詭弁ですよ!霊夢ちゃん! 作:名は体を表す
私はこのままだとボディービルダーにでも転職しなければならないかもしれません……筋肉を信仰しろ!
そんな事より本編。詭弁のお母さん出るまで……長かったなぁ……。
過去編が始まるのも近い……。
詭弁巫女。旧姓『博麗巫女』がコロッセオに現れた時、起きた事全てを把握できた者は彼女だけだった。
まず
彼女はコロッセオ中央へと歩みを進めながら、
その瞬間を見ていた吸血鬼二人は、その正体不明の『脅威』に対して
それらを空から見ていた風祝と蓬莱人は『脅威』に対し、ほんの僅かにでも二の足を踏んでしまった。空高くに
―――『博麗式
―――『詭弁式
奇しくも、同じ男が使った別の技でもってその場からの逃走を図る二人。一秒あれば遥か遠くまで移動出来る筈なのに、その一秒が長い。身体を流れる時間感覚が限りなく遅くなっていく。早く、一刻も早く!この場からの逃走を!
刹那の時間、須臾の時間までもを感じ取れるのではないかという程に圧縮され、引き伸ばされていく時間感覚。狂っていく時間感覚。歪んでいく空間。そして―――
「久々に会ったってのに逃げだすなんて、また随分な挨拶じゃない?ねえ、霊夢?」
刹那の時間で霊夢が捕まり、
「ふーん、霧雨の所のお嬢ちゃんじゃない。何よ、貴方までウチの答弁をファックしたいって言うの?」
秒も経たずに魔理沙も捕まり、
「揃って逃げようったってそうはいかないわよ。えい!」
目に見えない鎖の様な物によって大地に縛り付けられる。
更にしつこく逃げようとする霊夢に対し、指先をヘソの上辺りに沈めるように突き刺す
「霊夢貴方、自分の
「そんな早く老けないわよ化け物ババア!」
「あらやだうふふ霊夢ちゃんッたら人にババアは死亡フラグと何度も伝えただろうがバラバラに引き裂くぞ」
ドスドスドスッ!!!
霊夢の腹を貫くように三指が突き刺さる。だが不思議な事に、示指・中指・薬指の第二関節まで深々と突き刺さっているのにもかかわらず霊夢は一切の出血を伴う怪我をしていなかった。
「お”っ……ゲェェッ!!?」
およそ女子らしくない怪声を上げているが、怪我はしていなかった。
「今ので
「ゴボッ……く……」
霊夢に処置して立ち上がろうとした
ガィィン!!
とても肉体同士がぶつかったようには思えない程の硬質な音が響く。
「久しぶりじゃない……ねえ!!」
「あー……アンタ、誰だっけ?昔近所だったノンちゃん?」
「風見幽香、お前を殺し詭弁を貰う者の名よ!!!」
「ああ、風見幽香。なるほどね。どうでもいいわ」
直後
「お前みたいなヤツにウチの大事な息子を渡すわけにはいかないのよ。だからいっぺんあの世にでも行ってきなさい」
挟まれるように殴られた幽香はほんの僅か意識を手放してしまった。直後に意識を取り戻したがもう遅い。
「くっ……がァァァァ!!!」
ベキッ……メキッ……と、数瞬毎に顔から、頭から、悲鳴のような破砕音が鳴り響き、もうあと数秒で幽香の頭は粉々に砕け散るだろう。
「な、んだよ……これ……」
彼が、コロッセオに戻って来なかったら……の話だが。
* * * * *
俺は夢でも見ているのか?
俺がまだ幼い頃に冥府へと旅立ってしまった筈の母さんが、何故かコロッセオの中心で暴れていた。何を言ってるか(略)
「答弁……会いたかったわ。しばらく見ない間に成長したのね。ふふっ、父さんより格好良くなったんじゃない?」
「母さん……死んで地獄に落ちた筈じゃ……」
「あら、私が地獄で大人しくしてるタマだと思ってるの?まあ
「こ、答えになってない……」
「おっと、話がちょっとそれちゃったわね。確かに私は地獄に落ちた……けど、そもそも私は『死んでなかった』ってだけの話よ。ねぇ、
「ふ、ふふ……まさか地獄に落ちても蘇ってくるなんて、この頭脳を持ってしても予想つかなかったわ……」
「八雲……紫……」
いつものように空中が割けるように空間が開き、中から八雲紫が現れ―――
「ヒトの息子に色目使ってんじゃねェェェ!!!!」
「ええええええ!?」
八雲紫が現れた瞬間、その顔を掴み上げ
「お前の事だから私が居なくなった後に母親代わりとして答弁に近付こうとしたんでしょうけど母親はこの私一人だけよブッ殺されたいようね」
「待って待って待って!とんでもねぇ誤解が生まれてるわよ!?」
「答弁は小さい頃からそりゃもう可愛いから道行く女共からたいそう可愛がられたでしょうし、中には
「母さん、言い替えても対して変わってないぞ」
「あの人が居なくなってしまってから、答弁は時々暗い顔をするようになったわ。ふとした時にそんな顔を見せられた女がどうなるか……よぉぉぉく知ってるわ。ねえ、
「……本当に、貴方は……不条理すぎる人間ね……!」
八雲紫は母さんの拘束から逃れ、宙に浮きあがる。
「貴方はいつもそうだった。私の大事なものを奪っていく。不条理に、理不尽に!」
その言葉に対し中指を突き立てながら返答する母さん。淑やかさって知ってる?
「ンなもん、奪われる方が悪い!それに夫の事を言ってるのならお門違いも良いトコよ!アンタが処女拗らせすぎたせいでしょ私のせいにすんな万年喪女!」
「もっ……!?あ、あ、アンタに言われたくないわよ発情ゴリラ!年中盛って本当に見苦しいったらありゃしないわ!」
「残念だったわね!私こう見えて結婚済みで愛する子供も居るのよ!アンタには一生出来ないでしょうけどねぇ!!」
急に醜い罵り合いを始めた八雲紫と母さん。母さんはともかくとして、八雲紫があんな取り乱してるのは初めて見たかもしれん。
「な、なあ母さん……いい加減説明ぷりーず」
「おっと、久々のレスバについ熱が入っちゃったわ。地獄じゃ会話が成り立つような知能のある生き物も居なかったし」
「今のが知能ある生き物の会話だとは到底思えないんだが」
「はっはっは可愛い息子。私は言葉で負けると夜に復讐する系女子よ?口には気をつけなさい」
「夜に息子相手に何する気だよ!?怖ぇよ!!」
しかも今言外にぐうの音も出ないって言ってる様なモンじゃねえか……話が進まない。とにかく何があったかを聞かないと。
「母さん……俺は、アンタが
「……そうね、貴方には知る権利がある。貴方にとっては、ある日急に勝手に居なくなった母親だけど……これから話す事、信じて受け止めてくれるかしら?」
「……ああ、分かった。聞かせてくれ」
「ええ、勿論。そう、全ての始まりの事。あれは日差しの強い夏の日の事だったわ―――
ある夏の日の事。私は日課の修業をこなしながら呟いた。
「猿のようなセックスしてーなー私もなー!」
「待って」
「何よ答弁、話はまだ始まったばっかじゃない」
「親の口から『セックスしてーなー』とか言われる子の気持ち考えて?」
「答弁。私はね、顔は良くても生まれつき岩を握力で砂に変えられるようなゴリゴリの女だったのよ。そんな女を抱きたいと思う男は居ないわ、悲しい事に。しかもその上性欲も人並み以上に持て余してると来た。そりゃあどんな聖人君子も猿のようなセックスしたいと思うってものでしょう?」
「本当の聖人君子は猿のようなセックスとか絶対言わないだろ」
「答弁。私はね、今も身体を持て余してるのよ。多少の倫理観なんてどうでもよくなる程に」
「おっ、おう……」
「息子の
「滅茶苦茶だこの母親」
「……話を戻すわよ」
―――当時の私は、今の霊夢よりも少し年上くらいだったかしらね。毎日毎日、修業してるか妖怪ブッ殺し……じゃなくて、
そんなある日、ゆかりが一人の人間を連れてきたの。
「見なさいゴリラ!私にも春が来たのよ!」
「ほう、それで何処から拉致してきたの?場合によっては
「首一つって私の!?」
「あ、言い間違えた。ムカつくから
「最悪の言い間違いじゃないの!?止めなさい!」
「あ、あの……」
それが、私達の初めての出会い。
「ど、どうも。ゆかりさんの
それが、貴方の父親とのファーストコンタクトだった。
「待って」
「なによさっきから」
「(俺が聞きたい話じゃなくね?とか、この話長くなるの?とか、色々突っ込みたいところはあるけどさ……)えっ、父さんと八雲紫が『婚約者』?」
「些細な事よ」
「些細じゃないわよゴリラクソ女!」
「ふっ、負け犬の遠吠えは見苦しいわねゆかり。最後に選ばれたのはこの私」
「はああ!?酒呑ませまくって昏睡レ○プした女は言うことが違うわねえ!!?」
「ふん、最後の方では彼から私を求めてきたから和姦成立してますー!」
「アンタが途中変な薬飲ませたせいでしょ!幻想郷でも強姦罪成立してますー!」
「当時は
「親のシモい話を延々聞かされる俺の身になれ?」
話を戻すわ。とにかく、色々あって私は勉号さんを寝取って結婚。できちゃった婚ってヤツね。その後貴方を出産したわ。
当時は貴方を博麗の御子として育てる気満々だったんだけど、ゆかりが『女の子じゃないとダメ』って五月蠅くて。夫と二人目を作る前に何処からか女の子を拾ってきてね。それが霊夢よ。しょうがないから貴方と霊夢を同時に育ててたわけだけど……まあその辺は重要じゃないわね。飛ばすわ。
それから……そうね、霧雨の所のお嬢ちゃんが里の外に行った
既に冥府へと向かっている貴方の魂を戻すのは
「へえ、どのツラ下げて不倶戴天の敵相手に下らない事を頼んでいるのかしら」
「たとえ妖精相手でも頭を下げるし野良妖怪の前で腹を斬って首でも捧げるわ、私のプライドや命なんかで息子の命が助かるのなら。ゆかり、アンタなら答弁の魂を戻す事が出来るでしょう?」
「……『蘇生した詭弁答弁の一生を幻想郷に捧げる事』を承諾するなら、『詭弁答弁の魂の代わりに貴方が冥府へ行く事』と『貴方の生きた
「私の息子が助かるなら」
「―――そう。なら
「馬鹿にするな。あの子は私と夫の子だぞ?お前の思惑なんか華麗にぶち壊してくれるさ」
「……ふん、もう発情ゴリラの顔を見なくていいと思えば清々するわ。精々あの世でその馬鹿さ加減を治してくる事ね」
……そうして貴方は蘇生し、私は代わりに閻魔の裁判を受けて地獄に落ちた。地獄は凄い所だったわ。私の語彙力では到底表せない程に。時空が歪んで、時間の進みが現世と大きく違った。
それから、地獄に落ちて暫く経ったある日。私は貴方の様子が気になってしまった。一人で生きていく術を一通り教えていたけど、それでも心配なものは心配だった。
それでどうにか貴方の様子が見れないか唸ってたら……突然、貴方の姿が、貴方の周りに居る相手が、ぼんやりと見えるようになった。それから必死になって集中したら―――
「ふふ。ねえ詭弁、お腹空いてるでしょう?私がご飯作ってあげましょうか?」
「……お前のほどこしはうけないぞ、やくもゆかり」
「あ”?」
今なんて?八雲紫って言った?なんて言った?『ご飯作ってあげましょうか』?そういうのは母である私の役目だろう?
そうして気が付いたの。あっ、私……暴れる事の出来る身体があるじゃん―――って。
「「待って」」
「なによ今良い所なのに。ゆかりまで揃って」
「……えっ?貴方そんなふざけた理由で霊視能力を得たって言うの?というか、暴れる事の出来る
「ああ、どうも私は
「つまり本来死んだ魂が向かう冥府の旅路に、八雲紫の能力によって俺の魂と母さんの肉体ごと入れ替わったせいで起きた『バグ』的なサムシングって事?なにそれウケる」
「親子そろってコイツ等……っ!直接の原因が私にある事にビックリよ!」
「それからはさっき説明した通りね。5年以上暴れ回って片っ端から極卒共を捻り潰しながら地獄の底から蘇って来たわ。答弁、今まで寂しい思いをさせてしまった分、うんと可愛がってあげるわね」
「あ、ああ……それは嬉しいけど、もう母親に可愛がってもらうような年齢じゃないと言うか―――」
「言い間違えたわ。今まで愛する息子から離れざるをえなかった可哀想な私をうんと可愛がってね」
「それはそれでおかしい事に気付け」
「なんでよ!可愛い盛りの息子が目の前に居るのに思いっきり構い倒す事の出来ないなんて地獄よりも地獄じゃない!」
「ぐわぁ~!!?」
俺よりも身長が高く大柄な女性に飛び掛かられ、全身を使って抱き付かれる。あまりの速さに巨大なフェイスハガーにでも襲われたのかと思ったぜ(震え声)
「あぁ、そうそう。答弁、貴方暫く結婚しちゃダメよ」
「ふぁっ!?ナンデ!?結婚NGナンデ!?」
「決まってるじゃない。貴方が結婚したら
そう言い放った女性は、年齢不相応な程に無邪気な笑顔を俺に向けた。
詭弁母「答弁と結婚したかったら私に勝ってからにしなさい」
霊夢「何よこの無理ゲー」
レミリア「か、勝てるビジョンが見えない……!」
・詭弁巫女
息子を想って地獄より蘇ってきた理不尽系ヒロイン?
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃、場合によっては呪いやデバフを掛けまくってくるお母さん。ちょうつよい(脳死)
息子を産むまでは性欲が溢れていたのだが、生まれつきゴリラ(比喩表現)な彼女は絶望的にモテなかった。顔は良いんですけどねぇ。
・詭弁勉号
極普通の外の世界の住人。ワイルドなイケメン。
外の世界で何やかんやあって八雲紫と婚約。八雲紫が勝手に言いだしただけだが当人も満更じゃな
幻想郷に来たがその日の内に博麗の巫女に美味しく頂かれました。セックスから始まる愛もあるよね!
そしてやっぱりなんやかんやあって失踪。現在は行方不明。死体すら見つかっていないらしい。
・八雲紫
想い人をクソ女に寝取られてブチギレ案件。巫女に対し恨みも怨みもあるし、その血を継ぐ詭弁にも似た想いを抱いている……が、彼は想い人の血も半分継いでいるのだ。
次回予告!
色々あったが家に住む家族が増えた……というより
詭弁の事を思う幻想郷の者達は、どうにかして詭弁を解放させようと画策するが純粋なる力を前に打つ手は無かった。
「……こうなれば手段は選んでいられないか」
「私が、詭弁を助けるんだ!」
次回!『燃えさかれ神の炎!沸き上がれ灼熱の湯!』
温泉回が多い?何か問題でも?
感想評価ここすきボタン連打ヨロシク!感想欄に変な奴がくるのも人気作のサダメってやつだからなぁーつらいわ~!かぁーっ!
我こそはって奴はドンドン感想書いてけ(真顔)