俺何してたっけ?つかここは何処だ?確か……ああ俺車に轢かれたんだっけ。何も見えないな。何も聞こえない。死ぬのってこんな感じなんだなあ。もっと人生楽しみゃよかった。
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「ん?あれ?俺生きてんの?」
確かに車に轢かれて死んだと思うんだけどなぁ。つかここ何処?
「やっと気が付いた。早く起きないから私が眠くなっちゃった。」
「うおゎ!びっくりしたぁ!」
え?何この子供。何で急に顔の前に出てくんの?俺が女苦手なの知っててやってる?子供でも無理だよ?
「きゃ!…もうこっちがびっくりよ!急に大声上げないでくれる!?」
逆切れされた。これは理不尽じゃないか?怒ってもいいか?
「はあ…とにかく!説明するから一回座って!」
説明?ああ何で生きてるのかとか?なら座るか。
「私は天使なの。ここは冥界の一つで、貴方が生きてる理由は魂だけでここに留まっているから。」
やけに早口の説明口調で早々と説明を終わらしていく。
いきなり自分のことを天使だと言ったこの幼女へ、どこが?という言葉が出かけたが、何とか飲み込んだ。殴られた。
「待って!何で殴るの!?俺なんも言ってないよ!?」
「これでも私は天使よ!?心を読むぐらい出来るわよ!」
なるほど。この幼女にはそんなことが出来るのか。待って待って殴らないで!心が読めるならやめて!
「それぐらい声に出しなさいよ!」
そんなやり取りを何度かして、ようやっと平静を取り戻してくれた。天使短気過ぎじゃね?
「ぜぇーーはぁー……何でこんなに疲れなきゃいけないのよ……」
「はぁーーはぁー……お前のせいだろ……」
「ふぅー……とにかく説明するわよ。……えっと…どこまで言ったっけ?」
一呼吸置いて目の前の天使は説明を始めた。
「そうそう…こほん。貴方は転生者に選ばれました!」
転生?え、何俺生き返れんの?なら出来れば静かに暮らしたいな。
「まあ神の気まぐれって奴よ。神様が面白いことないかなぁって言って丁度死んだのが貴方ってだけだから。あ言っとくけど元の世界に転生するのは出来ないから。死亡判定でたのに生き返る不思議な現象が起きちゃうしね。それと幾つか条件はあるからね?」
えー元の世界に帰れないの?つか神様そんな理由で人生き返らせんなよ。両親と姉さんにさよならぐらいしたかったなぁ。迷惑しか掛けなかったしゲームばっかやってたドラ息子だったし、こんな早く死ぬとか凄え親不孝者。…まいっか。どうせ帰れないなら転生先で楽しもう。
「そうそう人生楽しむのが一番よ?」
人間じゃない奴が何言ってやがる。あ、すみません。殴るのは勘弁してください結構痛いんです。
「それで条件なんだけどね?転生できる世界が一つだけなのよ。」
……は?転生できる世界が一つ?選べないの?え、最悪なんだけど。これで女だらけの世界だったら俺泣くよ?男だらけでも泣くけど。
「仕方ないじゃない。異物受け入れてくれるまともなとこここだけなんだから。」
え、なに俺異物扱い?俺受け入れてもらえないから一ヶ所しかないの?なんか酷くね?そもそも青信号で車に轢かれたんだよ?俺何も悪くないよね?それに俺結構成績よかったしバイトもしてたんだよ?何か悪いことした?
「うん、それは運がなかっただけだから。大丈夫きっと転生後はもっといい暮らし出来るわよ、うん。」
「ん?つかまともなとこってどうゆうこと?他でもいいんじゃ……」
「いいの?人間いなかったり動物と人の立場逆転したりしてるけど……」
「(少し涙流しながら)まともでお願いします。それで俺赤ん坊から始めんの?記憶なくして?」
「ううん貴方のまま行ってもらうわ。姿はね。ただ記憶はなくなるけど。」
「え、俺記憶なくして親無し宿無し金無し三点セットの放浪生活しなきゃいけないの?」
「うん。」
なんかさらっと絶望的なこと言ったんだけど。つか知識もないや四点セットだ。…死ぬより辛くね?
「そんなことないわよ。その代わり貴方の望む設定で転生させてあげるから。」
「俺の望む?能力とかもらえたりすんの?」
「貴方が望むならそれぐらいしてあげるわよ?」
冗談混じりに言ったのに出来ちゃうの?これが転生の特典ってやつ?こ〇すばよりも良くね?……あ、特に欲しい能力も設定もなかったわ。
「貴方って今にしては珍しいほど欲がないのねぇ。一つぐらいないの?」
「いやぁ生まれてこの方願いとか何もなかったんだよな~」
「なら今の状態で記憶なくしてどっかの村にほっぽり出すけどそれでいい?」
「う~ん一つだけ聞きたいんだけど……」
「何?」
「どう頑張っても記憶って残せないの?もしくは記憶を取り戻すとかさ。」
「残すことはどう頑張っても無理ね。転生時に未練残るとなにかと面倒だし。後から取り戻すならやる方法はあるわ。」
「マジで?」
「うん。自分で記憶なくした後の自分に課題を出すの。クリアしたら記憶が戻ってくっていう風にすれば出来るわよ。まあ歳の数だけやってもらうけどね。ああ、あと不死にでもなって死ぬ度に記憶戻るようにでもしたら?それでも出来るわよ?他にぱっと思いつくのは……」
「なるほど。でもどんな世界かも分からないのに課題を出せって言われてもなぁ。後死にたくない。」
「ふふ、貴方東方projectって知ってる?」
「?ああ。」
「その世界よ。」
「………は?」
せっかくいい奴なんじゃないかと思い始めてたのに急降下したわ。女嫌い知っててそれは酷いわ。可愛いとは思うけど女性ばっかはきついよ?
「そんな露骨に嫌そうな顔しないでよ。安心して。幻想郷出来る前の時代に送ってあげるから。」
「あーまあそれな……ん?ちょっと待て。幻想郷出来る前の世界なんて俺みたいなにわかが知るわけないだろ。課題なんて出せないじゃん。」
「あの世界貴方の世界の昔話から出てるキャラばっかりだし、昔話で出来そうなことを課題にすれば?」
「昔話………そういや萃香って酒呑童子なんだっけ。あれ?茨木だっけ?まあいいや。じゃあそれで作ってみるわ。昔話は結構詳しいからな。」
日本昔話とか暇なとき見てた人種だからな。
「古い趣味ね。じゃはい紙とペン。これに書いて。十八個。他に希望は?」
「サンキュ。そうだなぁ……じゃあ二つ、出来ないならいい。」
「何?」
「あの世界なら戦えた方がいいし、霊力とか魔力とか使えるようにしてくんね?能力はいいから。出来れば人より多いくらい。あんま強くなくていい。それと……不老不死にして。」
「……欲はないとか言ってなかった?それに死にたくないとか。死ぬ場合何回も死ぬわよ?霊力とか使えても、さっきの言い方だと安全は保証出来ないし。永遠に生きても、望みがなかったら、目的もなにもないなら、ただ退屈なだけよ?」
「望みがないから生きたいんだよ。永遠でも時間を過ごして、俺の生きたいように生きてみたい。死ぬのは嫌だけど、それならずっと生きるのも悪くないんじゃないか?」
「…………変なの。」
「うるせ書き終わったぞ。」
「見せて。……うん、これなら文句ないわ。でも昔話に関係するもの以外もあるみたいだけど……まあいいか。早速準備に入るけど………貴方の準備はいい?」
「いつでもいいよ。」
「じゃ最後に転生後の名前を作って。」
「あーやっぱ必要なんだな。」
なんか無難なのしか思いつかないな。なんか面白いのがいいな。……
「……決めた!俺の名前は……」
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「じゃあまたいつか。幻想郷で楽しい暮らしを出来ることを願ってるわ。」
「サンキュ。せいぜい楽しく生きさせてもらうよ。」
目の前が真っ白に……死ぬ時とは逆なんだな。記憶なくなってもどうか楽しめますように。
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「……女嫌いなのも忘れるなら幻想郷でも関係ないよね……?……初回から女性関係って大丈夫かなぁ……」
私はとても不安でした。
長いのは多分今回だけ。平均は1000~1500くらいの文字数にしたい。とゆことでまた。