詭弁ですよ!霊夢ちゃん! 作:名は体を表す
さて、宴会は恙無く進行していった。
「詭弁さんは『デブ専』になったのでは!?」
「ンな事実1ミリもねえよ!!!誰情報だ!!!」
無言で文々。新聞を見せる早苗ちゃん。あーはいはいなるほどねー。完全に理解したわ。
「ローストチキンにするぞ射命丸ぁ!!!!」
「真のマスメディアは暴力には屈しませんよ!」
「おーい伊吹萃香ー、ここにお前の嫌う『嘘つき』が居るぞー」
「鬼を呼ぶのは反則でしょう!!?」
ぬわぁぁぁ、と汚い叫び声をあげながらドナドナされていく射命丸。引き摺られていく先に何故か複数人待ち構えているが、まあ大したことではないだろう。
「詭弁」
それはそれとしてさっきから凄い殺気を感じる(激ウマギャグ)
「詭弁」
「んにぃ、聞こえてるって!だからその
何故かこの前よりも血色が良くふくよかに見える霊夢ちゃんを宥めつつ、同じようにふくよかに見える早苗ちゃんと咲夜ちゃんと妖夢ちゃん、それと何時も通りの魔理沙に囲まれてる天子ちゃんを救出する。
「ふん!地上人の嫉妬は見苦しいわね!」
やっぱ放置してても良かったかもしれない。
「それで、一体どんな魔法を使ったのよ」
「そ、そうです!あんな大量の脂肪が何処に消えたって言うんですか!というか詭弁さんはっ……うぅ、こんなことなら無理にお団子食べなければ良かった……」
「妖夢ちゃん?」
「なんでもないです!!!」
大量の脂肪が何処に消えた、か。そんなこと決まっている。
「『肉体改造』は俺の特技!『詭弁式五指按摩術』に掛かれば
効 果 は 未 知 数 !!!」
「宣伝してんじゃねぇぜ」
スパァンと頭を叩かれる。暴力は良くないなぁ!
「んにぃ……ちょっとした冗談じゃないか。とはいっても半分以上は本当なんだけど」
「何?という事は本当に按摩を施しただけだというの?」
「まさか。肉体
「……えぇ、そうね……」
一瞬で目が乾いていく天子ちゃん。
「脂肪ってのは要するに油だ。『熱して溶かして排出する』のが一番早く効果が出るってもんだ。体温を上げる為に
「詭弁、一般的に『キログラム』単位の量を
「脂肪を
「生命維持に必要な水分補給の際に
「そうして身体に付いた不要な脂肪分を片っ端から落とし続ける事五日!あの巨体がここまでスッキリと変化する事に成功した!」
「寝る間と食事の間、トイレの間以外の時間はず~っと身体の外側から灼ける様な熱と共に詭弁の殴打にも似た按摩が施され、ず~っと身体の内側から燃え盛る様な熱に蝕まれて全身から油を搾り出され続け……ねえ知ってた?トイレの水をいくら流しても、
「詭弁、もういい……もう止めろ……お前幾ら幻想郷を滅茶苦茶にした犯人相手だからってやって良い事と悪い事があるぜ……」
「しょうがないだろ。なんせ皮膚が硬すぎて普通の按摩術じゃ手の施しようがない上に、普通の運動で痩せようにも
「あん?なんで一週間なんて期限―――」
「ちょっと待ちなさい。つまり詭弁、貴方……相手が『天人の様な丈夫すぎる身体の持ち主』じゃなかったらもっと普通に脂肪を落とす事が出来る、という事かしら?」
「そりゃ勿論。天子ちゃんは例外も例外なアレだったから
「
基本的に体温を上げさせて按摩を施す事で、余分な脂肪をこそぎ落としながら内臓機能を活発にさせるだけである。それだけで基礎代謝が上がり、脂肪が付きにくくなる身体に『肉体改造』が出来る。その上で気になる部位を指圧や微弱な電流で刺激する事で骨格や筋肉レベルで矯正する事が可能だ。『体重はそうでもないのに太って見える』というヤツは大抵骨格が歪んでるか筋肉量が不足してるかのどちらかだからな。
「故にそれこそ胸に脂肪を残したまま腹回り腰回り、二の腕や太もものたるみを抑えたりする事なんて造作も無い訳だ」
「お前が何を目指してるのかもうよく分からんぜ」
「んなモン決まってるだろ。『施術』と称して女の子の身体を触り放題!やっぱ俺って天才かよ!」
「(それで本当に『肉体改造』レベルの按摩術持ってるとかどうかしてるぜ)」
八雲紫が外の世界から持って来たという
「ほら、パッと見みんなもなんか
「別に太ってないわよ!!」
「し、失礼ですね詭弁さん!!」
「私も太ってないわ……けど、最近仕事が増えて肩が凝ってきたみたいだし按摩を受けるのも悪くないわね」
「なっ、わ、私だってここのところずっと重い刀を振り続けてきたので肩とか腰とか痛みだしてますし!」
「なにを張り合ってんだお前ら……太ってきたのは事実だろ?認めちまえよ」
「だから別に太ってないわよ魔理沙!!!」
霊夢ちゃんによる拳の一撃が脳を揺らし、酒の酔いとの相乗効果によりもの凄いクラックラになった(語彙消失)。
「ちょっと大丈夫?」
「うーんダメかも分からん」
そのまま天子ちゃんの膝に頭を軟着陸。太ももが柔らかくて良いぞ。
「ちょっと」
「あら、何か文句でもあるのかしら?
「「「 …… 」」」
空気が急激に冷えてきた気がする。全く誰だよ博麗神社周辺から春度を奪ってった奴は!
「……一度は負けた身ですが、今なら空気ごと貴方を斬り捨てる事が出来そうですね」
「お嬢様は天人の血を気に入るかしら」
「
「男女が二人同じ布団で寝る。もうこれは実質セッ○スと言っても過言じゃないよね!」
「は?」
霊夢ちゃんから『黒』が噴出した気がするが気のせいだ。気のせいだってば。
「いや、その、違うんですよ。天子ちゃんの脂肪を落とすために朝起きて夜寝るまでの間ほぼずっと魔法を使いながら施術を行ってた訳で寝る時も半ば意識を失うような感じでホントに何もしてないと言いますか実質セッ○スは言いすぎでしたねはははお”あ”あ”あ”ア”ア”ッ!!!?」
霊夢ちゃんによるアイアンクローが俺の頭に突き刺さる。骨が!骨が歪む!
「ああ、そういえば
「あ”ァ”っががガガガッ!!!?割れぅ!あたまわれぅ!」
「 ど う な の ? 」
「『まだ』っ!一応まだだし
「…………ふーん、そう」
ようやく解放され地面に崩れ落ちる。大丈夫?頭に穴開いてない?
カシュッ!
と爽やかな音が鳴ったと思ったら霊夢ちゃんが地面に崩れている俺の鼻をつまみ口に何かを押し込む。
「おっごボボボボボ!!?」
口の中に冷たい液体が流れ込み、窒息死しかける。鼻がつままれているので呼吸が出来ず、空気を求めて冷たい液体を飲み干す。
「ゲホッ、ゲホッ、霊夢ちゃん何を―――」
カシュッ!
「ちょ、まごボボボボボ!!」
再び口内に冷たい液体が流れ込み、再度窒息死しかける。
「ゲホッ、うっ……ゴホッ、れ、霊夢ちゃ」
カシュッ!
「止めボボボボボ!!」
再度窒息死しかける。
カシュッ!
「死ぬぅ!」
再度窒息死しかける。
カシュッ!
「っ!っ!」
カシュッ!
カシュッ!
カシュッ!
気が付けば辺りに大量に転がる『アルコール分9%』と書かれた空き缶。そして口からキラキラした虹色の何らかを垂れ流す詭弁。
「わーたいへん、詭弁がのみすぎてたおれちゃったわー。神社の中で安静にさせないとー」
「凄い棒読み!!?霊夢さん貴方そういうキャラじゃなかったでしたよね!?」
「……はっ!?目の前で行われた衝撃的な犯行のあまり放心しちゃったわ!ちょっと巫女!アンタ私の夫にベタベタ触るんじゃ―――」
ヒュッ
パギョッ!
霊夢の腕がブレ、何かが風を切る様な音が聞こえたかと思えば、ほぼ同時に
「魔理沙、ソイツどっか邪魔にならないところに転がしておいて」
「おっ!?おうっ!?」
そう言って霊夢は倒れてぐったりとしてる詭弁を抱き上げ、神社の中に運んで行く。
「ああ、そうそう―――」
その声は静かな声だったにもかかわらず、一連の流れを遠くから見ていた妖怪達にも聞こえるような不思議な声量だった。
「―――邪魔したヤツは 殺す 」
そうして詭弁を抱えたまま部屋に入って障子を閉める霊夢。ピシッと張り詰めた様な音が鳴り響き、部屋に強固な結界が張られたのが外から見ても理解できた。
静まり返る博麗神社境内。
「き……詭弁がついに霊夢に食われたわ……」
ボソッとつぶやく吸血鬼。
中で
「い、異変解決の宴会ってこんなんだったか……?」
魔理沙の独り言は空中に消えていった。
霊夢「…………タたないわね」
・『詭弁式五指按摩術』
詭弁式指圧術の更にその先の技術である肉体改造術。『回復魔法』を掛けながらあらゆる魔法と共に施術する事で、肉体の破壊と創造を繰り返す。すぐに治るとは言え一度身体が壊されるので、もの凄く痛い。とっても痛い。泣く程痛い。だが痛み無くして改革は無いのだ。
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「コレ本当に効くのか?」 -霧雨魔法店店主
「勿論効果は保証するぞ。どんな身体の悩みでも俺に任せろ。まあ、
さてさて、遂に行く所まで来てしまった感あるけどこの先詭弁はどうなるのか!まあ嫁は別に一人じゃなきゃいけないって法律は
次回『死亡確認!』お楽しみに!(大嘘)
感想、評価、ここすき等ヨロシクな!それら次第で作者のやる気が凄い事になってダークネスの方も凄い事になるかもしれないぞ!
えっ、見たくない?はははまたまた御冗談を。
感想書くよね?
書くよね?
ねっ?
ねえ