詭弁ですよ!霊夢ちゃん!   作:名は体を表す

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13連勤しながら更新は流石に無理だったよ……


ヤる事やってれば大丈夫ですよ!輝夜ちゃん!

 『嫁入り修業』生活三日目。今日は昼を過ぎたくらいに輝夜ちゃん達が家に訪れた。

 

「今日こそギャフンと言わせてあげるわ!」

 

「んぃ、なんか目的変わってないか?」

 

「変わってないわよ!」

 

 今日も今日とて嫁入り修業。早速今まで覚えた事を実践するスタイルらしい。

 

「まずは掃除よ!イナバ、あれ出しなさい!」

 

「は、はい!」

 

 そうしてレーちゃんが持っていた荷物から出したのは……一見するとただの扇子にしか見えない扇子だ。何コレ。

 

「これは月の最終兵器である、どんなものも素粒子レベルで浄化する風を起こす扇子―――」

 

「なんてモノ取り出してんの!?」

 

 月の技術力は幻想郷よりも遥かに進んでいるとは聞いていたが、まさかそんなモン平然と作りだす上にシレッと取り出すなんて……。

 

「話は最後まで聞きなさい。その扇子を元にして永琳が作った掃除用の扇子よコレは。コレを使えば……ほらこの通り。障子の埃やタンスの奥の埃。更に家具の隙間に住む嫌な虫だって一瞬で()()()()()出来るのよ?凄いでしょ?」

 

 輝夜ちゃんがその扇子を使って軽く風を起こすと、そよ風が吹いたと思ったら部屋に積もってた極僅かな埃が()()()()()()

 

「でもお高いんでしょう?」

 

「それが何と今なら『かぐや姫の難題』で有名な『龍の頸の玉』『仏の御石の鉢』『火鼠の皮衣』『燕の子安貝』『蓬莱の玉の枝』のどれかと交換する事が出来るわ!……って、そんな訳ないじゃない!」

 

「ひ、姫様がノリツッコミしてる……」

 

 まあ、とにかく凄い便利な珍品である事は理解した。理解したけど……

 

「それって要するに『その道具の力』なだけであって『輝夜ちゃんの嫁入り修業』とは関係ないんじゃ……」

 

「黙りなさい、次よ次!イナバ、あれを!」

 

「はい!」

 

 そうして取り出されたのは錠剤のような小さな黒い玉。

 

「これをこうして水に溶かすと……どんな汚れも一瞬で落とす事が出来るわ!」

 

 輝夜ちゃんが水を溜めた洗濯桶に黒い玉を入れると水に溶けていき、水は若干黒く変色した。その黒い水に手ぬぐいを入れると、輝夜ちゃんの言葉通りあっという間に手ぬぐいが真っ白になった。

 

「凄い!汚れて黒かった手ぬぐいが一瞬で綺麗に!」

 

「さらに何度も使える上に、醤油やワインを溢しちゃったようなシミも、泥汚れも、油汚れといったガンコな汚れも一瞬で浄化出来るわ!」

 

「本当に何でも綺麗になるんですね!」

 

「しかも!今なら一つ購入する毎にもう一個おまけでついてくる!」

 

「わあ、お得ですね!」

 

「さあ画面の前の皆!今すぐ画面下の電話番号に……って違ーう!!!」

 

 ノリノリで何言ってんだこいつ。

 

「うん、だから『道具の力』と『輝夜ちゃんの嫁入り修業』は関係ないよね?」

 

「道具を使いこなすのに技術がいるのよ!」

 

「その意見には同意するけど。で、その黒い玉を作ったのは?」

 

「……永琳よ」

 

「じゃぁ輝夜ちゃんじゃなくて八意永琳と結婚するってならないかな」

 

「だって掃除とか洗濯とかめんどくさいじゃない!」

 

「……おっ、そうだな」

 

 輝夜ちゃんの女子力が下がっていく……。

 

「この様子だと料理も……」

 

「あ、一応料理はちゃんとお師匠様と勉強しているんですよ?……一応」

 

「イナバ!『一応』ってどういう意味よ!」

 

 なんで料理だけはちゃんと勉強してるんだろうか。謎だ。

 

「ふん!どうせ私なんか凡百の一般人以下よ!月の姫(笑)よどうせ!」

 

「んぃ……どうしてこんな投げやりなのか」

 

「じ、実は今朝方、姫様の喧嘩相手である藤原さんに出会いまして……」

 

 

―――

―――――

 

 

「はっ!まだ無駄な『嫁入り修業』なんてやってんのか輝夜ァ!」

 

「あら、負け犬妹紅じゃないの。何?態々噛みつきにでも来たのかしら?」

 

「あぁ?ははっ、『知らない』ってのはオメデタイ事だな!()()()がどっちかも分からないなんて」

 

「……どういう意味よ」

 

「『お前程度』詭弁にとっちゃ()()()()()()()だって言ってんだよ!」

 

「はぁ!?誰が凡百の小娘よ!?私は()()かぐや姫よ!?」

 

「お前が()()姫だろうが『知名度』程度で目が眩む詭弁じゃねえよ。胸も無い、尻も無い、家事能力も無ければ料理の腕も無い。()()()()()()()()だけなお前が、どうやって詭弁を落とすって言うんだ?」

 

「な、何言ってるのかしら?既に詭弁は私の魅力にメロメロよ?」

 

「詭弁が()()()()()()()()()を無碍にする訳ないだろ?ぷぷっ、何勘違いしてるんだお前」

 

「っ……」

 

「詭弁に飽きられたら捨てられる立場なんだよお前は!お前が今までフった男達みたいにな!」

 

 

―――――

―――

 

 

「……と言う事がありまして……」

 

「それで荒れてるのか」

 

「どうせ私なんかカワイイだけのお姫様よ!美しいだけが取り柄のかぐや姫よ!」

 

「……なんか腹立つ」

 

「ま、まあまあ……何とかならないですかね……」

 

「うーん………………よし、輝夜ちゃんにしか出来ない事を探してみようか」

 

「姫様にしか出来ない事……ですか?」

 

「と言う事でレーちゃん!先ずは服を脱ごうか!」

 

「ハァ!?急に何言ってんですか!?」

 

「俺は至って真面目だぞ。ささ、服を脱いで脱いで」

 

「脱・ぎ・ま・せ・ん!!!」

 

「このまま輝夜ちゃんが荒れたままで良いって言うのか!」

 

「それとこれとは関係ないでしょう!!!」

 

「脱いでみるまで関係あるかどうか分からないじゃないか!さあ脱いで!はよ!はよ!」

 

「ぐっ……!(姫様をこのまま放置する訳にも……いや、だからって服を脱ぐ必要なんて……何か企んでいる……?)……あーもー!上だけですよ!!」

 

「やったぜ」

 

 そうしてレーちゃんは上着を脱ぎ、白いタンクトップ姿になった。はー健康的エロス。ヘソが見えててスケベやん。

 

「こ、これ以上は脱ぎませんからね!!」

 

 そう言って腕を使い、タンクトップを押し上げているウサギ乳を隠す。隠して出るエロス。

 

「よし。じゃあベッドインしようか!」

 

「しません!」

 

「なんで!?輝夜ちゃんにしか出来ない事を探す為に必要なんだから!ささ、早く寝室に―――」

 

「行く訳無いでしょ!!」

 

 レーちゃんの目が赤く光る。すると頭を殴られたかのような衝撃が走り、視界がぐらぐら揺れた。

 

「う、ぐぐ……回復術(ヒール)。うぇっぷ、気持ち悪ぃ……」

 

「嘘!?耐えた!!?」

 

「ぐぬぬ……まあ、良い。さ、次は輝夜ちゃんだ……ええいしゃらくさい!脱がせるより脱がした方が早いな!!!」

 

「きゃっ!?ちょ、何するのよいきなり!!?止めっ!?」

 

「ちょぉ!!?詭弁!止めなさい!!撃つわよ!!?」

 

「撃たれた程度で俺の情熱は止まらねえ!!!」

 

「ちょっとイナバ!!貴方詭弁に変なことしたでしょ!!!?」

 

「いやしましたけども!?くっ、コレが詭弁の()()だって言うの!?いつも通りじゃない!!!」

 

 そうして輝夜ちゃんの服を脱がし、下着だけの姿に変えた。ブラとパンツが大変えっち。

 

「ま、また脱がされた……」

 

「くぅ、何をするつもりよ……!」

 

「『何をするつもり』!?決まってるだろう!家事がダメ、料理もダメ、なら残った『嫁入り修業』は一つしかない!!!お待ちかねの『夜の技術』ッッッ!!!」

 

 人間ってのは単純なモノで、『金目当て』『身体目当て』の好意と言うように、己の欲望に対してなら多少の不合理すら無視できるのだ。そして男というのはセックスする事以外考えていないので、例えお嫁さんがグーたらで家事はやらない飯は作らない、でも身体はエッチで夜は充実している。だとしても許しちゃうくらい単純でチンチンでしかモノを考えていないので、『夜の技術』さえ覚えていれば後はどうでも良いのだ!

 

「単に詭弁さんがヤりたいだけじゃないですかっ!!!?」

 

「なにを言うかッ!!!俺は輝夜ちゃんの『嫁入り修業』を手伝う為に()()()()()いるだけだ!!!『産めよ増やせよ地に満ちよ』が生物の本能であるのだから、『夜の技術』を鍛える事は即ち生物の繁殖欲求に則っているのだから非常に合理的ッ!大丈夫!俺も初めてだけどめっちゃ勉強してるから!」

 

「ひぃ、姫様っ!もう嫁入り修業なんて止めて永遠亭に帰りましょう!このままでは詭弁さんに()()()()ちゃいますっ!」

 

「……ふ、上等よ」

 

「姫様っ!!?正気(バカ)ですか!?」

 

「イナバ、貴方が私の事をどう思っているのかよぉーく分かったわ。元々詭弁を()()()為には避けては通れない道なのよ!」

 

「いや、ですが……っ……あーもう!やりますよやればいいんでしょう!!姫様置いて私だけ逃げたなんて師匠にバレたらオシオキどころじゃ済まないわ!」

 

「ふ、良い覚悟だ。俺の詭弁山も張り切っているぞ!さあ、楽しい楽しい『お勉強会』の時間だ!!」

 

「行くわよイナバ!」

 

「ちくしょーやってやりますよぉ―!!!」

 

 と言う訳で俺の新しい『秘蔵本』を一緒に読みながら勉強する事になった。

 え?実践?何言ってんだ?いきなり実践して、失敗でもしちゃったら輝夜ちゃんが立ち直れなくなるかもじゃないか。

 

 以下読書中の様子!!!

 

 

「……うわ」

 

「ひゃぁ……」

 

「……えっ、そんな所舐めるの!?」

 

「わ、わ、わ……」

 

「……不味そうね」

 

「で、でも嬉しそうです……」

 

「えっ、ソコ触るのっ……!?」

 

「月じゃ考えられないですね……」

 

「う、嘘……あんなに……」

 

「絶対入らないですって……絶対無理ですって……」

 

「……っ!」

 

「……うぁ、うわぁ……凄い……」

 

 

 ただの読書した感想だから何も卑猥な事は無いな!!!!

 

「さて、事前の勉強はここまでだ。次は……演習の時間だ!!!」

 

「……良いわ、やってやろうじゃないの!」

 

「っ……待ってくださいっ!」

 

「んぃ、どうした?」

 

「……さ、最初は……私からっ……私から、やります」

 

「イナバ……」

 

「ひ、姫様は見ていてください」

 

「良い心意気だ。さあこっちにおいでレーちゃん」

 

 そうしてレーちゃんが布団の上にすり寄ってくる。ガチガチに緊張しているのが良く分かる。

 

「ふ、ふ、ふちゅ、ふちゅちゅきゃものでしゅぎゃよりょしゅくおにゃぎゃいしましゅ!」

 

「落ち着け」

 

 レーちゃんが三つ指ついて頭を下げるが、何を言ってるのかがまるで分からない。

 緊張し過ぎて震えだしているレーちゃんの頭を軽く撫でて落ち着かせる。

 

「例え間違えても、失敗しても、幻想郷じゃ『もう一回』が許されるんだ。大丈夫、大丈夫。さぁ、顔を上げて?」

 

 恐る恐ると言った感じで顔を上げるレーちゃんの手を取り、優しく揉むように緊張を取り除いていく。

 

「レーちゃんはいつもよく頑張っているね。心の奥では臆病なのに、勇気を振り絞って外に向き合っているんだ。凄い偉いよ」

 

「詭弁……さん……」

 

「今だって怖いのに、主人の前に出て守ろうとしてるんだ。そういう所をちゃんと見てくれてる人は居るよ。よく、頑張ったね」

 

「っ……」

 

「……今の鈴仙は、凄い可愛いよ……」

 

 ちゅっ

 鈴仙の頬に軽く口づけを落とす。

 

「っ!!?……ぁ」

 

 ポンッ!と大きな音を立てて鈴仙が大きくのけぞって気絶した。

 

「……イナバには刺激が強すぎたのね」

 

「んぅ……惜しい、もう少しだったのに……」

 

「……ふん、まあいいわ。イナバが気絶しちゃったし……つ、次は私よ……」

 

 レーちゃんを布団に寝かせて、今度は輝夜ちゃんと向き合う。

 

「さあ、何処からでもかかってきなさい!」

 

「輝夜ちゃんは今何か致命的な勘違いをしている気がする」

 

 両手を広げた魔王のポーズ(天地魔闘の構え)で俺を待ち構える輝夜ちゃん。お前そういう所やぞ……。

 

「と言う訳でまずは『色気』の勉強からだ!」

 

 というか()してる時は色気出てるんだからその調子のままいればいいのに……。

 

「露出が増えるとダメなのよ……」

 

「まさかの色気と露出の反比例!?」

 

 なるほど、思い出せばかぐや姫のポンコツっぷりは服の露出が多ければ発揮されていたような……と思ったが別にそんな事は無かったぜ。

 

「いいか、色気とは極論『恥じらい』だ。()()()()()に男は惹かれる」

 

「そ、そんな事くらい百も承知よ。伊達に『かぐや姫』やってないわ」

 

「『閨』でも一緒だ。小さな仕草で『恥じらい』を演出する」

 

 輝夜ちゃんの後ろに回り込み、そのまま抱きしめる。俺の身体に輝夜ちゃんの小さな身体がすっぽりと収まった。

 

「ぁ……ちょ、ちょっと……」

 

 プチッ

 

「ほら、こうしてブラのホックを外された時には形だけでも抵抗すると情欲の炎が更に燃え上がる訳だ」

 

「いやいつの間に!?ブラのホックってそんな簡単に取れるモノじゃないわよ!?ましてや普段使わない様な男が!」

 

 そんなん『ブラを取りたい』という無意識レベルの欲求が俺にブラの構造を教えてくれただけに過ぎない。

 

「ほらほら、完全に隠すんじゃなくて隠す()()程度に収めておくのが恥じらいだよ」

 

「単に貴方が見たいだけじゃないの!!ちょ、やぁ……っ!ち、近いのよっ!」

 

「ふふふ、まだ皮膚が触れ合ってる程度じゃないか。これから皮膚と言わず()()()()が触れ合うレベルで近づくんだからさ。良いではないか良いではないか」

 

「んっ……やめ……ぁ……」

 

 後ろから輝夜ちゃんに抱き着きながら、そのすべすべの肌に手を滑らす。

 

「ほら、力を抜いて……初めてだけど、なるべく優しくするからさ」

 

「あっ…………痛くしないで……ね……?」

 

 あー、それだよそれ。やればできんじゃーん。パンツ吹き飛びました。

 

 

 いただきます。

 

 

夢想天生

 

「天網蜘網捕蝶の法」

 

 

「ぐわぁー!!?」

 

「きゃぁっ!?え、永琳!!?」

 

「嫌な予感がしたと思えば……真っ昼間からナニをしてるんですか姫様?」

 

「随分()()()()()()してるじゃない詭弁。私も混ぜなさいよ」

 

「ヒェッ……霊夢ちゃん……」

 

 すげぇー。顔に青筋を立てるなんてモンじゃないレベルの怒り顔霊夢ちゃん。これは大妖怪ですら裸足で逃げ出しますわははは……。

 

 

「 ゆ る し て 」

 

「 ゆ る さ な い 」

 

 

『無想天生(拳)』

 

 

 極光が俺を包んだと思ったら、俺は気が付けば空を飛んでいた。

 いや、飛んでいるというよりこれは……()()()()()。俺は今空を落ちている。重力ではない力に引かれる様に落ちている。雲を突き抜けて、山を越え、空を超え、天界を見下ろし、尚宙に飛んで(落ちて)いく。そしてついに博麗大結界を突き破り、宇宙空間にまで落ちていった。

 

 

 その後詭弁の行方を知る者は居ない。

 

 

「……姫様、帰りますよ」

 

「あ、はい」

 

 そうしてかぐや姫の嫁入り騒動は幕を閉じ、かぐや姫は再び竹林に閉じこもったのだった。

 なお気まぐれに時折里に顔を出しに来るもよう。

 




―???―

「うぐぐ……こ、ここは……?」
「うわぁ……半裸の男……こ、ここは竜宮城よ。貴方は誰かしら?」
「俺の名前は詭弁答弁。桃のお姫様、貴方のお名前をお聞かせ願えないでしょうか」
「お、お姫様……ん”んっ!わ、私の名前は綿月豊姫、そんなに畏まらなくても良いわよ?」
「おう、ヨロシクとよひー」
「とよひー!!?」

 何だかんだあって無事幻想郷に帰還できた詭弁であった。


ぐーやとうどんげは詭弁の顔を直視できないようになりましたとさ。
めでたしめでたし!!!!!!!


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