東方白望記   作:ジシェ

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ちょっとゲームのイベント重なって周回とかナイトレインとか他ゲームとかやってたらいつの間にか…20には更新またしたいですね…


九十三話 ~lunatic shooter~

「予想より速かったですね。ここから旅となると海を渡るはずですし…」

「三ヶ月さ迷えば大分時間経ったと思うが…」

「そうだよ!月一でって言ってたのに!」

 

さとりのように地理とかかる時間の予測が出来れば三ヶ月は速く。

こいしのように知る情報が少ないと遅く感じるようだ。

俺は自分を理解してるから速いと思う。

まあこいしの反応が妥当だが。

見る限り二人の様子はあまり変わりない。

狼男も結局まだ来てないようだ。

動物は増えてるが。

何でも子供が産まれたらしい…犬猫、そしてひよこと亀と大分一気に。

その世話のため、町の妖怪もちょくちょく顔を出すようになったらしい。

それもさとり自身が頼みに出たらしい。

ちゃんと回復に向かっているようで安心だ。

 

「そういえば紫は来てたのか?」

「それなら丁度今日…」

「貴方の後ろよ。」

「……驚くと思うか?」

「あら残念。貴方が来るとはとても思えなくてねぇ…月一で私は来てたわよ?」

「正直すまん。」

「こいしに言いなさいな。何か用だったかしら?」

「いや?確認しただけだ。二人の顔見に来ただけだしな。まあ…今日は泊めてくれ…」

「お兄ちゃん泊まるの!?」

 

無邪気に喜ぶこいしの姿は俺の知る…前世で見た姿そのものだ。

時間が経って何か変わるかとも心配したが、第三の眼がなかろうと、心は何も変わらない。

こいしは無邪気な子供だし、さとりは冷静沈着なこいしの姉。

 

(心配いらないな…)

「ああ。霊力少なくてな。三ヶ月飛び続け…まあ休みはしたが、流石に回復しきらん。」

「珍しいわね?貴方の膨大な霊力が尽きるなんて…」

「あー…飛びながら新しい技考えててな…」

「技?」

「私との戦いの時の…あの弾幕を喰らった力のようなものですか?」

「おう。想像は出来るんだがな…細かい調整がな…」

「へぇ…想像出来てるなら、私が協力してあげましょうか?正直気になるわ。貴方の技というものがね?」

「……そうだな…なら一つ勝負といくか。」

「いいわよ。そうと決まれば…」

 

紫の指が弾かれた瞬間、足元に隙間が開かれる。

 

「移動しましょう?」

「この野郎…」

 

―――――

 

「さあて…やるか。」

「それでどんなものを創ったのかしら?」

 

七大罪などこの時代では広まっていない。

というか存在しない。

だから説明は難しい。

だから別の言葉に例える。

強欲は模倣、暴食は吸収。

なら他はどうなのか。

嫉妬は他者を妬み、対象を『拒絶』する。

怠惰は堕落を極め、思考を『停止』する。

憤怒は怒りに塗れ、全てを『破壊』する。

傲慢と色欲はまだ思いつかないが、拒絶に停止に破壊と、十分な想像は出来ている。

調整が出来ないのは全てだが。

 

「拒絶、停止、破壊。創ったのは三つだ。ただ上手く扱うのにまだ慣れない。」

「分かりやすいじゃない。そこまで出来てて扱えないの?」

「拒絶は壁だ。俺は創造はそんなに得意じゃなくてな。耐久と『付加』に苦戦してる。」

「付加?」

「拒絶の壁に力を与える。そこまでしなきゃ技じゃないだろ?停止は正確には座標の固定…分かりやすいけど、速さが足りない。」

「なら破壊は?それこそ簡単に思うけれど?」

「……これが一番難しいよ。何せ破壊のイメージが途切れれば消滅になる。戦闘じゃ過剰過ぎて使えん。」

「へぇ…でもそれなら私との戦闘は適役ね。」

 

紫の周りに弾幕が現れる。

過去類を見ない程の数。

それこそ…妖力に物を言わせた数と力。

 

「私ぐらいしか…ここまで出来ないものね?」

「…そうだな。」

 

無限にも思う数の弾幕は今尚増え続け、その向かう先は全て…当然の如く俺だ。

使いこなせなければ大量の弾幕をその身に受ける。

これこそまさに…

 

【八雲 紫 lunatic mode start】

 

 




色欲は望に合うのが思いつかない。傲慢はまじで想像できない。
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