東方白望記   作:ジシェ

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前の30に投稿したと思ってたんですよ…猫に布団トイレにされて寝なかった前日と更にその前ろくに寝てなくて寝落ちました。投稿してないの気付いたの3日でもう投稿10日でいいやと…すみません眠かったんです…


八十一話 ~地上の厄介者~

作業中の土蜘蛛がこちらを向くことはなかった。

過去捕らえた獲物が巣から逃れることはなかったのだろう。

巣に掛かった獲物に注意する必要など本来ない。

蜘蛛にとっての初歩的で最大の罠…その信頼は絶対的。

 

(それがお前の敗因だ!)

 

糸に絡まれた体ごと、巻き付かれた部分を消滅させる。

地面に着地することなく空を蹴って村長へ飛びかかる。

霊力の射出による勢いのまま村長を掴み、土蜘蛛の触れた糸と壁に付いた糸を消滅させた。

村長の繭ごと上へ…俺が落ちた衝撃で糸はない。

土蜘蛛の糸がなければ村長は死んでいた。

せめてもの礼代わりに見逃そう。

多分穴の原因もこいつだし。

土蜘蛛も追っては来るが、所詮壁を走る蜘蛛…飛ぶ俺に追いつくことはない。

それに半端な高度の穴じゃないんだ。

いずれ諦めるだろう。

 

―――――

 

「……大分高かったな…」

 

地上が見えて思わず本音が出た。

その時だった。

目の前に蜘蛛の巣が現れた。

いや…現れたのは巣だけじゃない。

巣があるなら、本体も当然いる。

 

「げ…」

 

土蜘蛛のような人の体はなく、ただ巨大な蜘蛛が大量に現れた。

おそらく子供だろう。

水のおかげで地上までは出てないようだが、巣を伝って出るのも難しくないはず。

となると始末するしかないだろう。

 

「悪いが…通してもらうぞ…!」

 

いつか神妖を焼いた炎塊…それはほぼ全ての蜘蛛を焼き殺した。

それに着いていく形で、地上に勢いよく飛び出した。

 

『うああ!?』

 

情けない声を上げながら倒れ込む人影に気付き、目の前に着地してやった。

 

「…ただいま。」

「…おかえり…」

 

まるで家にでも帰ったような返事をしあい、倒れる見者を起こした。

 

―――――

 

あの後村長を繭から取り出して、地下について聞いてみた。

何か知っていることはないかと。

しかし村長は何も知らなかった。

…村長は。

 

「―――cam on」

「どうだった?」

「やっぱり知ってたよ。」

 

村長は地下について知らなかったが、どうやら各地から来ているだけあって情報はかなりあった。

土蜘蛛がいたという伝承も聞けた。

鬼がいたという口伝も聞いた。

厄の神とやらもいるらしい。

一番の情報は…悟り妖怪がいるらしい。

やはりこの地底は幻想郷の旧地獄に後々なる場所のようだ。

土蜘蛛も別人、鬼も萃香たちがいないのは分かっている。

厄神は…知らないが、悟り妖怪はあの二人だろうか。

いや…吸血鬼のように親かもしれない。

とにかく地上にいられない連中がいる場所には間違いない。

 

「行ってみるか…」

「…ちゃんと計画立てて行きなよ?」

 

先の騒動で俺の強さは分かったようで、止める気配を微塵も感じない。

 

「当たり前だろ?話してみるいい機会だ。共存を望む紫のためにも、人喰いを説得出来りゃでかい。」

「…紫さんのために…君にとって、彼女はなんなんだい?」

「…何だ突然?」

「いや…考えると疑問に思わない方がおかしいだろう?伝承で君は彼女の使い。でも実際はただの友人。それなのに命を懸けて彼女の願いを叶えようとする。友人にしては必死過ぎて、恋人なら興味がなさ過ぎる。でも家族でもなさそうだし、不思議じゃないかい?」

「………」

 

(言われてみれば…紫だけじゃない…他の人達も…)

 

目の前の見者でさえ、俺は…他者を何だと思っているんだ?

 

 




cam onーベトナム語のありがとう
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