詭弁ですよ!霊夢ちゃん!   作:名は体を表す

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詭弁君が性転換したら……どうなるか想像つかねぇな!


嫁入り修業って大変そう……男で良かった!(小並感)

 『嫁入り修業』生活二日目。昨日は夜に永遠亭に帰っていった二人だが、今日は朝早くから家に来た。

 

「今日こそ私の『女子力』を見せてあげるわよ!」

 

「もう止めましょうよ姫様……」

 

「なに言ってるのイナバ!まだ始めたばかりじゃないの!」

 

「んぃ、おはよう二人とも。朝から元気だねぇ」

 

「えぇおはよう詭弁。貴方も朝から元気過ぎないッッッ!!?

 

「キャー!!?ちょ、詭弁さん()()なんとかしてください!!」

 

 何言ってんだコイツら。

 と二人の視線の先を追えば詭弁さんの詭弁山が地殻変動を起こしていた。おや失敬。

 

「まぁ朝イチだし、ちょっとした生理現象だ。許せ」

 

「良いから()()鎮めて下さい!!というかその状態で出迎えるとか頭おかしいんですか!?」

 

「生理現象なんだから『鎮まれ』って言って鎮まれば苦労はしない!あと二人はもう嫁入りしたんだから()()くらい慣れないと『夜のオツトメ』なんて出来ないぞ」

 

「嫁入り()()です!!!」

 

「なんなのよ貴方……股間にウサギでも飼ってるの?」

 

「ちょ、姫様!そんなマジマジと見るモンじゃ無いですって!!」

 

 そう言うレーちゃんは、顔を逸らしながらも目線はしっかりと股間を捉えている事は見逃さしてないゾ☆

 

「こんな大きいのがお腹に入るの?絶対痛いじゃないのそんなの……」

 

「冷静に分析しないで下さいー!!」

 

「大丈夫だ。『案ずるより産むが易し』と言うし、そもそも赤ちゃんより小さいチンチンがお腹に入らない訳が無いだろ?」

 

「うーん……そういうものかしら」

 

「だから早く何とかして下さいってば!!姫様!こんな奴との子供とか想像しちゃダメですよ!!」

 

「やっぱり俺と輝夜ちゃんの子供は黒髪で可愛い顔つきなんだろうなぁ」

 

「だから止めろって言ってるでしょうがっ!」

 

 レーちゃんの脚が俺の股間を蹴りあげる……直前に守護術で防ぐ。

 

「おい、勃起不全になったらどうしてくれる」

 

「女の子相手に『勃起』とか言うな!」

 

「何言ってんだ?『風邪引いて熱でた』とか『咳が止まらない』とかの病気の症状は日常的に言うだろ?『勃起不全』も立派な症状なんだから『勃起不全』だけ言っちゃいけない理由がわからないなぁ?」

 

()()おっきくしたまま言うなって言ってるの!」

 

()()ってどこ?ちゃんと言ってもらわないとなぁー?わかんないなぁー?」

 

「だっ、だから!おち……おちん……おちちん……女の子にナニ言わせるのよぉ!!!

 

「自分で勝手に言ったんだろうに。それに『ナニ』を言ったのか、声が小さくてよく聞こえなかったなぁ~?」

 

「じゃらァ!!」

 

 レーちゃんの右ストレートが俺の頬を突き抜ける。

 K.O.!!

 

「朝から元気ねぇイナバ」

 

「誰のせいだと思ってるんですかぁ!!もうヤダぁー!」

 

 

 

 ◆

 

 

 

 ノックアウトから立ち直った時には既に股間の詭弁山も治まっていた。

 

「詭弁、貴方朝食は食べたかしら?」

 

「んぅ、まだ食べてないよ。これから準備しようとしたところ」

 

「ふふ、ならちょうど良かったわ。私が腕によりをかけて食事を作ってあげる!」

 

「おー、料理作れるんだ」

 

「当たり前よ!料理の一つくらい出来ないで何が女よ!」

 

「あら随分自信あるのね」

 

 突然後ろから声がして振り向けば、咲夜ちゃんとメイちゃんがいつの間にか立っていた。いやほんといつの間に。

 

「おはようございます詭弁さん」

 

「あぁ、うん。おはようメイちゃん、咲夜ちゃん。別に何時来ても良いけど、せめて先に一声掛けよ?」

 

「すみません。()()を見たら、つい居ても立ってもいられず……」

 

「コレ?」

 

 そうして見せられたモノは『号外』と書かれた文々。新聞だった。中身を読んでいくと……

 

「えー何々……『人間の英雄、異変の首謀者を愛玩奴隷にする!!』……ほう」

 

 内容を読み進めていくと、先の『永夜異変』の首謀者()()()()『八意永琳』『蓬莱山輝夜』を倒して朝を取り戻した()()()()が、黒幕である『蓬莱山輝夜』とそのペットのウサギを自宅で()()事にした。写真は()()()に家事を教える図である……。と、的を射ているんだかそうじゃないんだかよくわからない号外新聞だった。

 

「夜を止めたのは霊夢ちゃん達なんだがなぁ」

 

「突っ込む所ソコですか?」

 

「んぃ?じゃぁ『人間の英雄』って所?」

 

「そうじゃなくて!詭弁さんと女の子が同棲しているということが問題なんです!」

 

「なんで?俺だってもう女の子と結婚しても可笑しくない歳だし、なんの問題も無くない?」

 

「っ……もう!」

 

 頬を膨らませて『不満です!!』と表情で表現するメイちゃん。可愛い。

 

「ふふん。『他人』がヒトの家庭事情に首を突っ込むなんて烏滸がましいわよ?」

 

「つまり俺とメイちゃんが『家族』になれば良いんだね!というわけでメイちゃんも俺の所に嫁入りしなよ!」

 

「ぶぇえ!?な、なにを急にそんなっ!?」

 

「美鈴、落ち着きなさい。詭弁、貴方もからかわないの」

 

「本気なのに……。で、朝から二人とも何の用かな?朝食もまだなんだけど」

 

「そう、その『食事』に用があるのよ。ねぇ蓬莱山さん?」

 

「な、何よ……」

 

「貴方の作る『朝食』、私達にも食べさせてもらえるかしら?」

 

「はぁ?なんでそんなことしなきゃならないのよ。詭弁にご飯作るのと貴方達にご飯作るのじゃ意味が違ってくるでしょう?」

 

「『嫁入り修業』をしてるんでしょう?私も美鈴も、料理に関しては一家言有るのよ」

 

「そういえば宴会で出てくる料理はだいたい咲夜ちゃんが作ってるし、メイちゃんの中華料理は凄い美味しいよね」

 

「『食事』とは妖怪にとっては只の娯楽以上にはならない……ですが、()()()()()()()は違います。食べたものは消化吸収され、彼の血肉となるのです。味だけでなく、栄養を考えなければ詭弁さんは力を発揮出来なくなります」

 

 わお、そんなに思ってくれるなんて。これも愛だよ!

 ニコニコしながらメイちゃんを見ると、自分が言ってる事の意味に気が付いたのか赤面するメイちゃん。結婚しよ。

 

「とっ、とにかく!人間の詭弁さんに変なモノ食べさせて体調崩しでもしたらタダじゃ済みませんからね!!」

 

「……まあ、詭弁なら()()()()のモノじゃない限り女の子から出された料理は全部食べるでしょうね」

 

「流石咲夜ちゃん俺の事分かってるぅ」

 

「うるさい」

 

「なによ馬鹿にして!永琳だって私の作る料理を食べて褒めてくれたのよ!?」

 

「ええっ!?姫様料理作った事あるんですか!?」

 

「イナバまで!!あるに決まってるでしょ!!結構前の事だけど……

 

「まあまあ、そこまで言うのなら見せてもらおうじゃぁないか。月のお姫様の料理の腕を!あ、冷蔵庫に入ってる食材は好きに使っていいからね。どうせ今日買い物に行くつもりだったし」

 

「ふふん、見てなさい!美味しい朝食作って度肝を抜いてあげるわ!」

 

()()より()()を抜いてほし―――」

 

 次の瞬間、拳が頬に突き刺さりナイフが太ももに突き刺さり弾丸型の光弾が眉間に突き刺さる。

 

「去勢しないとダメかしらね」

 

「去勢しないとダメですね」

 

「去勢するならお師匠様も力を貸してくれると思います」

 

「去勢去勢ってお前ら人の股間事情なんだと思ってんだ!!!」

 

 一瞬で重症を負った俺は回復魔法を唱え続ける。ぴえん。

 

 

 そうして少し時間が経ち、輝夜ちゃんが『朝食』を持ってきた。

 

「『プレーンオムレツ』に『焼きベーコン』よ!」

 

「……普通ね」

 

「普通ですね」

 

「普通だねぇ」

 

「……あ、あはは」

 

()()って何よ!!?ちゃんと朝食らしいチョイスでしょうが!!」

 

「いやぁ、『月のお姫様』な訳だからなんかもっと凄いモン来るのかと思ってた」

 

「いい加減にしないと怒るわよ!?」

 

「んにぃ……まあいいや、とりあえず食べてみようか。頂きます」

 

 そうしてまずオムレツをぱくり。……うん。新鮮な卵の風味と香ばしい味があって美味しい。

 次にベーコンをぱくり。……うん。ガリッとした食感で中が若干トロォとしてて美味しい。

 

「…………あの、姫様。調味料って知ってます?」

 

「片やただ溶いた卵を焼いただけ。片や加工済みベーコンを焼いただけ。これでよく『料理が出来る』とほざけましたね」

 

「しかもオムレツは火力強すぎて焦げてますし、ベーコンに至っては中まで火は通っていない。なんなんですかコレ」

 

「思った以上の酷評!?き、詭弁!美味しいわよね!?永琳も絶賛してたもの!!美味しいに決まってるわよね!!」

 

「ん?んー……あのさ咲夜ちゃん、仮にこの料理を出したのがレミリア嬢だとしたらどう思う?」

 

「お嬢様だったら?お嬢様が料理なんてするかしら……?」

 

「いつも咲夜ちゃんが料理してるのを見て、『少しでも咲夜の負担を軽くしよう』という健気な気持ちを持って料理をするんだ。勿論初めは包丁すらたどたどしく持って、フライパンの使い方にも不慣れなレミリア嬢が一生懸命作ったオムレツと焼きベーコンだ。『咲夜、今日の朝食は私が作ったわ。何か感想を言いなさい』って感じで、無い胸を張りながら背中の羽をパタつかせて咲夜ちゃんの感想を待ってるんだ。なんて言う?」

 

「『美味しいに決まってるじゃないですか。お嬢様のお手製なんですから』……あぁ、そういう事ね」

 

「ちょっと!どういう事か説明しなさいよ!」

 

 あれもラブ、これもラブ。そして八意永琳からの魂のラブです。

 簡単に輝夜ちゃんに説明した。そして輝夜ちゃんは膝から崩れ落ちた。

 

「私の……勘違いだったってワケね……」

 

「んにぃ、まあ食べられないモノが混ざってる訳でも無し。『上手な料理』はこれから覚えていけば良いさ」

 

 そして輝夜ちゃんを包む生暖かい眼差し。咲夜ちゃん、メイちゃん!彼女に料理を教えてあげなさい!

 

「……はぁ、まあ良いか。蓬莱山さん、私が同じ材料を使って食事を作りますので、まずは見て覚えてください。『料理は知識』ですので」

 

「くっ、屈辱……あと『輝夜』で良いわよ」

 

 そう言いながらも素直に咲夜ちゃんについていく輝夜ちゃん。

 

「レーちゃんは良いの?」

 

「私は普段から永遠亭の食事係ですので……」

 

「ふーん……『料理は』?」

 

「『科学』です!」

 

「……メイちゃん、『料理は』?」

 

「『愛情』ですよ」

 

「Oh三者三様……」

 

 まあ、美味しければ何でもいいか。

 ちなみに俺の場合は『料理は思考時間と試行回数の掛け算』である。

 

 その後結局咲夜ちゃんが作った朝食、レーちゃんが作った朝食、メイちゃんが作った朝食を全て食べ比べした。……暫く卵はいいかな……。

 

「ぜ、全部食べたんですか……」

 

「んぃ。と言うか俺が普段食べてる量より少ない方だったし」

 

「ほぼ三人分でしたよね!!?朝から凄い食べるんですね……」

 

「そりゃぁ一日の元気は朝食にあり、だからな。輝夜ちゃんとレーちゃんの二人が来なかったら台所にある土鍋で朝食を作ってたところだぞ」

 

「朝から鍋っ!!?しかもあれ、かなり大きかったですよね!?」

 

「鍋は良いぞぉ。具材とダシを適当に変えるだけでバリエーション豊かだからなぁ」

 

「……一人暮らしが長くなるとどっかおかしくなるもんなのね」

 

 失礼な奴だ。

 そうして輝夜ちゃんは『料理を一から覚え直してくるわ』と言ってレーちゃんを引き連れて永遠亭に帰っていった。朝から騒がしかったなぁ。

 

「……ところで咲夜ちゃん、メイちゃん、二人は今日は暇なの?ならデートにでも……」

 

「残念ね、また紅魔館に戻らないといけないの。……美鈴、貴女も戻るのよ」

 

「うぅ……咲夜さんばかりデートしてる気がする……」

 

「貴女が詭弁とデートしたら()()()()()()()気がするからダメ。お嬢様のお言葉よ」

 

「ずるい……」

 

「んぅ……都合がつかないのなら仕方ない。じゃあメイちゃん、お昼過ぎに『試合デート』しようね!」

 

「……!はい!」

 

「それで良いの貴女……」

 

 そうして咲夜ちゃんとメイちゃんも紅魔館に帰っていった。騒がしかった朝は終わり、間もなく昼になる。

 

 ……さて、俺も買い物にいくかぁ。

 




霊夢ちゃん「料理は勘よ」
魔理沙「料理は試行錯誤だぜ」
アリスちゃん「料理は経験よ」
ゆかりん「料理は爆発よ☆」
藍ちゃん「紫様は台所に立たないでください……」


クズ「キュービィー!『三人』クッキングぅぅぅぅぅぅ!!!!」
ぐーや「……えっ?」
ウドンゲ「急に何か始まりましたね」
クズ「今日作るのはコレ!『豚と白菜のミルフィーユ鍋』!!!豚の旨味と白菜の旨味が鍋のダシと合わさり最強に美味い!おまけに食べやすい!」
ぐーや「テンションオカシイけど意外とマトモ……?」
クズ「早速鍋に水を入れていきましょう!中に醤油と味の素を適度に入れて―――」
《陰》「魔法を使って即沸騰させるッ!」
ウドンゲ「マトモかと思ったらこれだよ」
《陽》「そして騒霊特有の『ゴーストリック』で瞬時に豚バラと白菜をフュージョン!あっという間にミルフィーユ状に!」
ぐーや「中グッチャグチャじゃないの」
クズ「食えりゃ良いんだよ」
ぐーや「あっはい」
クズ「フュージョンした豚入り白菜を鍋に入れ、魔法でなんやかんやしてはい完成!ポン酢をつけて白米の上にワンバンして食べれば激うま!皆もやってみてくれよな!」
ウドンゲ「貴方しか出来ません」


前回メスガキ感満載の感想おねだりを行ったら凄い勢いで食いついてきて草。皆好きなんですねぇ。
と言う訳で今回も感想おねだりします!

感想書く人はかっこいいぞー♥がんばれがんばれー♥
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