東方白望記   作:ジシェ

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あー遅れてしまった…まだモチベが戻らない…本当にごめんなさいだけど次も更新が…頑張ります。書き始めると早いんだけどなぁ…


二十五話 ~自由な永遠~

「協力してほしいことは正直に言えばいくらでもありますが…まずはどう共存するか、その方法を見つける必要がります。」

「その目処も立ってないとは言わないだろうな…?」

「……能力を利用するきとは考えています。私の能力なら、可能ではあります。しかし問題もあります。」

「可能?」

「はい。」

 

(可能…一番の可能性なら俺と同じ創造か…それとも断絶か…契約、空間支配、交渉術とかか?)

 

共存というなら精神支配の能力は許されないだろう。

その点契約なら人を襲わないということも、交渉術なら強制力はない代わりに精神の支配にはならない。

軽い洗脳の可能性はあるものの、本人の意思に任せて勧誘が出来る。

空間支配、断絶なら、その場に認識出来ない空間を創り出すことも出来る。

俺と同じ創造なら、者の勧誘はあるものの、場の問題はないに等しい。

 

「能力は教えてくれないのか?」

「残念だけどまだ信頼は出来ない。貴方が洗脳系の能力を持たないとも限らないですもの。」

「……そうだな。」

 

お互い信頼はないようだ。

こっちはともかく…信頼してないなら何故頼る。

 

「何でも屋でしょう?貴方は。」

「……」

 

心を読まれるのは俺の能力なのか。

初対面でも分かるのはもはや能力並みだろ。

……諏訪子とか香苗にも初対面で読まれてた。

 

「そ、それで何すりゃいいんだ?」

「とりあえずですが…神々との敵対は絶対に避けなければなりません。私と協力関係にあることを伝えてもらえますか?それからは追って連絡します。」

「分かった。今はそれだけか?」

「いえ、能力上共存を望む方がいなければなりません。私に協力してくれる方の勧誘をしてくださると助かります。」

「勧誘か…神連中は駄目なのか?」

「私が目指すのは人妖の共存。ですがそれが最終目標ではありません。私が目指す先は、全ての生きる者達が、共に暮らせる理想郷。」

「うわー…」

「何が言いたいか分かる分ムカつきますね。」

「悪い悪い。」

 

それこそ神の所業だろう。

この世界に存在する神のではない。

この世界を創った神のだ。

以前この世界の神…月読らをゲームの神と例えた。

天使らは製作者、ならば天使(製作者)に送り込まれた俺はさしずめ、プレイヤーというところだろう。

この妖怪は、天使の側へ近付いている。

自らの生きる世界、そこに済む人々(NPC)を、プレイヤーへと変えようとしている。

創作の存在が、現実の存在へと成り上がろうとしている。

だからこそ、俺は協力を拒まない。

プレイヤーがNPCと世界を越えるなんて…

 

(面白いじゃないか…!)

 

無理難題は確実に出来ないことではない。

これを達しようとする俺の考えも、望みの形なのかもしれない。

 

―――――

 

「てことだからさ…」

「私らは無理だね。」

「私も…急に言われても…」

「私はいいよ~望もいるんでしょ?」

「さあな。少なくとももっと先だな。俺はまだ旅がしたい。」

「そっか…」

 

諏訪子はいいらしいが、他の二人は難しそうだ。

なんなら全員まだあの妖怪を信頼出来てない。

香苗は分からないが、神奈子は他の神との交流もある。妖怪と協力関係などは処刑でもおかしくない。

本来諏訪子も駄目なはずだが…

 

「…?」

「……」

 

この顔は…まるで無邪気な子供が無意識に悪事を働いて、あまつさえ『何かした?』と問いてくるような顔だ。

つまり頭空っぽとゆう意味だが。

おそらく諏訪子の頭の中では国民もろとも妖怪に協力する、ということだと思っているなだろう。

香苗が無理というのは逆に、自分と神二人だけが乗るというのが駄目なのだろう。

共通でその妖怪に敵対心はない、というのがせめてもの救いだ。

 

「分かった。近々旅に出るつもりだし、他を勧誘しよう。」

「え…」

「旅…?」

「うん?まあまだ先ではあるけど…旅はする気だったぞ?勧誘にも時間は掛かるだろうし…百…もしかしたら千年以上旅を続けると思うぞ?」

(課題のこともあるしな…)

「そ、それなら…!まだ行かないよね!?」

「近々って言ってもまだ十数年先の話しだって。」

よかった…

 

俺もこいつらとまだまだ騒ぎたい。

十数年もあれば大体何でも出来るだろう。

香苗のことも気になる。

香苗を失った後の諏訪子も…

二人が正常に生きていけるよう、見守る必要(まあ結局は自己満足でしかないが)がある。

 

「俺には目的があるんだ。絶対に達成しなきゃいけないことが…場合によっちゃあの妖怪の計画以上に難しい…実態も、達成感もないような曖昧な…」

「だから旅を…?」

「ああ。だからこそ…俺は自由でなきゃいけない。自由ってのが旅ってのは…ちょっと安直かもな…」

「そうさね。安直だ。」

「でも、いいと思います。」

「何もなければ付いてきたいな~…まあ無理だけどね。」

 

旅が自由の表れなら、立ち寄る国も旅の醍醐味。

自由でいたいなら、好きに生きるが人生だ。

ただひたすらに好きに生きる。

望みを見つけるために。

なら今は、ここに留まるのが俺の自由だ。

 




課題について触れてない理由なんですが、忘れてた…わけではなく、ちゃんと考えてます。というか触れるタイミングなかったので…予想してみて下さい。
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