詭弁ですよ!霊夢ちゃん! 作:名は体を表す
と言うわけで風神録の後日譚です!
暑い時期も漸く過ぎ、季節は秋。芸術の秋、読書の秋、食欲の秋、そして異変の秋
「お……おま、いつの間にそんな……なんでそんなお祭り事に誘ってくれなかったんだよ!!」
「お祭りって……アンタ収穫祭の準備で忙しかったでしょ?それにコレはウチの問題だから私が解決するのよ。……まぁ、呼んでもないのに来た奴も居るけど」
「へへっ、こうして宴会には呼んでるんだから感謝して欲しいくらいだぜ」
「バカ野郎お前バカ野郎!こんな脇丸出しの可愛い巫女が居るならいち早く俺に知らせろよ!」
「ちょっと黙ってなさい詭弁」
「あ、あはは……」
今は博麗神社で、天狗や河童連中と共に新たに幻想郷の仲間となった『守矢神社』のメンツが酒をがばがば飲んで宴会を行っている。
今俺の前に居る巫女(厳密に言えば風祝と言うらしい)は『東風谷早苗』と言い、なんでも此処博麗神社及び霊夢ちゃんに喧嘩を売った張本人らしい。なんて恐ろしいことを……その行いはもはや地雷原でタップダンスを躍りながらそこらを駆け回るようなものだ。よくもまぁ五体満足で生き残れたねぇ」
「そんなに危険なことだったんですか!?」
「適当なことを言うな!」
おっと口に出てた。霊夢ちゃんから陰陽玉を投げつけられる。大変痛いので是非ともお止めください。
「さて改めて……俺の名前は『詭弁答弁』、里の便利屋だ。庭の草むしりから新鮮な肉や魚、山菜等の調達、薪割り荷運び妖怪退治、更には迷子のペット探しや舞台の設営、果ては信仰の獲得まで。代金次第でなんでもやるよ!」
「凄い!まるで『万事屋銀ちゃん』みたいですね!やっぱりスナックの二階に住んでるんですか!?」
「えっ……普通の一軒家に住んでるけど……」
「なぁんだ」
えっ、なんか今凄い理不尽なことで失望された?
「早苗、詭弁に関わらない方が良いぜ。こいつ女と見ればすぐ食いつくような餓えた狼みたいな奴なんだ」
「ふっ……自分が女の子として扱われないからって嫉妬してるなオメー」
「あん?なんだ詭弁喧嘩売ってるのか?言い値で買ってやるよ」
「背が低い、胸も無い、家の中はガラクタだらけで片付けが出来ない、おしとやかさの欠片もない、チンチン付いてないイコール女の子って訳じゃねえぞこの性別魔理沙が!」
「あ"あ"!?お前今言ってはならないことを言ったな!?幻想郷でも指折りで女の子女の子してるこの魔理沙様に向かってなんて事を言いやがる!よーし上等だぜ!お前は此処で消し炭にしてやる!」
「はっ!部屋の片付けも出来ない女子力糞雑魚ナメクジなんぞ酒飲みながらでもボコボコにしてやるよ!」
魔理沙は箒に跨がって飛び上がり、俺は神社の屋根に跳び上がって陽輝棒を構える。丁度良い、異変に参加すらできなかった鬱憤を晴らしてやる!
◆
「ふ、詭弁と言ったわね。これより始まるは神遊び……だが、稚拙な
どうしてこうなった!?どうしてこうなった!?
今俺の前に対峙しているのは、先の異変の黒幕。その名を『八坂神奈子』と言い、守矢神社の祭神だそうだ。そして風とか山とか司る神らしい。何故唐突にそんな神と戦うことになったのか。話は少しだけ遡る……
魔理沙との弾幕ごっこは、マスタースパークを叩き切った《陰》の活躍により無事勝利を納めた……のだが、叩き切ったマスパの流れ弾に直撃して怒り心頭の天狗達が乱入してきた。
それらを力で捩じ伏せたら今度は酒に呑まれて有頂天気分の河童連中も乱入してきて、更には『天狗の矜持を傷つけた!』と激おこぷんぷん丸で偉そうな天狗達も飛び掛かってきて物凄いすごいことになった(語彙死)。
そうした大立ち回りを演じていたら、件の神様が『軍神の血が騒ぐ!』と突撃してきた。そして今に至る。
どうしてこうなった!?どうしてこうなった!?
さて、今日の俺はなんか滅茶苦茶調子が良い。ぶっちゃけ連戦の疲れが無いわけではないが、まだまだ動き回れる。とは言え、相手はマジもんの神様。しかもわりとバリバリの武闘派っぽい。
「どうした詭弁、来ないのかい?」
「ははは、神様相手に武器を向けるのも具合が悪いでしょう」
「ふぅん、つまらないな……よし。なら、もし私が満足いく戦いになったら何でも一つ願い事を叶え―――」
「ん?今なんでもするって言った!?」
「お、おう……(凄い勢いで食い付いてきた……)」
神様が?何でも?マジかよ。今日から神奈子様信仰します。
ぐへへ……山の神だけあって見事な
「(詭弁から凄い邪念と共に多くの信仰心を感じる……やはり奴には
「そういうわけで神様ボコっても不敬ってのは無しだぜ!」
「ふふっ、全身全霊で掛かってこい!!」
神奈子様が両手を広げて待ち構える。何時でもどうぞってかぁ?なら掛かってやるよぉ!!
「『博麗式
二重結界による瞬間移動からの奇襲。気天魔戟の側面を神奈子様の脳天目掛けて振り下ろす。峰打ち……と言えば聞こえは良いが、実際には相当な重量から繰り出される
そんな技をいつの間にか出現していた柱で受け止め、尚余裕そうに笑う神奈子に自然と畏れを抱いた。
「ふふふ。御柱に傷をつけるなんて大したものじゃないか。今の世界にそんな事が出来る人間が後どれ程居るものか……(怖っ!こっっっわ!一切躊躇なく頭を割りに来たわね!?なんなの幻想郷って!?神に対して遠慮無い人間が多すぎない!?)」
「流石神様ってところか……力がダメなら、速さで勝負だ!」
両手で持っていた気天魔戟を
「『
雷のエレメンタルを使い、雷速の連撃を叩き込む。
「この我にイカズチで勝負を仕掛けるとは面白い!(いやいや、自分の身体を
一陣の風が吹いたと思えば、本物の雷が俺目掛けて落ちてきた。今の俺は全身に雷を纏っているようなものだから、雷が直撃しても死にはしない……が、神性を持った雷なら話は変わってくる。要するに、めっちゃ痛い。
「ぐぎぎっ……『
「ほう?今のを耐えるなんて中々丈夫ね。(本当に人間よね貴方……?)」
「速さでもダメなら手数っ!召喚『《陰》・《陽》』!」
「呼ばれて飛び出て以下略!」
「高価な武具分位は活躍しないとな」
「ほう……分身か。(いやいやいや、人間が分身なんてどういうことよ!!?そんな事歴戦の武将だって出来やしないってのッ!!こ、これが最近うわさの『若者の人間離れ』って奴なのかしら……)」
分身に囲まれても不敵な笑顔を崩さない神奈子様。うむむ、もしかして分身程度じゃ驚かない程に外の世界は人外魔境なのか?
まあなんにせよやることは変わらない!
「《陰》、《陽》、おっぱいの為に死ぬ気で行くぞ!」
「「露骨にやる気下がる言い方をするな!!」」
《陰》は両手に持っている巨大な武器を振りかざして神奈子様に突撃し、《陽》は空を飛んで神奈子様の真上を陣取って霊撃を降らし、俺は氷のエレメンタルを使った魔法を詠唱する。
「力押しに牽制を合わせ、本命の魔法で仕留める気か……まだ青いが、良く練られているな。(3体に増えた上で各々違う攻撃を行うなんて、両手で全く違う絵を描くようなモノじゃない!?器用が過ぎるわよ!!)」
大きな柱を打ち出すことで《陰》の突撃を止め、大量の弾幕の雨で《陽》の霊撃を撃ち落とし、突風を放って少し離れた位置に居る俺を吹き飛ばそうとする。流石神様……だが、まだ終わらない!
「っ……ぅがあアアアッ!!!」
一度受け止めた柱を、巨人の短剣で叩き折る《陰》。
「ふぅぅぅ……ッせりゃぁぁぁ!!!」
迫り来る弾幕の雨に対し、霊力で作った特大の弾丸を打ち出して逆に飲み込んだ《陽》。
「すぅぅぅ……はああああッ!!!」
黄金色のオーラが見える程に強く練り上げた気を全身から放出することで突風を跳ね返す俺。
三者三様に神奈子様の反撃を返し、大技を放つ。
「『
《陰》が両手に持っている超重量の武器を全身で回転させ、遠心力と共に叩き付ける。
「『
《陽》の放った巨大な霊力弾が眩い光を放ちながら突き進む。
「『
俺の魔法が極寒の氷の玉を作り、冷気を放ちながら神奈子様に引き寄せられる。
一つ一つが必殺の威力を持って殺到する。三星の絶技。逃げ場は、無い。
「……若き身でありながら良く研鑽された力だ、見事と言う他無い。……だが、まだこの身に届かせるにはちと惜しい。敬意を持って本気で相手をしてやろう!(ええいあの魔女といい巫女といい!幻想郷はバケモンみたいな人間の巣窟なの!?)神の力をその身で受けよ!『マウンテン・オブ・フェイス』!!」
神奈子様が神の力を解放する。神の力は弾幕に変わり、高速回転していた《陰》を薙ぎ払い、氷の星を砕き、偽の太陽を消し飛ばした。
単純な力業、それだけで俺の切り札が破られる。それほど迄に
「素晴らしかったぞ詭弁。お前はまるで人間の可能性そのものだ。もっと鍛練を積むがいい。いずれこの我の首にまで届くことを待っているぞ」
「……そりゃ光栄だね。ンだけどぉ……例え相手が神だろうと、『はい負けました』じゃぁ俺の気が収まらない。せめて
腹の内側から全力で気を練る。身体から溢れた気を右手に集めつつ、今度は霊力を練り上げる。全力で練り上げた霊力を左手に集め、右手と左手を合わせる。
身体の内側で霊力と魔力、気力を混ぜ合わせるから身体が破裂しそうになるのなら、身体の外側に近い所で混ぜれば良いじゃない理論だ。身体の内側で混ぜ合わせるよりか時間は掛かるが、比較的安全に混ぜる事は出来た。……霊力と気力だけなら。ここに魔力まで混ぜようとすると、身体の外側に一度発する必要がある所為で魔力のロスが非常に大きく、難しいなんてものじゃない上に意味も無い。力の合成は、理想の比率は霊力魔力気力が1:1:1。魔力のロスを入れると、全力で行うには今の最大魔力量がざっと3倍以上は必要になる。かと言ってロスする分気力も霊力も少なくすると、単純な出力不足で力を合成する意味も無い。故に今俺が出来る最高の出力は気力と霊力の最大合成。
気力と霊力を合成し、キラキラと輝く
「これが、今の俺が出せる全力全開ッ!!受けてみろォ!!!」
「……ふふふ。来いっ!」
輝く力の弓を引き絞り、神奈子様に向けて光の矢を放った。
光の矢は一直線に、曲がらずに神奈子様へ光の尾を伸ばす。神奈子様は御柱を撃ち出して迎え撃つが、一瞬の拮抗の後に御柱を貫いて光の矢が吸い込まれるように神奈子様の胸に光る鏡へと突き刺さる。
「なるほど、
「これが俺の究極の禁じ手!!『博麗式
二重結界とはそもそも移動用の技ではなく、攻撃用の技……というよりか、
ともかく、二重結界は元々生き物が通れるような作りにはなっていなかった。それを自分だけでも通れるように改良したのが『博麗式
「……ん、何だ?なんか肌寒……ッッッ!!!???」
―――精々
「素晴らしい山岳……っ!季節も秋らしく、
「死ねァ!!!!!」
直後、顔面に御柱が突き刺さった。あ、荒魂の鎮魂は巫女に任せた……。
「まさかラッキースケベを意図的にっ!?やはり詭弁さんは主人公気質……」
「それより詭弁、アンタ神社の敷地内を随分荒らしてくれたようだけど……当然、直していくわよね?」
あ、なんかダメそう。あー、じゃあ俺そろそろ帰りますねー。
「待てェ!!!」
「詭弁さん!やっぱり詭弁さんは本物のヒーローか何かですか!?」
「詭弁ッ!神社を元に戻してから行きなさい!!」
いや無理ィ!!!捕まったら何されるか分かんないんだもんッ!!!いやぁぁぁぁ!!!あーなんかめっちゃ良い匂いするこの服ゥー!!!
……あっ、
「つ・か・ま・え・た♥」
「ひえっ」
明らかに大量の御柱が背中に見えるのですが、あの、ちょっと。それをどうするつもりですか!?ちょっと!!ねえ!!
その後何度も御柱を叩きつけられた。
流石詭弁だぜ!神様相手でも容赦ねえ!
そして作者の一存で神奈子様はどこぞの勘違い系クールキャラみたいな内面。ただし神なので勘違い要素なくてもちゃんと強い。
クズVSキャナコ を見ている外野
早苗「ふわぁぁぁ!!!凄いです!!!まるでドラゴンボールをリアルで見てるみたい!」
魔理沙「ドラゴン……?何言ってんだ?いてて……あーくそ!詭弁に負けるのは霊夢に負ける以上になんかムカつく!」
早苗「と思ったら今度は雷がっ!?ま、まさか気勉さんは変化系能力者……!?」
霊夢「……何言ってんの?」
早苗「『電光石火』!今の絶対『電光石火』ですって!詭弁さんはキルアの生まれ変わりだったんですね!」
魔理沙「誰だよキルア」
早苗「はぁぁぁ!!!詭弁さんが増えたと思ったら其々バトルスタイルが違うとか!もう詭弁さんは一人で何人分少年漫画の主人公やってるんですか!!もう!!!」
魔理沙「おい霊夢、同じ巫女だろ早くなんとかしろよ」
霊夢「嫌よめんどくさい」
外の神様目線では割ととんでもないことを平然と行う詭弁。
なお幻想郷では、『まぁ詭弁だし』の一言で済む模様。なんにしてもバケモンかよ。
ちなみに詭弁は気力>霊力>魔力の順で多いです。気力は陽輝棒によって増幅され、霊力は詭弁本体と《陰》《陽》の三人分の魂を持っている為。魔法は基本的に低燃費の魔法をエレメンタルを使って強引に高火力にする使い方が基本。
クズ「ここすき、感想、評価が多ければ多いほど次回の早苗ちゃんの露出が増えますッ!!!」
早苗「ちょ!?勝手なこと言わないで下さい!!」
増えます(増えます)
さあ、みんな頑張って早苗ちゃんを全裸にさせよう!
もし感想も評価も来なかったら……詭弁が脱ぎます。