詭弁ですよ!霊夢ちゃん!   作:名は体を表す

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最近休みが取れなくて常に寝不足気味なんですけどもー。

stage3 原作では慧音先生がボスでしたが……?


そこ行くお姫様、ちょっとお待ちくださいな!

 既に真夜中と言っても差し支えない時間……なのだが、夜が止まっているせいで正確な時刻が分からなくなってきた。

 

「それで今度は何処に向かってるんだ?」

 

「んぃ、まあとりあえず本命の所にでも……」

 

「なんだ、本命があるならなんで最初ッからそこに向かわないんだ?」

 

「霊夢ちゃんに纏めてシバかれる未来しか見えなかったからな」

 

「あぁ……」

 

 まあ、本命とは言っても異変の犯人か或いはそれを知っていそうな相手と言うべきか。

 そんな訳で迷いの竹林入り口に来たのだが……目の前に妖夢ちゃんと幽々子ちゃん二人が現れた。

 

「あらあら、詭弁と萃香じゃない。珍しい組み合わせね」

 

「亡霊と半人前がこんなところに居る方が珍しいけど」

 

「そりゃ異変なんだもの」

 

「月を欠けさせた犯人は……まさか詭弁さん!?」

 

「なんで俺が月を欠けさせなきゃならんのだ」

 

「咲夜さんに満月をプレゼントして、自分は本物の月を奪った……とか?」

 

「なるほど。そういうのもロマンあって良いなぁ」

 

「自白しましたね!今すぐ月を戻せば痛い目を見なくて済みますよ!!」

 

「妖夢?今のは自白じゃないと思うんだけど……」

 

「えっ?じゃ、じゃあ夜を止めているのは詭弁さんの仕業ですか!?」

 

「俺がどうやって夜を止めるって?」

 

「それは……詭弁さんの変な魔法で……」

 

「変な魔法とか言うな。ちょっと風を操ってスカートをめくりあげたりするだけだ」

 

「やっぱり変な魔法じゃないですか!!」

 

「だから変な魔法じゃないぞ。この時期スカートの中が蒸れて大変そうだから換気をするために風を送ってるだけなんだから。そーれチンカラホイ」

 

「止めてくださいっ!!!」

 

「あーもー、話が進まない。とりあえずぶっ飛ばす!」

 

「鬼は短気でいけないわね。まあ話が進まないってのには同意するけど」

 

「妖夢ちゃん後ろに幽霊がっ!」

 

「ひゃぁぁぁ!!!……って幽々子様じゃないですか!」

 

 そして始まる二対二の弾幕勝負。幽々子ちゃんは相変わらず蝶のように綺麗な弾幕を張り、妖夢ちゃんは刀を用いた真っ直ぐな弾幕を放つ。

 二人の弾幕が緻密に絡み合い、難解な絵画のように逃げ道のない弾幕の花を開かせた。

 

「そぉぉらあああ!!!萃符『戸隠山投げ』!」

 

 そんなこと知るかと言わんばかりの力業で、その弾幕の花を打ち破ってそのまま幽々子ちゃんまで岩を届かせ……

 

 断命剣「冥想斬」

 

 る事はなく、妖夢ちゃんによって岩は切り捨てられた。

 

「妖怪の鍛え上げた楼観剣に斬れぬものなど、少ししかない!」

 

「それ気に入ってるの?」

 

「っ!?」

 

 岩を斬って()()()()()()隙を突いて、伊吹萃香が投げた岩の影に添うように駆け抜ける。そして斬られた岩から飛び出すように不意を撃つ。

 突きだした陽輝棒の一撃は吸い込まれるように妖夢ちゃんの重心に当たり、体をくの字に折り曲げて突き飛ばした。

 

 そして突き飛んだ妖夢ちゃんの体を避けるように空を飛ぶ幽々子ちゃん。

 

「そこは受け止めてあげるのが優しさでは?」

 

「やーよ。敵を前にして気を抜くこの子が悪いんだから」

 

「不憫だねぇ。ま、だからといって手は抜かないけど」

 

 ゴキリゴキリ、とふっとい音を手首から鳴らす伊吹萃香。

 辺りに蝶を漂わせ、優雅に舞う幽々子ちゃん。

 下から幽々子ちゃんのパンツを覗けないか苦戦する俺。

 

 三者三様の戦闘準備を終えていざ尋常に―――

 

死符「ギャストリドリーム」

鬼符「ミッシングパープルパワー」

人符「現世斬」

 

「どぉわぁーっ!!?なんで!?なんで萃香まで俺を攻撃したぁっ!?」

 

 突如三人から一斉に攻撃を受ける俺。

 

「お前はいい加減真面目に戦いな!」

 

「くっ……おちおち空も飛んでられないなんて……」

 

「や、やっぱりドロワーズではダメなんでしょうか……」

 

 三者三様の目付きで俺を睨み付ける。ひええ……。

 

「ちゃんと真面目に戦いますよぅ……『闇ニ潜ム影(ドッペルブラック)』」

 

 俺の影から、最近気に入っているのか暗褐色の衣服に身を包み、真っ黒のお面を着けた《陰》が現れる。

 

「俺は忍者。裏から裏へ、闇から闇へ、人知れず任務を遂行する男……」

 

「うっわ。忍者だ忍者だ」

 

「変な格好ねぇ」

 

「うわぁ……(カッコいい……)」

 

「……ふっ、女子供にはこの浪漫は分かるまい……」

 

 《陰》、お前は泣いていい。

 《陰》は懐から鎖付き分銅を取り出し、じゃらじゃらと音を立てて振り回す。

 

「忍んでないじゃないの」

 

「忍者は必ず任務を果たす。それが鉄の掟」

 

 じゃらじゃら、じゃらじゃら、と音が辺りに響き渡る。その音に乗じて俺が妖夢ちゃんに向かって踏み込み、陽輝棒を突き出すと妖夢ちゃんはそれを白楼剣で弾いた。

 

「安易な攻撃はもう受けませんっ!!」

 

「おや残念。ところで、《陰》は何処に行ったでしょうか?」

 

「何処にって、そこでずっと鎖を振り回して……っ!??」

 

 鎖がじゃらじゃらと鳴る音はする。だが、《陰》の姿は何処にも見当たらない。

 

「さぁて、《陰》は魔法使いでもある。魔法使いに時間を与えたら、ロクな事にならないぞぉー?()()()()も亡霊故に得意分野だ。妖夢ちゃん、幽々子ちゃんに見つけられるかなぁ?」

 

「くっ……!?」

 

「妖夢、落ち着いて。それじゃぁ詭弁の思うつぼよ?」

 

「しかし……っ!?」

 

「敵は待っちゃくれないぞ!」

 

 ズダンッ!と破裂音が鳴る程強く踏み込む伊吹萃香。その拳と妖夢ちゃんの持つ刀が鍔迫り合いのように撃ち合い、ほんの僅かな抵抗虚しく殴り飛ばされる。

 幽々子ちゃんが、殴り飛ばされた妖夢ちゃんに視線を向けた一瞬、鎖付き分銅が幽々子ちゃんの足に絡み付き拘束する。

 

「幽々子様っ!!」

 

「余所見禁物!」

 

 殴り飛ばされて着地しようとした妖夢ちゃんの隙だらけの脚を陽輝棒で刈る。勢いそのままに妖夢ちゃんは顔から地面に叩きつけられた。

 

「詭弁流捕縛術『早縄』」

 

 魔法ですぐさま綯った縄を使い、高速で妖夢ちゃんを縛り上げる。最近はあまり無くなってきたが、人間の犯罪者をすぐさま無力化するために教わった技術の一つで、今では無意識レベルで行う事が出来る程に身に染みついた技術だ。

 そうしてあっという間に妖夢ちゃんを無力化―――

 

「ちょ、ちょっと!!?なんで亀甲縛りなんですかぁ!!?」

 

「……あれ?」

 

 ちょっと無意識過ぎて思わず妖夢ちゃんを亀甲縛りで縛り上げてしまった。テヘペロ。

 妖夢ちゃんは、両手と両足を揃えて背中側で一つに縛られながらその僅かに膨らんだ胸と股を引っ掛けるように縄を通されて縛られている。これ無意識レベルってヤバイな(戦慄)。

 ま、まあ妖夢ちゃんを無力化した事に変わりないし!

 

「馬鹿野郎!半霊っ!」

 

「あ、やっぶぇ―――」

 

 人化した妖夢ちゃんの半霊によって袈裟懸けに斬られた。

 

「なっ!?詭弁っ!!」

 

「―――忍法『変わり身の術』」

 

 袈裟懸けに斬られた俺の身体は、次の瞬間()に変わった。

 

「ピンチを演出し、華麗に勝利っ!」

 

 そう、此処まではわざとだ。妖夢ちゃん本体を捕縛して気を抜いたところに半霊によって攻撃される。だがそれは罠。狙いは()()()()()半霊だった。……あ、亀甲縛りは本当に無意識だった。

 人化した妖夢ちゃんの半霊を捕まえ、今度は霊力と魔力を混ぜ合わせて作った縄で縛り上げる。こうする事で()()()妖夢ちゃんを無力化するために。

 

「うぅ……悔しい……!」

 

「ははは、まだやるかい幽々子ちゃん?」

 

「くっ……降参するわ……」

 

「で、あんた達が満月を欠けさせた犯人なの?」

 

「違うわよ。私達も月を欠けさせた犯人を追ってるだけなんだから……」

 

「ちぇー。結局詭弁ばっかり動いてたし、つまんない」

 

「飽きたなら帰るか?」

 

「まだっ!」

 

「……詭弁、貴方も大変そうねぇ」

 

「替わってほしいくらいだよ……」

 

 時刻は……丑二つ(だいたい午前2時)……か?夜はまだまだ終わらなさそうだ。

 伊吹萃香が肩に乗り、竹林の中へ向かって歩き出す。

 

 

 

「この縄ほどいてって下さいよー!!!」

 




お察しの通り、原作の主人公達を片っ端から倒していくルートです。
尚、倒された方々は原作システム通りコンティニューしたら30分後に再挑戦になります。そして30分経ってるので詭弁達は既に進んでいるという。ボーナスステージかな?

《陰》忍者になる(コスプレ)

半霊を縛った縄は、以前霊夢と戦った時に使った幽糸結界製です。掴むところ無く半霊を縛るのは難しいですが、一度実体化した半霊を捕まえて縛ると完全に拘束できるという寸法。
半霊を亀甲縛り?誰得……


え?もう見飽きたって?奇遇ですね、私も書き飽きてきたところなんです。ですので……ねえ?感想、書きましょうよ。毎日。書け。書け。書け。書いて♥
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