東方白望記   作:ジシェ

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時間空き過ぎて構成忘れました。んでいつも通ーり思い付き製作開始じゃー!…遅くてごめんなさい。


六十二話 ~無間の牢獄~

加減を止めた奴の攻撃は、威力も数も桁違いだった。

同じように能力を乱射してくるが、その一つ一つが必殺…範囲も広く、もはや回避の選択肢すらなくなった。

消滅させ続けてもじり貧だ。

しかも館は粉微塵…太陽に当てられて平気そうだ。

弱点も宛にならない。

正直負ける可能性を考えたのは鬼子母神以来初めてだ。

最も今回はこちらの加減が前提…実力は遥かにあいつの方が上だ。

 

(まだか妹紅…!)

 

耐え続けて時を待つ。

笑みを浮かべながら攻撃を受け続ける俺の姿は、端から見れば不気味の一言に尽きる。

そんな様子に怒りを、苛立ちを露にする吸血鬼が一人。

 

「貴様…いつまで防ぎ続けるつもりだ!何故戦わん…!?何故そう我を嘲る…!?誇りも信念も…執念すらない貴様が!我を愚弄するかぁ!」

「…そんなに戦いたいならやってやるよ。」

 

激化する攻撃を防ぎ続けたのは、苛立たせるため。

苛立たせて攻撃を単調化させれば、周りへの注意はなくなる。

そも最初から俺がしてるのは、あくまでも時間稼ぎ。

殺さず生かし、俺にだけ集中させること。

これが俺の目的だ。

故に…

 

「かかってこい。」

「――!沈め!人間がぁー!」

 

―二つの意味での時間稼ぎだ。

 

「!?」

「気付いたか…そうだよ…俺が無駄に防ぎ続けてたと思うか?」

「この…!どこまでも卑劣な…」

「狡猾と言ってもらおうか。さぁ…防ぐか避けるか…どこまで出来るかな?」

 

攻撃を無力化させるための消滅の障壁。

そしてじわじわと呑み込み、俺の世界に引き込む創造の結界。

そこに待つのは…奴の能力を越える数と力。

 

「ようこそ…俺の世界へ…!なぁに安心しな?この空間で死ぬことはないさ。即座に蘇えらせてやるよ…」

「……っ!」

 

無限の弾幕…無限の世界…奴は攻撃するだけじり貧だ。

 

「――!嘗めるなぁー!」

 

どうやら吸血鬼本来の力を解放したようだ。

血が辺り一帯に広がり、槍や獣になって防ぐ。

ほぼ全ての血液を消費しているだろう。

 

(それで死なれたら再生も出来ないし…厄介な…)

 

まあ体が残れば血は輸血でもすればいい。

生きてさえいればそれでいい。

精神的にも身体的にも苦しみ続けろ。

例え能力の全てを使おうと、自らの最高の力を使い切ろうと、苦しむのはお前だ。

大小様々、形もバラバラ、威力は軽く国を滅ぼせる程であり、数は過去最高。

奪った力で、体で、地位で、好き勝手した略奪者は、ここで終わりを迎えるのだ。

 

(そろそろか…)

 

その考えと同時に、妹紅と過ごした仮拠点から、巨大な火柱が上がる。

手紙は届いたようだ。

 

『この手紙を見たら、ノーチェや他の人を巻き込まないよう、全力で力を使え。全部燃やし尽くすつもりで本気でな。』

 

説明もほとんど無しに力を使えっていう指示、良くやってくれた。

ほんの少しでも紫が注意を向ける程度…それが重要だった。

これなら十分…

 

「なあ吸血鬼…もし今能力を解除したら…ここはどうなると思う?」

「何…?」

 

こいつとしては好都合だろう。

自分を縛った空間を解除すると言っているのだから。

しかし安直過ぎる。

能力を解除し、その答えを示す。

この空間は、俺の能力…力の全てで作られている。

詰まるところ力の制御を失い、暴走した俺の霊力が、空間を突破して放出される。

そして俺の力は無駄な程に強力であり、あり得ない程多い。

空間から放出されるなら、空間の中にいた奴はどうなるか。

強大な力の奔流に飲まれることだろう。

それこそ、無限に続く牢獄だ。

 

「貴様…我を道ずれに…!?」

「そうでもしないと止められないだろ?」

「おのれぇ…人間風情がぁ!」

 

止めようと攻撃するが、もう遅い。

逃れることはもう出来ない。

 

「俺と一緒に死に続けようぜ?」

 

死の牢獄の完成だ。

最早制御も効かない。

捕らえるために力をほぼ全て注ぎ込んだ故に、放出が終わる時は俺にも分からない。

貯めた力を放出しただけだが、俺がここにいる以上、俺が力尽きるまで永遠に続く。

そして霊力の限界は、到達したことのないもの。

吸血鬼の牢獄にはこれ以上ない。

しかしここからが本番だ。

 

―――――

 

望の手紙を見て、倒れる程火柱を上げたけれど…何の意味があるか分からない。

それ以前に置いて行ったことが一番許せない。

ノーチェが心配してるけど、倒れるのは慣れてる。

だから大丈夫…

 

「人間には過ぎた力ね。」

「!?」

「……?」

 

伏せた私には見えない位置から、ノーチェじゃない声が聞こえる。

女性の声だ。

 

「望の今の同行者ね?」

 

その声はとても通る綺麗な声で…そしてとても、不快な声だった。

 

 

 




思い付きで書くには間空き過ぎで内容覚えてない。空くほど自分で分からないです…
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