、右腕も首ごと拘束しており左腕しか動かせない状態にあった。
「捕らえたぞ!ロード!」
「羽交い絞め!?クソが!この筋肉達磨め!これじゃ返せねぇ!」
オールマイトの完璧に決まった羽交い絞めを外す事に専念したロードは、又も大きな隙を見せた。
「今だ!私ごとやれ!エンデヴァー!!」
「分かっておるわ!!」
「エンデヴァー!?」(完全に忘れてた!!)
その隙を突いて拘束されているロードと拘束しているオールマイトに向けてエンデヴァーが溜めた炎を一気に放出する。
「食らえ!!超螺旋プロミネンスバーン!!!!!」
「ヤバッ!!」
エンデヴァーの放った螺旋状のプロミネンスバーンが二人に迫る。
その熱量は、先ほど放った螺旋プロミネンスバーンを優に上回っていた。
受ければ確実に大ダメージ。避けても四肢のどれかを失う。そもそも避けようにもオールマイトの拘束を外せないので避けられない。
更に
攻撃を受けるロードがこの事実を知れば「なんだその訳の分からないご都合攻撃は!?」と怒り狂いながら特大ブーメランが刺さっていただろう。
(食らえば大ダメージ避けようにも避けられない…)
「ならば…左腕一本を犠牲に貴様の全力を耐え切って見せよう!!」
自分に大ダメージを与えかねない攻撃に対してロードが取った行動は、左腕を突き出す事だった。
「
左手で生み出した氷は、エンデヴァーの炎と衝突し一気に蒸発した。
ドジュゥゥゥゥゥオオオ!!!
「やっぱり片手だけではこれが限度か…」
氷を突破して左手に直撃した炎で肘まで完全に溶かされた左腕を見ながら右腕の袖を振り袖下から取り出したコンバットナイフでオールマイトの右肩を何度も突き刺す。
「いい加減に…離せ!この筋肉達磨!!」
「死んでも離さんぞ!」
「ウグッ!?」
(こいつ、更に締め付けやがった!こうなれば…
拘束が更にキツクなった事にロードは、僅かに焦ったが自分の関節を外して無理矢理オールマイトの拘束から逃れた。
「むっ!まさか関節を外したのか!」
「その通りだ。てなわけで離れろ!」
「おっと!」
オールマイトを遠ざけるため関節を元の位置に戻したロードは、コートの内側に仕舞ってあるスローイングナイフを両手でひたすら投げる。
「危ないじゃないか!人に当たったらどうする気なんだ!」
「お前を殺す気で投げてんだよ!てか当たっても刺さらず筋肉で弾き飛ばすってどんな化物筋肉なんだよ!?」
ひたすらナイフを投げても一本も刺さらない。
だがそれでもオールマイトを後退させる事に成功していた。
そしてナイフのストックが切れる頃には、オールマイトをエンデヴァーの隣に並ばせる事に成功していた。
「フゥ…」
(ヤバい…攻撃受けすぎてダメージがヤバい。再生も追い付かないし何だか目が霞んで来たし、さらに言えば体が思うように動かないし次で終わらせないとマジで捕まる…取り敢えず『ジャッジメント』でも使って逃げるよう…うん、そうしよう)
ロードの体は、色々と限界を迎えていた。
なので逃げるため自分の残りエネルギーの9割を自分の右手に集中させる。
「フハ…フハハハ…クハハハハハ!!アーハハハハハハハッ!!そうかそうか!もうそんな時間か!!」
だが、それを悟られない為に意味深な高笑いを上げて
「あー、久々に笑ったわ…オールマイト、エンデヴァー。悪ぃが次で終わらせるぞ?」
氷獄の王、本来の姿に戻した右手を腰まで引き残された力の殆どを拳に集中させ筋肉を極限まで引き絞る。
それに呼応するかのように周辺の空気の温度が少しずつ静かに下がり始めた。
「終わらせる…つまりこれを防げばついに捕らえられる訳か」
「ならば遠慮する必要は無いな!全力で行くぞ!!」
ロードの言葉に二人は同時に拳を引いて構える。
二人が拳を構えるとオールマイトが発する体温の熱気とエンデヴァーのヘルフレイムの熱が発する高温で周囲に陽炎が立ち上る。
両陣営が正真正銘最後の一撃を放つ準備を終わらせ…
「行くぞ!」
「「来い!!」
同時に放った。
ロードが右腕を正拳突きのように突き出すと大気が悲鳴を上げながら凍らされ巨大な氷の拳と化しオールマイトとエンデヴァーに襲い掛かった。
一方のオールマイトとエンデヴァーは、同時に拳を振るった。
オールマイトの全力の一撃による衝撃波とエンデヴァーの限界を突破した獄炎が合わさり大気を歪ませながら巨大な炎の拳と化しロードの攻撃を真正面から迎え撃つ。
両陣営が放った文字通り最後の一撃。
お互いの攻撃が衝突した瞬間、大爆発。
周囲が一瞬で真っ白になり攻撃を放った三人は、爆風によって吹き飛ばされた。
「ぐぅっ!」
「ぐおっ!?」
オールマイトとエンデヴァーは、爆風によって近くの建物に突っ込み倒壊させた。
「ゴファッ!!?」
一方のロードも近くの建設中の高層ビルに突っ込み倒壊に巻き込まれた。
「ゴフッ!ケホッ…コホッ!ああ、マジヤベェわ…なんで『ジャッジメント』を相殺出来るんだよ?トップクラスのヒーローって全員こんな感じか?だとしたら日本ってただの修羅の国じゃねえか…しばらく引き籠ろ」
ぶつぶつ独り言を言いながらボロボロになったロードは、撤退した。
「クソ!逃がしたか!!」
二人のヒーローがすぐに倒壊した建物の残骸から抜け出し再び戦いの場に戻ったが時、既に遅し。
「エンデヴァー!今はそれよりも怪我人の救助だ!」
「分かってる!!」
ロードが撤退した後だった。
こうして世界最強の
死者58人、重傷者86人を出しながらもロードを捕らえられ切れずまんまと逃げられたこの事件は、後に『
そしてこの一戦以降ロードは、滅多に姿を現さなくなった。
やっと…やっと終わりました。
まさかクソみたいな戦闘シーンだけで3話も使ってしまうなんて…
次回からは、普通に冷気さん(兄)と転弧くん(弟)がのんびり暮らしてママ友たちとお茶会を開いて普通にほのぼの暮らしてる回を書きたいです。
あと、活動報告で色んな作品の名言を募集しています。
遠慮なくご応募下さい。
技解説.
『
冷気さんの放てる大技のうちの一つで威力だけで言えば一二を争うレベル。
ダメージを受ければ受ける程攻撃の威力が上がる。
今回は、割と限界だったので最高クラスの威力だった。
『WASHINGTON SMASH』
オールマイトが両手で同時に殴るだけのシンプルな技。
シンプル故に超威力
『プルスウルトラ・プロメテウス・SMASH』
オールマイトとエンデヴァーの合体技。
並のヴィランに当たれば灰も残らず燃え尽きてしまう。
人間に撃つ技では無い。
これから冷気さんは、少し引き籠ります。
では、また次回!