詭弁ですよ!霊夢ちゃん!   作:名は体を表す

10 / 71
妖夢ちゃんは存在が可愛いの化身なのでヒロイン候補ですよ?

本編と全く関係ない話ですが、画像検索で妖夢ちゃん検索してると希にサイトウ(ポケモン)がヒットする現象ってなんですか?
と調べたら『カップやきそば現象』とか言うらしいですね。なるほど。


本編と特に関係ないけど、妖夢ちゃん一位おめでとう!

 紅い霧が晴れても夏真っ盛りである。夏真っ盛りということは、つまり暑いのである。暑いということは、時たま頭溶けたんか?と言うような依頼が来ることもある。

 

「『氷の妖精を捕獲してきてください』……なんだと思ってんだこらぁ」

 

 依頼は依頼……なのだが、この手の依頼を一度受けてしまえばいずれ自分の首を締める結果になるのは分かっている。

 特に妖精に関しては、襲われたりイタズラされたりした時においはらう程度にして、自分から積極的に妖精と関わっていくのはわりとタブーに当たる。別にそういうルールがあるというわけではないが、妖精は自然の化身。なめて掛かれば後で痛い目をみるのは当たり前である。

 

 まあ、それはそれとして俺も各種エレメンタルが尽きてしまい、属性魔法がロクに使えないので妖精たちから分けて貰う。特に今の時期は氷のエレメンタルをよく使うのに在庫が無いから採りに行かなければならない。

 

「はんじょーはんじょーしょーばいはんじょ~」

 

 朝早くから、自作の『商売を称える歌』を歌いながら人里近くの森を歩き回る。すると歌声に釣られて、妖精がふわふわ飛んできた。

 

「あっ詭弁じゃん!」

 

「よぅサニー。今日はお前ひとりか?」

 

「スターとルナは今別行動中よ!」

 

 光を操る妖精ことサニーミルク。妖精の中では強い方なのだが、如何せん比較対象が妖精。まあ『ちゃんと名前を持っている』というのは一つの指標ではある。つまり人里内でもそれなりに厄介と知られているということだ。

 

「今日も()()採りに来たの?」

 

「んぃ、持ってるか?」

 

「いっぱいあるわよ!」

 

 アレとはエレメンタルの事である。エレメンタルは超自然的な結晶で、妖精達はこれらを好んで集めている。反エントロピー物質がどうのとか言われたけど詳しいことは知らーん。

 とにかく、エレメンタルを集めるには自分の足で歩いて見つけるのも良いが、一番手っ取り早いのは妖精達が集めているのを貰う事だな。

 

「なんで妖精はエレメンタルを集めるんだ?」

 

「ん?だってなんかキレイじゃない?」

 

 とのこと。実用性の無い物をコレクションしたがるのは人も妖精も変わらないらしい。まあ、実用性はあるんだけど。

 

「はいっ!」

 

「おう」

 

「ん!」

 

「んぅ」

 

 サニーミルクが服から出したエレメンタルを受け取り、そのファサファサした髪を撫でる。

 サニー含め一部の妖精達には『エレメンタルを渡す代わりに頭を撫でる』という約束を結んでいる。妖精達は見た目相応の子供精神なので、時折こういった肉体的な繋がりを欲しがる……らしい。

 そこ、ヒモに通帳渡す女の子の関係って目で見るな。

 

「ありがとうなサニー、お陰ですごい助かった。……サニーはエレメンタル探すのが上手だなぁ」

 

「んへへぇ……」

 

 カワイイ。

 時々勘違いされるが、俺は別に子供が嫌いなわけではない。子供相手に性的興奮しないだけで、子供を愛らしいと思う気持ちまでは死んじゃいない。……ほ、ホントだよ?

 そしてサニーの気が済むまで頭や首の後ろ、羽の付け根を撫でてやる。

 

「ん、んっ」

 

「んぅ?もういいのか?」

 

「うんっ!る、ルナやスターの様子も見に行かなくちゃ!」

 

 急に身をよじったと思えば、パッと跳ねるように飛んでいった。

 

「またねー!」

 

「おーぅ、またよろしくなー」

 

 スターに会ってざっくり小半時(30分)。俺一人で集めるよりも遥かに多いエレメンタルが手元に残るが、まだまだ必要数には足りない。エレメンタルの採集を続ける事にした。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 あれからまた暫くしてお昼時。光をそれなりに遮る森の中とはいえ、今は夏。身体の内側からじっくり蒸されるような暑さを払うように竹で出来た水筒の中身を飲む。

 集めたエレメンタルはそこそこ。日常的に使う分には間に合うが、奥の手としてもっと回収しておきたい所。

 

 何者かによって斬り倒されていた樹の切り株に腰掛け、持ってきていた弁当を食べる。人里では朝と夕の1日2食がまだ主流だが俺は朝昼夕3食しっかり食べるぜ。弁当の中身は野牛の焼肉弁当。うーん豪華。

 

「良い匂いがするわね」

 

 茂みをかき分ける音と共に現れたのは人狼の今泉影狼。焼肉の匂いに釣られて来たのか?

 さて、端から見れば妖怪に襲われそうな人間……という構図なのだが、俺には絶対に人狼に襲われない秘策がある。

 

「『加熱魔法(エンチャントファイア)』!」

 

「アォン!?」

 

 弁当の中にある野牛の肉を加熱し、じうじうと良い匂いを撒きながら人狼の前に垂らす。

 

「待て!待てだぞ……」

 

「クゥ、クゥ……」

 

「……お手!」

 

「アォン!」

 

「おかわり!」

 

「ワォン!」

 

「伏せ!」

 

「クォン!」

 

「逆立ち!」

 

「ワ、ワォン……!」

 

 スカートが翻ってナイスパンツ。じゃなくて。

 

「良し、いいぞ!」

 

「アォン!」

 

 鼻先にぶら下げていた肉を影狼ちゃんにあげる。

 

「ヨシヨシ、影狼ちゃんは賢くて偉いぞー」

 

「わふぅ」

 

 影狼ちゃんの頭や耳の後ろ、首の裏をわしわし撫でる。扱いが完全に犬のそれ。

 勿論、出会ったばかりはこんなことする関係では無かったが、気がつけばこんな感じになっていた。

 

 なお、この時調子にのって影狼ちゃんのお尻や胸を撫でると噛みつかれるので注意(5敗)

 

「……って、私は犬じゃないわよ!」

 

 膝の上でゴロゴロしてた影狼ちゃんが突如立ち上がって怒り出す。しかしそれは影狼ちゃんがナデナデに満足した証拠で、ある意味ここまでが一連の流れである。

 弁当の肉が無くなったが、こんなこともあろうかと漬物を持ってきているのでそれを齧りながらご飯を食べる。

 ……影狼ちゃんの視線を感じる。

 

「……漬物も欲しいの?」

 

「べっ、別に最近食べてないなーとか思ってないから!」

 

 人狼だけに嘘つきだなぁ。

 仕方ない、漬物を箸でつまんで影狼ちゃんに食べさせる。

 

「はいアーン」

 

「いっ、いらないわよ!」

 

「はいアーン」

 

「べ、別にいらないってば……!」

 

「はいアーン」

 

「……もう!食べれば良いんでしょ!」

 

 勝ったな……。

 パクっ、カリカリ……とようやく漬物を食べる影狼ちゃん。

 ……尻尾がフリフリ揺れて喜んでるのが分かるのって……凄い良いよね。

 

「どうだった?」

 

「べ、別に……普通に美味しかったわ……」

 

「そうじゃなくて間接キス」

 

「ブフッ!!?」

 

 漬物をつまんだ箸は、当然俺が今使っている箸だ。まあ、つまりそういうことである。

 

「こっ、ここ……」

 

「こ?」

 

「怖いわー!!人間怖いわー!!」

 

 顔を真っ赤にしながら何処かに逃走した影狼ちゃん。大変かわいかったです。

 ……さて、弁当食うか。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 あちこち移動しながらエレメンタルを回収し続け、十分な量を集め終えた時には太陽はそれなりに大きく傾いていた。昼と夕方の間くらいか。

 さて帰るか……と踵を返すと、緑髪で赤いチェック柄のスカートを着た女性が立っていた。

 

「こんにちは」

 

「ヒェ……こ、こんにちは幽香ちゃん……」

 

 何を隠そう危険度極高の妖怪、風見幽香が目の前に立っていた。

 ちなみに名前を呼ぶ時に『幽香()()()』と呼ばないとわりと本気で殴られる。

 そして、里の外で会う度に殺されかけるのがもはやお決まりパターンになりつつある今日この頃なんですけども。

 

「吸血鬼と一戦やりあったそうね」

 

「まあ、一応ね……」

 

「それなら、多少は強くなったわね?」

 

 問答無用と言わんばかりに踏み込んで殴り掛かってくる幽香ちゃん。幽香ちゃんは弱いもの苛めが大好きで、俺みたいな多少強い程度の人間を見るとつい苛めたくなるそうな。止めて。

 顔に向かって突き出された拳を左の掌で受け流し、右の拳を幽香ちゃんの顔に向かって返す。

 

 ガァン!

 

 岩同士がぶつかったような、およそ人体から出てはいけないような快音を響かせて俺の拳と幽香ちゃんの額が衝突した。

 

「腰が入ってないわね」

 

「そりゃぁ本命じゃないからなぁ!」

 

 幽香ちゃんの額に当てた拳から魔力糸を出し、額と拳を繋げる。そして繋がった右の拳を引く勢いに乗せて、魔力と霊力を混ぜ合わせて強化した左拳で幽香ちゃんの腹を殴るっ!!

 

「今のはちょっと効いたわよ」

 

「ちょっとかよ……」

 

 まるで余裕そうな顔で俺の左拳を掴み、持ち前の腕力だけで俺を放り投げた。

 

「レベルを上げるわよ?」

 

「勘弁してぇ……」

 

 ドンッ!!

 地面が爆発したかのような音を立てて再び肉薄する幽香ちゃん。

 俺は持っていたエレメンタルの使用を決断する。

 

「『電光石火(ライトニングボルト)』!!」

 

 雷の速度で放たれる魔法で幽香ちゃんを迎え撃つ。だが幽香ちゃんは、放たれた魔法の雷を手に持っていた傘で叩き落とした。いや、うそやろ。

 

「これで終わりかしら?」

 

「まだまだっ!『帯電(スパーク)』!」

 

 魔法の雷で出来た鎧を纏い、肉薄する幽香ちゃんを迎撃する。高電圧の鎧で、振り下ろされた幽香ちゃんの傘を両手で受け止め……

 バギッ!

 

「い"ィ"っだぁっ!!!」

 

「妖怪の攻撃を素手で受け止めるなんて自殺行為よ?」

 

 ちょっと手が痺れたわ……と手を払いながら言う幽香ちゃん。そして両腕の骨がバキバキに折れた俺。回復魔法(リジェネ)

 

 ……と、人里の外で幽香ちゃんと出会えば、その瞬間幽香ちゃんが攻撃を仕掛けてきて半強制的に『訓練』が始まる。まあご覧の通り殺されはしないが、逆に言えば死なない程度に()()()()()()()

 

「さぁ、まだまだ行くわよ?」

 

「ひぃ」

 

 俺を苛めるのが心底楽しいのか、終始笑顔のまま俺をボロボロに()()幽香ちゃん。ちなみに俺は楽しくない。

 

「うふふ。もっと強くなりなさい、詭弁。そうしたら……いえ、なんでもないわ。それじゃあね?」

 

 そうして気が済んだら、ボロボロの俺を人里入口に放り投げて去っていく。くすん……

 

 

 幽香ちゃんのおっぱいがばるんばるん揺れてなかったら挫けてたぜ!!!

 

 

「よう詭弁!また今日もこっぴどくヤラれたなぁ!」

 

「あ、便利屋のにーちゃんがまた血だらけで帰ってきたー!」

 

 なお、ボロボロになって帰ってくるのは毎度の事なので、もはや誰も俺の事を心配してくれないのである!哀しみ!




妖夢「……あれっ!?出番は!??」
クズ「誰も妖夢ちゃんが出るなんて言ってないだろ」

詭弁は三食肉が食べられるくらいには裕福な暮らしをしています。しかし貯金はしないので、依頼で得た金銭はガンガン使って里の経済を回しています。偉い子!
そしてゆうかりんは好きな男の子にはツンツンしちゃう系女子!とてもKAWAII!!


皆さん、最近忘れてることがあるんじゃないんですか……?
そうだね!感想だよね!!!書いて!
あ、あとぉ……私の好きな色の話なんですけどぉ……私、黄色より赤の方が好きだなぁ……。赤い色……良いなぁ……。
評価の話です!!!皆!オラに評価を分けてくれ!!あと一言評価入れてくれたら、作者のマイページでスグに分かるから是非一言評価入れてくれよなっ!俺は赤色が好きだからなっ!(強欲)

感想欄も面白いことで有名な私の小説!(自惚れ)
特に意味は無くても感想欄も是非覗いていってください……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。