詭弁ですよ!霊夢ちゃん!   作:名は体を表す

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私が小説を書く時なんですけど(唐突な自分語り)
ノリとテンションと最近見た創作物とかにモロ影響を受けるんですよね。何が言いたいかというと要するにこいしちゃんとシンクロしちゃったけどコレどうすんの?地上に出たら霊夢ちゃん詭弁の事妖怪認定しないコレ大丈夫?って事です。しーらね。きっとその内『クリアマインド!』からの『アクセルシンクロォ!!』とか言いだすんだぜ。たぶん最もクリアマインドからかけ離れている主人公だと思うんですけど(名推理)
まあ私はLIVE感で生きてる人間ですから!!(長所)


凄い落ち着いた。前書きは気にしないでください。


地底観光ですよ!

 星熊勇儀を倒して、数日経った。

 あれから何をしていたかというと……

 

「ほらほらお兄さん、しっかり食べなきゃ治るモンも治らないよ!」

 

「詭弁!ほら、あーん!」

 

「おい無理矢理口に匙突っ込んでくるんじゃゴむむ」

 

 地霊殿の客室でずっと寝ていた。

 というのも、全身全霊全力全開で勇儀を倒した結果、灼熱地獄に無防備で放り出された為に全身が焼け焦げる大怪我を負ったという訳だ。

 

「普通の人間なら十分死に至ってる大火傷ですよ」

 

 とは古明地さとりの弁。そんな大怪我で何故まだ生きてるのかというと、単に俺が丈夫だっていうのもあるのと……

 

「おう詭弁!調子はどうだ?鬼の秘薬は相当キくだろ?」

 

 半日に一回以上のペースで見舞いに来る勇儀が持ってくる塗り薬のお陰かな。うん。勝負に勝ったはずの俺の方が重傷で、負けたはずの勇儀の方がピンピンしてるってのもオカシイ話だよなぁ?

 結局あの時、俺は勇儀の一本角をへし折った。勇儀の額の角は痛々しく見える程に根元から砕け散っているが、勇儀はむしろ()()を誇っているようだった。

 

「鬼が全力を出して尚負けたんだ。折れた角さえ立派な勲章だよ」

 

 との事。やはり妖怪の考える事は分からん()

 

 ……さて、今に意識を戻そう。俺達が大暴れしたのは旧都と呼ばれる地底の歓楽街の更に下。灼熱地獄。当然そんな所で大暴れした余波は地底全体に及んだ。酷い所だと旧都の一区画が粉々に消滅したらしい。ダレダーソンナヒドイコトシタノハー。

 要するにそんな感じで大暴れしていたために、地底ではあっという間に『星熊勇儀、人間に敗北する』というニュースが広まった。そのせいか、地底の嫌われ者と名高い(らしい)覚妖怪の所に野次馬根性の妖怪が集まり、鬼の四天王に勝った人間を一目見ようと殺到してるらしい。()()()というのは、絶対安静にしている俺の元まで来る妖怪は殆ど居ないから実感が無いからだ。

 

「勝手に入ってくるヤツを焼けば良いんだねさとり様!私頑張る!」

 

「ああ、気にしなくていいですよ詭弁さん。多少雑に扱ったくらいで死ぬような奴等でもないので」

 

 と、まあ数日の間は安静にしていた。そのおかげか身体は完全復活。霊力も魔力も心なしか増幅された気もしなくもない。

 敷いて言うなれば四六時中監視……というか引っ付いて来るこいしと、何が何でもベッドの上から俺を動かそうとしないさとりの古明地姉妹の所為でアレが発散できずムラムラしてるってことかなー!

 

「既に身体を重ねてる(意味深)し、実質妻みたいなモノじゃない!私に性欲をぶつけても良いのよ!!」

 

「詭弁さんがしてほしい事は()()行います。どうぞ右手の代わりに使ってください」

 

「戻れ。散れ。GO BACK!」

 

 何なの急に古明地姉妹好感度高くなり過ぎじゃない?こいしはまだ分かる――いや、分からんけど、とにかく前からこんな感じだったから分かるけど、何なの古明地さとり。なんかグイグイ来るやん……。

 

「思えば、『目は口ほどに物を言う』と言いますね。つまり口から先に生まれた様な貴方と目から先に生まれた私はきっと相性が良いのだと思います」

 

 俺はそうは思いませんが?えっ、何言ってん?

 もしもーし!お前らの主人達がなんかとんでもない暴走してるんですがァー!『ニャー』じゃねえぞ猫ォ!『ワフン』とか言ってないで何とかしろ犬ゥ!なんでこの部屋こんなに動物集まってんだコミケか!?(謎電波)

 そしてさっきから嘴が頬に刺さって絶妙に痛いんだよ離れろ鳥ィ!!

 

「その子はハシビロコウのメスですね。見た目は怖いかもしれませんが貴方に懐いているようです」

 

「人型の女の子になってから出直してくれません事ォ!!?」

 

 頬が!頬が!めっちゃグリグリして来るやんこの鳥ィ!俺なんかした!?

 

「あーははは……『さとり様を助けてくれてありがとう』だって。モテモテだねぇ詭弁」

 

「笑っとる場合かお燐ちゃん!ええい分かったから離れろ!」

 

 もしかしなくてもこの動物園状態は星熊勇儀を倒したことと関係が?

 

「いんや、それはアレだよ。地霊殿は『灼熱地獄』の熱による床暖房で全体が暖かかったんだけど……ほら、ね?」

 

「俺と勇儀で灼熱地獄の炎殆ど消し飛ばしちゃったもんねェ!?それはゴメンて!!」

 

 要するに暖を求めて集まってきたって事ね。灼熱地獄の温度が下がっても良いのかって?知らん。

 そしてさっきからよく叫んでるのは、いい加減溜まりに溜まった()()を少しでも発散しようという無駄な努力の所為だ。ムラムラ……はともかく、いい加減身体を動かしたいぜ……。

 

「じゃあ情熱的な運動(意味深)しよ詭弁!」

 

「いや無理」

 

 お燐ちゃんやお空ちゃんならいつでもベッドインバッチコイなんだけどお前……せめて倍近く成長してくれません?

 

「この()()()の良さが分かんないなんてまだまだね詭弁」

 

「おう一生分かんなくてええわ」

 

 幼女相手にどう勃つと……。だがいい加減発散しなければ、このままでは幼女だろうがケモノだろうが何でも良くなりそう……グギギ、性癖スライムは嫌じゃ!(決意)

 と動物達に囲まれ、殺人的な熱量の中心部と化した俺の頭は良い感じに茹だってきている。自分でも汗臭いなぁと思う今日この頃……って俺数日風呂入ってないやん!!

 

「お風呂に入らずとも私が清潔なタオルで身体を拭ってあげますよ。ええ、隅々まで……」

 

「えーっ?このくらい汗臭い方がむしろ興奮する……」

 

「お前等がどう思うかじゃない。俺がどう思うかだ」

 

 俺はわりと綺麗好きなのだ。自分自身が汗臭いとか気になるくらいには。あぁ……身体洗って、服洗濯しなきゃ……服の替え無いわ(白目)。

 ……ま、服くらいなら旧都で手に入るだろ。

 

「という訳で服を調達してくるからお前らどけェい!」

 

 身体に引っ付いてくるこいしや地霊殿のペット達をポイポイ投げて離す。暑いんじゃ。

 

「……詭弁さん、どうしても此処から動くというのなら―――」

 

「実力行使か?生憎今の俺は身体を動かしたくて堪らねェから手加減は―――」

 

「いえ、普通についていきますが」

 

「……あっそ」

 

「さとり様が行くんなら私も行くよ!」

 

「私もー!」

 

「あっズルい!詭弁の隣は私専用スペースよお空!」

 

 どうしてこうなった。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 右手にお空ちゃん、左手にさとり、前にはお燐ちゃんが歩き、俺の背中にはこいしが引っ付いてくる。『囲まれたぞッ!』『どうやらそのようだな……』

 いや、ほんとは両手に古明地姉妹、前にお燐ちゃんでお空ちゃんが背中についてたんだが、背中の素晴らしい感触を味わってると『こいし、お空。位置替わりなさい』と来たもんで……Shit!!!

 

 んで。地霊殿から出ると、来る時とは大きく違う景色が広がっていた。

 

「いやー旧都が凄い被害とは聞いてたが……まさか地形がガッツリ変わってるとは」

 

「それだけアンタ達の喧嘩が激しかったって事さ」

 

「むしろ逆になんで爆心地の真上にあったような地霊殿が無事だったんだよと思うね」

 

「非常に頑丈に出来てるんです」

 

 俺が来た時、旧地獄全体で見ると『かなり歪で巨大な洞窟』と言ったような地形だった。旧都はそれなりに均されていたがそこ以外はボコボコとした大岩が転がっている様な感じ。

 ところが今はどうでしょう。なんと旧地獄全体がほぼほぼ平らに均されているではありませんか。これには匠の技が光ります。意味分かんねえよ。

 

「『区画整理が楽で良い』と言ってましたね」

 

「子供の遊びじゃねえんだぞ……」

 

「まあ、鬼の建築技術は変態的だからねぇ。後三日くらいで旧都は完全に復旧するんじゃないかい?」

 

「俺がゴロゴロしてた日も合わせて一週間くらいか?一週間弱で旧都が戻るとか変態的過ぎる」

 

 いや、まあ俺が変態とか言えた立場にないのは重々承知よ?それにしても限度があるじゃん……。

 

「あっ!アイツ例の人間じゃねえか!?」

「おー、アレが勇儀姐さんに勝ったという」

「うほっ、良い男……!」

「オレもガチ喧嘩してぇなぁ……」

「星熊の姉御に擦り下ろされても知らねえぞ」

 

「詭弁も一気に有名人になったね!」

 

「それは喜ぶ事だろうか」

 

 少なくともケツを守る必要が出てきた気がする。俺はノーマルだ。

 

「そういや聞いたか?地上への道がこの前のアレで完全に塞がっちまったってよ」

「マジかよ。まあ今更あんな道使うヤツもそう居ないか」

 

「……」

 

「心中お察しします。ですが詭弁さんなら地霊殿(ウチ)にいつまでも居たって構いませんよ」

 

「俺が構うんだよなぁ……!」

 

 お燐ちゃんやお空ちゃんが居るから良いっちゃ良いけど、それはあくまでも地上に何時でも帰れる事が前提な訳で……そうだよ俺よく考えたら依頼の最中だったわ。それが数日間の間突然の音信不通……これはもしかしなくてもよろしくないですねぇ!

 

「うにゅ、大丈夫だよ詭弁!私がやしなってあげるから!」

 

「それ世間一般では大丈夫と言わないのですお空ちゃん」

 

「??」

 

 多分()()()()って意味を正しく知らんのだと思うけど。若くしてヒモかぁ……それマジの地獄に落ちる奴では?

 

「人の数だけ愛の形もありますよ。詭弁さんが良く分かってるでしょう」

 

 うんソレ何時だったか映姫様に言った事を曲解してるよね!覚妖怪が記憶捏造しちゃ良くないよね!

 ……まあ地上に戻る手段は後で考えるとして、今は服を探そう。

 

「という訳でお燐ちゃん。旧都には呉服屋的なモノは無いのか?」

 

「うん、()()()よ」

 

「……()()()?」

 

「アタシら妖怪は大抵()()には頓着しないから、妖怪しか居ない旧都には呉服屋なんかより酒屋の方が圧倒的に需要があるからねぇ。復旧作業も酒屋最優先だし……唯一あった呉服屋は、まだ治ってない区画の方かな?」

 

「あ、はい。もういいです」

 

 やはり人間と妖怪は相容れない様だなァ!!(極端)

 なんで酒第一なんだよ……あ、鬼が現場作業員だからか(納得)

 

「ん~……あっ、そうだ!アタイの知り合いに服を作るのが多少得意な奴が居るから当たってみるよ!」

 

「お、おう」

 

 そう言ってお燐ちゃんは何処かに飛んでいった。大丈夫かこれ……。まあ、とにかく服は最悪自作の粗悪な魔法糸で作ったヤツで間に合わせるとして、次は身体の匂いだな。もう俺の汗と色んな動物の匂いが混ざってヤバい(語彙死)。銭湯かなんか無いの?

 

「銭湯……ですか。無いことは無いですが……」

 

「聞いたか今の」

「聞いた。ヤベエな」

「勇儀姐さんの目の届かない所で……ゴクリ」

「ふっ、ここはオレに任せてもらおうか」

「馬鹿野郎テメェ一人に良い恰好させねえぜ」

「良い男が風呂場で裸一貫。何も起こらない筈もなく……」

 

「……本当に行きますか?」

 

「止めとく」

 

 俺の色々がヤバい(脳死)。何なの俺のホールニューワールド狙われ過ぎじゃない?なんで?

 

「その……とても言い辛いのですが鬼にとって衆道というのは割りと普通の考えですので……」

 

 うん……鬼と武士は斬っても切れない関係だし、武士と衆道も斬っても切れない関係だから鬼にとって衆道が普通なのは当たり前だな(白目)

 俺若いし、イケメンだし、誰もが羨む超美男子。フフフ……ケツが寒くなってきた。

 

「いや、まあ……詭弁さんなら鬼相手でも大抵の相手なら勝てるのでは?」

 

「お前仮に自分よりクソザコナメクジな奴からクッソ汚い劣情の思考見せられて平然としてられる?」

 

それとこれ(強さと不愉快さ)とは別ですね(即答)」

 

 そりゃ負けるつもりは一切無いとはいえさぁ……ケツ狙われて平然と出来るか!

 俺が女の子にセクハラするのは良いのかだって?良いんだよ俺イケメンだし(真顔)

 

「うにゅ?あ、勇儀だー」

 

あん?おお詭弁!……と地霊殿の連中か」

 

 そこには角材を大量に肩に担いでいる星熊勇儀が居た。いや、持つ量。確実に今持ってる量だけで家一軒建つだろ……。そんな事はどうでも良い、重要な事じゃない。

 

「よう星熊勇儀。早速だけど今使える()()に案内してくれ」

 

「ン、良いけど―――女湯?」

 

 俺は無言で視界の端にウロウロしていた鬼達を指差す。どいつもこいつも俺(の尻を)無遠慮に見ている。ハッキリってさっきからずっとゾワゾワしている。ヤバい。

 

「あっ、ヤベ、ばれてる」

「馬鹿お前がジロジロ見てるから」

「お前がデケェ声であの人間狙ってる事言うから」

「ざけんなお前もだろうが!」

「ンだとテメェぶん殴るぞ!」

「上等だ今ここでブッ殺してやる!」

「やれるモンならやってみろテメェのケツに角材ブッ込んでやるよ!」

「ハッ!テメェのクソ穴じゃねえんだ逆に角材ブッ込んで百舌鳥の早贄みたいにしてやる!」

 

「フンッ!!」

 

「「 お”お”ぅ”ん!!? 」」

 

 星熊勇儀が大量に担いでいた角材の内二本を持って騒ぐ鬼達に向けて思いっきり投げる。角材は弾丸のように真っすぐ飛んで行き、騒ぐ鬼二体のケツに突き刺さった。見てるだけで何かがヒュッってなる。ヒュッって。

 

「……(きっっっっったな)いなぁ……」

 

「まあそういう事なら態々女湯じゃなくて誰も使わないような秘湯に案内してやるよ」

 

「……もうこの際あぁいう感じの男鬼さえ居なけりゃ何処でも良いか」

 

「というか、風呂なら地霊殿にもあるだろうに。なんで態々?」

 

「ああ、地霊殿のお風呂は基本的に小型のペットや私達用の大きさしか無くて、詭弁さんが入れる大きさじゃないんですよ」

 

「妙な所不便だなさとりン所は」

 

 それなー。紅魔館みたく無駄に広い大浴場あるモンだと勝手に思ってたがそんな事は無かったぜ。お燐ちゃんとお空ちゃんはどうするのかだって?動物形態で入るんだと。

 

「……魔法でお湯を張ったり、源泉から直接引っ張って来れるのならそれでも良かったんですが、何分それでは温度調節が難しいもので」

 

 あぁ、色んな動物居るもんな。中には熱いとすぐ火傷するようなヤツも混ざってるよなそりゃ。まあ不必要なら無駄にデカくする事も無い。

 紅魔館の大浴場は何の為にあるん?(純粋な疑問)

 

 

 

 

「ふぇっくち!」

 

「お嬢様、突然如何なさいましたか?」

 

「何でもないわ咲夜。きっと誰かが下らない噂話をしているだけよ」

 

「ちょっとお姉様、変な病気なんて移さないでよね?」

 

「……フラン、もうちょっと姉を労わる心とか……」

 

「ねえお姉様、今日のクッキー美味しい?」

 

「えっ?ええ……美味しいわよ?どうしたの突然」

 

「お嬢様、今日のクッキーは妹様がお作りになられたんですよ」

 

「え”っ……貴方いつの間にお菓子作りなんて出来るようになったのよ!?」

 

「お姉様が神社で遊び呆けてたりゴロゴロしてる間によ。他にも美味しい紅茶の入れ方とか、詭弁のお嫁さんになる為に色々頑張ってるんだから」

 

「あっ……」

 

「……で、()()()()()()が……何だって?」

 

「ナンデモナイデス……」

 

 

 

 

 地底なのに今日も電波は絶好調だぜ!(バリ3)

 そんなこんなで旧都から離れ、少し歩いた所に見えてきた小さな建物。アレが件の秘湯、その脱衣所だと言う。

 

「まあ見ての通り少し狭いのと旧都から結構離れてる事、あと酒を常備するにゃ向いてないから温泉浸かりながら酒を飲むには持参しなきゃならないから全然使われてないんだよ」

 

「銭湯なのに酒が準備されてるのが前提条件な所本当に期待を裏切らないよな地底(ここ)は……」

 

「此処はアタシらが管理してるところだけど……まあアンタだから今日はロハで良いよ」

 

THX(さんくす)

 

「んじゃぁ……アタシは復旧作業の最中だから一旦戻るわ」

 

「ふむ……では私はお燐を探してきます。此処まで移動した事は分からないでしょうし」

 

「じゃあ私はさとり様についてく!」

 

「えっ!?お空ちゃんは一緒に入る流れでは!?」

 

「(そんな流れなんて)ないです」

 

「そっかぁ」

 

 そういうことになった。

 IQ低そうな会話してんな。

 そういうわけで一人寂しく温泉に入る事になった。この際背中の引っ付き虫(こいし)は知らん。

「虫だけに無視とはシャレが効くねえ!」

 さて、脱衣所で服を脱ぎ捨て、全裸で温泉に突撃する。のりこめー^^

「わぁい^^」

 スパァン!と脱衣所から温泉へ続く扉を開け放つと、湯に浸かっていた先客の金髪長耳美女がビクッと身体を跳ねさせ、俺を睨み付ける。

 

「ビックリするじゃない!静かに入ってきなさいよ妬ましい!」

 

「あ、ごめんなさい」

 

 先に汚れている身体を軽く洗ってから流し、金髪長耳美女の隣に入る。ふぅー……良い湯加減ではないか。濁り湯で肌に優しい弱酸性の温泉。なんか身体にすごく良さそう(小並間)

 

「この場所にはよく来るんです?」

 

「別に……少し前に大地震があったでしょ?その時にちょっと所用で旧都に居たんだけど、運悪く住処まで続く通路が崩落しちゃったのよ」

 

「はぁ、それは大変でしたねぇ」

 

「そうなの、大変だったのよ。急に帰れなくなって、ヤな奴に貸しまで作るハメになったんだから。あー妬ましい妬ましい」

 

「実は俺も同じで、帰り路が崩落しちゃったんですよ」

 

「あら、そう。それで?今どうしてるのよ」

 

「今は色々あって地霊殿で厄介になってるんですけど、まあ早いところ戻らないと色々マズいんですよねぇ」

 

「地霊殿……あぁ、覚妖怪の所。それは……んー……まぁ私が厄介になってるところとドッコイ位かしら」

 

「へぇ、今は何処を借りてるんです?」

 

「今は勇儀の家の一室を借りてるわ。偶々アイツの家が残ってたってのもあるけど……あーあ、早く自分の家に帰りたいわ。毎日のようにご機嫌に飲んだくれて、本当に妬ましい。そういえば知ってる?鬼の四天王って呼ばれてる()()勇儀が人間なんかに負けて、しかも一本角を折られたって自慢気に言うのよ。いくら鬼でも流石に嘘でしょって思うわよね」

 

「勿論知ってるよ。角折ったの俺だもんで」

 

「フン。まあ多少は鍛えてる様な見た目してるみたいだけど、人間の……しかもまだまだ子供みたいな男に鬼が倒せるワケが……………………男?」

 

「なんだよ証拠出せって?仕方ないなぁ……お手を拝借。ほーら、男の子の部分だ()()

 

あ、硬……………ッッッッッ!!!?????」

 

 驚きのあまり声にならない叫び声を上げて立ち上がろうとした女性の肩を掴んで、多少強引に温泉の中に座らせ続ける。

 

「ッ……!!!ッ!!?―――ッッッ!!!」

 

「ほーら落ち着け落ち着け。今立ったら()()()()()()()()()全部おっぴろげになるぞ」

 

 口をパクパクと金魚のように開け閉めしながらも、何とか落ち着いたようで全身の力が抜けていった。それでもまだ緊張はしてる様だが。

 

「な、何のつもりかしら……!此処は女湯よ……!」

 

「えっ、普通に『男』と書かれた暖簾くぐって来たけど……此処って混浴だったってオチでは?」

 

「えっ……あっ、ほんとだ……」

 

 振り返って出入口を確認すれば『男』と『女』と書かれた暖簾がそれぞれ少し離れた位置にあった。

 これは……つまりアレらは男女の脱衣所を指し示してるものに違いない!(名推理)

 混浴風呂があるなんて地底は良いところですね(手のひらドリル)

 

「た、タオルも無しに混浴に入ってくるなんて非常識ね!」

 

「ブーメラン刺さってますよ」

 

 C位の美しき山が白濁している湯から覗ける。大変素晴らしいと思います。もうちょっと先を見ても……あ、ダメですかそうですか。

 

「ッッ!そ、そもそも混浴とは言えいきなり女性の手を掴んでお、お、……アレを触らせるなんて恥知らずもいいところでしょ妬ましい!!!」

 

「これは角です」

 

「いや、どう考えてもおち―――」

 

「角です!」

 

「あっはい」

 

 そりゃ女性にアレを触らせる事に大変興奮いたしますが。それをやっちゃぁおしまいよ。

 というわけでネタバラシにお湯の中から『星熊勇儀の天を貫く剛角』を出す。

 

「って本当に角じゃないッ!!!」

 

「むしろ嘘の方が良かったのです?いやんムッツリ……痛たたた!!!指はそっちの方向には曲がりませんッ!曲がりませんッ!」

 

 指がもげる!痛い……くっ、仕返しに乳首でもつねってやろうか……あっ、はい、冗談ですのでいつの間にか補填してた包丁しまってくださいこいしさん。風呂場に危険物の持ち込みはおよし。

 

「……て言うかよく見たら覚妖怪の妹の方も居るじゃない……何なのよ此処、折角誰も居なくてゆっくりできる温泉見つけたと思ったのに。妬ましいわ」

 

「そりゃスマンね。替わりと言っちゃ何だけど()()()()()でもしてあげようか?少なくとも俺の知ってる中で、俺よりマッサージ上手いのは俺の師匠だけなモンだぜ」

 

「……そう言って変なことする気でしょう妬ましい」

 

「いやいや、本当に普通のマッサージさ。肩とか腰周りとか足とか、普通に揉みほぐすだけ」

 

「……ふぅん、ならまずは肩だけやってみなさい。他の所はそれから考えてあげる」

 

「はいはい、お任せくださいお嬢様」

 

「……ふん」

 

「詭弁?分かってると思うけどいきなり変なことしたら処すからね?」

 

 処すな。

 

 

 

 ◆

 

 

 

「やあやあ、態々悪いねヤマメの姉さん」

 

「別に良いわ、あんな災害が起きた後だし……へぇ、中々良さそうな所じゃないかい。旧都の外れにこんな温泉があったんだねぇ。一仕事の前にちょっと浴びてこうか」

 

「……まぁ、詭弁さんもまだ温泉に浸かってるところでしょうし、ゆっくりしてても良いでしょう」

 

「……ん?今『詭弁』って言った?……もしかしなくても、勇儀の一本角折ったのって……」

 

「ああ、詭弁だ!アイツは強かったなぁ!私の本気の一撃をを上手く避けて、強烈な攻撃をアタシの角に……かぁー!何度思い出してもありゃ痺れたねぇ!」

 

「うん、聞いたよそのくだり。何度も何度も聞いたよ。……あぁーなんか嫌な予感がしてきたなぁ」

 

 

「……ッ!……く、……ンっ!」

 

 

「うにゅ?今なにか聞こえたよ?」

 

「おや、今のはパルスィの声かな?アイツん所通る道全部崩落してたからかなり心配してたんだけど、無事っぽそうだねぇ」

 

「パルスィは今私のところで世話してる。まあ明日には地上までの道は開通してるだろうけどね。……しかしなんで此処に居るんだろうな?今は詭弁が入ってるってのに……」

 

「あー……嫌な予感の正体が見えてきたかも」

 

 一行は脱衣所を通り過ぎ、温泉へ続く扉を開ける。すると……。

 

 

 

「大丈夫大丈夫!棒(意味深)を使ったマッサージは初めてだけど、絶対に気持ちよくさせるから!」

 

「はくぅッ……!ふっ、その自信はどっから来るのよッ!も、もう良いから……ぁ……」

 

「良いの!!?やったぜ!俺のマッサージ棒(暗喩)から特濃オイル(比喩)を直接ブチこんであげるね!」

 

「そう言う意味じゃなあ"ッ♥️くぅ……ひっ……ソコっ……ひぅ……」

 

「ンう"う"う"う"う"ッッッ!!!」

 

 一切の布を身に纏わず温泉の縁の岩肌にうつ伏せで寝そべる水橋パルスィ。腰にタオル一枚巻いてパルスィの太股に座り、その背中から腰にかけて指圧マッサージを施す鼻息の荒い詭弁答弁(クズ野郎)。そして少し離れた場所で、両手に包丁を握って暴れているがタオルで全身と口を縛られて転がされている古明地こいし。

 

「あ、あた、あたっ、当たってんのよさっきから柔らかいのと硬いのが!!!脚にッ!!!」

 

「当ててんのよ言わせんな恥ずかしい」

 

「存在が恥ずかしい奴が何ほざくぅんッ……くっ……はっ……はぁ……」

 

「……もし本当に、本当に嫌だったら俺はこれ以上はしないよ。ちゃんとした普通のマッサージをして終わりさ」

 

「い、今やってるのは()()()()()()って言ってる様なモンでしょ……っ…………い、嫌……じゃ、な―――あ」

 

「んぅ?……あ」

 

 

「よう詭弁。命の洗濯は終わったかい?」

 

「ははは……アタイ達をほっぽってナニやってるのかねぇ……」

 

「やはり地霊殿でキチンと『管理』をしないといけませんね」

 

 

「……あぁ、凄く上質な嫉妬心ね。これだけ満たされる気持ちになるのは何時ぶりかしら。今日は機嫌が良いからコレくらいにしてあげるわ」

 

「Hey待ちなよベイビー。『旅は道連れ世は情け』と言うだろう?俺も一緒についていくぜ」

 

「『去る物は追わず』とも言うわよ。生憎だけど縁が無かったって事で―――」

 

「まあ待ちなよパルスィ。お前にも丁度話があるんだ」

 

「わ、私には無いわ。そこを通るわよ勇儀」

 

「『無意識(エス)―――

 

「ねえ詭弁私を縛ったまま何処に行こうとする気かしら無意識は私の領域でつまり()()は私と共に行くという事よねそうでしょ?」

 

「ひぇ。た、助けてお空ちゃん……」

 

「知らないッ!」プィッ

 

 

 

 地底の片隅で巨大な火柱やら衝撃波やらが放たれたが、旧地獄にとってその程度の喧嘩など日常茶飯事だったのでスグに忘れ去られた。

 




ハシビロコウ……女の子……うっ……ふぅ。

パルスィちゃんはか"わ"い"い"な"ぁ"!!!(発作)
ちなみにこの時点ではクズもパルスィもお互いの名前を知らない状態。名前も知らん相手にも盛るとかコイツ……

パル「(コイツと一緒に居れば良質な嫉妬が得られる……?)」
クズ「へーいヤマメちゃん今日も良いケツしてんな”だだだだ!!手が折れるッ!折れるッ!」
パル「(……私が嫉妬で狂ってしまいそうになるから止めとこ)」


詭弁式指圧術
 あらゆる按摩師を統べるという伝説の指圧師の御業を自身が扱えるレベルまでに落とし込んだ詭弁にしか使えない指圧術。指先から放たれる気と微弱な雷の魔法により、頭痛肩こり腰痛むくみ冷え性手足の痺れ関節痛等に抜群の効果があり、特に肉体の若返り効果も期待できるというのも特筆するべき点である。

裏・詭弁式指圧術
 あらゆる按摩師を統べ(ry 詭弁にしか使えない指圧術の超秘。女性相手にしか使えない。
 絶妙な力加減で放たれる波動により、皮膚・筋肉等を通り越して直接内臓に触れるかのような施術を行える。特に生理痛に効き、身体の内側からメルトダウン(意味深)する事間違いなし!ひでぇ技だ。


いやー詭弁が腰にタオル巻いてたからギリR-15だわー。仮に腰にタオル巻いてなかったらR-18だったわー。ギリセーフだわー。これはギリセーフだわー。
そう、だってあくまでも唯の指圧マッサージだから!!!変なことしてないから!!!お風呂場でほぼ裸同士でマッサージしてただけだから!!!チンチン出てないから!!!
チンチン出さなきゃセーフってミリオ先輩も言ってたしね(拡大解釈)

あのエヴァ二次の続き早く読みたいなぁ!
遊戯王二次の続き気になるなぁ!
ハイキュー!二次の続きはよ!
……えっ?この小説も同じように思われてるって?ほんま?ほんまなん?ほんまやったら感想、評価、ここすきで示してくれへん?やないと分からんち。
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