皆様、お久しぶりです。
新年初投稿がまさかの『世界最強のヴィランお兄ちゃん』です。
感想貰えて嬉しかったとは言え、3か月も放っておいてホント何やってんだかねぇ…
今年もよろしくお願いします。
では、どうぞ。ごゆっくり!
日本の首都.東京
そんな東京の中でも高級マンションが立ち並ぶ新宿区。
その一画に建てられた超高層高級マンション。
規模.地上87階.
総戸数.998戸
居住者専用スポーツ施設を始めに屋内プールやショッピングモールにエステサロン、美容院、ゲームセンターなどの娯楽施設。
ファミリーレストラン、高級レストラン、バー、居酒屋、ファーストフード店などの飲食店。
更には、エレベーターが8基完備され、トップヒーロークラスの戦闘力を誇る警備員12人が24時間体制で巡回しており各部屋もオートロック式でセキュリティー面も万全で医療機関も完備している。
等々このマンションに暮らす者が快適かつ不自由なく暮らせるようにマンションの経営者が施設を増やしまくった結果、完成したこのマンションの名は『高級高層マンション.エデンの園』。
選ばれた一部の人間のみが暮らす事を許可されたまさに楽園。
一戸の値段が8千万から5億4千万まで様々な最高級マンション。
同時に世界最強の
「はぁ…はぁ…」
その楽園とも呼べる建物の最上階の廊下をロードこと冷気が壁に手を当てて赤い液体を流しながら歩いていた。
オールマイトとエンデヴァーを同時に相手取った結果、想定以上のダメージを受けてしまい這う這うの体で撤退したが流石に体が限界を迎えていた。
それでも気合と根性だけで
「ヤバいな…早く回復しないと…
「…」(*- -)(*_ _)ペコリ
最後の力を振り絞りながら自宅の扉を開けると氷人形が出迎えた。
「俺に帰って来い」
「…」コクッ
出迎えた
「ふぅ…さっきよりマシだ」
「これで…一応は大丈夫だな。早く転弧を出迎える準備をしないと」
飲み干した空箱をゴミ箱に捨てながら洗面所に歩き出す。
「ガラガラガラガラ…ぺっ!はぁ、めんどくせ…」
しっかりとうがい手洗いをしながら小さく呟く。
「よいしょっと…まあ、精々頑張るか?」
戦闘でボロボロになったコートやベトベトになったスーツを色別で分けてから洗濯機に入れて電源を入れる。
洗剤の必要量が決まったら必要な分を入れて蓋を閉めてキッチンに向かう。
「今夜は…四種のチーズを使ったチーズINハンバーグでも作るか。上にもう一枚チーズを乗せて更にその上から特製デミグラスソースをかけて付け合わせに厚切りポテト。うん、頑張ろ!」
材料を冷蔵庫から取り出しそれぞれを台の上に乗せて溶けやすいチーズや腐りやすい肉の周りに氷を作り出し氷製の包丁を作り出し構える。
「よし…いっちょ本気出すか!」
そう言いながらヒーローと戦う時以上のスピードで調理を始めた。
この男、先ほどまで瀕死の一歩手前だったとは思えないレベルの回復力である。
それに料理の腕前もプロ級で栄養バランスをしっかり考えて作ったり毎日違う料理を作り絶対に飽きさせないように工夫して将来役立つと前世の知識をフル活用し勉強を教えたりして弟を絶対に幸せにしようとする辺りただの良い兄なのかも知れない。
「早く帰って来ねぇかな…やっぱり迎えに行った方が良いのかな?
いや、どちらかと言うとただのブラコンかもしれない。
ダンッ!
「まっ、こんなもんかな?」
ハンバーグを作るために使う食材を全て切り終わり包丁を俎板に刺して手を洗い、リビングの隅に置いてある巨大な置時計で時間を確認する。。
「もう4時か…あと、30分しても帰って来なかったら
手を洗いながら何気にヤバい事を呟き始めた冷気は、台の上に置いた氷を吸収しレンジで加熱した玉ねぎを取り出し、少しずつ冷ましながら牛挽肉が痛まないように低温解凍させる。
「さっさと作って、さっさと休も」
コンロの上に置いたフライパンに油を引いて豚挽き肉と牛挽き肉を少し大きめのボウルに入れて混ぜ始める。
それと同時に体内から氷で作られた日本刀を取り出し人外染みた動きで玉ねぎを細かい櫛斬りにカットした。
パキ…パキキッ!
「引き籠るって言っても如何するかな…?」
牛と豚の合い挽き肉に塩胡椒、卵、パン粉、微塵切りにした玉ねぎを入れて氷を纏わせた右手で捏ねながら今後の活動について考え始めた。
「LORDとしての活動休止を報告するためには…やっぱり全国ネットかな?それか生放送中に乱入して堂々と宣言するべきかなぁ?」
色々と考えながら捏ね終えたハンバーグの種から右手を取り出し左手に握ったコンバットナイフで一気に斬り落とす。
斬り落とした右手をシンクに放り投げ、右手を修復させながら冷蔵庫からチェダーチーズ、モッツァレラチーズナチュラルチーズを取り出し薄力粉と一緒に耐熱ボウルに入れて少しずつ絡める。
追加で牛乳を回し入れ、少し緩めにラップで包み600wのレンジで50秒加熱させてから一気に冷ます。
「なぁ、お前はどう思うよ?」
「―――?」
「そうか…やっぱ生放送中の方が信憑性あるよなぁ」
手伝い役として呼び出した
「でもよぉ…そう簡単に生放送中の番組なんかに出会えるのか?」
「―――。――?」
「天気予報のコーナーか…確かにそれなら確実だな。考えよとくよ」
そして大き目のフライパンを取り出しコンロに置いてからオリーブオイルを流し入れ火を点ける。
フライパンを温めている間に酒蔵から30年物の赤ワインを持って来た
ソース作りの用意が終わると完全に温まったフライパンにハンバーグを入れてコンロの火を点けて弱めの中火で焼き始める。
ジュウゥゥ…パチパチッ!
「良い感じに焼けて来たな。ちょっと手貸してくれるか?」
「――?」
「イヤ、物理的に…もういいや、勝手に借りるぞ」
少しだけ溜め息を吐きながら
「―――?――!―――――!?」
「大丈夫だろ。万が一の為にバックアップを取ってあるし、別にそれが本体って訳じゃないだろ?」
いきなり右腕を斬り落とされた事に文句を言う氷人形だったが問題ないと冷気は、聞き流した。
「そろそろ皿の準備でもしておいてくれるか?もうすぐ出来上がるぞ」
「―――」
「文句垂れてんじゃねぇよ…はぁ」
ぶつぶつ小言を言いながら皿を渡して来る氷人形に溜め息を吐きながら皿を受け取りハンバーグを盛り付ける。
「じゃあ次、ソース作りだ。手伝え」
「――」
その言葉に反応した氷人形がワインボトルの栓を開けて冷気に手渡す。
「これ…30年物じゃん。普通のヤツで良いって言わなかった?」
「――。―――?」
多少困惑しながらもワインボトルを受け取った冷気は、顆粒コンソメを沸騰した水に入れてフライパンに残った肉汁とケチャップ、中濃ソースを混ぜ合わせ最後にコンソメを入れてヘラで回しながら焦げないように混ぜる。
完全に混ざったのを確認し少しだけ味見して塩気も完璧な事を確認した冷気は、特製ソースをハンバーグの上にかけて最後にスライスチーズを乗せた。
「はぁ…ハンバーグは終わった。後はポテトとスープにサラダだ…冷凍保存しておくか」
作り足りない料理を考えながら出来立てのハンバーグの上に手を翳す。
「ふぅ…
個性を行使しハンバーグと周囲の空間の時間を完全に凍らせた冷気は、そのまま皿を冷蔵庫に入れてコンバットナイフを洗い始めた。
「もうすぐだな…あと5分だ。あと5分で来なければ俺が行く!」
ガチャッ
「ただいま!兄さん居るー?」
ちょうど
「おう、転弧。お帰り!」
「兄さん!」
玄関に向かった
それを受け止めた冷気さんは、両手を脇の下に入れて弟の小さな体を持ち上げてその場でくるくる回転し始めた。
「フハハハハハハハ!元気そうだな!学校はどうだった?勉強は楽しかったか?」
「えーっとね、新しく割り算を教えて貰ったよ!あと、友達とお泊り会をしたいだけど…い、良いかな?」
「まずは、親御さん達に確認しないとな。ちょうど来週にお茶会があるし、そこで聞いてみる」
「本当!?ありがとう、兄さん大好き!」
「そうか?フハハハハハハハ!俺も大好きだぞ!」
冷気さんは、片腕で抱えたまま転弧に頬擦り始めた。
「に、兄さん!ちょっとくすぐったいよ。キャフフフ」
「そうかそうか!くすぐったいか!フハハハハ!ならもっと遠慮なく笑え!フハハハハ!!」
(お前が幸せそうで何よりだ…)
落とさないようにバランスを取りながら開いてる手で器用にくすぐり続ける冷気さんの目が少しだけ潤んでいた。
「あ、そうだ。今日の晩御飯なに?」
「お前の大好物のチーズINハンバーグだ。トッピングとしてスライスチーズと目玉焼きがあるぞ」
「本当!?ねぇ、いつも思うけど兄さんって何者なの?」
「ただの世界最強だ。そこは気にしたら負けってヤツだ!クハハハハハハハハ!!」
「もう、またそれ!」
「おっと、すまんすまん」
頬を膨らませがら若干拗ねた
「兄さん!これ、すごく美味しいよ!」
「だろだろ?低温解凍が美味さの秘訣だ」
「ごめん、良く分かんない」
「そうか…」
晩御飯の際、何故か心にダメージを受けた冷気が見られたが気にする必要はないだろう。
「ふぅ、ごちそうさまでした。うっぷ、ちょっと食べ過ぎたかな?」
「ご飯二杯と俺の分のハンバーグをお替りしたんだ。食べ過ぎじゃない訳ないだろ。ショウガ茶あるけど飲むか?」
「うん、お願い」
「ほれ、熱いから気を付けろよ。あと蜂蜜も入れて良いぞ」
「ありがとう。ふー…ふー…うん、おいしいよ」
食事を済ませ食後のお茶を飲む
「7時半…転弧、そろそろ『頑張れオールマイト』が始まるぞ。見なくていいのか?」
「え?あっ、本当だ!」
冷気の言葉に慌てて席から立ち上がった転弧は、ソファーに座ってテレビの電源を点けた。
「じゃあ兄さんは、ちょっと電話してくるから待ってろよ」
「分かった。ねぇ、電話の相手ってもしかして…彼女さんとか?」
「ガキがませた事言ってんじゃねえよ。ただの仕事仲間だ…大丈夫、10分くらいで終わる」
転弧の頭をわしゃわしゃ撫でてからベランダに出て
プルルル…プルルル…プルルル…プルル、ガチャッ
『もしもし?』
四回のコール音の後に受話器を取った音が鳴り電話口から流暢な英語で話す男の声が聞こえてくる。
「よお、情報屋」
『oh!ミスター
「単刀直入に聞く。『煉獄の女王』は復活したか?」
英語で話す冷気のLORDとしての質問に情報屋の男が少し渋るような声を出す。
『う~ん…そうだなぁ』
「口座に30万ドル送金しておく」
『OK!復活してるぜ』
金を振り込むと言った瞬間、情報を開示した。
「では、次だ」
『
「500万だ…」
『何でも聞いて良い!!』
先程と似たようなやり取りをすると情報屋の男が機嫌良く返事した。
「煉獄の女王は…
『いいや、まだ上陸してねぇ。だがあと数ヶ月以内には上陸する』
「確かか?」
『先代に誓って確かな情報だ』
「そうか…分かった。あとでいつもの口座に送金しておく」
『んじゃ、good night』
「おう…」
通話が切断されたのを確認した冷気は、静かに夜空を見上げた。
「はぁ…ここに来るのか。困ったなぁ…」
嘗て全盛期の自分と互角に渡り合った女が自分の住む日本に来ると知った冷気は、これからの事を考えながら後頭部を掻いた。
「まあ、何とかなるだろ?」
やがて冷気は、考えるのをやめた。
(現実逃避)
次回は、出来るだけ早く投稿したいと思います。
では、また次回!