東方白望記   作:ジシェ

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apexのランク戻して…音バグと…あとキル上限消えたのにたまにバグって上限固定されるのも直して…


五十話 ~助手と店主~

人里で暮らし始めて半年。

普通の人と同じく暮らしてきた。

何でも屋として活動し、少女…『妹紅』は助手として働いている。

月の都の依頼は多岐に渡った。

しかし今のような古い時代程度だと、受ける依頼も限られる。

例えば店番や清掃、食材採取や…時々狩りにも出る。

妖怪なども少なく、退治依頼もとくにない。

基本金はちょっとした生活費程度だけ蓄え、あとは狩りや採取をして食材を得る。

衣類は買うが、住む場所は村の人に手伝ってもらい、外れに一軒立てた。

衣食住は完璧、金を蓄えてる分、他より少し裕福に暮らしている。

勿論戦いはあまりなくとも、妹紅を鍛えることは忘れていない。

自身もしっかり鍛えている。

しかし半年間特別な何かがあったかというとそこまではなかった。

精々生活を整え、日々鍛錬をし、名無しの少女に名が付いた程度だろう。

最後を除けば、ほとんどいつも通りなものだ。

 

「ほんと静かでいい日々だ…」

「さっきからぶつくさ何言ってるの?」

「何でも?平和を噛み締めてたとこさ。」

「……」

 

あと妹紅の口調が生前の時代の高校生くらいになっていたことだ。

そろそろいい頃合いだろう。

実を言うと…未だに蓬莱の薬を手元に置いてある。

それはつまり、記憶は未だ戻っていないということだ。

以前課題を終えた後、冥界の神が現れて、結果数十年経ってしまった。

そういった不測の事態がいつ来てもおかしくない。

一年過ごしたおかげで、この辺の人との関係も良好。

妖怪はいないために、危険だとしたら森の獣達のみ。

生きる術は既に叩き込んだ。

最悪以前のようなことがあっても、妹紅が倒れることも、村が危険に陥る事態も、確率は限りなく低いだろう。

 

「…それじゃ…妹紅。」

「ん?何?」

「これから少し俺は眠る…というと少しおかしい気もするけど…とにかく意識はなくなると思ってくれ。」

「何かするの?」

「まぁな。とはいえそう長くは眠らないと思う。前はちょっとした異変があって数十年意識はなかったけど…多分そっちのが稀だろ。」

「……もしそうなっても…また…会えるよね…?」

「当たり前だろ?もし十年百年千年眠ってようと、いずれ必ず会えるさ。俺達は不老不死だぞ?」

「…うん。」

 

俺と依姫がそうだったように。

生きてさえいれば、会えないことは絶対にないのだ。

 

「それじゃあ…」

 

―――――

 

場所を移動して蓬莱の薬を破棄する。

寝ることが記憶を戻すトリガーなのだ。

説明した後、破棄して帰る。

そういえば一時、破棄とは何を差す言葉だろうかと疑問を抱いたことがあった。

しかしその認識が間違っていた。

何を差すかではなく、俺がどう認識するかが重要なのだ。

過去の課題…薬の実験台、武器を持つ、不老不死にする、どれも曖昧だ。

実験台はともかく、持つだけなんて曖昧では、自分の所有物にするのか、ただ持つだけか、そんなの認識次第だろう。

なら破棄というなら…

 

「これでも大丈夫だろう。」

 

俺が思ったのだから。

薬は液状、永琳のことだから丸薬でもあるだろうが、今に限りは液状でよかった。

瓶ごと『破壊』すればいいのだから。

俺は瓶を叩きつけ、染み込んだ地表を…文字通り消し去った。

完全なる消滅。

綺麗さっぱりこの世から消えた。

 

「さてと…良い夢見れるかな…?」

 

―――――

 

「じゃあ妹紅、後は任せるぞ。」

「うん…」

「…心配すんなよ。そもそも俺が警戒してるだけで、一時間やちょっとで起きる可能性の方が高いんだしさ。」

「でも…可能性はあるんでしょ?」

「まあ…」

 

実際確率としてはかなりのものだろう。

冥界神のような奴でなければ、特に問題もあるまい。

敢えて可能性を示唆するなら…記憶の中よりも、現実で何かが起きることの方があり得る。

 

(心配し過ぎってだけならいいけど…)

 

それから少し話して、夜が更けた頃に、二人揃って眠りに付いた。

 

―――――

 

夢の始まりは日常だった。

子供の頃に通っていた小学校の記憶だ。

この記憶の思い出すのには決まった法則も、順番もないだろう。

そして記憶の中を歩む今のような夢。

それ以外の記憶も軽くなら思い出す。

なら何故夢の中に入るのか。

何か重要な情報なのかもしれない。

自分の死、姉の存在、ならば次に俺に関わる重要な情報が、きっと今分かる。

特別なことがある時は、非常に楽しみに思う。

そういうものだろう。

 

 




妹紅の名前は設定上でも自分で付けたらしいですね~調べて始めて知りました。ちなみに本名見つからなかった…
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