東方白望記   作:ジシェ

14 / 98
テスト、課題に追われ投稿は遅くなり早半月。マジでごめんなさい!こっちだけじゃないけどもう少し投稿早くします。


十三話 ~少年は戦場を駆ける~

「望…」

「俺の言ってることに間違いはないだろ?」

「…一人で妖怪を抑え、あまつさえ自爆の覚悟を持つ者など…この都市には…」

「俺がやる。」

『!』

 

実際不可能ではないだろう。

遠くからちまちま弾幕を張るのではないのだ。

殴り殺すのなら、今までしてきた加減をする必要がなくなる。

あの消滅も、巻き込む味方がいなければ使い放題。

更に自分は不老不死。

自爆覚悟など難しくない。

永琳以外知らないとは言え、元々余所者の俺を心配する奴など…精々夜くらいだろう。

 

(……なんか自分で悲しくなってきた。やめよう。)

「それで、無理だと思うか?」

「……確かに君は強い。この都市で右に出る者はいない。しかし君は若いのだ。命を簡単に投げ出すことは…」

「誰かがやらなきゃ、救える命も救えなくなる。それに…俺程あんたらにとって、都合のいい奴がいるか?」

「っ……!都合の良し悪しなどでは……」

「もうよい。」

『……』

「望よ、殺す覚悟を決めることを迫ったのは儂じゃ。場は戦場、当然死ぬ覚悟もの。望、今一度聞こう。全てにおいて、覚悟は出来たのか。」

 

月読のその問いに、俺は口角を上げて答えた。

 

「もちろんだ。」

「そうか……」

 

その答えに満足したのか、月読も少し笑いながら命じた。

 

「この都市の民として、民が為に尽力せよ。我が最初で最後の命令、友として答えよ。」

 

俺は軍の敬礼をしながら答えた。

 

「この都市の…民の…友のため誓う。そして、最高の活躍をさせてくれることに、感謝する。」

(月読様が友だとは…)

(それほどにこの者に信頼を…)

 

俺の覚悟を認めた権力者達は、それ以上何も言わず、部屋を出た。

俺も堅苦しい敬礼を解き、口調も砕いた。

 

「てなわけでさ…夜のこと、永琳によろしくって伝えてくれ。」

「うむ。分かっておる……などと言うと思ったか!」

「はぁ!?さっき友とか言った奴の最後の頼みも聞けねぇのかよ!?器小せぇぞ!」

「お主が不死という情報、儂が持たんと思ったか。」

「……仮にも神だしな…知っててもおかしくないか…」

「何を言いたいか分かるな?」

「生きて自分で言えってか?無茶苦茶言うなよ。生き残っても月に行くのなんて何年かかるか分かんねぇぞ?都市も爆破、とっかかりなし、それでどうやって?」

「何年でも待とう。お主を待つのは、なにも夜だけではない。都市の世話になった者ら、訓練生達、そして何より…この儂じゃ。」

「……分かったよ。いつか帰れるなら、その時は……」

「友として、盃でも交わすかのぅ。」

 

覚悟は決まった。

準備も終わった。

約束も終わった。

 

「後は一人で勝てるかだな……大きく出たけど勝てっかなーって、時間稼げばそれで勝ちか。まあ後は神頼みだな。…俺を生き返らせたんだ。元々殺したのもあんただけど…勝つこと願ってくれるくらい、いいだろ……?」

 

戦いに赴く道程で、俺は祈った。

もう出会うことなどなかろう天使と、顔も知らぬ神に向かって、最後に神頼み。

これで本当に整った。

 

「さて……始めようか!」

 

俺は戦場を駆け出した。

 

 




準備回みたいなのだし短くても許して……つか打ちきり漫画の最終回みたいになったな…打ちきりとか作者次第だけど。まあこれからも続くし、むしろこっからなので、気楽に~♪あ、『生活記』の方もよろしくね~
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。