東方白望記   作:ジシェ

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サブタイ通りです。主人公放浪はかわいそうだしね!


一話 ~スポーン地点は人の家~

「がっ!」

 

いきなり落下して頭ぶつけた。痛い。何なのいきなり?……ん?あれ?俺って誰だっけ?頭ぶつけた時に記憶失ったの?やべえ、これからどうしよ。家にも帰れねえ。……あれ?本当に何も思い出せない。でも家とか人とか基本知識は残ってるな。意味が分からない。

 

『そのことは私が説明するわ。』

 

……なにこれ?頭に直接響いてくる感じに聞こえる。まあそんなことどうでもいい。説明してくれるならしてもらおうじゃないか。

 

『じゃあたしの役目は終わったから、課題頑張りなさいね~。クリアする度に書かれた紙が右ポッケに出現すると思うからなくさないようにね~」

 

一通り過去の自分が頼んだことを説明された。見せられたの方が近いかもしれない。それで重要なことは教えてくれないから少し酷い。とりあえず………

 

「まずここ何処だよ?」

 

何も俺の居るところについて説明してくれなかった。しかもどう見ても人の家。不法侵入で捕まったらどうしてくれんだよ!

 

「あ、貴方………誰?」

 

入り口には一人の少女が立っていた。最悪のタイミングだった。

 

転生は感謝するけどこれは酷い。神様貴方は僕が嫌いですか?…天使か。…いつか殴る。とにかくなんとか誤魔化そう。

 

「えーと……気が付いたらここに居たってゆうか記憶がないってゆうか……」

 

こんなに俺は口下手だったのか。逃げるか?

 

「あの、顔、大丈夫ですか?」

「顔?」

 

触ってみると手に血が付いた。

あー鼻血か。つか顔も痛い。何で気付かなかったんだ。

 

「気付いてなかったんですか!?そんなに血が出てるのに!?待っててください!すぐに布持ってきますから!」

「いや、いいよ。治り早いからどうせすぐ治るし。」

「そ、そうですか?でも血も拭かなきゃ駄目ですし………」

「そんなの服少し破って使うからいいよ。」

 

そう言って服の下の方に手を掛けた。簡単に割けてく。割ききった布で手を拭き、そのまま鼻に布を当てる。

 

こんな小さくても使い道は結構あるんだよなぁこうゆうの。

 

「あとここ君の家?ごめん勝手に上がり込んで。すぐに出てくから。」

 

出ていこうと少女(多分あまり俺と歳は変わらない)のいる方へ移動する。

 

「あ、あの!よかったら少しお話しませんか?」

「え?でも迷惑じゃ……」

「……私の眼、左右で色が違うんです。それを気味悪がって誰も話してくれないんです……だから、少しでも、誰とでもいいからお話したいんです。駄目……ですか?」

 

自分より少し小さいほどだったから上目遣いみたいになった。黒と黄、綺麗な色のオッドアイ。茶色がかった黒髪で片眼を隠しており、普通に可愛かった。髪が長いから、見え方によっては変わるんだな。まあ好きになったかと言われればまだ何も知らないから別にだが。

 

「別にいいよ、それぐらい。勝手に上がり込んだんだし、お詫びに何でも言って。出来る限りのことはするから。」

「あ、ありがとうございます!」

「名前は?」

「月雲 夜《つぐも よる》です。」

「俺は筑城 望《つゆき のぞむ》。よろしくな。」

「はい!」

 

転生して初めての友人だ。でも俺は不老不死。いつか別れは来るだろう。ならせめて、それまでの間だけでも、この孤独な少女を支えてあげよう。

 

________

 

「ここのこと、分かりましたか?」

 

今の今まで説明を受けてた。この村に関して教えてくれないか?って言ったのは俺だ。しかし話始めると夜は口を止めず、既に一時間を経過している。これは流石に度が過ぎてないか?つかただの説明をこんだけ長々と話せるって一種の才能だろこれ。とにかくそろそろ疲れた。もう分かったとしか答えられない。

 

「じ、実際に後で見に行ってくるから、説明はもう平気だよ。ありがとう。」

「あ、いえ、聞いてくれて、ありがとうございます!」

「敬語は…いい。なんか硬い感じって合わないんだよな。だからさ。」

「は……うん。」

「よし。そういえば今何時?」

「あ……もう夜……」

 

マジかー。いやそもそも俺何時ぐらいからここに居たんだ?話始めてからは一時間ぐらいだと思うけどなぁ。

 

「じゃ俺はもう行くわ。村長に話でもすりゃ空き家ぐらい貸してくれんだろ。」

「泊まらないの?」

「え、泊めてくれんの?」

 

マジかーそりゃ驚き過ぎて反応もワンパターンになるって。え本当に泊めてくれんの?行き場ないから凄ぇ助かるんだけど。なんで小首傾げて泊まらないのか聞くの?俺が泊まる気満々みたいじゃん。泊まるのが当然みたいじゃん。

 

「もっと話したいの。説明しかしてないし、嫌わない人初めてだから……」

「オッドアイが嫌われるか。生まれつきの体質で嫌われること程酷い話はないな。綺麗だし、俺なんか見惚れたぞ?」

「え……っーーー!」

 

顔赤くして俯いた。本心言っただけなんだけどなぁ。実際綺麗な色してるし。まあ泊めてもらえるなら助かるし、今日は泊めてもらおう。

 

「じゃ今日は泊めてもらうわ。俺の事情は何にも話してないしな。」

「う、うん!じゃ、じゃあご飯作ってくるね!」

 

?何であんな焦ってんだ?まいっか。そういや課題ってなんだ?確か右のポケットに……これか?

 

[永琳の試薬を飲め]

 

なにこれ?永琳って誰?試薬って何?実験台になれっていうこと?失敗作なら死ぬの?……あ、俺不老不死だった。………マジかぁ。最初の課題からハードすぎね?前の俺は何を考えてたんだ。とにかくポケットに入れて持っとくか。記憶取り戻すのに必須だからな。つか課題なんで紙に書いておくんだよ。天使なら頭に響かせるぐらいしろよ。会話はそうしたくせに。

 

その夜はこの街のことを聞いていたら、眠らずに朝を迎えた。

 

 

 

―――――

~望を引き留めたあたり~

―――――

 

「あ、あの!よかったら少しお話しませんか?」

 

(ああーーー!やっちゃったーー!初対面の人引き留めちゃったーー!どうしよどうしよーー!……でもなんで止めたんだろう……?と、とにかく何か話題――)

 

私は無意識に引き留めてしまった少年に、自分のコンプレックスを暴露した。激しく後悔したが、彼は気味悪くないのだろうか?この色違いの眼を綺麗とまで言った。不思議だったが、私は彼をもっと知りたいと思った。

 




主人公は過去のトラウマが記憶ないながらに残ってます。基本フラグとかは信じないので天然ジゴロ&女性不信です。トラウマは後の方で書きます。
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