東方白望記   作:ジシェ

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上手く時間潰すために最初から考えてた話しに出来た~
代わりに望を苦しめた~…いや本当…辛そうですね…


三十一話 ~長旅(世界旅行)~

これだから旅は嫌なのだ。

分かりやすく歩道でも作ってくれ。

そんな感情を抱きながら、今度は山で迷子になる。

下ればいいだけ?

残念ここは山脈です。

下れど登れど飛べども歩けども人っ子一人、妖怪一体いやしない。

わりと既に一月程迷ってる。

 

「はぁ…せめて動物いないのかよ…生物いないのおかしいだろ…山だぞここ…」

 

愚痴りながら足は止めない。

不老不死でもなければいつ死ぬかも分からない絶望的状況。

欠片もないサバイバル知識。

人工物の見当たらないこの山々。

飛んでも出口の見えない広い山脈。

下手したら外国の広い山脈にいるのかもしれない。

国を出てから早五年旅をしているからおかしなことはない。

海を越えた覚えはないが…昔は島々が繋がってたらしいし…まだ繋がりがあるかもしれないだろう。

 

「まあまだ楽しいけど。」

 

一月も迷子になっている俺は…以外にも楽しめていた。

 

―――――

 

…サバイバルも何年もやると飽きるんだよ。

三年もいればそりゃ飽きるよ。

しかも信じられないことに生物は一切いなかった。

生態系的にあり得るのだろうか?

 

「ああ…流石に寂しい…誰かいないのかよー!」

 

叫び虚しく、静寂の中木霊した。

必要とはいえサバイバルも楽ではない。

ちなみに何故必要なのか、それは課題が関係している。

 

『蓬莱の薬の破棄』

 

…どうにも聞き覚えのある名前だ。

月の都の地上時代、永琳が研究していた薬。

そしてもう一枚のこの紙。

 

『詫びヒント:課題はおよそ五十年後』

 

これが必要の理由だ。

蓬莱の薬のために五十年も待機しなければならない。

そのための娯楽代わりのサバイバル。

結構後悔している。

そろそろ人のいる場所を探しに行くべきだろう。

ということで…

 

―――――

 

三日飛んで山脈を抜けた。

そこに広がるは何もない平野。

山より見晴らしはいいが、山よりサバイバルに味気ない空間。

 

「……辛い。」

 

とてもシンプルに辛い。

 

―――――

 

およそ一週間飛び回った、人の気配はない。

一月飛び回った、人の気配はない。

一年飛び回った、海に出た。

海沿いに一週間飛んだ、孤島だった。

 

「一年で島同士の距離が…」

 

陸沿いに歩いて来た場所だから孤島ではなかったはず。

それがいつの間にか孤島になっていた。

蓬莱の薬がある場所…現れる場所は、間違いなく日本国内。

しかしどちらが日本か分からない。

 

「あ゛あ゛ー…」

 

空腹、渇き、寂しさ、辛い…

 

「なんて言ってても仕方ないか…どうせ死なないし。」

 

度重なる絶望感によって、変な風に達観していた。

 

―――――

 

海を越えた。(一月ぶっ通し飛行)

舗装された道を見つけた。

喜んだのも束の間、家は石で出来てた。

人を見つけた。

服は葉っぱだった。

 

「言葉通じねぇ…」

 

話した、言葉分からない。

 

ここまでで確信した。

ここは日本ではない。

 

―――――

 

ショボくれながらも、その国(島?)で暮らすかと諦めかけていたが、蓬莱の薬のある村や国を探すのに一年。

少なくとも日本の島内にいなければ探す目処すら立たない。

せめて言葉も通じなければ暮らすのも苦労する。

結局また海を越え、飛び続けるしかないのだった。

 

やっとの思いで日本語の言葉を聞く頃には、十年の月日が経っていたとか…

合計二十年の旅の末、定住場所を一つ決める俺であった。

 

 




東方キャラ一人出ます。これは元々の予定通りです。ノープランでもいくつかは考えているんです。適当とか言わないで下さいよ。
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