今回は、前話から数日経ったある日の出来事です。
書いてて思ったのですがヒーロー&警察サイドと主人公サイドの温度差が酷過ぎて風邪ひきそうになりました。
あと、思い切りオリキャラが出て来ます。
名前から察する人も居ると思います。
では、どうぞ。ごゆっくり!
投稿時間をミスりました。申し訳ございません。
ヒーロー&警察サイド
都内某所
日本の治安を守る警察。
その警察のツートップである警視総監と警察庁長官、他にも十数人の高官達。
そして個性を悪用する
その中でトップヒーローと称される実力を持ったトップ10の内4人と実力だけ見ればトップヒーローにも引けを取らないヒーローやその
大会議室に集まり一つの問題について議論していた。
議題は、『日本に上陸した世界最強の
既に会議が始まってから一時間近く経っているが一向に話が進まない。
無理もない。今回の議題の中心である『ヴィラン.
この発言に日本は、疎か全世界に衝撃が走った。
世界最強の
世界中に存在する
しかしながら
彼は全盛期の
彼と
しかし二人の支配者の片割れが突如として消えてしまった。その結果今まで抑え付けられていた悪が一斉に活動を始めた。
それと同時にLORDが影から支配していた幾つかの国で影の支配者を失った政府が崩壊し国民による暴動が起きた。その影響で全世界の流通が一度ストップしかけたが何とか持ちこたえた。
だが一人の絶対支配者を失った闇社会は、三つの派閥に分かれた。
一つ目が残されたもう一人の支配者である闇の帝王の下に就く派閥。
二つ目がロードが残したと噂されている隠し財産と彼の縄張りを狙う者達で構成された派閥。
三つ目がロードが再臨するまで待ち続け闇の帝王に対抗しようとする
今の闇社会の勢力は、大きく分けてこの三つの派閥に分けられていた。
そして派閥が生まれれば当然派閥争いが起きる。
対立する派閥同士での衝突で周囲の一般人にも被害が出始めている。
この派閥同士の争いを助長する、どの派閥にも属さないフリーの武器商人がこのチャンスを逃すまいと大量に武器を売りつけたが一週間ほどで誰かに暗殺されそのまま記録を抹消された。
悪への抑止力であるLORDが突如居なくなって起きた最大の問題は、今まで抑圧されていた悪が一斉に活動を始めた事だ。
日本に現れたLORDのお陰で鳴りを潜めていたヴィラン達は、抑止力を失い一気に活動を活発化させていた。
それに対抗するべくヒーローも警察も躍起になっている。だが一向に収まる気配が無い。
ならばとこの騒動の原因であるLORDを徹底的に調べ上げようとオールマイトとの戦闘の際に流した血液を採取し鑑定に回していた。
その血液の鑑定結果が出て研究者と思われる男が息を切らせながら入って来る。
「ほ、報告します!ヴィラン名.LORDの血液と思われるものの鑑定結果が出ました!」
「おお、やっとか!では早速報告してくれ!」
「…ええと、そのですね…」
報告をしに来た研究者に上官の男が期待を込めた声で報告を促すが当の本人は、言い辛そうに口を結んでいる。
「どうした?早く言いたまえ」
「…はい」
もう一度催促されると研究者の男が覚悟を決めたように口を開く。
「LORDの血液の成分は…果糖ぶとう糖液糖、食用着色料、食用香料、苺果汁…つまりイチゴ味のかき氷シロップと同じ成分でした」
「「「………は?」」」
「それも一般のスーパーで買えるような物でした。私も先程部下を向かわせました。あとでそちらを研究対象として調べさせて頂きます。次にLORDの落として行った腕についてですが…」
「ま、待て待て待て待て!!」
研究員の男の淡々とした口調に一人のヒーローが待ったを掛ける。
「はい、どうしました?」
「どうしました?じゃないだろ!?ふざけた報告は止せ!今は一刻も早くLORDの情報を集めて正体を割り出し逮捕、若しくは抹殺しなくてはならないのだ!」
「はい。存じております」
ヒーローの怒りの言葉をサラリと聞き流し研究員の男は説明を続ける。
「では続きですね。LORDが落としていった彼の物と思われる腕は、氷製でした。成分を調べてみた所…全世界、複数の地域の水道水で構成されていました。なので成分を調べて潜伏地を割り出す事は不可能に近いと思われます」
「そうか…では、LORDの使っていた武器について何か分かった事はあるか?」
研究員の男の説明を聞いた警察関係者が武器について質問した。
「はい。そちらを詳しく調べてみました所、ほぼ全ての武器が氷で作られていて解析前に溶けて無くなりました。一方で発砲された弾丸は全て20㎜口径弾でした。一発当たれば人体が粉々に吹き飛び威力です。ついでにトリニティブラザーズの三男を殺した時に使ったと思われる刀を調べてみた所、裏社会の刀匠が仕上げた渾身の一振りで価格は時価1億は下らないとの事です。武器についての報告は以上です」
一息で全て説明しきった研究員の男に警察の男が少し考え込む。
「そうか…ありがとう。また後で頼む」
「はい。では失礼します」
研究員の男が頭を下げて出て行ったのを確認してから一つ大きな溜め息を吐く。
「はぁ…」
「オールマイトさん…」
「はい」
「正直に答えて下さい。貴方は…LORDに勝てそうですか?」
警察の男に質問に全員の視線がオールマイトに集中する。
「……」
オールマイトは押し黙った。
「……正直に言うと…無理です」
たっぷりと考えたあと、オールマイトが口を重々しく開き否定の言葉を口にする。
「「「「「っ!!?」」」」」
「そうか…」
その言葉に他の者が驚くが質問を投げかけた本人は驚く事なく静かに呟いてから窓の外を見やった。
「全く…世界中で何が起ころうとしているんだ?」
警察の男の視線の先ではビルの巨大スクリーンに『煉獄の女王』がアメリカから東へ向かって進行を始めたと放映されていた。
◆
一方、話の渦中にいるLORDはというと…
「今夜は、チキン南蛮だ!」
「いやだ!ハンバーグが良い!!」
「待てい!私はビーフストロガノフの気分だ!今夜はビーフストロガノフにして貰うぞ!」
弟(転弧)と女性のお客さん(武器商人)を相手に晩御飯のメニューを賭けてスマブラをしていた。
「うおおおおお!!ピ〇チュウ使いの私を簡単に倒せると思うなよ!」
「僕こそ!ク〇パで道連れにしてやる!」
「黙れ!俺のキャ〇テンファ〇コンで纏めて倒してチキン南蛮を作るんだ!!」
三人で仲良くスマブラをする姿は、見てて微笑ましいがメンバーが中々ヤバい。
「ビーフストロガノフゥゥウウウ!!」
ビーフストロガノフを食べたがっている金髪の20代前半の女性。
名を
裏社会最大勢力圏を持つ最強の武器商人である。
「僕は、ハンバーグが食べたいんだよ!!」
ハンバーグを食べたがっている水色髪の少年。
名を志村 転弧。
世界最強のヴィラン.LORDの義弟にして本来ならば死柄木 弔としてヴィラン連合のトップに立つ未来を持っていた少年である。
「ハンバーグならともかく!ビーフストロガノフは時間掛かりすぎるんだよ!あと、鶏むね肉が余ってるからさっさと消費させろや!」
最後にお母さんみたいな考え方で晩御飯を決めた青髪の青年。
名を冷気 零。
世界最強の座を欲しいがままにしたヴィラン.LORDである。
その三人がクッソしょうもない事で争っている姿を知ればヒーロー達は何を思うのだろうか。
「クッパ!ハンバーグ!!」
「うわああ!!プリンんんん!!?」
「ファルコンキックミスったぁああああ!!!」
さらに二人揃って小学生の子供にゲームで負けて二人の最強が床に倒れ伏す姿を見たらきっと気を失うほどに困惑するであろう。
「勝ったああああ!!兄さん、ハンバーグお願いね!」
「クゥッ!!…悔しいが仕方ない。大人しくハンバーグを作るよ」
「負け…た?この私が…『雷帝』である私が…負けただと…?」
子供が勝ち誇り、大人の片割れが両手を突いて自分の敗北を認められずに嘆き、兄であるLORDがハンバーグを作る準備を進めていた。
~数十分後~
コト…
「ほれ、合い挽き肉のハンバーグだ。デミグラスソースとチーズソースから好きな方を選べ」
「わーい!ありがとう兄さん!」
テーブルにハンバーグとライス、コーンポタージュ、くし切りポテトフライ、サラダ、ホットココアを置きながら転弧を座らせる。
「…私は粗挽き肉のハンバーグが良かったぞ。作ってくれるか?LO…むぐっ!?」
冷気が自分のヴィランネームを口にしかけた雷禍の口を右手で塞ぎ壁際に追い込んでからベレッタPx4を喉元に突き付ける。
冷気と雷禍の身長差は、約15センチ。
冷気が189で雷禍が174センチだ。
お互いの認識では大して変わらないが実際に向かい合ってみると冷気が若干見下ろす形になっている。
「
そのまま
「…俺の弟の前でその名前を口にするな。殺すぞ?」
「プハァ…言ってくれるわね。冷気 零。通称.LORD。君が私を殺せない事は、君が一番良く知っているはずさ」
雷禍もそれに合わせて英語で返す。
「そうだな…仮にお前を物理的に殺す事が出来てもお前のバックを殺し尽くす事は面倒だな」
「だろう?だったら早くこの手を離して「だが…」だが、なんだい?」
「不可能ではない。それを忘れるな…」
「おお、怖い怖い。せいぜい気を付けるよ」
LORDとしての忠告に肩を少し上げながら小馬鹿にした態度で雷禍が答えた。
「…チッ!」
「ふふ…」
冷気が舌打ちをしながら銃を仕舞い雷禍が悪戯な笑みを浮かべる。
「さっさと席に着け。お望み通り粗挽き肉のハンバーグを作ってやる」
「あら、ありがとう。でもね…私を脅した事への謝罪が欲しいわ」
雷禍が離れようとした冷気のシャツの襟を掴み顔を近づける。
それに対し若干忌避感を見せながら冷気が問う。
「いつ、何を、いくら欲しい?」
その質問に聖母のような微笑みを浮かべながら雷禍が口を開く。
「今、貴方とのキスを…それと貴方との肉体関係を今夜一晩だけ欲しいわ。構わないでしょ?」
「一晩で良いのか?」
冷気が雷禍の腰に手を回す。
「あら?もっとしてくれるの?
そんな冷気の首元に雷禍も両腕を回す。
「…泣かす」
「やってみなさい…んちゅ♡」
睨みながら顔を近付ける冷気の唇に雷禍が唇を重ねた。
「もぐもぐ…」
(兄さん達、さっきから何やってるんだろ?)
その二人のやり取りを背にしながら何も知らない転弧が呑気にハンバーグを食べていた。
知らぬが仏。とはまさにこの事だろう。
いやー、温度差が凄いですね(棒)。
取りあえず次回で武器商人との会話を終わらせてその次くらいで『煉獄の女王』と絡ませて、それも終わったら義妹を回収しに行ってから原作に入りたいです。
活動報告にて冷気さんことLORDに言わせたい台詞を大量に募集してますので遠慮なく書いて下さい。