東方白望記   作:ジシェ

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五十六話 ~大陸移動~

赤土を踏みしめ、新しい大陸に到達した。

言われた通り土は赤く、また周囲には木の一本もありはしない。

言うなれば砂漠…しかも見える限り全てが砂。

村があるかも期待出来ない。

 

「……」

「これは…」

「何かおかしいのか?陸とはこのような地形では…」

「いや、おかしくはない…けど…外周周った時にさ、村みたいなのとか…もしくはこの赤いのでも砂じゃない場所とか…見覚えないか?」

「ふむ…村は見なかったが、右回りに五日程の地点の陸は、石のように固まっていたな。そちらへ案内しよう。」

「頼む。」

 

案内は継続。

話通り五日程、陸の周りを移動することになった。

 

―――――

 

「これは…!?」

「どうしたの?」

 

案内された陸を見ると、明らかなレンガの地面と、建設中のような工事跡…更に街灯。

間違いなく人の手が加えられた場所だった。

しかし素直に喜ぶことも出来ない。

レンガのいくつかは風化していて、見る陰はあっても、そのものの形は保っていなかった。

つまり長い間放置されていたということだ。

 

「……」

「すまないがこれ以上の場所はこちらも分からない。」

「いや…ありがとう。ここで十分だ。」

 

少しの挨拶をして、案内役の人魚と別れ散策を開始した。

 

「…人の気配もない…」

「でもこれって…」

「ああ。多分町か村の跡だ。」

 

少し進んだ場所に、少し大きい程度の町のようなもの…跡地があった。

人の気配はなく、家屋は崩れ、街灯は折れて、ゴーストタウンもいいとこだ。

 

「どうして放置されてるんだろう…」

「さあな。妖怪かなんかに襲われて逃げたか…はたまた内戦でも起きたか…事情はよく分からないが、生き残りがいれば近くにいるかもしれない。とりあえず少し漁って、何もなければ移動しよう。」

「うん。とりあえず海から真っ直ぐ…えっと…西?に向かおうか。」

「そうしよう。」

 

それから散策の結果、更に滅びた町が四ヶ所…やはり何かに襲われたのだろう。

二ヶ所程は、戦闘の跡も残っていた。

 

「……酷い…」

「ああ。きっとまだあるんだろうな…町を探し続けてみよう。」

「分かったよ。」

 

―――――

 

更に数日、歩くこと百数キロの地点に、ようやく人を見つけた。

十歳程度の子供が、バケツを持って歩いていた。

 

「あれって…」

「砂漠だからな…水の確保が一番大変なんだろ。おーい!」

「!?………」

「え!?ちょっと!?」

 

バケツを落として走り出してしまった。

突然声を掛けたから驚いたのか。

もしくは…

 

「追うぞ!」

「うん!」

 

子供の走りと飛ぶ俺達…追い付くのに時間はかからず、数秒で捕まえた。

 

「どうして逃げるの?」

「――!―…!」

「!英語か?」

「英語?」

「俺達とは違う言葉ってことだ。えっと…離せ…来るな…危ない?」

 

要約…危ないから来るな。

子供が言うにしては物騒なものだ。

これまでの町のことからして、水取りに来てた子供がこんなこと言うなど、住処が既に支配されてるくらいしかないだろう。

もしくは英訳ミスしてるだけで、俺達のことを危険な存在と認識しているのかもしれない。

こんなことなら英語の勉強すればよかった(最高78点)

聞き取れるか分からないけど…

 

「―――」

「―!――…」

「―――」

「待って望。分かる言葉で喋って。」

「――おう。とりあえず事情は分かった。て言っても子供が知ることなんて少ないけどな。」

「町がああだった理由聞いたの?」

「ああ。やっぱり襲われたらしい。しかも滅んだ町の住民全員捕らえて従わせてるようだ。」

「…妖怪がわざわざそんなこと?」

「ないな。偉ぶった人間がやったか、人間に思考の近い妖怪か、何にせよ放ってはおけないな。」

「そうだね。どんな相手だって負けないよ!」

「しかし…どうもトラブルに巻き込まれる運命みたいだな…」

「自分から首突っ込むくせに…」

 

 




東方キャラ…関係ある話だけど…時代的にキャラ出せねぇー…
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